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第43話 魔獣捕獲作戦
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エルドニアは比較的弱い魔獣しかいない事で有名だ。その為、エルドニアで活動する冒険者は駆け出しか、ランク上げに興味がなく困っている人を助ける事が好きな冒険者しかいない。戦えない者にとって魔獣は恐ろしい敵だが、エルドニアの魔獣は駆け出しレベルでもどうにか倒せる。
「レイ! あのもこもこ!」
「あれは……なんだ? あんなの初めて見るぞ……」
「鑑定してみてなの!」
「あ、ああ。えっと【鑑定】」
レイは初めて見る魔獣に鑑定をかける。その魔獣は白いモコモコの毛皮をまとい、のんきに草を食べていた。
「【リーフシープ】か。魔獣でありながら人を襲わず草を食べる。動きは遅く腹が減ると人に甘える……魔獣かこれ!?」
「甘えるだなんて可愛いなのっ!」
「まんま羊じゃないか。あの毛皮は羊毛と同じだな。捕まえるか」
触れる直前まで近付いても逃げる様子はない。むしろレイを見上げ鳴いた。
《メェェェェ~》
「一緒に来るか? 毎日沢山草食べれるぞ?」
《メェ~》
リーフシープはレイが自分を害する気がないとわかったのか、鼻を擦り寄せ甘えてきた。
「レイばっかりずるいなのっ! 私も私もっ!」
「はいはい。じゃあ後はリリーに任せるよ。箱庭の魔獣パークに連れて行ってもらえる?」
「任せるなのっ」
リリーはリーフシープをモフモフしながら箱庭の中に入っていった。
「さて、僕は次の魔獣を探そうかな」
レイはおそらくしばらくの間リリーがリーフシープから離れないと考え、単独で魔獣集めに奔走した。
「【毛玉スライ厶】に【ミニグマ】、【毛長ウルフ】に【蹴りウサギ】かぁ……」
毛玉スライムは全身毛玉でモフモフの塊、ミニグマは胸に三日月マークがある可愛い子熊、毛長ウルフは艶のある長い毛をなびかせる狼、蹴りウサギは角ウサギの角が無いバージョンだ。
「どれもフォールガーデンでは見た事がない魔獣だな。っていうかどれもずいぶん大人しいな」
毛玉スライムは頭から降りないし、ミニグマは胡座の上に座り、毛長ウルフはレイの隣に伏せ、蹴りウサギは周りを跳ね回っている。箱庭の扉を開くと出て来たリリーはがっくりと地面に膝をついて崩れ落ちた。
「な、なんなのそのモフモフ天国! レイばっかりずるいなのっ!」
「なんか懐かれてさ。にしてもずいぶん大人しいよな。ゴブリンとかはやたら好戦的なのに」
リリーはレイの頭から毛玉スライムを確保しモフりながら話す。
「東に進めば進むほど弱く大人しくなるなの。だから港町ルーベルはのんきに漁業ができてるなの」
「海にも魔獣はいるよね?」
「ルーベル側はなんでかいないなの。カサンドラ側は普通にいるなの」
「西と東で何が違うんだろ。東に何かあるのかな」
「わからないなの」
すると蹴りウサギがリリーの膝に飛び乗りウトウトし始めた。
「か、可愛い……なのぉ~っ」
「飛び回って疲れたのかな。リリー、そのまま優しく運んでもらえる? 今日はここまでにしよう」
「わかったなのぉ~」
それから数日かけ同じ魔獣を何体かずつ集め、箱庭の中に触れて楽しめる魔獣パークがオープンした。
「きゃあ~っ、可愛いわっ!」
「お母さんっ、この魔獣ふかふか!」
「はぁ~、牧場も大人しいがこっちは癒やされるなぁ。魔獣っていうか動物だな」
すでに魔獣牧場がある箱庭の住民は新しい魔獣パークを忌避する事なく受け入れ魔獣達と戯れていた。
「魔獣パークの草原はいくら食べても草がなくならないんだなぁ」
「あの柵も簡単な作りに見えるけど飛び越えられない壁があるなの」
「もっと新しい魔獣を増やしていこうか。日常に癒やしは必須だからね」
「大賛成なのっ!」
「よし、じゃあリリーにはここの園長を任せよう。魔獣パークじゃそのままだから施設に名前つけて良いよ」
「園長!? やったぁ~なのっ!」
その後、魔獣パークはリリーにより【モフモフの園】と名付けられ、連日多くの人で賑わいを見せた。住民達も可愛い魔獣に心奪われ、特に女性や女の子に大人気の施設となった。
すると今度は男の子達がレイに嘆願書を持ってきた。
「何々……格好いい魔獣パーク?」
「うん! 可愛いよりやっぱり格好いい方が良いじゃん? 魔獣牧場にいるファングウルフとかロックバードとかさ~。なんとかならないかな?」
「う~ん……」
レイはエルドニアで見てきた魔獣を思い浮かべる。
「悪い、エルドニアに格好いい魔獣はいなかったな」
「「「「えぇ~っ!」」」」
「まだ見てない場所もあるからなんとも言えないんだけどね。格好いい魔獣パークについては少し待ってもらえるかな?」
「う、う~ん……。いないならしかた無いか~。わかったよレイ兄ちゃん!」
男の子達が帰るとレイは嘆願書を見て溜め息を吐いた。
「人の望みを叶えるって難しいなぁ。でもこの箱庭に住んでくれてる皆のためだ。僕にできる事ならなんでもしてやるさっ」
この翌日からリリーは魔獣パークから離れなくなり、レイ一人で地図を片手に港町ルーベルを目指して歩いた。そしてその道中、立ち寄った宿場町で面白い話を耳にした。
「迷宮? えっ!? 迷宮あるんですか!?」
「ええ、最近発見されたらしくてね。ここから北に向かった森の中に入り口があるみたいなの」
「へぇ~」
迷宮とは魔力溜まりがある場所にある日突然生まれるものだ。中は迷路のように入り組んでいたり、外と似た世界が広がっていたりと様々だ。そして迷宮の中には外とは違う魔獣が存在し、倒すと宝箱に変わる。
「国に頼んで調査してもらうんだけどね? ほら、今まだバタバタしてて調査は後回しになってるみたいなのよ。迷宮って突然魔獣が溢れ出してきたりするじゃない? 不安だわ~」
「スタンピードですか」
スタンピードとは手付かずの迷宮から魔獣が外へと溢れ出す現象を指す。迷宮内の魔獣を間引いていかないとスタンピードが発生してしまうのである。
「でも生まれたばかりでしょう?」
「どうかしら。森とか普通入らないじゃない? 東側は冒険者もあまりいないし」
「なるほど。じゃあ僕が見てきましょうか?」
「ほんとに!? 助かるわ~」
「いえいえ。スタンピードが起きたら大変な事になりますからね」
翌日、レイはルーベル行きを中断し、北にある森に生まれた迷宮へと向かうのだった。
「レイ! あのもこもこ!」
「あれは……なんだ? あんなの初めて見るぞ……」
「鑑定してみてなの!」
「あ、ああ。えっと【鑑定】」
レイは初めて見る魔獣に鑑定をかける。その魔獣は白いモコモコの毛皮をまとい、のんきに草を食べていた。
「【リーフシープ】か。魔獣でありながら人を襲わず草を食べる。動きは遅く腹が減ると人に甘える……魔獣かこれ!?」
「甘えるだなんて可愛いなのっ!」
「まんま羊じゃないか。あの毛皮は羊毛と同じだな。捕まえるか」
触れる直前まで近付いても逃げる様子はない。むしろレイを見上げ鳴いた。
《メェェェェ~》
「一緒に来るか? 毎日沢山草食べれるぞ?」
《メェ~》
リーフシープはレイが自分を害する気がないとわかったのか、鼻を擦り寄せ甘えてきた。
「レイばっかりずるいなのっ! 私も私もっ!」
「はいはい。じゃあ後はリリーに任せるよ。箱庭の魔獣パークに連れて行ってもらえる?」
「任せるなのっ」
リリーはリーフシープをモフモフしながら箱庭の中に入っていった。
「さて、僕は次の魔獣を探そうかな」
レイはおそらくしばらくの間リリーがリーフシープから離れないと考え、単独で魔獣集めに奔走した。
「【毛玉スライ厶】に【ミニグマ】、【毛長ウルフ】に【蹴りウサギ】かぁ……」
毛玉スライムは全身毛玉でモフモフの塊、ミニグマは胸に三日月マークがある可愛い子熊、毛長ウルフは艶のある長い毛をなびかせる狼、蹴りウサギは角ウサギの角が無いバージョンだ。
「どれもフォールガーデンでは見た事がない魔獣だな。っていうかどれもずいぶん大人しいな」
毛玉スライムは頭から降りないし、ミニグマは胡座の上に座り、毛長ウルフはレイの隣に伏せ、蹴りウサギは周りを跳ね回っている。箱庭の扉を開くと出て来たリリーはがっくりと地面に膝をついて崩れ落ちた。
「な、なんなのそのモフモフ天国! レイばっかりずるいなのっ!」
「なんか懐かれてさ。にしてもずいぶん大人しいよな。ゴブリンとかはやたら好戦的なのに」
リリーはレイの頭から毛玉スライムを確保しモフりながら話す。
「東に進めば進むほど弱く大人しくなるなの。だから港町ルーベルはのんきに漁業ができてるなの」
「海にも魔獣はいるよね?」
「ルーベル側はなんでかいないなの。カサンドラ側は普通にいるなの」
「西と東で何が違うんだろ。東に何かあるのかな」
「わからないなの」
すると蹴りウサギがリリーの膝に飛び乗りウトウトし始めた。
「か、可愛い……なのぉ~っ」
「飛び回って疲れたのかな。リリー、そのまま優しく運んでもらえる? 今日はここまでにしよう」
「わかったなのぉ~」
それから数日かけ同じ魔獣を何体かずつ集め、箱庭の中に触れて楽しめる魔獣パークがオープンした。
「きゃあ~っ、可愛いわっ!」
「お母さんっ、この魔獣ふかふか!」
「はぁ~、牧場も大人しいがこっちは癒やされるなぁ。魔獣っていうか動物だな」
すでに魔獣牧場がある箱庭の住民は新しい魔獣パークを忌避する事なく受け入れ魔獣達と戯れていた。
「魔獣パークの草原はいくら食べても草がなくならないんだなぁ」
「あの柵も簡単な作りに見えるけど飛び越えられない壁があるなの」
「もっと新しい魔獣を増やしていこうか。日常に癒やしは必須だからね」
「大賛成なのっ!」
「よし、じゃあリリーにはここの園長を任せよう。魔獣パークじゃそのままだから施設に名前つけて良いよ」
「園長!? やったぁ~なのっ!」
その後、魔獣パークはリリーにより【モフモフの園】と名付けられ、連日多くの人で賑わいを見せた。住民達も可愛い魔獣に心奪われ、特に女性や女の子に大人気の施設となった。
すると今度は男の子達がレイに嘆願書を持ってきた。
「何々……格好いい魔獣パーク?」
「うん! 可愛いよりやっぱり格好いい方が良いじゃん? 魔獣牧場にいるファングウルフとかロックバードとかさ~。なんとかならないかな?」
「う~ん……」
レイはエルドニアで見てきた魔獣を思い浮かべる。
「悪い、エルドニアに格好いい魔獣はいなかったな」
「「「「えぇ~っ!」」」」
「まだ見てない場所もあるからなんとも言えないんだけどね。格好いい魔獣パークについては少し待ってもらえるかな?」
「う、う~ん……。いないならしかた無いか~。わかったよレイ兄ちゃん!」
男の子達が帰るとレイは嘆願書を見て溜め息を吐いた。
「人の望みを叶えるって難しいなぁ。でもこの箱庭に住んでくれてる皆のためだ。僕にできる事ならなんでもしてやるさっ」
この翌日からリリーは魔獣パークから離れなくなり、レイ一人で地図を片手に港町ルーベルを目指して歩いた。そしてその道中、立ち寄った宿場町で面白い話を耳にした。
「迷宮? えっ!? 迷宮あるんですか!?」
「ええ、最近発見されたらしくてね。ここから北に向かった森の中に入り口があるみたいなの」
「へぇ~」
迷宮とは魔力溜まりがある場所にある日突然生まれるものだ。中は迷路のように入り組んでいたり、外と似た世界が広がっていたりと様々だ。そして迷宮の中には外とは違う魔獣が存在し、倒すと宝箱に変わる。
「国に頼んで調査してもらうんだけどね? ほら、今まだバタバタしてて調査は後回しになってるみたいなのよ。迷宮って突然魔獣が溢れ出してきたりするじゃない? 不安だわ~」
「スタンピードですか」
スタンピードとは手付かずの迷宮から魔獣が外へと溢れ出す現象を指す。迷宮内の魔獣を間引いていかないとスタンピードが発生してしまうのである。
「でも生まれたばかりでしょう?」
「どうかしら。森とか普通入らないじゃない? 東側は冒険者もあまりいないし」
「なるほど。じゃあ僕が見てきましょうか?」
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