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170 高校生活も残り少なく
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カナと琴音は、授業を終えて駅を目指す。
両手にはバッグを提げている。明日から高三の授業がなくなるからだ。
体操服やら、机に放り込んだままの教科書類。返却された提出物。けっこう荷物は多い。
今度クラス全体が登校するのは、卒業式の日だけだ。
「明日からやっぱり大使館暮らし?」
琴音が聞く。
「両親の部屋代がもったいない。
引っ越しは、卒業式が終わってからにしようと思ってる」
琴音の表情は曇る。
「カナはいいよね。両親公認だから。
カナが引っ越したら、ちょっと困るな。
あんたの部屋の、転移魔法陣が使えなくなる」
琴音の両親は、娘の自由を認める方だが、しょっちゅう外泊をするわけにいかない。
「カナんちで泊まる」
と言えば、問題なく外泊できたが、「元ラブホ大使館で泊まる」は、さすがに許してもらえない。
また、あの大使館は、へんぴな場所にある。カナの家なら二駅だが、バスの具合で一時間はみないと。
琴音が「軟弱者」で、ふらふら心が定まり切らないのは、家族のしがらみが大きい。
十九人プラス予約済みのフミ。二十人もの嫁がいる俊也を、家族に紹介するのは、どう考えても無理だ。
職業は王様だし。
「そうだよね……」
その辺の琴音の事情も、カナは理解している。
だが、琴音のために、実家にとどまろうとまでは思えない。
「あのさ、俊也さん、私を嫁にしてくれると思う?」
琴音は思い切ってそう言った。
「琴ちゃんのしっかりした意思があったら。
俊也さんからは切り出せない。
わかるでしょ?」
「二十人だもんね。はぁ~~~、悩ましい。
いっそマジで妊娠しちゃうか。
勘当されるかもだけど」
カナは思う。半分以上マジだ。
「私の部屋の魔法陣、残しておく。
両親に話して合鍵渡しておくから、あなたが作ってるぬいぐるみ、急いで完成しなさい。
猫又大先生の抜け毛、もらっておく。
私のプリンちゃんより、高性能な魔法のぬいぐるみになるよ」
琴音にとって、いいのだろうかと思いながら、カナはそう言ってしまった。
「あ~ん、カナ、あんたを一生愛する!」
琴音は荷物がなかったら、抱きつきたい気分だった。
ちなみに、翌日琴音は、失神するまでおしおきされた。
なんと、カナより一発多くいただけた! いつもは嫁優先だったが……。
もう離れられない! 全くうれしいお仕置きだった。
味をしめた琴音は思っている。
適度に俊也さんの嫉妬心をくすぐるのは有効だ。計画を立てよう。
たとえば、卒業式の後、打ち上げをやろうかな、なんてね! 男女混合で……。
カナも巻き込んだら、一晩中、なんてこと、あるかも……。
カナと百合的に絡むのも、超いい感じだったし、俊也さん、超張り切った。
カナ、おっぱいやあそこいじったら、超いい声で鳴くんだもん! 立派に若妻の悶えだよ!
いじってる私の無防備な後ろから……、や~ん! またほしくなっちゃった!
琴音のピンク色妄想はふくらむ。
俊也をそれほど経験していない琴音は、彼が超無理をして、睡魔と戦っていたことを知らなかった。
琴ちゃん、俊也君は、体力的に二徹三徹可能なのですが、満足したら眠ってしまう、猫属性はどうしようもないのです。悪しからず。
両手にはバッグを提げている。明日から高三の授業がなくなるからだ。
体操服やら、机に放り込んだままの教科書類。返却された提出物。けっこう荷物は多い。
今度クラス全体が登校するのは、卒業式の日だけだ。
「明日からやっぱり大使館暮らし?」
琴音が聞く。
「両親の部屋代がもったいない。
引っ越しは、卒業式が終わってからにしようと思ってる」
琴音の表情は曇る。
「カナはいいよね。両親公認だから。
カナが引っ越したら、ちょっと困るな。
あんたの部屋の、転移魔法陣が使えなくなる」
琴音の両親は、娘の自由を認める方だが、しょっちゅう外泊をするわけにいかない。
「カナんちで泊まる」
と言えば、問題なく外泊できたが、「元ラブホ大使館で泊まる」は、さすがに許してもらえない。
また、あの大使館は、へんぴな場所にある。カナの家なら二駅だが、バスの具合で一時間はみないと。
琴音が「軟弱者」で、ふらふら心が定まり切らないのは、家族のしがらみが大きい。
十九人プラス予約済みのフミ。二十人もの嫁がいる俊也を、家族に紹介するのは、どう考えても無理だ。
職業は王様だし。
「そうだよね……」
その辺の琴音の事情も、カナは理解している。
だが、琴音のために、実家にとどまろうとまでは思えない。
「あのさ、俊也さん、私を嫁にしてくれると思う?」
琴音は思い切ってそう言った。
「琴ちゃんのしっかりした意思があったら。
俊也さんからは切り出せない。
わかるでしょ?」
「二十人だもんね。はぁ~~~、悩ましい。
いっそマジで妊娠しちゃうか。
勘当されるかもだけど」
カナは思う。半分以上マジだ。
「私の部屋の魔法陣、残しておく。
両親に話して合鍵渡しておくから、あなたが作ってるぬいぐるみ、急いで完成しなさい。
猫又大先生の抜け毛、もらっておく。
私のプリンちゃんより、高性能な魔法のぬいぐるみになるよ」
琴音にとって、いいのだろうかと思いながら、カナはそう言ってしまった。
「あ~ん、カナ、あんたを一生愛する!」
琴音は荷物がなかったら、抱きつきたい気分だった。
ちなみに、翌日琴音は、失神するまでおしおきされた。
なんと、カナより一発多くいただけた! いつもは嫁優先だったが……。
もう離れられない! 全くうれしいお仕置きだった。
味をしめた琴音は思っている。
適度に俊也さんの嫉妬心をくすぐるのは有効だ。計画を立てよう。
たとえば、卒業式の後、打ち上げをやろうかな、なんてね! 男女混合で……。
カナも巻き込んだら、一晩中、なんてこと、あるかも……。
カナと百合的に絡むのも、超いい感じだったし、俊也さん、超張り切った。
カナ、おっぱいやあそこいじったら、超いい声で鳴くんだもん! 立派に若妻の悶えだよ!
いじってる私の無防備な後ろから……、や~ん! またほしくなっちゃった!
琴音のピンク色妄想はふくらむ。
俊也をそれほど経験していない琴音は、彼が超無理をして、睡魔と戦っていたことを知らなかった。
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