【R18】猫は異世界で昼寝した

nekomata-nyan

文字の大きさ
151 / 230

151 元ミスト王妃ミーナ

しおりを挟む
 俊也とミーナは寝室に入った。すぐに服を脱ごうとするミーナを俊也は止めた。

「少し話をしようか。ムードなさすぎ」
 ミーナは苦笑して手を止めた。俊也はソファーを勧める。意識的に砕けた話し方をしているのは、年齢や社会的な地位の壁を、無視する意図を知らしめるためだ。

「率直に聞きたいんだけど、ミストはナームを併合したいの?」
 俊也はマグカップにウイスキーを入れ、ポットからお湯を注ぐ。

「はっきり言って、併合してもメリットはありません」
 ミーナの答えは、俊也の想像通りだった。

「つまり、相手の魔法戦力をそいだら、放っておく方がお得?」
「さようでございます。
ナームは貧しさから治安も乱れ、民衆は飢えております。
ナーム王朝が崩壊したら、ミストはもとより、イスタルトにも多大な影響がでるでしょう」
 
俊也はうなずきながら、ミーナにお湯割りを勧める。ミーナは礼を言い、一口飲む。

「あったまる……。どんなお酒ですか? 
そんなにお湯をいれても、度数が高いようですが」
「バーボンウイスキー。
とうもろこしを原料にした蒸留酒」
 俊也も一口すする。

「ありがとうございます。
それに、兄に大感謝です。ミネットさんをあんなに優しく育ててくれて。
わたくしとのこと、話したのでしょ?」

「全部話したよ。
血のつながりは関係ない。
あなたと初めて出会ったつもりで付き合え。
そうアドバイスした。
ほんとに素直な子だ。
そのつもりで付き合って」
 
ミーナは、ほっとした表情で深くうなずいた。

『お父さんの祖国を助けたい』

あの言葉は、少し寂しかったが、自分には寂しいと感じる資格すらないのだ。

「ミネットさんは、俊也さんとつながって幸せそうですか?」
「それは俺の口から言うことじゃない。
ミネットを見てと言うしかない」
 ミーナは、さも嬉しそうにうなずいた。

つまり、俊也はミネットを幸せにしているという自信があるのだ。

俊也はそんなミーナを見て、「いい人だ」判定をした。

「深い事情は聞かない。
俺も一人の女性と、新たに出会ったつもりで付き合う。
それでいい?」

「はい」
 ミーナは、一人の女性として応えた。

 俊也は立ち上がって両腕を広げる。ミーナも立ち上がり、俊也の腕の中へ。

「母娘を抱くだなんて、ちょっぴり抵抗あるけどね」
 俊也は本音をさらす。もっと本音をさらせば、背徳感的なときめきも少々。

「あら、さっきおっしゃいませんでした?
わたくしは一人の女です」
 そう言って、嫣然と微笑む。

 さすがの貫禄。俊也は感心しながらミーナを抱きしめた。ミーナは目を閉じる。

 目を閉じたら、ミーナは、いよいよミネットと重なって見える。ミネットより少し大きな目は、ミーナの特長だから……。ミネットが美しく歳を重ねたら、こんな感じになるだろう。

俊也は唇を重ねた。舌を差し込んでみる。

お~! 堂々たる応戦。ミーナは俊也の舌の動きに応え、舌を絡める。
お、このお味……。ミーナと似てるね! 前にも触れたが、俊也はパートナーの体液から、魔力の質を感じ取れるようになっていた。
これは鍛えがいがありそう! ミーナより、かなり薄味だけど……。

俊也はミーナの修行の手始めに、彼女の着衣を脱がせた。
ボディーラインに、若干のゆるみは感じられるが……。お見事!

俊也はルマンダより柔らかなおっぱいに、むしゃぶりついた。
 年齢は聞いてないが、はっきり言ってルマンダより少し老けて見える。

 地球年齢で言えばアラフォー? いわゆる熟女の域ですよ、熟女の!

 抱きしめると、ルマンダとはまた違った柔らかさがある。人間をダメにするというヨ〇ボー的な?
 ほとんど後宮の深窓に、籠っていたこともあるだろうが。

咲ききって 薔薇の形を 超えけるも

俊也は高校の教科書に出てきた俳句を思い出す。崩れる直前の美。ある意味危うさを秘めた華やぎ? そんな感じ。

 なんだかほっとできる気がする。彼の嫁は、ルマンダや静香以外、みんなどこかに稚(わか)さを感じさせるから。

 俊也はミーナのおっぱいの谷間に顔を埋めた。ルマンダほどでかくはないが、くつろげる柔らかさ。
 美人顔を無視したら、「おかあちゃん」と呼びたいような。

 俊也は、おっぱいからす~と舌を這わせ内ももに。薔薇の核心に唇を。

 やっぱりミネットの香りに似ている。

こちらの女性は、地球の魔力を持たない女性と全く違っている。色々な香りとお味が楽しめる。

 それでは謹んで。元王妃様。あなたは嫁たち以上に、窮屈で寂しい思いをしてきたはずです。
 ミネットの蜜を薄めたような味に加え、ほろ苦さが感じられます。

 俊也の口唇技に、ミーナはつつましく喘ぎ始めた。


 あれっ? この反応、なんだかぎこちなく感じられる。

 姿かたちは「咲ききって」いるけど、こなれた反応ではない。エンランやマサラの方が、もっと派手だったですよ?
 娘さんのミネットだって……、そうか、ミーナさん、そちらの方でも案外寂しかったんですね?

 ヒーヒー言わせてやる! 俊也のファイティングスピリットは、メラメラと燃え上がった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...