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218 迷える心が収まるところ
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菜摘は俊也と取り残された。
なんとなく気まずい。
「ずいぶん自信あるんですね?」
菜摘は、ややこわばった笑顔を俊也に向けた。
「まあね。でなきゃ大勢の嫁の心は、つなぎ止められない。
どうする?」
「こう言っちゃいましょうか。
ホホホホ…、私を捕まえられるものなら、捕まえてごらんなさい」
菜摘はこわばった笑顔のまま言った。
「任せろ!」
俊也はソファーから立ち、がっちり菜摘を捕縛した。
朝陽とフレアは、バス停を目指して歩いていた。
トラクターが、田をおこしている。もうすぐ田植えだろう。
そのトラクターの後を追って、小鳥が何やらついばんでいる。あれは鶺鴒(せきれい)かな?
朝陽は立ち止まって、その様子を眺める。首都圏近郷、住宅街でささやかに広がる田園風景。
なんとなくほっこり気分。
「米ってすごいよね。
水を張るから連作がきくのね。
作付面積の割には、多くの人口が養えて保存が容易。
ミストやイスタルトでは、栽培されてないの。
俊也さんが言うには、カムハンを底辺で支えているのは米だって。
カムハンで、いっぱい栽培しているらしい」
フレアも立ち止まり、そう話しかけた。
「詳しいこと話さないけど、アニキ、危ないことやってないんですか?」
朝陽は、俊也の立場が分かっているから、口出しはしない。だが、愛する兄が戦争に巻き込まれる。
やりきれない。
「俊也さんは慎重よ。
自分と嫁たちの安全第一。
まあ、とんでもない力があるから、可能なんだけど。
俊也さんは分かってるのよ。
俊也さんの存在が、嫁たちを支えている。
だから絶対死ねないの」
フレアももちろん、愛する夫を戦場へなんか送りたくない。
だが、フレアはミスト貴族の娘だ。ナームとしょっちゅう小競り合いを繰り返し、また、父親は領事として、海賊を取り締まる責任者だ。
血なまぐさい話は、しょっちゅう耳にして育っていた。
平和ボケの日本人とは違って、争いに対し、鈍感でなくては生きてこられなかった。
「フレアさん、最初は逃げ腰だったと聞きましたけど」
朝陽は嫁たちから、フレアが嫁に加入したいきさつを聞いていた。嫁屈指の軟弱者だった。そうとも聞いている。
「たしかにね。
父親から化け物魔導師に、弟子入りしろと言われて。
つまり、ミストのために、体張って、魔力をつけろってことだけど、猛烈に反発した」
「家出したそうですね?」
「そこまで聞いてたか。
私って、超優柔不断なんだ。
強くなりたい、その目的でなりふり構わないクレオが、まぶしかった。
私には全然目的がなかったから」
フレアは、自嘲的な笑顔を浮かべた。
「スイーツ。
日本のスイーツで、餌付けされたそうですね?」
「私の黒歴史、完全公開? 情けないでしょ?
おいしいスイーツが、いっぱい食べられそう。
それで俊也さんに、体を任せる踏ん切りがついた」
「出会いの形は、どうでもいいと思います。
私はアニキのような男と、まだ出会ってない。
一生出会えないかもしれない。
スイーツ、思い切りおごって下さい!」
「任せて!
最近超羽振りがいいから、俊也さんお小遣いいっぱいくれるの。
あちらではあんまり使い途がない。
ど~んといっちゃおう!」
バチン! フレアは朝陽の背中を「軽く」たたいた。
「ゲホゲホ……。痛いですよ!
私はレジさんとエッチできないから、ほどほどに」
朝陽は知っていた。フレアがレジエッチによって、スーツ太りを克服したこと。
「超かわいそう!」
フレアは朝陽の肩を抱いて、歩みを促した。
フレアは、朝陽がちょっぴりうらやましくもあった。
俊也と朝陽のような深い愛着を、肉親に抱いたことはなかったから。
館へ来てから、初めて家族を得た。そんな気がする。
菜摘は俊也に唇を奪われた。
キスは気が向いたとき、ボーイフレンドに何度か許した。
特別な感慨はなかった。今も同じ。
次はおっぱい触ってくる?
それも何度か経験があった。
そのあたりまで進むと、菜摘はとたんにしらけてしまう。
なぜなら菜摘には、軽いトラウマがあったから。
小学生のころ、菜摘は性に憧れる部分があった。憧れ、というより素朴な好奇心、という形容が適切かもしれない。
SNSで高校生と親しくなった。その高校生に、下着姿の写真をねだられた。
ヤバいかも、と感じたが、好奇心が勝ってしまった。
そして、写真を送って後悔した。
そこで朝陽に相談してみた。
朝陽にひどく叱られてしまった。
朝陽は俊也に相談し、俊也にはもっと叱られてしまった。
言葉はそんなに厳しくなかったが、目が怖かった。
俊也はその高校生に、お仕置きしたようだ。
詳しくは教えてくれなかったが、きっとシャレにならないレベルだろう。
菜摘のトラウマとは、ひどい目にあいかけたことより、むしろ俊也の怒りが原因かもしれない。
だが、菜摘は思う。
俊也さんだって、あの高校生やボーイフレンドたちと同じでは?
男なのだから。
もちろん、俊也と、これまで接してきた他の男の価値を、同列に並べる気持ちはさらさらない。
つまり、オスとしての本能だけは共通している。菜摘はその「オスの本能」を、具体的に察知したとき、妙に醒めてしまうのだ。
奇妙なことに、今、俊也を相手にしていても。あの時の俊也の目に、怒られたような気分になって。
ん? おっぱいこない?
なるほど、超リア充の余裕か。
菜摘はキスの後、即おっぱいタッチが、セオリーだというイメージがあった。これまでも「さわさわ」程度なら許した。「もみもみ」に移行したら、「ここまでにしよう」と、冷たく拒んだ。
だって、ときめきがなかった。
フフ……。くすぐったい。
俊也はキスの後、軽いキスを顔中に施してきた。
目じり、耳たぶ、首筋……。
そうか、おっぱいは脱がせた後?
俊也さんなら別にいいのよ。
安心だから。
菜摘は体の力を抜く。
超リア充の実力を確かめよう。そんな気分になっていた。
ん? またキス?
ふ~ん……。
ん?
唇割られた……。
なるほど、ベロチュー、ってやつだ。
これは初めての経験。まあ、俊也さんならいい…かな。
聞いた通りだ。そこはかとなく甘い。魔力を持ったら感じられるという。なんとなく…いい、かも……。
菜摘は快楽の入口にさしかかった。
俊也は執拗なまでにキスを重ねた。若干こわばっていた菜摘の体がほどけてくる。
あっ、おっぱいに……。あったか~~~! これって…いいかも。
ブラウスのボタンが…みんな外された。ブラがずり下げられた。見てるのね? 私のなまおっぱい……。
ふ~~~……、いいかも……。優しく乳首を……、舌ではじかれ、吸われて……、いい、いいよ! 俊也さん。
もっと、もっとちょうだい!
俊也はVS初心者モードを、いつもより丁寧に施した。男の本当の優しさをわからせるために。
菜摘はベッドの上で虚脱していた。
性的な先進女子から、噂を聞いていた。初体験は残念なものに決まっている。
菜摘は身体と心で悟った。それは自分と相手次第。
菜摘は俊也を体の奥に取り込み、心と体を取り込まれた、自分を感じていた。
つまり、俊也に愛されたという実感があった。
あらためてこの言葉を思い出す。
「愛せそうな女性を愛するため抱く」
全くの本音だと感じた。
だめだこりゃ……。私も俊也さんを愛してしまった。
負けてうれしい、はないちもんめ……。
あの両親、どうやって納得させよう?
菜摘の悩みは、その一点に絞られた。
あ~! 忘れてた!
どんぎつね方式じゃない!
まあ、いいか。
これから俊也さんには、思い切り責任とってもらうんだから。
菜摘は、股間に張り付いたナイトを抱き上げ、鼻ツン。
責任の一環として、アフターいちゃいちゃを楽しませてもらう!
菜摘はすがりついて、たくましい裸の胸に頬をあてた。
俊也はやさしく抱きしめてくれた。
菜摘は思った。俊也さんの腕の中、居心地がいい。
ふらふらしていた私の心が、すっぽり納まっている。
なんとなく気まずい。
「ずいぶん自信あるんですね?」
菜摘は、ややこわばった笑顔を俊也に向けた。
「まあね。でなきゃ大勢の嫁の心は、つなぎ止められない。
どうする?」
「こう言っちゃいましょうか。
ホホホホ…、私を捕まえられるものなら、捕まえてごらんなさい」
菜摘はこわばった笑顔のまま言った。
「任せろ!」
俊也はソファーから立ち、がっちり菜摘を捕縛した。
朝陽とフレアは、バス停を目指して歩いていた。
トラクターが、田をおこしている。もうすぐ田植えだろう。
そのトラクターの後を追って、小鳥が何やらついばんでいる。あれは鶺鴒(せきれい)かな?
朝陽は立ち止まって、その様子を眺める。首都圏近郷、住宅街でささやかに広がる田園風景。
なんとなくほっこり気分。
「米ってすごいよね。
水を張るから連作がきくのね。
作付面積の割には、多くの人口が養えて保存が容易。
ミストやイスタルトでは、栽培されてないの。
俊也さんが言うには、カムハンを底辺で支えているのは米だって。
カムハンで、いっぱい栽培しているらしい」
フレアも立ち止まり、そう話しかけた。
「詳しいこと話さないけど、アニキ、危ないことやってないんですか?」
朝陽は、俊也の立場が分かっているから、口出しはしない。だが、愛する兄が戦争に巻き込まれる。
やりきれない。
「俊也さんは慎重よ。
自分と嫁たちの安全第一。
まあ、とんでもない力があるから、可能なんだけど。
俊也さんは分かってるのよ。
俊也さんの存在が、嫁たちを支えている。
だから絶対死ねないの」
フレアももちろん、愛する夫を戦場へなんか送りたくない。
だが、フレアはミスト貴族の娘だ。ナームとしょっちゅう小競り合いを繰り返し、また、父親は領事として、海賊を取り締まる責任者だ。
血なまぐさい話は、しょっちゅう耳にして育っていた。
平和ボケの日本人とは違って、争いに対し、鈍感でなくては生きてこられなかった。
「フレアさん、最初は逃げ腰だったと聞きましたけど」
朝陽は嫁たちから、フレアが嫁に加入したいきさつを聞いていた。嫁屈指の軟弱者だった。そうとも聞いている。
「たしかにね。
父親から化け物魔導師に、弟子入りしろと言われて。
つまり、ミストのために、体張って、魔力をつけろってことだけど、猛烈に反発した」
「家出したそうですね?」
「そこまで聞いてたか。
私って、超優柔不断なんだ。
強くなりたい、その目的でなりふり構わないクレオが、まぶしかった。
私には全然目的がなかったから」
フレアは、自嘲的な笑顔を浮かべた。
「スイーツ。
日本のスイーツで、餌付けされたそうですね?」
「私の黒歴史、完全公開? 情けないでしょ?
おいしいスイーツが、いっぱい食べられそう。
それで俊也さんに、体を任せる踏ん切りがついた」
「出会いの形は、どうでもいいと思います。
私はアニキのような男と、まだ出会ってない。
一生出会えないかもしれない。
スイーツ、思い切りおごって下さい!」
「任せて!
最近超羽振りがいいから、俊也さんお小遣いいっぱいくれるの。
あちらではあんまり使い途がない。
ど~んといっちゃおう!」
バチン! フレアは朝陽の背中を「軽く」たたいた。
「ゲホゲホ……。痛いですよ!
私はレジさんとエッチできないから、ほどほどに」
朝陽は知っていた。フレアがレジエッチによって、スーツ太りを克服したこと。
「超かわいそう!」
フレアは朝陽の肩を抱いて、歩みを促した。
フレアは、朝陽がちょっぴりうらやましくもあった。
俊也と朝陽のような深い愛着を、肉親に抱いたことはなかったから。
館へ来てから、初めて家族を得た。そんな気がする。
菜摘は俊也に唇を奪われた。
キスは気が向いたとき、ボーイフレンドに何度か許した。
特別な感慨はなかった。今も同じ。
次はおっぱい触ってくる?
それも何度か経験があった。
そのあたりまで進むと、菜摘はとたんにしらけてしまう。
なぜなら菜摘には、軽いトラウマがあったから。
小学生のころ、菜摘は性に憧れる部分があった。憧れ、というより素朴な好奇心、という形容が適切かもしれない。
SNSで高校生と親しくなった。その高校生に、下着姿の写真をねだられた。
ヤバいかも、と感じたが、好奇心が勝ってしまった。
そして、写真を送って後悔した。
そこで朝陽に相談してみた。
朝陽にひどく叱られてしまった。
朝陽は俊也に相談し、俊也にはもっと叱られてしまった。
言葉はそんなに厳しくなかったが、目が怖かった。
俊也はその高校生に、お仕置きしたようだ。
詳しくは教えてくれなかったが、きっとシャレにならないレベルだろう。
菜摘のトラウマとは、ひどい目にあいかけたことより、むしろ俊也の怒りが原因かもしれない。
だが、菜摘は思う。
俊也さんだって、あの高校生やボーイフレンドたちと同じでは?
男なのだから。
もちろん、俊也と、これまで接してきた他の男の価値を、同列に並べる気持ちはさらさらない。
つまり、オスとしての本能だけは共通している。菜摘はその「オスの本能」を、具体的に察知したとき、妙に醒めてしまうのだ。
奇妙なことに、今、俊也を相手にしていても。あの時の俊也の目に、怒られたような気分になって。
ん? おっぱいこない?
なるほど、超リア充の余裕か。
菜摘はキスの後、即おっぱいタッチが、セオリーだというイメージがあった。これまでも「さわさわ」程度なら許した。「もみもみ」に移行したら、「ここまでにしよう」と、冷たく拒んだ。
だって、ときめきがなかった。
フフ……。くすぐったい。
俊也はキスの後、軽いキスを顔中に施してきた。
目じり、耳たぶ、首筋……。
そうか、おっぱいは脱がせた後?
俊也さんなら別にいいのよ。
安心だから。
菜摘は体の力を抜く。
超リア充の実力を確かめよう。そんな気分になっていた。
ん? またキス?
ふ~ん……。
ん?
唇割られた……。
なるほど、ベロチュー、ってやつだ。
これは初めての経験。まあ、俊也さんならいい…かな。
聞いた通りだ。そこはかとなく甘い。魔力を持ったら感じられるという。なんとなく…いい、かも……。
菜摘は快楽の入口にさしかかった。
俊也は執拗なまでにキスを重ねた。若干こわばっていた菜摘の体がほどけてくる。
あっ、おっぱいに……。あったか~~~! これって…いいかも。
ブラウスのボタンが…みんな外された。ブラがずり下げられた。見てるのね? 私のなまおっぱい……。
ふ~~~……、いいかも……。優しく乳首を……、舌ではじかれ、吸われて……、いい、いいよ! 俊也さん。
もっと、もっとちょうだい!
俊也はVS初心者モードを、いつもより丁寧に施した。男の本当の優しさをわからせるために。
菜摘はベッドの上で虚脱していた。
性的な先進女子から、噂を聞いていた。初体験は残念なものに決まっている。
菜摘は身体と心で悟った。それは自分と相手次第。
菜摘は俊也を体の奥に取り込み、心と体を取り込まれた、自分を感じていた。
つまり、俊也に愛されたという実感があった。
あらためてこの言葉を思い出す。
「愛せそうな女性を愛するため抱く」
全くの本音だと感じた。
だめだこりゃ……。私も俊也さんを愛してしまった。
負けてうれしい、はないちもんめ……。
あの両親、どうやって納得させよう?
菜摘の悩みは、その一点に絞られた。
あ~! 忘れてた!
どんぎつね方式じゃない!
まあ、いいか。
これから俊也さんには、思い切り責任とってもらうんだから。
菜摘は、股間に張り付いたナイトを抱き上げ、鼻ツン。
責任の一環として、アフターいちゃいちゃを楽しませてもらう!
菜摘はすがりついて、たくましい裸の胸に頬をあてた。
俊也はやさしく抱きしめてくれた。
菜摘は思った。俊也さんの腕の中、居心地がいい。
ふらふらしていた私の心が、すっぽり納まっている。
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