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第04章 迷宮都市国家

08 訪問者

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    代表の所から10組の母娘が来て暫くが絶った。店の方も順調に客足が伸び、迷宮都市での生活は順風満帆、何も言うことは無い。しかし、そんな蓮の下に迷宮攻略組のトップクラン、Sランク冒険者のみで構成された【銀翼】が突然来訪して来た。

「頼むっ!力を貸して欲しい!」

「断る。」

「そこを何とか!どうしても突破出来ない階層があって一向に攻略が進まんのだ!」

    銀翼のリーダーである【リゲル】が蓮に頭を下げていた。

「Sランクが束で攻略出来ないねぇ…。そこに俺が1人入っただけで攻略出来る訳?」

「…分からん。だが俺達だけじゃどうやっても攻略出来なかった。もう何度もトライしたし、怪我で引退したメンバーも居る。」

「なら辞めちゃえば?それか少し前の階層でレベルアップしてから挑むとかよ?」

「…レベルの問題じゃないんだ…。」

「はあ?」

    リゲルは蓮に攻略出来ない階層の全容を話した。

「女型魔獣の巣窟…だと!?」

「ああ。この階層は女は入れない仕様になっていてな…。と言ってもSランクの女冒険者は1人しか居ないのだが…。」

「んな事はどうでも良いんだよ。詳しく話せ。」

「え?あ、ああ。その階層は666階層、出現する魔獣は全てメス。しかも普通の攻撃は効かない。快楽でしかダメージを与えられないんだ。」

「ふむふむ。」

「通常の戦闘ならいざ知らず、その…それ系となるとウチはめっきりで…。倒しても時間が経てばリポップするし、極力逃げて何とかボス部屋に到達してもボスであるサキュバスクイーンには「ショボ…」と言われ鼻で笑われる始末…。テントを張って休憩してても魔獣が入り込んで来て搾り取られるし…。もうどうにもならないんだ…。唯一の女メンバーには「不潔ね…死ねば?」って嫌われてしまうし…。」

    サキュバスクイーンか。はぐれ魔族か?ふむ…気になるな。

「その階層だけを攻略したら後は頼らないか?」

「え?」

「だから、その666階層を俺が攻略してやる。その次の階層までクランハウスで待て。667階層に到達したら転移で迎えに行ってやる。そこからはお前達だけで攻略しろ。」

「や、やってくれるのか!」

「今回だけだ。安易に頼られても俺は忙しい身だからな。」

    リゲルは席を立ち蓮に頭を下げた。

「すまん!恩にきる!」

「やれやれ…。さて、報酬の件についてだが。」

「あ、ああ。何が欲しい?金でも装備品でも何でも言ってくれ!」

「そんなモンは間に合ってんだよ。俺が欲しいのは唯一のSランク女冒険者だ。」

「え?あ、アイツを?はは、そりゃ無理だ。アイツは落とせる様なタマじゃねぇし、何より口が悪い!それに…報酬として渡したと知られたら俺達殺されちまうよ。」

「はぁ?お前ら女より弱いのかよ?」

「アイツは化け物だ。アイツの特技に千手観音って技があってな…。一瞬で相手に1000回攻撃を入れるんだ。1日1回しか使えないみたいだが、その技のせいで誰もアイツにはタイマンで勝てねぇんだ。」

「ほう。」

「アイツ曰く、タイマンで自分に勝てる奴にしか興味ねぇってさ。」

    成る程成る程。なら処女だな。

「分かった。ならよ、階層を攻略したらそいつとタイマン張らせな。それが報酬で良いわ。」

「なっ!?話聞いてたか?勝てる訳ねぇって!報酬がそれじゃ流石に悪いわ…。」

「気にするなよ。取り敢えず数日くれ。先ずはその階層まで降りる。」

「ん?ああ、それなら大丈夫だ。666階層まで俺が連れて行くよ。アンタを置いたら俺は直ぐに帰還するからさ。」
 
「ふむ、転移魔法陣でもあるのか?」

「お前…一回くらい迷宮行っておけよ…。」

「はっはっは!そんな暇は無いっ!」

「これだからヤリチンは…。はぁ…、じゃあ明日迎えに来るから。準備をして待っていてくれ。」

「了解だ。」

    リゲルは明日の朝迎えに来ると告げ、クランへと戻って行った。

「魔獣のメスかぁ…。楽しみだ。しかし、サキュバスクイーンとはなぁ…。いつ魔族領から出た奴だ?親父の代か?まぁ良い。会って確認してやるか。」

    蓮は特に準備する事もなく、送られてきた代表の元妻達を集め、ハッスルしていた。

「だ、大丈夫ですの?明日は迷宮に行くのでしょう?」

「心配無用、それより…ほらほら、種付けしちゃうぞ?」

「えっ!?やっ!ひ、避妊魔法はぁっ!?」

「ははは!そろそろ孕めや。オラッ膣内射精だ!」

「んあぁぁぁぁぁっ♪熱いのが子宮にぃぃぃぃっ♪」

    そのまま朝までヤり続けた。中々来ない蓮をリゲルが迎えに部屋までやって来て嘆いていた。

「お、おおおお前っ!今から迷宮に行くんだぞ!?まさかあれからずっとそうしてたのか!?」

「ん?おお、もうそんな時間か。」

    蓮は最後の1人を孕ませ、モノを引き抜いた。
 
「あっ…♪抜けてしまいましたわ…♪」

「………何て羨ましい…。」

「あ?何見てやがる。やらんぞ?こいつらは俺のだからな。」

「…要らんわ!それより、今から行っても大丈夫なのか?明日にするか?」

「全く問題ないな。ふんっ!」

    蓮は抜いたモノを硬く隆起させてやった。

「で、デケェッ!?くっ…、負けた気分だ…!」

「ほら、案内しろよ。行くぞ?」

「…せめて服くらい来てくれよ…。」

「ん?ああ、忘れてたわ。」

    蓮は服を着替え、リゲルに案内されて初めて迷宮都市の根幹である迷宮を訪れた。

「おぉ~、これが迷宮の入り口か。朝だってのに賑わってんな!」

「本当に来たことないのな…。っと、こっちだ。転移魔法陣に行こう。」

「あいよ。」

    魔法陣に向かう途中、顔見知りの女冒険者達に遭遇した。

「あれ?蓮さん?」

「ん?おお、お前達か。一週間ぶりくらいか?」

「うん♪どうしたの、こんな場所で。似合わな~い。」

「実はこのリゲルに依頼されてな。これから666階層に行く所なんだ。」

「ろ、666階層!?この迷宮ってそんなに深いの!?」

    リゲルが言った。

「あ、ああ。その…君たちは?」

「え?蓮さんのお客さんで~す♪いつか開催される蓮さん独占オークションの為にお金稼いでま~す。」

「ど、独占オークション?何だそれ?」

「文字通り、蓮さんを1日独占出来る権利ですよ~。独占したらぁ…朝から晩まで、前から後ろから斜めから!い~っぱいぬっこぬっこして貰ってぇ…蓮さんの赤ちゃん孕むんですよ♪」

「え?は?いや、コイツには奥方が。」

「関係ないな。妻が何人いても生活させられんなら文句は無いはずだ。まぁ、甲斐性ってやつよ。」

「そそ♪孕んだらお屋敷で暮らせるし…蓮さんの赤ちゃんなら何時でも孕む用意はあるっ♪けどお店では避妊魔法有りなんだよね~。だから1日独占出来る権利を競り落とす為に毎日命張ってんの。」

「…お前、中々悪どい商売してんなぁ…。まさか自分を商品にするなんて…。」

    蓮は言った。

「別に買い手はお前達でも構わないんだぜ?」

「「「「えっ!?」」」」

    何人かの女は腐っていた。リゲルは咄嗟に尻を隠していたが、そんな話じゃない。

「勘違いすんなクソ馬鹿が!俺を買えば1日限定でクランに入ってやるって言ってんだよ。今回はたまたま協力してやるが、次は無い。力を借りたいなら彼女達みたいにオークションで競り落とすんだな。」

「あ、あぁっ!成る程!今回みたいな事態の時にオークションで競り落とせば協力して貰えると!成る程成る程。」

「全く…。ほら、行くぞ。先に戻ったらSランクの女にちゃんと伝えておけよな。」

「あ、ああ。」

    こうして、蓮は初めて迷宮都市の迷宮へと潜るのであった。

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