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第03章 青年期
01 成人しました。
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あれから数年、蓮は拡大した魔族領を統治し、漸くこの時を迎えた。
「「「「成人おめでとうございます!レン様っ!」」」」
「ありがとう。漸く15歳になったな。」
蓮を祝福する為に両親や魔王までもが蓮の屋敷へと集まって来ていた。
「早いものだな…。あの小さかったレンが今や魔族領を引っ張るまでに育つなんてなぁ…。」
「ええ、流石は私達の子ね。あなた…♪」
「うむ、しかしなぁ…こうも沢山の孫に囲まれるとは思わなかったぞ。」
蓮の両親の周りには沢山の子共が集まっていた。
「皆美男美女ねぇ~♪小さい頃のレンを思い出すわぁ…。」
「だなぁ。俺達も歳をとったな。」
「見た目変わってないでしょ、父さんは!」
蓮が父親に突っ込んだ。魔族はエルフ同様に若い期間が長い。しかも余裕で数百年は生きる。
「レン、後でまたアレお願い出来る?」
「ああ、アレね。良いよ、母さん。」
「ん?アレとは何だ?」
「父さん、気付いて無いの?母さんは人間でしょ?なのに見た目が若いままって不思議だと思わなかったの?」
「…そう言われてみれば…。レン、お前が何かしてたのか?」
「まぁね。これをしないと人間って直ぐに老けちゃうからさ。大変だよね。」
「こ~ら!老けるとか言わない!」
「だなぁ。母さんが若いままで嬉しいぞ。レン、これからも頼むぞ?」
その夜蓮の寝室にて。
「んっ…あっ…♪はぁぁ…♪レン…こんなに大きくなって…♪母さん嬉しいわぁ…♪」
「今回は何年分いく?」
「そうねぇ~…5年で♪あ、それと…この前出来た赤ちゃんはこっそり産んでおいたからね?メイドの1人の子として育てるから…安心して♪」
「今日は大丈夫な日なの?」
「さぁて…どうだったかしらね♪奥に注がなきゃ若返らないんだから気にしないで射精して?あの人には悪いけど…私…レンの方が良いの…♪」
「母さん、そろそろ1回目良いかな?」
「ええ…♪キッチリ五回戦頼むわね…♪」
それから蓮は5回母親の奥へと種を注ぐと共に、若返らせてやった。
「ん…♪はぁ~…♪今回も気持ち良かったわ♪ありがと、レン♪愛してるわ…♪」
「俺も母さんには何時までも若いままで居て欲しいからね。で、今回も?」
「ええ♪バッチリヒットしたみたい♪また暫くメイドと魔界巡りに行かないと♪」
「大変だねぇ。」
そして翌朝、祝いに集まった魔族達は各領地へと帰って行った。
「…さて、モニカ。」
「はい、グレゴールの勇者達の情報ですね。全て資料に纏めてあります。どうやら…勇者達は戦をする気は無い様ですね。」
「ふむ、やはりそうか。あれからかなりの時が流れたが奴等は一向に行動に出ないから調べさせていたが…。奴等は何をしているか分かるか?」
「グレゴールの国を改造している様ですね。王を殺してから宰相や騎士団、貴族達を次々と粛清している様です。それと、経済にも力を注いでますね。」
「成る程、邪魔な奴等を一掃しようとしている訳か。経済に力を注いでいるのは貧困層を救う為か。流石勇者って職業だけあるな。ま、俺の邪魔をしないなら生かしておいてやるか。」
蓮は地図を広げ次の目標を探した。
「グレゴールは無視するとして…次は何処を吸収しようかねぇ。獣人国は獣王がやっかいだから今は良い。となると…南か東だな。」
「南は港町ですね。隣の大陸に渡る船が出ています。東は…砂漠地帯、その先に資本主義国家【ネオシーナ】が。ネオシーナはグレゴールより広く、様々な人種が暮らしております。その為、内乱が絶えない国ですね。征服しても旨味があるとは言えませんよ。」
「困ったな。落とす国が見当たらん。」
「でしたら獣人国より更に北にある迷宮都市国家にでも行かれますか?」
「迷宮都市国家?それはアレか?巨大ダンジョンを中心に栄えている町とかか?」
「ええ。ダンジョンは塔タイプ。見た目は普通の塔ですが、中はとんでもなく広く、様々な物資が拾えるダンジョンらしいです。冒険者などは大体この町に拠点を構えて居ますね。」
そんな町を征服してもなぁ…。
「よし、征服は一旦終了だ。そんで迷宮都市とやらに遊びに行ってくるわ。モニカ達は周辺国家の動きを引き続き監視、問題があれば俺に報告な。」
「畏まりました。」
「では…行ってくる。」
蓮は魔族の姿から人の姿へと変身し、北を目指す事にした。
「さて、行くか。赤兎馬。」
《ヒヒィィィィィィィン!!》
蓮は馬を操り北上した。
「な、何だあの赤い馬!?デケェぞ!?」
「魔物か!?あんな馬見たことねぇぞ?」
行く先々で注目を集める蓮。まぁ、召喚獣なんだがな。
蓮は背中に青龍偃月刀を背負い、獣人国から迷宮都市国家へと向かった。道中、野盗と何度も遭遇したが、全員仲良くあの世に行って貰った。しかし、それが不味かった。野盗は人間では無く獣人だった。
「で、俺は何時釈放されんの?」
「我らが同胞を葬っておいて釈放されると思うか?」
「でもよ~、俺は襲われたんだぜ?黙って殺られろっての?」
「ふんっ、人間なんぞ殺られてしまえば良い。我ら獣人を労働力か何かと勘違いしおって。」
「知らねぇよぉ…。なぁ、今なら許してやるから釈放しろよ。じゃないと…殺すぞ。」
蓮の雰囲気が一変した。人当たりの良い青年から狡猾で獰猛な肉食動物の雰囲気を纏う。
「ひっ!?や、やるのか!我ら役人に逆らったら獣人全てを敵に回す事になるぞっ!」
「あぁ?上等だ。目障りなんだよ、獣風情が俺の邪魔しやがってよ。折角見逃してやってんのに…こうなったらもう終わりだ。迷宮都市に向かう前にこの国潰すわ。取り敢えず…お前等は全員死ね。」
蓮は空間倉庫から武器を取り出し、役人達を全て殺した。それから奪われていたモノを取り返し、蓮は獣人国の首都を目指して北上を開始した。
「ふむ、迷った。何処だ此処は…。」
辺り一面草原で勿論街道なんてモノは無かった。
「クソぅ…、どうしてくれようか…。」
途方に暮れる蓮の横を獣人の少女が歩いていた。
「…ふむ。ケモミミか。悪くないな。」
「え?きゃ…きやぁぁぁぁぁっ!!」
二時間後…。
「此処が私の暮らす村だよ、お兄ちゃん♪」
「おお、建物がある!ありがとな!」
「うぅん♪あ、宿はあの赤い屋根のところだよ。で…私の家は村の外れ。どっちに泊まるの?」
「泊めてくれんの?」
「良いよ~♪私の家貧乏だから何も無いけどね。私の家、お母さんしか居ないんだ…。」
「迷惑にならないなら邪魔しようかね。連れてってくれるか?」
「あ…、うんっ♪こっちだよっ♪」
蓮は姿を獣人へと変えていた。どうやらこの国では人間は迫害されるらしい。全くもって面倒な国だ。
「お母さ~ん、只今~!迷子のお兄ちゃん連れて来ちゃった!」
「あら、お帰り。って迷子?」
蓮は母親を見て挨拶した。
「人間の国で生まれた獣人でね。この国は初めてなんだよ。首都を目指してたんだけど街道も地図も無くて途方に暮れていたんですよ。」
「あらあら、それは大変でしたね。」
「お母さん、泊めてあげて~?このお兄ちゃん…すっごく気持ち良い事してくれるんだよ~♪」
「へ?え?き、気持ち良い事?」
「うん♪お兄ちゃんのが私のお腹に出たり入ったり…むぐっ?」
蓮は娘の口を塞いだ。
「ははは、それは2人だけの秘密だって言ったでしょう?」
「…あなた、娘に何を…!」
「体温が恋しくてつい…。長旅で大分溜まっていたモノで。」
「そう…、良いわよ。泊めてあげても。ただし、夜は私と寝る事。後、食費はあなた持ち。良いかしら?」
「勿論。お世話になります。」
こうして、蓮は獣人国に入ってしまうのであった。
「「「「成人おめでとうございます!レン様っ!」」」」
「ありがとう。漸く15歳になったな。」
蓮を祝福する為に両親や魔王までもが蓮の屋敷へと集まって来ていた。
「早いものだな…。あの小さかったレンが今や魔族領を引っ張るまでに育つなんてなぁ…。」
「ええ、流石は私達の子ね。あなた…♪」
「うむ、しかしなぁ…こうも沢山の孫に囲まれるとは思わなかったぞ。」
蓮の両親の周りには沢山の子共が集まっていた。
「皆美男美女ねぇ~♪小さい頃のレンを思い出すわぁ…。」
「だなぁ。俺達も歳をとったな。」
「見た目変わってないでしょ、父さんは!」
蓮が父親に突っ込んだ。魔族はエルフ同様に若い期間が長い。しかも余裕で数百年は生きる。
「レン、後でまたアレお願い出来る?」
「ああ、アレね。良いよ、母さん。」
「ん?アレとは何だ?」
「父さん、気付いて無いの?母さんは人間でしょ?なのに見た目が若いままって不思議だと思わなかったの?」
「…そう言われてみれば…。レン、お前が何かしてたのか?」
「まぁね。これをしないと人間って直ぐに老けちゃうからさ。大変だよね。」
「こ~ら!老けるとか言わない!」
「だなぁ。母さんが若いままで嬉しいぞ。レン、これからも頼むぞ?」
その夜蓮の寝室にて。
「んっ…あっ…♪はぁぁ…♪レン…こんなに大きくなって…♪母さん嬉しいわぁ…♪」
「今回は何年分いく?」
「そうねぇ~…5年で♪あ、それと…この前出来た赤ちゃんはこっそり産んでおいたからね?メイドの1人の子として育てるから…安心して♪」
「今日は大丈夫な日なの?」
「さぁて…どうだったかしらね♪奥に注がなきゃ若返らないんだから気にしないで射精して?あの人には悪いけど…私…レンの方が良いの…♪」
「母さん、そろそろ1回目良いかな?」
「ええ…♪キッチリ五回戦頼むわね…♪」
それから蓮は5回母親の奥へと種を注ぐと共に、若返らせてやった。
「ん…♪はぁ~…♪今回も気持ち良かったわ♪ありがと、レン♪愛してるわ…♪」
「俺も母さんには何時までも若いままで居て欲しいからね。で、今回も?」
「ええ♪バッチリヒットしたみたい♪また暫くメイドと魔界巡りに行かないと♪」
「大変だねぇ。」
そして翌朝、祝いに集まった魔族達は各領地へと帰って行った。
「…さて、モニカ。」
「はい、グレゴールの勇者達の情報ですね。全て資料に纏めてあります。どうやら…勇者達は戦をする気は無い様ですね。」
「ふむ、やはりそうか。あれからかなりの時が流れたが奴等は一向に行動に出ないから調べさせていたが…。奴等は何をしているか分かるか?」
「グレゴールの国を改造している様ですね。王を殺してから宰相や騎士団、貴族達を次々と粛清している様です。それと、経済にも力を注いでますね。」
「成る程、邪魔な奴等を一掃しようとしている訳か。経済に力を注いでいるのは貧困層を救う為か。流石勇者って職業だけあるな。ま、俺の邪魔をしないなら生かしておいてやるか。」
蓮は地図を広げ次の目標を探した。
「グレゴールは無視するとして…次は何処を吸収しようかねぇ。獣人国は獣王がやっかいだから今は良い。となると…南か東だな。」
「南は港町ですね。隣の大陸に渡る船が出ています。東は…砂漠地帯、その先に資本主義国家【ネオシーナ】が。ネオシーナはグレゴールより広く、様々な人種が暮らしております。その為、内乱が絶えない国ですね。征服しても旨味があるとは言えませんよ。」
「困ったな。落とす国が見当たらん。」
「でしたら獣人国より更に北にある迷宮都市国家にでも行かれますか?」
「迷宮都市国家?それはアレか?巨大ダンジョンを中心に栄えている町とかか?」
「ええ。ダンジョンは塔タイプ。見た目は普通の塔ですが、中はとんでもなく広く、様々な物資が拾えるダンジョンらしいです。冒険者などは大体この町に拠点を構えて居ますね。」
そんな町を征服してもなぁ…。
「よし、征服は一旦終了だ。そんで迷宮都市とやらに遊びに行ってくるわ。モニカ達は周辺国家の動きを引き続き監視、問題があれば俺に報告な。」
「畏まりました。」
「では…行ってくる。」
蓮は魔族の姿から人の姿へと変身し、北を目指す事にした。
「さて、行くか。赤兎馬。」
《ヒヒィィィィィィィン!!》
蓮は馬を操り北上した。
「な、何だあの赤い馬!?デケェぞ!?」
「魔物か!?あんな馬見たことねぇぞ?」
行く先々で注目を集める蓮。まぁ、召喚獣なんだがな。
蓮は背中に青龍偃月刀を背負い、獣人国から迷宮都市国家へと向かった。道中、野盗と何度も遭遇したが、全員仲良くあの世に行って貰った。しかし、それが不味かった。野盗は人間では無く獣人だった。
「で、俺は何時釈放されんの?」
「我らが同胞を葬っておいて釈放されると思うか?」
「でもよ~、俺は襲われたんだぜ?黙って殺られろっての?」
「ふんっ、人間なんぞ殺られてしまえば良い。我ら獣人を労働力か何かと勘違いしおって。」
「知らねぇよぉ…。なぁ、今なら許してやるから釈放しろよ。じゃないと…殺すぞ。」
蓮の雰囲気が一変した。人当たりの良い青年から狡猾で獰猛な肉食動物の雰囲気を纏う。
「ひっ!?や、やるのか!我ら役人に逆らったら獣人全てを敵に回す事になるぞっ!」
「あぁ?上等だ。目障りなんだよ、獣風情が俺の邪魔しやがってよ。折角見逃してやってんのに…こうなったらもう終わりだ。迷宮都市に向かう前にこの国潰すわ。取り敢えず…お前等は全員死ね。」
蓮は空間倉庫から武器を取り出し、役人達を全て殺した。それから奪われていたモノを取り返し、蓮は獣人国の首都を目指して北上を開始した。
「ふむ、迷った。何処だ此処は…。」
辺り一面草原で勿論街道なんてモノは無かった。
「クソぅ…、どうしてくれようか…。」
途方に暮れる蓮の横を獣人の少女が歩いていた。
「…ふむ。ケモミミか。悪くないな。」
「え?きゃ…きやぁぁぁぁぁっ!!」
二時間後…。
「此処が私の暮らす村だよ、お兄ちゃん♪」
「おお、建物がある!ありがとな!」
「うぅん♪あ、宿はあの赤い屋根のところだよ。で…私の家は村の外れ。どっちに泊まるの?」
「泊めてくれんの?」
「良いよ~♪私の家貧乏だから何も無いけどね。私の家、お母さんしか居ないんだ…。」
「迷惑にならないなら邪魔しようかね。連れてってくれるか?」
「あ…、うんっ♪こっちだよっ♪」
蓮は姿を獣人へと変えていた。どうやらこの国では人間は迫害されるらしい。全くもって面倒な国だ。
「お母さ~ん、只今~!迷子のお兄ちゃん連れて来ちゃった!」
「あら、お帰り。って迷子?」
蓮は母親を見て挨拶した。
「人間の国で生まれた獣人でね。この国は初めてなんだよ。首都を目指してたんだけど街道も地図も無くて途方に暮れていたんですよ。」
「あらあら、それは大変でしたね。」
「お母さん、泊めてあげて~?このお兄ちゃん…すっごく気持ち良い事してくれるんだよ~♪」
「へ?え?き、気持ち良い事?」
「うん♪お兄ちゃんのが私のお腹に出たり入ったり…むぐっ?」
蓮は娘の口を塞いだ。
「ははは、それは2人だけの秘密だって言ったでしょう?」
「…あなた、娘に何を…!」
「体温が恋しくてつい…。長旅で大分溜まっていたモノで。」
「そう…、良いわよ。泊めてあげても。ただし、夜は私と寝る事。後、食費はあなた持ち。良いかしら?」
「勿論。お世話になります。」
こうして、蓮は獣人国に入ってしまうのであった。
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