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167 フィードのぶらり街歩き インカント
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その日の夕方。フィードはカントの宿で宿泊することにした。
彼はミストの高官でありながら、仕事の性質上極めて旅慣れている。カントに上等な宿はないが、おんぼろベッドでも気にならない。
フィードは二人の護衛を連れ、カントの街を少し歩いてみた。
すぐに気付いた。街の規模からしたら活気がある。それに治安もよさそうだ。
「なんでも屋」の看板が出ている店をのぞいてみる。
「店主、これは何かな?」
フィードは「館コーナー」というポップが付いている陳列棚に目を留めた。
「その棚は、珍しいものが並んでいるでしょ?
カント名物に『湖の館』があります。
変わったお人と、びっくりするほど美しいお姫様達が住んでます。
その館で作ったものを陳列してます」
フィードの立派な身なりから、店主はきわめて愛想よく応えた。
「ほほう……。
この瓶に入った石のようなものは?」
「あめちゃんです。おいしいですよ」
その品は日本製のキャンディー。袋や包装をはがして、口広のガラス瓶に入れてある。
「三個で銅貨一枚か。安くはないな」
「館製ですからね。
だけど、だまされたと思って食べて下さい。
果物の味そのものです」
「ではもらおうか」
店主はあめちゃんを三個手で取り出した。日本人なら間違いなくフケツ! とクレームをつけるだろうが、この世界の人は気にしない。
「館の人は気前がいい。売るときは紙で包んでください、なんてね」
店主はティッシュを抜いて、あめちゃんを包む。箱口のビニールは外してあるから、少しとりにくい。
「紙で包むのか!
しかも…薄くて柔らかい」
フィードは驚いた。この紙自体が貴重品のはず。銅貨一枚の商品をその紙に包むとは。
「食べてみてください。
もっと驚きますよ。
もったいないから、かんじゃだめですよ」
店主は得意そうに言う。
「ああ……」
フィードは、あめちゃんを口に入れる。レロレロ……。
な、なんと! あんま~い!
それも上品でフルーティー!
「その色はまんこー、という果物らしいです。
紫色はきょほーというぶどう。
でっかい大砲の意味だそうです。
そういえば、なんで大砲なのかな?
砲弾に似てるから?
薄緑はますかっく、というぶどうです」
ブルーは色々誤った、日本ではアブナイ情報を店主に伝えていた。
ちなみに、この世界にも大砲は存在する。反動を逃がす車輪付きで、城や船舶に装備されている。
鉄球を火薬で飛ばすだけなので、もちろん威力はそれなり。
「他にお勧めは?」
フィードのほっぺたは、かわいくふくらんでいる。
「そうですね。
しょーゆせんべいとか、少しお高いですがくっきー。
たま~に菓子パンや食パン。
いちごだいふくや、まめだいふくは滅多に入荷しないな。
高いから食べたことないんですが、ずいぶんうまいそうです。
ああ、傷薬!
よく効きますよ。
風邪薬も冬場は置いてありますが、それも売れ行き抜群です」
「この棚の商品、全部もらおう」
「それは困ります! 俊也さんは、ほとんど儲け度外視で、商品を卸してくれてるそうです。
がんばって働いて館の商品を買う。
カントの人の楽しみなんですよ!」
フィードは内心うなった。
あの男、単に魔法の力だけではない。カントの街の活気。その秘密の一部は、間違いなくあの男が原因だ。
「俊也さんは、この街の守り神みたいな人なんです。
街のごろつきを、立派な自警団員に育て、手当も自腹で払ってます。
隣町でやりたいほうだいやった盗賊団を、館の人と自警団…しんせんぐみという名ですが、全滅させた。
この店の前のラブミーテンダー、後で行ってみなさい。
館から卸した、珍しい酒が飲めますよ」
「ああ、そうしよう」
フィードの目的は、もともとライラと会うことだった。
「お土産げにしたいんですか?
あめちゃんなら、瓶ごと売りますよ。
お国に帰ったら、カントのよさを宣伝してください。
この広口瓶も、本当ならべらぼうな値で売れます。
ガラス製で、蓋は金属を加工してある。
だけど、お見受けしたところ身分の高い方だ。
カントの街の名を売るためだ。
あめちゃん代だけでいいです」
店主は男を見せた。
「いやいや。カントの街の人の楽しみを、減らすわけにいかない。
この瓶に入ったものを一つもらおう」
フィードは、横の瓶を指差す。
「それはくっきーです。銅貨十枚もしますが、ずいぶんうまいそうですよ」
クッキーは俊也の出血大サービス。仕入原価でも二百円近くする上等なクッキーだ。
俊也は銅貨一枚を二十円で換算している。店の取り分もあるから、薬以外赤字だが、肉体労働がほとんどの街の人や、子供に貴重な甘味を供給したい。それだけだ。
「ふむ……」
まだ形を残すあめちゃんを、頬に蓄えたまま、フィードはクッキーを一口かじる。
「お、おお~、この豊潤な風味はバター?
かりっとキャラメルに…この香ばしさは…何かの豆のスライス?
銅貨十枚でも高くない!
今度俊也殿に、作り方を教わろう!」
フィードは生まれて初めての食感と、複雑な味覚に感動。
「なんだ! 俊也さんの知り合いですか?
館の牧童たちによれば、いろいろなおやつが出てくるそうですよ。
この街の女・子供にとって、館の使用人は憧れの職業なんです」
フィードは思う。研修生が館に残りたいと熱望する原因は、俊也のたらしテクニックだけではなさそうだ。
なんでも屋を出て、フィードはラブミーテンダーを訪ねる。
「あらあら、これは御身分の高そうな方が。
いらっしゃいませ」
ライラはびっくり。ボス自らが乗り込んできた。
「珍しい酒が飲めると聞いたが」
フィードは澄まして言う。
「夏場はビールがお勧めです。
珍しいと言えば、ウイスキーのことですね?」
ライラはボスの隣にぴったりと侍る。
「びーる、とやらをもらおうか」
「マスター、ビール一丁!」
「おう」
ライラは席を立って、アダムがカウンターに置いた、瓶ビールと突き出し皿を受け取る。
「このお酒は軽いですから、一気に飲んだ方がおいしいですよ」
ライラはビールをマグカップに注ぐ。
「ああ……」
フィードは言われたとおり一気に飲み干す。
ホップのコクのある苦み、喉を心地よく刺激する炭酸。
うまい!
「お髭に泡がついてますよ」
ライラは男物のハンカチを、ポケットから取り出す。
「ああ、すまない……。これは……」
口を拭きかけ、フィードは気づいた。この幾何学模様、どうやって染めた?
「それはある方から頂いたものです。
私のような下賤な者でも、かなり親しく、していただいてるんですよ。
私のスペシャルサービス、気に入ってもらえたみたいです」
ライラはわけあり顔で微笑む。つまり、あの男からもらったか。
「これはなんだ?
薄くした芋を揚げたようだが」
「ぽてち、です。ビールには最高に合います」
「ふむ……」
フィードはぽてち、を一枚つまみ、カリっと。
「お~、これはどのように作る?
家の者もフライドポテトは作るが、このカリっと感は初めてだ」
「さあ? ハンカチを下さった、あるお方から仕入れてます。
ビールやウイスキーもそうです」
ライラはここぞと押しまくる。俊也が謎めいているほど、自分の価値が上がるから。
ライラは、どうしてもこの店から動きたくないのだ。
「何かの香辛料がかかっているようだが?」
「カレー風味、だそうです。他にはコンソメ味とか、のり味とか。塩味だけのもあります」
「ふむ……。お前はこの店が気に入っているのか?」
「最高に気に入ってます。その特別なお方も」
「なるほどな……。あるお方も、お前を気に入っているそうだ。
お前の気が済むまで、ここで働き続けるがよい。
たとえ魔力が上がってもな。
馳走になった」
フィードは金貨を一枚置いて、席を立った。
「噂話、聞かなくてもよろしいのですか?」
ライラがフィードの背中に話しかける。
「旅の商人にでも聞かせてやれ。
わしは隠しごとを掘り返す悪趣味はなくなった。
達者でな」
ライラは満面の笑みを浮かべた。あの女ったらしは、人たらしでもあったんだ?
海千山千のボスを見事にたらしこんでいる。
彼はミストの高官でありながら、仕事の性質上極めて旅慣れている。カントに上等な宿はないが、おんぼろベッドでも気にならない。
フィードは二人の護衛を連れ、カントの街を少し歩いてみた。
すぐに気付いた。街の規模からしたら活気がある。それに治安もよさそうだ。
「なんでも屋」の看板が出ている店をのぞいてみる。
「店主、これは何かな?」
フィードは「館コーナー」というポップが付いている陳列棚に目を留めた。
「その棚は、珍しいものが並んでいるでしょ?
カント名物に『湖の館』があります。
変わったお人と、びっくりするほど美しいお姫様達が住んでます。
その館で作ったものを陳列してます」
フィードの立派な身なりから、店主はきわめて愛想よく応えた。
「ほほう……。
この瓶に入った石のようなものは?」
「あめちゃんです。おいしいですよ」
その品は日本製のキャンディー。袋や包装をはがして、口広のガラス瓶に入れてある。
「三個で銅貨一枚か。安くはないな」
「館製ですからね。
だけど、だまされたと思って食べて下さい。
果物の味そのものです」
「ではもらおうか」
店主はあめちゃんを三個手で取り出した。日本人なら間違いなくフケツ! とクレームをつけるだろうが、この世界の人は気にしない。
「館の人は気前がいい。売るときは紙で包んでください、なんてね」
店主はティッシュを抜いて、あめちゃんを包む。箱口のビニールは外してあるから、少しとりにくい。
「紙で包むのか!
しかも…薄くて柔らかい」
フィードは驚いた。この紙自体が貴重品のはず。銅貨一枚の商品をその紙に包むとは。
「食べてみてください。
もっと驚きますよ。
もったいないから、かんじゃだめですよ」
店主は得意そうに言う。
「ああ……」
フィードは、あめちゃんを口に入れる。レロレロ……。
な、なんと! あんま~い!
それも上品でフルーティー!
「その色はまんこー、という果物らしいです。
紫色はきょほーというぶどう。
でっかい大砲の意味だそうです。
そういえば、なんで大砲なのかな?
砲弾に似てるから?
薄緑はますかっく、というぶどうです」
ブルーは色々誤った、日本ではアブナイ情報を店主に伝えていた。
ちなみに、この世界にも大砲は存在する。反動を逃がす車輪付きで、城や船舶に装備されている。
鉄球を火薬で飛ばすだけなので、もちろん威力はそれなり。
「他にお勧めは?」
フィードのほっぺたは、かわいくふくらんでいる。
「そうですね。
しょーゆせんべいとか、少しお高いですがくっきー。
たま~に菓子パンや食パン。
いちごだいふくや、まめだいふくは滅多に入荷しないな。
高いから食べたことないんですが、ずいぶんうまいそうです。
ああ、傷薬!
よく効きますよ。
風邪薬も冬場は置いてありますが、それも売れ行き抜群です」
「この棚の商品、全部もらおう」
「それは困ります! 俊也さんは、ほとんど儲け度外視で、商品を卸してくれてるそうです。
がんばって働いて館の商品を買う。
カントの人の楽しみなんですよ!」
フィードは内心うなった。
あの男、単に魔法の力だけではない。カントの街の活気。その秘密の一部は、間違いなくあの男が原因だ。
「俊也さんは、この街の守り神みたいな人なんです。
街のごろつきを、立派な自警団員に育て、手当も自腹で払ってます。
隣町でやりたいほうだいやった盗賊団を、館の人と自警団…しんせんぐみという名ですが、全滅させた。
この店の前のラブミーテンダー、後で行ってみなさい。
館から卸した、珍しい酒が飲めますよ」
「ああ、そうしよう」
フィードの目的は、もともとライラと会うことだった。
「お土産げにしたいんですか?
あめちゃんなら、瓶ごと売りますよ。
お国に帰ったら、カントのよさを宣伝してください。
この広口瓶も、本当ならべらぼうな値で売れます。
ガラス製で、蓋は金属を加工してある。
だけど、お見受けしたところ身分の高い方だ。
カントの街の名を売るためだ。
あめちゃん代だけでいいです」
店主は男を見せた。
「いやいや。カントの街の人の楽しみを、減らすわけにいかない。
この瓶に入ったものを一つもらおう」
フィードは、横の瓶を指差す。
「それはくっきーです。銅貨十枚もしますが、ずいぶんうまいそうですよ」
クッキーは俊也の出血大サービス。仕入原価でも二百円近くする上等なクッキーだ。
俊也は銅貨一枚を二十円で換算している。店の取り分もあるから、薬以外赤字だが、肉体労働がほとんどの街の人や、子供に貴重な甘味を供給したい。それだけだ。
「ふむ……」
まだ形を残すあめちゃんを、頬に蓄えたまま、フィードはクッキーを一口かじる。
「お、おお~、この豊潤な風味はバター?
かりっとキャラメルに…この香ばしさは…何かの豆のスライス?
銅貨十枚でも高くない!
今度俊也殿に、作り方を教わろう!」
フィードは生まれて初めての食感と、複雑な味覚に感動。
「なんだ! 俊也さんの知り合いですか?
館の牧童たちによれば、いろいろなおやつが出てくるそうですよ。
この街の女・子供にとって、館の使用人は憧れの職業なんです」
フィードは思う。研修生が館に残りたいと熱望する原因は、俊也のたらしテクニックだけではなさそうだ。
なんでも屋を出て、フィードはラブミーテンダーを訪ねる。
「あらあら、これは御身分の高そうな方が。
いらっしゃいませ」
ライラはびっくり。ボス自らが乗り込んできた。
「珍しい酒が飲めると聞いたが」
フィードは澄まして言う。
「夏場はビールがお勧めです。
珍しいと言えば、ウイスキーのことですね?」
ライラはボスの隣にぴったりと侍る。
「びーる、とやらをもらおうか」
「マスター、ビール一丁!」
「おう」
ライラは席を立って、アダムがカウンターに置いた、瓶ビールと突き出し皿を受け取る。
「このお酒は軽いですから、一気に飲んだ方がおいしいですよ」
ライラはビールをマグカップに注ぐ。
「ああ……」
フィードは言われたとおり一気に飲み干す。
ホップのコクのある苦み、喉を心地よく刺激する炭酸。
うまい!
「お髭に泡がついてますよ」
ライラは男物のハンカチを、ポケットから取り出す。
「ああ、すまない……。これは……」
口を拭きかけ、フィードは気づいた。この幾何学模様、どうやって染めた?
「それはある方から頂いたものです。
私のような下賤な者でも、かなり親しく、していただいてるんですよ。
私のスペシャルサービス、気に入ってもらえたみたいです」
ライラはわけあり顔で微笑む。つまり、あの男からもらったか。
「これはなんだ?
薄くした芋を揚げたようだが」
「ぽてち、です。ビールには最高に合います」
「ふむ……」
フィードはぽてち、を一枚つまみ、カリっと。
「お~、これはどのように作る?
家の者もフライドポテトは作るが、このカリっと感は初めてだ」
「さあ? ハンカチを下さった、あるお方から仕入れてます。
ビールやウイスキーもそうです」
ライラはここぞと押しまくる。俊也が謎めいているほど、自分の価値が上がるから。
ライラは、どうしてもこの店から動きたくないのだ。
「何かの香辛料がかかっているようだが?」
「カレー風味、だそうです。他にはコンソメ味とか、のり味とか。塩味だけのもあります」
「ふむ……。お前はこの店が気に入っているのか?」
「最高に気に入ってます。その特別なお方も」
「なるほどな……。あるお方も、お前を気に入っているそうだ。
お前の気が済むまで、ここで働き続けるがよい。
たとえ魔力が上がってもな。
馳走になった」
フィードは金貨を一枚置いて、席を立った。
「噂話、聞かなくてもよろしいのですか?」
ライラがフィードの背中に話しかける。
「旅の商人にでも聞かせてやれ。
わしは隠しごとを掘り返す悪趣味はなくなった。
達者でな」
ライラは満面の笑みを浮かべた。あの女ったらしは、人たらしでもあったんだ?
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