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第3章 国づくり
第30話 人間の欲と竜の欲と
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ここはゴッデス大陸。かつて人間の都合で追いやられた獣人が住み、再び人間の都合で追い出された地。わずかに生き残った獣人は奴隷として扱われ、使い物にならない獣人は見せしめとして命を奪われ、晒し首にされていた。狙いは人間に逆らったらこうなると知らしめるためである。
人間はロクに食べ物も与えず、獣人を馬車馬のようにこき使った。そして侵略から半年。
「陛下、八割方整地が完了いたしました」
「うむ。ではもう獣人は必要ないな。全て処刑しろ」
「はっ!」
人間のために使われ、奉仕したにも関わらず、人間は獣人を一人残さず殺した。
「ふん、獣臭くてかなわん。さあ、入植を始めよ。これからこの地は我ら人間の地となる。この広大な地で更に力をつけようぞ!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
人間の連合軍で一番の功績をあげた国がゴッデス大陸の支配者となった。一番の功績をあげた国は軍事大国である【グラディス帝国】である。もともと大陸の半分近くを支配していたグラディス帝国は今回の侵略で多くの兵を失ったが、代わりに大陸一つ丸ごと手に入れる事となった。
「やりましたな、陛下。大陸一つ丸ごと我が帝国の物となりましたぞ」
「うむ。これを足掛かりに力を蓄え、また元の地を取り戻す。やがて全ての大陸を我が手中に治めてやるわ」
「さすが陛下ですな。あちらも空いた地を狙いなにやら争いが始まった様子……。我らが力を蓄え終えた頃、あちらは疲弊しているのでしょうなぁ」
「そうだな。全て計画通りだ。ふっ……ふはははははっ!」
大臣が皇帝に問い掛ける。
「それよりも陛下、北へと逃げた獣人らはどういたしますか?」
「……ふむ。本当ならば今すぐ追って皆殺しにしてやりたい所だが……今は捨て置け。北には死の大地が広がるデモン大陸しかない。たとえ生き延びようが飢えて死ぬだろう」
「では追撃はなしと言う事で」
「うむ。今は力を蓄える時期だ。追撃するとしたら力を蓄えた後。それまでは口惜しいが生かしておいてやる」
「はっ!」
ゴッデス大陸を我が物としたグラディス帝国は逃亡した獣王ら千人を追撃する事なく、自国の戦力回復へと力を注ぐのであった。
それと時を同じくし、グラディス帝国の消えた大陸では既存の小国らが醜い争いを繰り広げていた。そしてこの争いに残るもう一つの大陸からも侵攻が始まり、人間は戦乱の渦に身を置くのだった。
「殺せ殺せぇぇぇぇいっ! この地は我らのモノだぁっ!」
「余所者がしゃしゃってくんじゃねぇぇぇっ! 東の田舎者がよぉぉっ!」
「あぁん!? グラディス帝国がなけりゃ東に逆らえもしねぇ雑魚がイキってんじゃねぇぞゴラァァァッ!」
「んだと! 中央大陸舐めんなやゴラァァッ!!」
「何が中央大陸なんだか。我ら南の大陸の半分ちょっとしかない癖に」
「あぁっ!? そっちの半分は砂漠じゃねぇか! 南と北はどっちも死んでろカスが!」
「……全軍突撃ぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
全てがグラディス帝国の狙い通りとなっていた。中央大陸と言うどの大陸へも侵攻しやすい大陸は、逆に侵攻されやすいという不安要素もあった。これまで無事保てていたのは単にグラディス帝国という大国が中央を支配していたからにすぎない。中央大陸に残った複数ある小国ではいくら同盟を組み抵抗した所で、東と南の挟撃には為すすべがなかった。だがそれでも小国の同盟軍は必死に抵抗を続けた。それによりグラディス帝国以外の人口と戦力はこの半年で激減してしまった。
それからさらに半年、獣王が逃亡してから一年経った頃、グラディス帝国はゴッデス大陸を完全に支配し、インフラ整備を終え、戦力の拡充に力を注ぎ始めた。
「くくくっ、まったく……。どの国も愚か者ばかりだな。そんなに疲弊した状態で果たして我が帝国の猛攻に耐えられるかな?」
「陛下、どの大陸から攻めましょうか?」
グラディス帝国皇帝は大臣に言った。
「決まっている。まずは北に調査船を送る。それで獣王らが死んでいるとわかれば次に中央大陸を取り戻す。グラディス帝国に逆らう国は全て排除し、従う国は属国にする。まずは憎き獣人らの生死確認だ」
「はっ! では冬が明けましたらすぐに調査船を送り込みましょう!」
「うむ。逆らう者は徹底的に潰せ。我らグラディス帝国が全ての大陸の支配者となる日は近いぞ! ふふふっ……ふはははははっ!!」
皇帝は玉座に座り肘をつき、自らの計画通りに事が運んでいる事を喜ぶのであった。
そしてアース達デモン大陸はと言うと。
「アース、今戻ったぜ!」
「バーン兄さんにアクア姉さん、ヴァン兄さんも! 一年もなにしてたの?」
両親の所に向かっていた三体の竜がようやく戻ってきた。
「いや……、実はよ……」
火竜はこの一年間を振り返りながらアースに何があったかを淡々と語った。どうやら一年もの間三体の竜は両親の下で厳しい修行を積んでいたらしい。
「いやもう……何回死にかけたか……」
「そうね。相変わらずまったく容赦なかったわね」
「……僕もう絶対行かない! 虐待だよ虐待!」
余程厳しかったのだろう。三体の竜は出来れば思い出したくないといった様子だった。
「あはは、お疲れ様。こっちはもう各種族もそれぞれ町を作って順調に数を増やしてるよ。北西の街道がエルフの町とダンジョン、北東の街道が獣人の町と地下港、南の街道が魔族の町と防衛施設につながってるんだ。とりあえず半年ほど監視してたけど人間も攻めて来ないみたいだし、のんびりしようかなって。そうだ、お腹空いてるでしょ? バーベキューでもしない?」
その誘いに火竜の口から涎が滝のように流れた。
「肉! 肉をくれっ! 洞窟じゃ草しか生えてなくてよぉぉぉぉぉぉっ!」
そして水竜はアースの両肩を掴み真剣な表情で訴えてきた。
「お酒! もちろんお酒も出るわよね!? もう一年も我慢してるのっ! お願いアース! 私に命の水をっ!」
風竜がアースに懇願する。
「僕は甘い物が欲しいよ……。果物でもなんでも良いから甘い物ちょうだいっ!」
アースは笑いながら三体の竜に言った。
「じゃあバーン兄さんにはゴッドオークのステーキ肉ね」
「おぉぉぉぉぉぉぉっしゃぁぁぁぁぁっ!」
「アクア姉さんにはエールから米酒、葡萄酒から蒸留酒まで飲み放題!」
「きゃはぁぁぁぁぁぁんっ! アース愛してるぅぅぅぅぅっ!」
「ヴァン兄さんには俺特製スイーツセット!」
「なにこれなにこれっ!! 全部知らない食べ物だ! 甘くて良い匂いがするぅぅぅぅぅぅぅっ!」
アースは傷だらけで帰って来た兄達を優しく出迎えるのであった。
人間はロクに食べ物も与えず、獣人を馬車馬のようにこき使った。そして侵略から半年。
「陛下、八割方整地が完了いたしました」
「うむ。ではもう獣人は必要ないな。全て処刑しろ」
「はっ!」
人間のために使われ、奉仕したにも関わらず、人間は獣人を一人残さず殺した。
「ふん、獣臭くてかなわん。さあ、入植を始めよ。これからこの地は我ら人間の地となる。この広大な地で更に力をつけようぞ!」
「「「「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!」」」」
人間の連合軍で一番の功績をあげた国がゴッデス大陸の支配者となった。一番の功績をあげた国は軍事大国である【グラディス帝国】である。もともと大陸の半分近くを支配していたグラディス帝国は今回の侵略で多くの兵を失ったが、代わりに大陸一つ丸ごと手に入れる事となった。
「やりましたな、陛下。大陸一つ丸ごと我が帝国の物となりましたぞ」
「うむ。これを足掛かりに力を蓄え、また元の地を取り戻す。やがて全ての大陸を我が手中に治めてやるわ」
「さすが陛下ですな。あちらも空いた地を狙いなにやら争いが始まった様子……。我らが力を蓄え終えた頃、あちらは疲弊しているのでしょうなぁ」
「そうだな。全て計画通りだ。ふっ……ふはははははっ!」
大臣が皇帝に問い掛ける。
「それよりも陛下、北へと逃げた獣人らはどういたしますか?」
「……ふむ。本当ならば今すぐ追って皆殺しにしてやりたい所だが……今は捨て置け。北には死の大地が広がるデモン大陸しかない。たとえ生き延びようが飢えて死ぬだろう」
「では追撃はなしと言う事で」
「うむ。今は力を蓄える時期だ。追撃するとしたら力を蓄えた後。それまでは口惜しいが生かしておいてやる」
「はっ!」
ゴッデス大陸を我が物としたグラディス帝国は逃亡した獣王ら千人を追撃する事なく、自国の戦力回復へと力を注ぐのであった。
それと時を同じくし、グラディス帝国の消えた大陸では既存の小国らが醜い争いを繰り広げていた。そしてこの争いに残るもう一つの大陸からも侵攻が始まり、人間は戦乱の渦に身を置くのだった。
「殺せ殺せぇぇぇぇいっ! この地は我らのモノだぁっ!」
「余所者がしゃしゃってくんじゃねぇぇぇっ! 東の田舎者がよぉぉっ!」
「あぁん!? グラディス帝国がなけりゃ東に逆らえもしねぇ雑魚がイキってんじゃねぇぞゴラァァァッ!」
「んだと! 中央大陸舐めんなやゴラァァッ!!」
「何が中央大陸なんだか。我ら南の大陸の半分ちょっとしかない癖に」
「あぁっ!? そっちの半分は砂漠じゃねぇか! 南と北はどっちも死んでろカスが!」
「……全軍突撃ぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
全てがグラディス帝国の狙い通りとなっていた。中央大陸と言うどの大陸へも侵攻しやすい大陸は、逆に侵攻されやすいという不安要素もあった。これまで無事保てていたのは単にグラディス帝国という大国が中央を支配していたからにすぎない。中央大陸に残った複数ある小国ではいくら同盟を組み抵抗した所で、東と南の挟撃には為すすべがなかった。だがそれでも小国の同盟軍は必死に抵抗を続けた。それによりグラディス帝国以外の人口と戦力はこの半年で激減してしまった。
それからさらに半年、獣王が逃亡してから一年経った頃、グラディス帝国はゴッデス大陸を完全に支配し、インフラ整備を終え、戦力の拡充に力を注ぎ始めた。
「くくくっ、まったく……。どの国も愚か者ばかりだな。そんなに疲弊した状態で果たして我が帝国の猛攻に耐えられるかな?」
「陛下、どの大陸から攻めましょうか?」
グラディス帝国皇帝は大臣に言った。
「決まっている。まずは北に調査船を送る。それで獣王らが死んでいるとわかれば次に中央大陸を取り戻す。グラディス帝国に逆らう国は全て排除し、従う国は属国にする。まずは憎き獣人らの生死確認だ」
「はっ! では冬が明けましたらすぐに調査船を送り込みましょう!」
「うむ。逆らう者は徹底的に潰せ。我らグラディス帝国が全ての大陸の支配者となる日は近いぞ! ふふふっ……ふはははははっ!!」
皇帝は玉座に座り肘をつき、自らの計画通りに事が運んでいる事を喜ぶのであった。
そしてアース達デモン大陸はと言うと。
「アース、今戻ったぜ!」
「バーン兄さんにアクア姉さん、ヴァン兄さんも! 一年もなにしてたの?」
両親の所に向かっていた三体の竜がようやく戻ってきた。
「いや……、実はよ……」
火竜はこの一年間を振り返りながらアースに何があったかを淡々と語った。どうやら一年もの間三体の竜は両親の下で厳しい修行を積んでいたらしい。
「いやもう……何回死にかけたか……」
「そうね。相変わらずまったく容赦なかったわね」
「……僕もう絶対行かない! 虐待だよ虐待!」
余程厳しかったのだろう。三体の竜は出来れば思い出したくないといった様子だった。
「あはは、お疲れ様。こっちはもう各種族もそれぞれ町を作って順調に数を増やしてるよ。北西の街道がエルフの町とダンジョン、北東の街道が獣人の町と地下港、南の街道が魔族の町と防衛施設につながってるんだ。とりあえず半年ほど監視してたけど人間も攻めて来ないみたいだし、のんびりしようかなって。そうだ、お腹空いてるでしょ? バーベキューでもしない?」
その誘いに火竜の口から涎が滝のように流れた。
「肉! 肉をくれっ! 洞窟じゃ草しか生えてなくてよぉぉぉぉぉぉっ!」
そして水竜はアースの両肩を掴み真剣な表情で訴えてきた。
「お酒! もちろんお酒も出るわよね!? もう一年も我慢してるのっ! お願いアース! 私に命の水をっ!」
風竜がアースに懇願する。
「僕は甘い物が欲しいよ……。果物でもなんでも良いから甘い物ちょうだいっ!」
アースは笑いながら三体の竜に言った。
「じゃあバーン兄さんにはゴッドオークのステーキ肉ね」
「おぉぉぉぉぉぉぉっしゃぁぁぁぁぁっ!」
「アクア姉さんにはエールから米酒、葡萄酒から蒸留酒まで飲み放題!」
「きゃはぁぁぁぁぁぁんっ! アース愛してるぅぅぅぅぅっ!」
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