10 / 55
第2章 ゴルドランド王国侵攻編
01 侵攻開始
しおりを挟む
魔族領を隔離する強固で重厚な壁には隣接する二国から共同で魔族領を監視する警備兵が派遣されている。壁の下には入り口のあるゴルドランド王国の兵士、そして壁の上には同じく隣接する国【ウォルフガング王国】の兵士が派遣され、魔族の動向を監視していた。
「な、なんだ……今地響きが──っ!! 敵襲ッ! 敵襲だっ! 魔族の群れ……あ──あぁぁぁぁ……ッ!!」
「な、なんだこの数──! はっ、急に空が薄暗く──うっ!?」
地上は森を埋めつくさんばかりに集結した獣人や亜人、そして魔族の大群。空は堕天使族を先頭にハーピーや吸血族といった飛翔できる魔族で陽を遮られていた。
「バ、バカな! 今まで大人しかった魔族がなぜ急に!」
「す、すぐに本国に救援を要求せよっ! 国家存亡の一大事だっ!! 魔族が侵攻を開始したぁっ!!」
「は、ははっ!!」
慌てて壁の上からウォルフガング王国兵が駆け下り本国へと走る。そして地上ではゴルドランド王国兵が魔族を率いる人間、自らが追放したアーレスと対面していた。
「き、貴様っ! なんの真似だこれはっ!!」
「……久しぶりだな。今はここの警備をしているのか?」
「アーレス、知り合いか?」
「ああ。馬車の中で散々俺をボコッて髪を切り刻んだ小悪党だよ、魔王」
「……ほう」
「「「ま、ままま魔王!?」」」
アーレスの隣にいた魔王アリアが兵士達をキツく睨む。それだけで兵士達は震え上がった。
「な、なぜ貴様と魔王が……。しかも何故生きている! あれだけボロボロにして森に放り投げたのにっ!」
「……説明が必要か? 知ったところでお前は今から死ぬ。知る必要はないだろう」
「し、死ぬだ!? い、良いのかっ! 我らに手を出したが最後! 人間全てが敵に回るんだぞ!」
アーレスは震え上がりながらそう叫ぶ兵士を嘲笑った。
「ハハハハハッ!」
「な、何が可笑しいッ!」
「人間全てが敵? 俺達にとっちゃ最初からお前ら人間は全て敵だ。魔族や罪なき者を迫害し、僻地に隔離して得た偽りの平和は今日終焉を迎える。これより魔族と貴様ら愚かな人間との戦が始まるんだよ。足りない頭でもわかるだろう? 虐げられてきた者がいつまでも大人しくしているわけがないだろう。【ダークソード】」
「なっ!!」
アーレスは闇魔法で両手に漆黒の剣を顕現させる。そして影魔法を使い、一瞬で兵士との距離を縮め、狼煙を上げた。
「き、貴様っ!!」
「弱いな。こんな弱い奴が俺をあんな目に……」
アーレスの左手には物言わなくなった兵士の首が握られていた。切り口からは真っ赤な鮮血が垂れている。この時アーレスは初めて人間の命を奪ったわけだが、感情一つ揺れる事はなかった。
アーレスは斬り離した首を兵士に向け無造作に放り投げた。
「ほらよ、仲間の首だ。それを持って国王に伝えな。貴様が追放したアーレスが復讐しに来たってなぁぁぁぁッ!!」
「う、うわぁぁぁぁぁっ! 退却っ、退却ぅぅぅぅぅぅっ!!」
ゴルドランド王国の兵士は蜘蛛の子を散らしたようにその場から消え、壁の上では堕天使軍がウォルフガング王国兵を蹂躙し尽くし、その屍を地上に放り投げ遊んでいた。
「さて、アリア号令を頼む」
「うむ。任せよ」
人気のなくなった壁を背に魔王が声を張った。
「巨人族前へ!!」
「「「「ゴォォォォォォォッ!!」」」」
魔王アリアの号令を受け巨人族が前に出る。この一つ目の巨人族はサイクロプスだ。サイクロプスは巨大な鉄球や巨大な鉄の棍棒を手に壁の前に立った。
「全て破壊するのじゃ! 跡形も残らぬように更地に変えてしまえっ!」
「「「「ゴォォォォォォォォッ!!」」」」
魔族達を隔離し、人間が築いてきた平和の象徴である壁が巨人族の手により無惨にも崩れ落ちていく。そこにベリアルが姿を見せる。
「魔王様、我が悪魔軍にも破壊活動させていただきたく!」
「許可する。全力をもって破壊してやるのじゃ!」
「はっ!」
許可を得たベリアルは配下達に指令を飛ばす。
「悪魔軍魔法部隊!! あの汚ならしい壁を消し飛ばすのです!」
「「「「コォォォォォ──」」」」
悪魔軍の魔法部隊も加わり、壁は瞬く間に消え去っていく。それから一週間かけ、壁は跡形もなく消滅した。
そして王城へと逃げ帰ったゴルドランド王国兵は、王に魔族の反乱を告げていた。
「な、なにっ!? 魔族が侵攻を開始しただとっ!?」
「ハッ! とてつもない数の魔族が一斉に現れ……先頭には我らが追放したアーレス・エルトリングの姿が!」
「エルトリング……? あ、あの精霊使いかっ!! お、おのれあの罰当たりがぁぁぁぁっ!! 大臣っ! すぐにガイアス・エルトリングをここに呼べいっ!」
「はっ!!」
しばらくし、アーレスの父であるガイアスが王の前に跪いた。
「ガイアス! 貴様の愚息アーレスが魔族を率いて戦を仕掛けてきたぞっ!!」
「……失礼ですが王よ。私に倅はヨハネスしかおりませんが。精霊様に不敬を働き追放されたアーレスなど知りませんな」
「黙れいっ! 貴様の愚息がしでかした事だっ! 貴様が責任を果たせ!! 即刻軍を率いて魔族討伐に向かえいっ!! 魔族にこの国を蹂躙させてなるものかっ!!」
「……愚息はともかくとして、先鋒の件は了承致します。今すぐ動ける兵を集め私の領に派遣して下さい。私は一足先に領地に戻り戦の支度を整えますので」
そうしてアーレスの父ガイアスがゴルドランド王国の先鋒となった。城を出たガイアスはすぐさま馬に跨がり王都を飛び出した。
「アァァレェェェェスッッ!! 職業ばかりかまたしても迷惑を掛けおってからにッッッ!! 許さんぞッ! 追放で満足していた私が愚かだった! やはりあの時追放ではなく処刑しておくべきだったのだ! アーレス……貴様は私が殺してやるわッッッ!!」
ガイアスは馬を飛ばし自領へと引き返していく。そして時を同じくし、壁の破壊を終えた魔王軍は小さな集落や村を飲み込むように次々と蹂躙していった。それは人間にとってはまるで地獄だ。魔王軍が通り過ぎた跡には草一つ生えていなかった。
「アリア、もう少ししたら俺が育った土地に入る。そこだけは俺に任せてくれないか?」
「ふむ。まさか情けでもかけるつもりではあるまいな?」
「情け? ……ハハッ、ハハハハハッ! 情け? 情けだって? 俺が? 自分を追放した奴らに情け? アリア、間違ってもそれはない。俺に任せろと言った理由は俺が破壊したいからだ。もちろん一人も逃がす気はない。逆らう奴らは皆殺し、平伏して者は魔族の奴隷。そして俺と血の繋がりがある奴らも皆殺しだ。そうして俺は完全に甘さを捨てる。これを俺の覚悟の表れとして受け取って欲しい」
アーレスは冷めた表情で魔王アリアにそう語った。
「わかったのじゃ。ではアーレスに任せるとしよう。妾らは食糧や物資の確保を賄うでな。好きに暴れるのじゃ」
「ああ、雑務はそっちに任せるよ」
それから数日後、ガイアスが領地に辿り着くより前にアーレス率いる魔王軍がエルトリング領に姿を見せるのだった。
「な、なんだ……今地響きが──っ!! 敵襲ッ! 敵襲だっ! 魔族の群れ……あ──あぁぁぁぁ……ッ!!」
「な、なんだこの数──! はっ、急に空が薄暗く──うっ!?」
地上は森を埋めつくさんばかりに集結した獣人や亜人、そして魔族の大群。空は堕天使族を先頭にハーピーや吸血族といった飛翔できる魔族で陽を遮られていた。
「バ、バカな! 今まで大人しかった魔族がなぜ急に!」
「す、すぐに本国に救援を要求せよっ! 国家存亡の一大事だっ!! 魔族が侵攻を開始したぁっ!!」
「は、ははっ!!」
慌てて壁の上からウォルフガング王国兵が駆け下り本国へと走る。そして地上ではゴルドランド王国兵が魔族を率いる人間、自らが追放したアーレスと対面していた。
「き、貴様っ! なんの真似だこれはっ!!」
「……久しぶりだな。今はここの警備をしているのか?」
「アーレス、知り合いか?」
「ああ。馬車の中で散々俺をボコッて髪を切り刻んだ小悪党だよ、魔王」
「……ほう」
「「「ま、ままま魔王!?」」」
アーレスの隣にいた魔王アリアが兵士達をキツく睨む。それだけで兵士達は震え上がった。
「な、なぜ貴様と魔王が……。しかも何故生きている! あれだけボロボロにして森に放り投げたのにっ!」
「……説明が必要か? 知ったところでお前は今から死ぬ。知る必要はないだろう」
「し、死ぬだ!? い、良いのかっ! 我らに手を出したが最後! 人間全てが敵に回るんだぞ!」
アーレスは震え上がりながらそう叫ぶ兵士を嘲笑った。
「ハハハハハッ!」
「な、何が可笑しいッ!」
「人間全てが敵? 俺達にとっちゃ最初からお前ら人間は全て敵だ。魔族や罪なき者を迫害し、僻地に隔離して得た偽りの平和は今日終焉を迎える。これより魔族と貴様ら愚かな人間との戦が始まるんだよ。足りない頭でもわかるだろう? 虐げられてきた者がいつまでも大人しくしているわけがないだろう。【ダークソード】」
「なっ!!」
アーレスは闇魔法で両手に漆黒の剣を顕現させる。そして影魔法を使い、一瞬で兵士との距離を縮め、狼煙を上げた。
「き、貴様っ!!」
「弱いな。こんな弱い奴が俺をあんな目に……」
アーレスの左手には物言わなくなった兵士の首が握られていた。切り口からは真っ赤な鮮血が垂れている。この時アーレスは初めて人間の命を奪ったわけだが、感情一つ揺れる事はなかった。
アーレスは斬り離した首を兵士に向け無造作に放り投げた。
「ほらよ、仲間の首だ。それを持って国王に伝えな。貴様が追放したアーレスが復讐しに来たってなぁぁぁぁッ!!」
「う、うわぁぁぁぁぁっ! 退却っ、退却ぅぅぅぅぅぅっ!!」
ゴルドランド王国の兵士は蜘蛛の子を散らしたようにその場から消え、壁の上では堕天使軍がウォルフガング王国兵を蹂躙し尽くし、その屍を地上に放り投げ遊んでいた。
「さて、アリア号令を頼む」
「うむ。任せよ」
人気のなくなった壁を背に魔王が声を張った。
「巨人族前へ!!」
「「「「ゴォォォォォォォッ!!」」」」
魔王アリアの号令を受け巨人族が前に出る。この一つ目の巨人族はサイクロプスだ。サイクロプスは巨大な鉄球や巨大な鉄の棍棒を手に壁の前に立った。
「全て破壊するのじゃ! 跡形も残らぬように更地に変えてしまえっ!」
「「「「ゴォォォォォォォォッ!!」」」」
魔族達を隔離し、人間が築いてきた平和の象徴である壁が巨人族の手により無惨にも崩れ落ちていく。そこにベリアルが姿を見せる。
「魔王様、我が悪魔軍にも破壊活動させていただきたく!」
「許可する。全力をもって破壊してやるのじゃ!」
「はっ!」
許可を得たベリアルは配下達に指令を飛ばす。
「悪魔軍魔法部隊!! あの汚ならしい壁を消し飛ばすのです!」
「「「「コォォォォォ──」」」」
悪魔軍の魔法部隊も加わり、壁は瞬く間に消え去っていく。それから一週間かけ、壁は跡形もなく消滅した。
そして王城へと逃げ帰ったゴルドランド王国兵は、王に魔族の反乱を告げていた。
「な、なにっ!? 魔族が侵攻を開始しただとっ!?」
「ハッ! とてつもない数の魔族が一斉に現れ……先頭には我らが追放したアーレス・エルトリングの姿が!」
「エルトリング……? あ、あの精霊使いかっ!! お、おのれあの罰当たりがぁぁぁぁっ!! 大臣っ! すぐにガイアス・エルトリングをここに呼べいっ!」
「はっ!!」
しばらくし、アーレスの父であるガイアスが王の前に跪いた。
「ガイアス! 貴様の愚息アーレスが魔族を率いて戦を仕掛けてきたぞっ!!」
「……失礼ですが王よ。私に倅はヨハネスしかおりませんが。精霊様に不敬を働き追放されたアーレスなど知りませんな」
「黙れいっ! 貴様の愚息がしでかした事だっ! 貴様が責任を果たせ!! 即刻軍を率いて魔族討伐に向かえいっ!! 魔族にこの国を蹂躙させてなるものかっ!!」
「……愚息はともかくとして、先鋒の件は了承致します。今すぐ動ける兵を集め私の領に派遣して下さい。私は一足先に領地に戻り戦の支度を整えますので」
そうしてアーレスの父ガイアスがゴルドランド王国の先鋒となった。城を出たガイアスはすぐさま馬に跨がり王都を飛び出した。
「アァァレェェェェスッッ!! 職業ばかりかまたしても迷惑を掛けおってからにッッッ!! 許さんぞッ! 追放で満足していた私が愚かだった! やはりあの時追放ではなく処刑しておくべきだったのだ! アーレス……貴様は私が殺してやるわッッッ!!」
ガイアスは馬を飛ばし自領へと引き返していく。そして時を同じくし、壁の破壊を終えた魔王軍は小さな集落や村を飲み込むように次々と蹂躙していった。それは人間にとってはまるで地獄だ。魔王軍が通り過ぎた跡には草一つ生えていなかった。
「アリア、もう少ししたら俺が育った土地に入る。そこだけは俺に任せてくれないか?」
「ふむ。まさか情けでもかけるつもりではあるまいな?」
「情け? ……ハハッ、ハハハハハッ! 情け? 情けだって? 俺が? 自分を追放した奴らに情け? アリア、間違ってもそれはない。俺に任せろと言った理由は俺が破壊したいからだ。もちろん一人も逃がす気はない。逆らう奴らは皆殺し、平伏して者は魔族の奴隷。そして俺と血の繋がりがある奴らも皆殺しだ。そうして俺は完全に甘さを捨てる。これを俺の覚悟の表れとして受け取って欲しい」
アーレスは冷めた表情で魔王アリアにそう語った。
「わかったのじゃ。ではアーレスに任せるとしよう。妾らは食糧や物資の確保を賄うでな。好きに暴れるのじゃ」
「ああ、雑務はそっちに任せるよ」
それから数日後、ガイアスが領地に辿り着くより前にアーレス率いる魔王軍がエルトリング領に姿を見せるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる