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219 勉強しててよかった!
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アルス王女エリーナは、館三幹部から話を聞き、大きくため息をついた。
情けない……。
ヤン将軍は南サミア占領を解いて、カムハン領内へ引き上げた。現在はカムハン南西部で、勢力を蓄えているという知らせがまず一つ。
そうしてもう一つの知らせは、カムハンの脅威が当面なくなったことで、なりをひそめていたお家騒動が、またぞろ復活しそうな気配があるとのこと。
要するに、側室を母親とする長兄と、正室を母親とする次兄の争い。
双方に大物貴族が付き、どろどろとしたもめ事を続けている。
王室では全然珍しくもない権力争いだ。
第二王女のエリーナは、その争いから、一歩も二歩も離れた立場だったから、客観的に眺められた。
一言で言えば、ドングリの背比べ。
どっちでもいいじゃん。
イスタルトの政治システムを知ったエリーナは、余計に情けなくなる。
イスタルトで、王権は単なるシンボル。実質的な決定権は何も持たない。
だから、リラの父親である現王は、泣く泣く王位に就いたという。
館三幹部は現王を、同情の念をこめてこう呼ぶ。
「イスタルトの御隠居様」
辣腕家(らつわんか)で、中央大陸中に名をとどろかせた、イスタルト宰相は、実権をなくしてしまった。
権威と権力の分断。まことに賢明なシステムだとエリーナは思う。
具体的な政策で、王にあるのは拒否権だけ。
つまり、イスタルト王とは、権威と国の安全弁としてのみ機能する。
「エリーナ、俊也に頼んであげようか?
どっちかのお兄さんに、肩入れするように。
アルスとタクトとの仲、微妙だし。
内輪もめは早急に解消すべきだと思う」
ルラが、肩を落とすエリーナに言う。
アルス王国とタクト王国は、古くから国境線をめぐり犬猿の仲だった。
最近は、カムハンの拡大路線が、明確になってきたので、争いを避けていた。
アルスが内輪もめして、混乱が際立ったら、タクトが狙ってこないとは限らない。
イスタルトとしては、両国とも深い交流があるので、どちらかに肩入れできない。
「放っておいてください。
はっきり言えば、どっちもダメです。
最終的にはお父様が…現王が決定すべきです。
どちらにも決めにくいという、事情はわかりますが」
エリーナは、うつむいて応える。
「よく知らないけど、そんなにダメなの?」
フラワーが聞く。
「大物貴族たちにおだてられて、自分が将来アルスを率いるしかないと思い込んでます。
なんの理念もないくせに。
いっそイスタルトに併合してもらったら、国民は幸せかもしれない。
アルスは比較的豊かな国です。
おいしいですよ」
エリーナは自虐的に笑う。
三幹部は思う。俊也に相談するしかない。
貞操を捨てて、国を救おうとしたエリーナが、気の毒で見ていられない。
結果的にエリーナは、自分と国を救ったが。
館に帰ってから、話を聞かされた俊也が降した決断。それは「経済的にアルスをゆさぶる」だった。
その打ち合わせ後。俊也は幹部嫁たちの勧めもあって、エリーナを混浴に誘った。
エリーナは母国のダメダメぶりに落ち込んでいる。母国を救うため、決死の思いで体を張り、彼女はイスタルトへ来た。
エリーナと俊也の出会いがなかったら、アルスはカムハンに侵攻されていたかもしれない。
慎重なイスタルトが、にわかに派兵するとは思えない。俊也の読みでは、アルスがぎりぎり追い詰められてから。侵略軍も、そのころには疲弊しているだろうし、兵站も伸び切っている。
安全圏のうちに救いの手を差し伸べるより、大ピンチの時。その方が恩を高く売れる。
あの計算高い王と二人の幹部は、その程度の企みをしていたと思う。
エリーナを自分に押し付けたのは、軍を動かさずに済めば、それに越したことはないということ。
俊也や嫁たちは、完全に身内。
火の粉が降りかかる前に、「身内」が消火してしまったら売れる「恩」は大幅値崩れだが、恩は恩。今後有利に外交が進められる。
「は~~~……」
エリーナは、大きくため息をついた。
これはマジで落ち込んでるね。無理もないけど。俊也はエリーナが憐れでならない。
俊也は半分お湯に沈んだ、エリーナのおっぱいに手を伸ばす。手のひらサイズのかわいいやつ!
多少黄色人種の血が入っているからだろう。エリーナの乳首の色は少し濃い。だけど、フレッシュ!
少しいじるだけで、ピコーンと飛び出し……。さわり、さわり、ちょっともみもみ。もちあげて~、からの~~~! ちゅうちゅう、ちゅぱちゅぱ……。
エリーナの曇っていた表情は、とたんに晴れた。そうだよ、いやなことがあったら、エッチに限る!
「俊也さん、感謝の気持ち、受け取ってください!」
エリーナは、強い目力で俊也を見つめた。
「感謝の気持ち?」
「私には何もお返しができません。
せめて、侍女から学んだ技を……」
なるほどね……。エリーナにも何度かしてもらったが、確かに処女の口技ではなかった。
娼婦だったライラには及ばないが、男のツボを突きまくった技。
俊也は湯船の端に腰かけ、エリーナの特訓の成果を味わうことにした。
生粋の王女は、おもむろにナニを両手でつかみ、ちろちろ、ちろちろ……。カメ頭を絶妙な舌の動きで……。
き、くぅ~~~!
エリーナは、うっとりと目を閉じた俊也を見つめる。木製の張型で重ねた悲しい訓練。
今は、血の通った俊也さんのカメアタマ!
勉強しててよかった!
愛する男のために、この技が振るえるとは思わなかった。この世界の王女や貴族の娘は、政略手段以上の意味は持たないのだ。
情けない……。
ヤン将軍は南サミア占領を解いて、カムハン領内へ引き上げた。現在はカムハン南西部で、勢力を蓄えているという知らせがまず一つ。
そうしてもう一つの知らせは、カムハンの脅威が当面なくなったことで、なりをひそめていたお家騒動が、またぞろ復活しそうな気配があるとのこと。
要するに、側室を母親とする長兄と、正室を母親とする次兄の争い。
双方に大物貴族が付き、どろどろとしたもめ事を続けている。
王室では全然珍しくもない権力争いだ。
第二王女のエリーナは、その争いから、一歩も二歩も離れた立場だったから、客観的に眺められた。
一言で言えば、ドングリの背比べ。
どっちでもいいじゃん。
イスタルトの政治システムを知ったエリーナは、余計に情けなくなる。
イスタルトで、王権は単なるシンボル。実質的な決定権は何も持たない。
だから、リラの父親である現王は、泣く泣く王位に就いたという。
館三幹部は現王を、同情の念をこめてこう呼ぶ。
「イスタルトの御隠居様」
辣腕家(らつわんか)で、中央大陸中に名をとどろかせた、イスタルト宰相は、実権をなくしてしまった。
権威と権力の分断。まことに賢明なシステムだとエリーナは思う。
具体的な政策で、王にあるのは拒否権だけ。
つまり、イスタルト王とは、権威と国の安全弁としてのみ機能する。
「エリーナ、俊也に頼んであげようか?
どっちかのお兄さんに、肩入れするように。
アルスとタクトとの仲、微妙だし。
内輪もめは早急に解消すべきだと思う」
ルラが、肩を落とすエリーナに言う。
アルス王国とタクト王国は、古くから国境線をめぐり犬猿の仲だった。
最近は、カムハンの拡大路線が、明確になってきたので、争いを避けていた。
アルスが内輪もめして、混乱が際立ったら、タクトが狙ってこないとは限らない。
イスタルトとしては、両国とも深い交流があるので、どちらかに肩入れできない。
「放っておいてください。
はっきり言えば、どっちもダメです。
最終的にはお父様が…現王が決定すべきです。
どちらにも決めにくいという、事情はわかりますが」
エリーナは、うつむいて応える。
「よく知らないけど、そんなにダメなの?」
フラワーが聞く。
「大物貴族たちにおだてられて、自分が将来アルスを率いるしかないと思い込んでます。
なんの理念もないくせに。
いっそイスタルトに併合してもらったら、国民は幸せかもしれない。
アルスは比較的豊かな国です。
おいしいですよ」
エリーナは自虐的に笑う。
三幹部は思う。俊也に相談するしかない。
貞操を捨てて、国を救おうとしたエリーナが、気の毒で見ていられない。
結果的にエリーナは、自分と国を救ったが。
館に帰ってから、話を聞かされた俊也が降した決断。それは「経済的にアルスをゆさぶる」だった。
その打ち合わせ後。俊也は幹部嫁たちの勧めもあって、エリーナを混浴に誘った。
エリーナは母国のダメダメぶりに落ち込んでいる。母国を救うため、決死の思いで体を張り、彼女はイスタルトへ来た。
エリーナと俊也の出会いがなかったら、アルスはカムハンに侵攻されていたかもしれない。
慎重なイスタルトが、にわかに派兵するとは思えない。俊也の読みでは、アルスがぎりぎり追い詰められてから。侵略軍も、そのころには疲弊しているだろうし、兵站も伸び切っている。
安全圏のうちに救いの手を差し伸べるより、大ピンチの時。その方が恩を高く売れる。
あの計算高い王と二人の幹部は、その程度の企みをしていたと思う。
エリーナを自分に押し付けたのは、軍を動かさずに済めば、それに越したことはないということ。
俊也や嫁たちは、完全に身内。
火の粉が降りかかる前に、「身内」が消火してしまったら売れる「恩」は大幅値崩れだが、恩は恩。今後有利に外交が進められる。
「は~~~……」
エリーナは、大きくため息をついた。
これはマジで落ち込んでるね。無理もないけど。俊也はエリーナが憐れでならない。
俊也は半分お湯に沈んだ、エリーナのおっぱいに手を伸ばす。手のひらサイズのかわいいやつ!
多少黄色人種の血が入っているからだろう。エリーナの乳首の色は少し濃い。だけど、フレッシュ!
少しいじるだけで、ピコーンと飛び出し……。さわり、さわり、ちょっともみもみ。もちあげて~、からの~~~! ちゅうちゅう、ちゅぱちゅぱ……。
エリーナの曇っていた表情は、とたんに晴れた。そうだよ、いやなことがあったら、エッチに限る!
「俊也さん、感謝の気持ち、受け取ってください!」
エリーナは、強い目力で俊也を見つめた。
「感謝の気持ち?」
「私には何もお返しができません。
せめて、侍女から学んだ技を……」
なるほどね……。エリーナにも何度かしてもらったが、確かに処女の口技ではなかった。
娼婦だったライラには及ばないが、男のツボを突きまくった技。
俊也は湯船の端に腰かけ、エリーナの特訓の成果を味わうことにした。
生粋の王女は、おもむろにナニを両手でつかみ、ちろちろ、ちろちろ……。カメ頭を絶妙な舌の動きで……。
き、くぅ~~~!
エリーナは、うっとりと目を閉じた俊也を見つめる。木製の張型で重ねた悲しい訓練。
今は、血の通った俊也さんのカメアタマ!
勉強しててよかった!
愛する男のために、この技が振るえるとは思わなかった。この世界の王女や貴族の娘は、政略手段以上の意味は持たないのだ。
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