【R18】猫は異世界で昼寝した

nekomata-nyan

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145 憧れの絡まれザマーイベント

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 俊也とミネット、朝のお散歩継続。

目的地は最寄りのコンビニ、ややお高いアイスクリームの購入。

 俊也の左腕にまとわりつくは、金髪碧眼、正真正銘の美少女。
 
湖の館では、同様のシチュエーション、しばしばある。だが、日本で滞在するときには珍しいことだ。変なもので、俊也はリア充を実感。

超実感! 

ふにゅふにゅ当たるおっぱいの感触!
環境が変わるだけで、なんだか新鮮!

「お~い、朝っぱらからいちゃついて。
じゃま、じゃま!」
 
背後から声をかけられた。

自転車に乗った三人の少年だった。高校生くらいだろう。

今歩いている道は、車でも普通車なら、余裕で対向できる。

並進を解いたら、じゃまなわけないだろ、と俊也は思ったが、一応道の端によける。

「おやま、外人さんだったんだ。
染めてるのかと思ったけど。
ねえ、君、どこから来たの?」
 ミネットに目を留めたヤローが、自転車を停めた。他の二人も停止する。

 キタ~! 初めての絡まれイベント!
 俊也は思わずワクワク。憧れのザマーシチュエーションだ! ミネットの……。

いやね、あちらの世界では、まず考えられない事態だから。ミネットは、見るからにお貴族系の令嬢。
つまり、高位の魔法が使える可能性大。そんなこと、あちらの世界では常識以前の問題だ。

「俊也さん、どういった感じの男ですか?」(※イスタルト語)
 ミネットが眉をひそめて聞く。

「ちょっぴりガラの悪い学生?」(※イス)
「懲らしめていいですか?」(※イス)
「怪我させない程度なら」(※イス)

「ナメタイノカヨ! コゥルゥ~ラァ~!」
おいおい、ミネットさんよ……。惜しいけど違う。

「ブルーに教わったんだろうけど、それじゃ、なめることを希望するのか、の意味だよ。
多分希望すると思うけど」(※イス)
「えっ、じゃ、どう言えば?」(※イス)

「ナメテンノカヨ、コゥルゥラァ~!」
 俊也は大声で教授。

「ナメテンノカヨ、コゥルゥラァ~!」
 ミネットは可愛くガンを飛ばす。

「はあ? なんだ、てめぇら!」
不良君は自転車から降り、ガンを返した。

「アナタハ、マホウ、シンジマスカ?」
 ミネットは表情を柔らかくして言う。

「はあ? 頭、おかしい?」
 不良君はちょっぴりひるむ。変な子にからんじゃった。超きれいだけど。

「コレガ、マホウデス。
ヒート!」
 ミネットは魔法用スティックを取り出し、ヒート魔法で不良君の耳ピアスを温めた。
八十度くらい?

「アチー!」
 不良君は両耳を押さえうずくまる。

「クール!」
 けがをさせない程度、という俊也の言葉に従い、ミネットはピアスの温度を下げる。

五度くらい?

「この子、マジで魔法使いだから。
修行のため、修羅場も日常茶飯。
絡まない方がいいよ」
 俊也は、にやにやしながら不良君たちに言う。
ザマー達成! ミネットの。

ミネットはブルーやアンリにくっついて、SA新撰組の巡回に付き合っている。
剣や体術は、それほど上達してないが、不良君たちに負けない程度に強い。

魔法を使ったら、日本では、それこそ無敵だろう。

「ハハハ、どんなトリック? 
もしかして、魔法の国の人?」
 傍観者の不良君二人が、自転車から降りた。

被害を受けてないから、多分ジョークのつもりだろう。

絡んできた不良君は、涙目で耳を押さえている。瞬間だけど軽いやけどを負ったのだろう。

心優しいミネットは、治癒魔法をかけてやる。

「この子、日本語は、まだうまくないから、気を悪くしないで。
じゃ」
 俊也はそう言って去ろうとした。

「いて~!」 
 ピアス君が、また両耳を押えてうずくまる。

「まずい! 耳の穴が塞がろうとしてるんだ。
ミネット、耳の金属切断」(※イス)
「はい!」
 ミネットは、慌てて魔法をかける。

俊也は不良君の両耳から、ピアスを抜いてやる。

ちょっぴり血が出ている。癒着しかけていたようだ。

ミネットは、その軽い傷にも治癒魔法をかけてやる。

「ごめんな。
ミネットに悪気はなかった。
治癒魔法でピアスホールが復元しようとしたんだ。
ハーゲ×ダッツおごるから勘弁して。
ピアス代も弁償する」
 俊也は被害者不良君の肩を、ぽんぽんとたたいた。

ザマーイベントの犠牲者になって、気の毒したね……。ククク……。

「なんか、かっこいいっす!」
 三人の不良君たちは、憧れの目でミネットを見た。
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