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第69話 ゴルゴーン帝国
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ここは大陸の北にある国ゴルゴーン帝国。ゴルゴーン帝国は小さな国から始まり、代々戦好きの皇帝が隣国に戦を仕掛け領土を拡大してきた国だ。
このゴルゴーン帝国において歴史上最も苛烈な皇帝が現皇帝【ギーグ・イルム・ゴルゴーン】だ。ギーグは苛烈な性格だけではなく、とにかく欲深い。若干二十歳という若さで皇帝の座を手にしてから十年、先代皇帝が治めていた領土を倍にまで増やしている。
ギーグは黒い鎧に身を包み仮面で顔半分を隠しながら玉座に座り宰相からの報告を受ける。
「陛下、どうやらフォールガーデンは滅亡したようですぞ」
「ふむ。たかが魔族一匹に敗れるとはな。ずいぶんと落ちたものだ。フォールガーデンはもう良い。それより問題は【エイジアン王国】だ。未だ落ちんのか」
「は、はぁ。それが未だ抵抗を続けており……」
ギーグは手にしていた杖を宰相に投げつけた。
「あの国が落ちなければフォールガーデンに向かえぬではないかっ! エルドニアにでも奪われたらどうするのだっ!」
「そ、それはありえません。エルドニアにフォールガーデン以上の戦力はありませんし、エイジアン王国のように魔族を滅ぼせる者もいないはずです!」
「確証はあるのか? こうしている間にも生まれておるかもしれんではないか!」
「確証は……ありません」
ギーグは玉座から立ち上がり跪く宰相の頭を蹴り飛ばした。
「があぁぁぁっ!」
「温いわっ!! そんな事で大陸統一が成るかっ!! 続けて魔族をエルドニアに向かわせいっ! その間になんとしてもエイジアン王国を落とすのだっ!」
「は、ははっ!」
宰相は逃げるように玉座の間から去って行った。ギーグは玉座に座り、手元にあったボタンを押した。すると玉座が上にせり上がり、天井が開き隠し部屋に格納された。
暗い隠し部屋には水晶があり、ぼんやりと光っている。ギーグはその水晶に触れ口を開いた。
「魔王様、もうしわけありません。また魔族を貸してはいただけませんか」
すると水晶から声が響いた。
《またか。先日貸した魔族だけでは足りぬのか?》
「はっ。何せ敵が多く。特にエイジアン王国は当初より激しく抵抗をみせておりまして……」
《そうか。ではもう一体貸してやろう。ただし、生贄は今の倍だ》
「ば、倍ですか!? それは流石に……」
《ならば貸し出しは無しだ。貴様に与えた力も回収させてもらい、ゴルゴーンを滅ぼす》
「わ、わかりました! その条件を呑みます!」
《結構。これで完全復活まで時間が短縮できる。我が復活した暁にはゴルゴーン帝国だけは見逃してやろう》
「は──ははっ!」
ギーグは水晶から手を離し玉座に座り込んだ。
「俺はどんな手を使っても生き延びる……。例え人類の敵と罵られようが生き延びた者の勝ちだ。ゴルゴーン帝国は魔族の下で栄華を極める! 我が国の夢である大陸統一まで間もなくだ。くくく……ははははははっ!」
ギーグは魔王から力を与えられていた。それはスキルとは異なる力で、三十になりながらも若さを保ったままだった。
「俺は力を得るため魔に堕ちた。踏み出した足は最早止められん。残る問題は小国エイジアン王国と南にあるエルドニアだけだ。エルドニアに向かうためにもなんとしてもエイジアン王国を抜く。そこに慈悲はないっ!」
そして魔に身を落としたギーグと対となる存在が今も抵抗を続けるエイジアン王国にいた。
「陛下っ! いい加減自重してくだされっ! 己が身の重さを少しは考えてくだされっ!」
「はぁ~? ふんっ!」
《ギアァァァッ!》
領土に群がる魔物を身の丈の倍はあろうかという巨大な剣で一蹴するは小国エイジアン王国が若き女王【メディス・エイジアン】その人だ。
「なぁ~に言ってんのよ。私が殺らなきゃ誰が殺るっての。私の目が黒い内は誰一人エイジアンの地を踏ませないんだからっ」
「こ、このお転婆姫はぁぁっ! あなたはもう一国の王となったのですぞ! もしその身に何かあったらどうなさるのですかっ! エイジアン王家の血が途絶えてしまうのですぞ!」
メディスは真っ赤な髪を振り乱しながら大剣に付いた血を振り払った。
「私に何かある? あるわけないじゃない。だって……」
メディスは宙空に開いた次元の穴に大剣を収納して言った。
「私は勇者だもんっ。勇者は困っている人を助けなきゃならないのっ。ゴルゴーン帝国はもう魔族と繋がっている事を隠しもしなくなったわ。そしてフォールガーデンは奴らに滅ぼされたわ。じいやっ」
「……なんでしょうか」
じいやと呼ばれた宰相が項垂れた様子でメディスの言葉を待つ。
「ここは私一人いれば良いわ。急ぎ兵を総動員してエルドニアにこの事態を報せてきなさい」
「エルドニアに……ですか? 今更あの弱小国に何かできるとは思いませんが……」
「いるのよ」
「はい?」
「エルドニアにいるの! 私が学院時代に何一つ勝てなかった奴が!」
「メディス様が何一つ勝てなかった……あ、あぁ~はいはい! フォールガーデンの侯爵家嫡男レイ殿でしたか。え? 今彼はエルドニアにおられるのですか? と言いますか何故知っておられるのでしょう」
宰相の問い掛けにメディスは顔を赤くした。
「私に釣り合うのはレイくらいよ。家から追放された事を知ってエイジアンに迎えようとしたけど間に合わなかったの」
「ほほ~う。お転婆メディス様にも恋心がおありだ──はぶっ!?」
宰相の腹にメディスの拳がめり込む。
「良いからさっさとエルドニアに向かってレイを確保してきなさい。あ、跡取りも必要でしょ」
「あ、あのっ。レイ殿はメディス様に気持ちがあるのですか?」
「あるに決まってるじゃない。レイが全教科一位で私が二位だったんだから。私達は最高のパートナーよっ。今度こそレイを捕まえてみせるんだからっ」
「あ」
宰相はメディスの言葉で察した。これは無理筋だなと。
「し、しかしスキルを授かってから追放されたのでしょう? 勇者のスキルを授かったメディス様とは違います」
「そんなの関係ないわ。スキルで人柄や人相まで変わらないもの。私はレイが良いのっ!」
「わ、わかりました。すぐに向かわせましょう。ただし、魔族が蔓延るフォールガーデンを抜けねばなりませぬ。約束はできませんぞ」
「失敗したら次は私が行くから良いわよ」
「認められるわけないでしょう!?」
こうして大陸が混乱する中、核となる国々がそれぞれ生き残りをかけ争いは激化していくのだった。
このゴルゴーン帝国において歴史上最も苛烈な皇帝が現皇帝【ギーグ・イルム・ゴルゴーン】だ。ギーグは苛烈な性格だけではなく、とにかく欲深い。若干二十歳という若さで皇帝の座を手にしてから十年、先代皇帝が治めていた領土を倍にまで増やしている。
ギーグは黒い鎧に身を包み仮面で顔半分を隠しながら玉座に座り宰相からの報告を受ける。
「陛下、どうやらフォールガーデンは滅亡したようですぞ」
「ふむ。たかが魔族一匹に敗れるとはな。ずいぶんと落ちたものだ。フォールガーデンはもう良い。それより問題は【エイジアン王国】だ。未だ落ちんのか」
「は、はぁ。それが未だ抵抗を続けており……」
ギーグは手にしていた杖を宰相に投げつけた。
「あの国が落ちなければフォールガーデンに向かえぬではないかっ! エルドニアにでも奪われたらどうするのだっ!」
「そ、それはありえません。エルドニアにフォールガーデン以上の戦力はありませんし、エイジアン王国のように魔族を滅ぼせる者もいないはずです!」
「確証はあるのか? こうしている間にも生まれておるかもしれんではないか!」
「確証は……ありません」
ギーグは玉座から立ち上がり跪く宰相の頭を蹴り飛ばした。
「があぁぁぁっ!」
「温いわっ!! そんな事で大陸統一が成るかっ!! 続けて魔族をエルドニアに向かわせいっ! その間になんとしてもエイジアン王国を落とすのだっ!」
「は、ははっ!」
宰相は逃げるように玉座の間から去って行った。ギーグは玉座に座り、手元にあったボタンを押した。すると玉座が上にせり上がり、天井が開き隠し部屋に格納された。
暗い隠し部屋には水晶があり、ぼんやりと光っている。ギーグはその水晶に触れ口を開いた。
「魔王様、もうしわけありません。また魔族を貸してはいただけませんか」
すると水晶から声が響いた。
《またか。先日貸した魔族だけでは足りぬのか?》
「はっ。何せ敵が多く。特にエイジアン王国は当初より激しく抵抗をみせておりまして……」
《そうか。ではもう一体貸してやろう。ただし、生贄は今の倍だ》
「ば、倍ですか!? それは流石に……」
《ならば貸し出しは無しだ。貴様に与えた力も回収させてもらい、ゴルゴーンを滅ぼす》
「わ、わかりました! その条件を呑みます!」
《結構。これで完全復活まで時間が短縮できる。我が復活した暁にはゴルゴーン帝国だけは見逃してやろう》
「は──ははっ!」
ギーグは水晶から手を離し玉座に座り込んだ。
「俺はどんな手を使っても生き延びる……。例え人類の敵と罵られようが生き延びた者の勝ちだ。ゴルゴーン帝国は魔族の下で栄華を極める! 我が国の夢である大陸統一まで間もなくだ。くくく……ははははははっ!」
ギーグは魔王から力を与えられていた。それはスキルとは異なる力で、三十になりながらも若さを保ったままだった。
「俺は力を得るため魔に堕ちた。踏み出した足は最早止められん。残る問題は小国エイジアン王国と南にあるエルドニアだけだ。エルドニアに向かうためにもなんとしてもエイジアン王国を抜く。そこに慈悲はないっ!」
そして魔に身を落としたギーグと対となる存在が今も抵抗を続けるエイジアン王国にいた。
「陛下っ! いい加減自重してくだされっ! 己が身の重さを少しは考えてくだされっ!」
「はぁ~? ふんっ!」
《ギアァァァッ!》
領土に群がる魔物を身の丈の倍はあろうかという巨大な剣で一蹴するは小国エイジアン王国が若き女王【メディス・エイジアン】その人だ。
「なぁ~に言ってんのよ。私が殺らなきゃ誰が殺るっての。私の目が黒い内は誰一人エイジアンの地を踏ませないんだからっ」
「こ、このお転婆姫はぁぁっ! あなたはもう一国の王となったのですぞ! もしその身に何かあったらどうなさるのですかっ! エイジアン王家の血が途絶えてしまうのですぞ!」
メディスは真っ赤な髪を振り乱しながら大剣に付いた血を振り払った。
「私に何かある? あるわけないじゃない。だって……」
メディスは宙空に開いた次元の穴に大剣を収納して言った。
「私は勇者だもんっ。勇者は困っている人を助けなきゃならないのっ。ゴルゴーン帝国はもう魔族と繋がっている事を隠しもしなくなったわ。そしてフォールガーデンは奴らに滅ぼされたわ。じいやっ」
「……なんでしょうか」
じいやと呼ばれた宰相が項垂れた様子でメディスの言葉を待つ。
「ここは私一人いれば良いわ。急ぎ兵を総動員してエルドニアにこの事態を報せてきなさい」
「エルドニアに……ですか? 今更あの弱小国に何かできるとは思いませんが……」
「いるのよ」
「はい?」
「エルドニアにいるの! 私が学院時代に何一つ勝てなかった奴が!」
「メディス様が何一つ勝てなかった……あ、あぁ~はいはい! フォールガーデンの侯爵家嫡男レイ殿でしたか。え? 今彼はエルドニアにおられるのですか? と言いますか何故知っておられるのでしょう」
宰相の問い掛けにメディスは顔を赤くした。
「私に釣り合うのはレイくらいよ。家から追放された事を知ってエイジアンに迎えようとしたけど間に合わなかったの」
「ほほ~う。お転婆メディス様にも恋心がおありだ──はぶっ!?」
宰相の腹にメディスの拳がめり込む。
「良いからさっさとエルドニアに向かってレイを確保してきなさい。あ、跡取りも必要でしょ」
「あ、あのっ。レイ殿はメディス様に気持ちがあるのですか?」
「あるに決まってるじゃない。レイが全教科一位で私が二位だったんだから。私達は最高のパートナーよっ。今度こそレイを捕まえてみせるんだからっ」
「あ」
宰相はメディスの言葉で察した。これは無理筋だなと。
「し、しかしスキルを授かってから追放されたのでしょう? 勇者のスキルを授かったメディス様とは違います」
「そんなの関係ないわ。スキルで人柄や人相まで変わらないもの。私はレイが良いのっ!」
「わ、わかりました。すぐに向かわせましょう。ただし、魔族が蔓延るフォールガーデンを抜けねばなりませぬ。約束はできませんぞ」
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