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73 見えちゃった! 本当は見ちゃった?
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俊也は琴音を初めてまともに見た。ほっとした瞬間、無意識レベルでつい見てしまった。琴音が超かわいく思えたから。
言葉はきついし、態度は尊大。だけど、カナを心の底から大切に思っている。そのことをはっきり感じたから。
ええ子や! 体はそれなりだけど……。
だけど、あれは……。口出ししてよいものだろうか?
俊也は迷ったあげく、こう言ってしまった。
「琴音ちゃん、君、もしかしてセックスをあきらめてない?」
琴音は目を見張って茫然自失。どうして?
「思い切り変なこと言っていい? いや、言わせてもらう。
俺、妖怪猫と合体して、変な力を持ってること、聞いたと思う。
アンリっていう嫁、小さい頃やけどを負ったんだ。
左の内もも。ケロイドになってた。
怒らないで聞いて。
俺がある処置をしたら、その傷は消えたんだ。
ケロイドになったら、普通は絶対治らない。
年数が経ったら、薄くはなるけど、皮膚移植しない限り完治は無理だ」
そういえば、とカナは思った。付き合いのいい琴音が、プールや海水浴に誘っても、何か口実を設けて、決して応じなかった。
「琴ちゃん、聞きにくいけど、どこか体の恥ずかしいところに、ケロイドが残ってるの?
だとしたら、勇気を持って治療してもらって。
姿は猫の形になるけど。
私は決してやきもちなんてやかないから。
あなたの気持ち、わかるとは言えないけど、想像はできる」
カナは誠意を持って、琴音に語りかけた。
「どうしてわかったの?」
琴音は、おそるおそる聞いた。
「いや~……。超能力?
それでご理解いただけないでしょうか?」
当然の質問だが、俊也が一番恐れていることだった。
カナは、はは~んと気づいた。
見たな~!
「そっか。超人に変身したからわかるのか。
その通りよ。私も小さい頃にやけどを負ったの。
胸からあそこにかけて。
形成手術は受けたんだけど、どうしても誰かに見せられる体には戻らなかった。
つぎはぎっていうか……」
「俺なら治せる」
「そうよ。俊也さんに、なめてもらったり、入れてもらったら……、って、何言わせるのよ!」
カナは自分で口走りながら、大いにとまどった。
「で、どうなるの? なめてもらったり、入れてもらったら」
琴音はべそをかきながら、カナをからかう。
「なめてもらったところ、虫さされの痕とか、擦り傷の痕がきれいに元通り、っていうか、前よりきれいになる。
入れてもらったら、ものすごく活力がみなぎるの。
中出ししてもらったら、永遠に生きられる…なんてことはないと思うけど、そんな気になれるのはたしか。
魔法で避妊してくれるんだけど、聞いた話によれば、それ抜きでも精液の逆流がないんだって。
全部肉体に吸収されるの。
魔力が高い女性は、長寿の代わりに超妊娠しにくいらしい。
それが、避妊しなかったら、一発で四人妊娠させちゃったのよ。
俊也さんの生殖能力も、桁はずれになっちゃったみたい」
「なるほど~、あんたが見違えるほど変わった理由、わかった。不思議だったんだよね。
俊也さん。いえ、猫又ナイトさん、お願いします。
私の人生変えて」
琴音は、きらきらする目で俊也を見つめる。
俊也が言ったとおり、彼女は異性とのセックスをあきらめていた。
「あの~、大変申し上げにくいこと、申し上げてよろしいでしょうか?
治癒魔法、ナイトは、特別うまくないんです。
ケロイド化した皮膚を、完全に治すことは、あいつにできないと思います。
俺ならできるんです。ある方法を使ったら」
「ま、まさか、入れちゃうわけ?」
琴音は思わず体を反らした。
「二歩ぐらい手前です。つまり、時間をかけてなめるんです。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」
俊也は再び平身低頭。ケロイドを治すということは、死んで線維化した皮膚を、生き返らせるということだ。
さすがの嫁たちにも、未だ到達しない境地だった。
治癒魔法に長けた嫁は、治せるが前より美しく治すことはできない。
想像通り、カナと琴音はドン引き。
「どうする?」と、カナが聞く。
「どうしよう?」と、琴音が言う。
「私は我慢するけど、琴ちゃんは我慢できる?」
琴音は迷ったあげく、こう答えた。
「ごめん。旦那の舌をかりる。正直言えば、あこがれもある」
琴音の言葉で、方針は決まった。
言葉はきついし、態度は尊大。だけど、カナを心の底から大切に思っている。そのことをはっきり感じたから。
ええ子や! 体はそれなりだけど……。
だけど、あれは……。口出ししてよいものだろうか?
俊也は迷ったあげく、こう言ってしまった。
「琴音ちゃん、君、もしかしてセックスをあきらめてない?」
琴音は目を見張って茫然自失。どうして?
「思い切り変なこと言っていい? いや、言わせてもらう。
俺、妖怪猫と合体して、変な力を持ってること、聞いたと思う。
アンリっていう嫁、小さい頃やけどを負ったんだ。
左の内もも。ケロイドになってた。
怒らないで聞いて。
俺がある処置をしたら、その傷は消えたんだ。
ケロイドになったら、普通は絶対治らない。
年数が経ったら、薄くはなるけど、皮膚移植しない限り完治は無理だ」
そういえば、とカナは思った。付き合いのいい琴音が、プールや海水浴に誘っても、何か口実を設けて、決して応じなかった。
「琴ちゃん、聞きにくいけど、どこか体の恥ずかしいところに、ケロイドが残ってるの?
だとしたら、勇気を持って治療してもらって。
姿は猫の形になるけど。
私は決してやきもちなんてやかないから。
あなたの気持ち、わかるとは言えないけど、想像はできる」
カナは誠意を持って、琴音に語りかけた。
「どうしてわかったの?」
琴音は、おそるおそる聞いた。
「いや~……。超能力?
それでご理解いただけないでしょうか?」
当然の質問だが、俊也が一番恐れていることだった。
カナは、はは~んと気づいた。
見たな~!
「そっか。超人に変身したからわかるのか。
その通りよ。私も小さい頃にやけどを負ったの。
胸からあそこにかけて。
形成手術は受けたんだけど、どうしても誰かに見せられる体には戻らなかった。
つぎはぎっていうか……」
「俺なら治せる」
「そうよ。俊也さんに、なめてもらったり、入れてもらったら……、って、何言わせるのよ!」
カナは自分で口走りながら、大いにとまどった。
「で、どうなるの? なめてもらったり、入れてもらったら」
琴音はべそをかきながら、カナをからかう。
「なめてもらったところ、虫さされの痕とか、擦り傷の痕がきれいに元通り、っていうか、前よりきれいになる。
入れてもらったら、ものすごく活力がみなぎるの。
中出ししてもらったら、永遠に生きられる…なんてことはないと思うけど、そんな気になれるのはたしか。
魔法で避妊してくれるんだけど、聞いた話によれば、それ抜きでも精液の逆流がないんだって。
全部肉体に吸収されるの。
魔力が高い女性は、長寿の代わりに超妊娠しにくいらしい。
それが、避妊しなかったら、一発で四人妊娠させちゃったのよ。
俊也さんの生殖能力も、桁はずれになっちゃったみたい」
「なるほど~、あんたが見違えるほど変わった理由、わかった。不思議だったんだよね。
俊也さん。いえ、猫又ナイトさん、お願いします。
私の人生変えて」
琴音は、きらきらする目で俊也を見つめる。
俊也が言ったとおり、彼女は異性とのセックスをあきらめていた。
「あの~、大変申し上げにくいこと、申し上げてよろしいでしょうか?
治癒魔法、ナイトは、特別うまくないんです。
ケロイド化した皮膚を、完全に治すことは、あいつにできないと思います。
俺ならできるんです。ある方法を使ったら」
「ま、まさか、入れちゃうわけ?」
琴音は思わず体を反らした。
「二歩ぐらい手前です。つまり、時間をかけてなめるんです。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」
俊也は再び平身低頭。ケロイドを治すということは、死んで線維化した皮膚を、生き返らせるということだ。
さすがの嫁たちにも、未だ到達しない境地だった。
治癒魔法に長けた嫁は、治せるが前より美しく治すことはできない。
想像通り、カナと琴音はドン引き。
「どうする?」と、カナが聞く。
「どうしよう?」と、琴音が言う。
「私は我慢するけど、琴ちゃんは我慢できる?」
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「ごめん。旦那の舌をかりる。正直言えば、あこがれもある」
琴音の言葉で、方針は決まった。
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