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第1章 再誕
09 スキルレベルを上げよう
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聖女とそのお供をサクッと殺り、新たな力を得た俺は今スキルの力に少し驚いていた。
「いや、スキル舐めてたわ。剣術スキルを持ってるだけでこんなにもキレが増すんだな」
俺の剣術は地球で少しかじった程度のものしかなかった。しかもどちらかと言うと使っていたのはナイフの類いだ。ナイフは良い。肉に突き刺さったあの感触と引き裂いていく爽快感、そして舞い踊る血飛沫。一度でも味わったら虜になること確実だ。おっと、話がズレてしまった。
とにかく、スキルとは身体を最適に動かすための補助的な意味合いもあるらしい。レベルを上げれば上げるほど達人級のキレに近付いていくのである。
「んなら短剣術とかあったら俺のレベルはマックスだな。ナイフに関しちゃ右に出る奴はいなかったしな。オラッ!!」
「グルァァァァァァァァァァッ」
今斬り倒したのはビッグベア。地球で熊と遭遇しようものなら死を覚悟しなきゃならないくらい危険な存在。それを剣一本で圧倒している俺。
「素晴らしい世界だ! 殺して殺してまだ殺しても標的は腐るほどいやがる! あはぁっ……逝きそうだっ!」
俺は歓喜にうち震えつつも、次々と生命を狩り、森から魔物を排除していった。得たスキルもかなり増え、それらのレベルを上げるためにまた生命を狩る。この環境は俺にとって天国そのものだった。
ありあまるスキルでレベルが上げられるものは全て限界レベルの10まで上げ、俺は聖地ユグドールへと戻った。約一ヶ月ぶりの帰還である。
「魔王様! 一体一ヶ月もどこで何をしておられたのですかっ!」
「あ~、うるさいうるさい。書き置き残してっただろうが」
「見ましたけども! 魔王様、森は北と南のどちらに?」
「あん? 北だけど?」
モーリーは力が抜けたようにその場へ崩れ落ちた。
「北って……。北の森は危険なのですよ! あの聖女も北の森で行方不明になったと……!」
「ああ、それ俺が殺った」
「……へ? えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
「だからうるせぇっての!」
モーリーは興奮していた。
「だ、だって! 聖女ですよ!? 聖神教の看板とも言えるあの聖女ですよ!?」
「クソ雑魚だったぞ」
「ほぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
モーリーは立ち上がり奇妙な躍りを舞い始めた。きもい。
「これで聖神教の力も大分削がれましたぁぁぁぁっ! 残すは教皇と四騎士のみ! あぁぁぁぁっ! 我が邪神教が表に出る日も近いですぞぉぉぉぉっ!」
「……きも」
「聖女暗殺に向かわれていたのなら言って下さいよぉ~魔王様! 次はどうします? 私は今森に聖女捜索のために向かう四騎士の一人、碧騎士【ウッド】を殺るのが良いと思います!」
碧騎士【ウッド】。確か風を操る騎士とか言ってたな。レベルは35。ちょうど今の俺と同じレベルだ。
「モーリー、碧騎士は他に仲間を引き連れて行くのか?」
「はい。聖女捜索のためですからね。聖騎士一万を向かわせるとお触れが出てましたよ」
聖騎士一万か。
「……一万!? そんなにか!?」
「もちろんですよ。聖女は聖神教の有名人ですからね。それがすでに死んでいるとなると……。くくくくっ、笑いが止まりませんな!」
「一万……、一万か。よし! ちょっと行ってくるわ!」
「あ、捜索隊の出発は明後日ですよ?」
「先に言えや!」
今すぐ一万人も狩れると思った興奮を返して欲しい。
「しかし……大丈夫ですか? 一万の聖騎士に加え、四騎士の一人が相手ですよ?」
「全く問題ないな。俺のレベルは今碧騎士と同じ35だからな」
「そ、そんなに上げられたのですか!? い、いや……、魔王様? 失礼ですが魔王様の限界レベルはいくつなのでしょうか?」
「あん? 知らんな。どうすればわかるんだ?」
モーリーが自分のステータスウィンドウを開き俺に見せる。
「これがレベルで、/の横に数値があるでしょう?」
「ああ、18と書いてるな」
「はい。私の限界レベルはその18です」
「なるほど。ってか俺にはそんなのないぞ?」
「……え? またまた」
「マジだっての。ほら」
俺はモーリーに自分のステータスウィンドウを開示してやった。
「え? な、ない……。本当にないじゃないですか!」
「だからないって言ってんだろ」
「いやいや、ないって……。おかしいですよ! 誰にでも必ず限界はあるものなんですよ?」
そこで俺は気付けた。
「ないなら……俺に限界はないって事なんじゃねーの? ほら、俺違う世界から来たし」
「あ! た、確かに! で、では……どこまでもレベルが上がり続けるのですか!?」
「多分な。ってかそんなポンポン上がんねーよ。ここまで上げるのに聖女やらお供の騎士やらとさらに大量の魔物を狩ってようやくだぞ? 俺は不老不死だから良いが、お前らが生きてる内にどこまで上がるかわかんねーよ」
「……本当に神様みたいな力ですねぇ」
「まぁな。お前らの崇める邪神からもらった力だからな」
「素晴らしいです! 私は一生ついていきますぞ!」
「そうかい、ありがとよ」
こうして俺に限界レベルがない事が判明した。何故そうなっているか今はわからない。だが想像は出来る。邪神は神々に復讐をしようとしている。その時に俺を必ず使うはずだ。限界がない理由はそこにあるのだろう。
「ま、とりあえず明後日の捜索隊出発に合わせて俺も森に向かうわ。でだ、邪神教徒は集まったか?」
「……いえ。まだ数人だけです。来た者から聞いた話だと、今海は大荒れ、陸地続きの場所も無神論者の賊が大暴れしているとかで……」
「そうか。なかなか簡単に物事は進まんって事だな」
「はい。困ったものですよ」
邪神教徒も集まらず問題が山積みだと知ったが、今は四騎士の一人を抹殺に向かわなければならない。四騎士が単独で行動するこの好機を逃すわけにはいかないのである。
そしていよいよ捜索隊出発の日。
「魔王様、十分お気をつけて下さいませ」
「楽勝だよ楽勝。サクッと殺してくるわ」
「「「「いってらっしゃいませ、魔王様!」」」」
俺は団員達に見送られ、再び森へと向かうのであった。
「いや、スキル舐めてたわ。剣術スキルを持ってるだけでこんなにもキレが増すんだな」
俺の剣術は地球で少しかじった程度のものしかなかった。しかもどちらかと言うと使っていたのはナイフの類いだ。ナイフは良い。肉に突き刺さったあの感触と引き裂いていく爽快感、そして舞い踊る血飛沫。一度でも味わったら虜になること確実だ。おっと、話がズレてしまった。
とにかく、スキルとは身体を最適に動かすための補助的な意味合いもあるらしい。レベルを上げれば上げるほど達人級のキレに近付いていくのである。
「んなら短剣術とかあったら俺のレベルはマックスだな。ナイフに関しちゃ右に出る奴はいなかったしな。オラッ!!」
「グルァァァァァァァァァァッ」
今斬り倒したのはビッグベア。地球で熊と遭遇しようものなら死を覚悟しなきゃならないくらい危険な存在。それを剣一本で圧倒している俺。
「素晴らしい世界だ! 殺して殺してまだ殺しても標的は腐るほどいやがる! あはぁっ……逝きそうだっ!」
俺は歓喜にうち震えつつも、次々と生命を狩り、森から魔物を排除していった。得たスキルもかなり増え、それらのレベルを上げるためにまた生命を狩る。この環境は俺にとって天国そのものだった。
ありあまるスキルでレベルが上げられるものは全て限界レベルの10まで上げ、俺は聖地ユグドールへと戻った。約一ヶ月ぶりの帰還である。
「魔王様! 一体一ヶ月もどこで何をしておられたのですかっ!」
「あ~、うるさいうるさい。書き置き残してっただろうが」
「見ましたけども! 魔王様、森は北と南のどちらに?」
「あん? 北だけど?」
モーリーは力が抜けたようにその場へ崩れ落ちた。
「北って……。北の森は危険なのですよ! あの聖女も北の森で行方不明になったと……!」
「ああ、それ俺が殺った」
「……へ? えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
「だからうるせぇっての!」
モーリーは興奮していた。
「だ、だって! 聖女ですよ!? 聖神教の看板とも言えるあの聖女ですよ!?」
「クソ雑魚だったぞ」
「ほぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
モーリーは立ち上がり奇妙な躍りを舞い始めた。きもい。
「これで聖神教の力も大分削がれましたぁぁぁぁっ! 残すは教皇と四騎士のみ! あぁぁぁぁっ! 我が邪神教が表に出る日も近いですぞぉぉぉぉっ!」
「……きも」
「聖女暗殺に向かわれていたのなら言って下さいよぉ~魔王様! 次はどうします? 私は今森に聖女捜索のために向かう四騎士の一人、碧騎士【ウッド】を殺るのが良いと思います!」
碧騎士【ウッド】。確か風を操る騎士とか言ってたな。レベルは35。ちょうど今の俺と同じレベルだ。
「モーリー、碧騎士は他に仲間を引き連れて行くのか?」
「はい。聖女捜索のためですからね。聖騎士一万を向かわせるとお触れが出てましたよ」
聖騎士一万か。
「……一万!? そんなにか!?」
「もちろんですよ。聖女は聖神教の有名人ですからね。それがすでに死んでいるとなると……。くくくくっ、笑いが止まりませんな!」
「一万……、一万か。よし! ちょっと行ってくるわ!」
「あ、捜索隊の出発は明後日ですよ?」
「先に言えや!」
今すぐ一万人も狩れると思った興奮を返して欲しい。
「しかし……大丈夫ですか? 一万の聖騎士に加え、四騎士の一人が相手ですよ?」
「全く問題ないな。俺のレベルは今碧騎士と同じ35だからな」
「そ、そんなに上げられたのですか!? い、いや……、魔王様? 失礼ですが魔王様の限界レベルはいくつなのでしょうか?」
「あん? 知らんな。どうすればわかるんだ?」
モーリーが自分のステータスウィンドウを開き俺に見せる。
「これがレベルで、/の横に数値があるでしょう?」
「ああ、18と書いてるな」
「はい。私の限界レベルはその18です」
「なるほど。ってか俺にはそんなのないぞ?」
「……え? またまた」
「マジだっての。ほら」
俺はモーリーに自分のステータスウィンドウを開示してやった。
「え? な、ない……。本当にないじゃないですか!」
「だからないって言ってんだろ」
「いやいや、ないって……。おかしいですよ! 誰にでも必ず限界はあるものなんですよ?」
そこで俺は気付けた。
「ないなら……俺に限界はないって事なんじゃねーの? ほら、俺違う世界から来たし」
「あ! た、確かに! で、では……どこまでもレベルが上がり続けるのですか!?」
「多分な。ってかそんなポンポン上がんねーよ。ここまで上げるのに聖女やらお供の騎士やらとさらに大量の魔物を狩ってようやくだぞ? 俺は不老不死だから良いが、お前らが生きてる内にどこまで上がるかわかんねーよ」
「……本当に神様みたいな力ですねぇ」
「まぁな。お前らの崇める邪神からもらった力だからな」
「素晴らしいです! 私は一生ついていきますぞ!」
「そうかい、ありがとよ」
こうして俺に限界レベルがない事が判明した。何故そうなっているか今はわからない。だが想像は出来る。邪神は神々に復讐をしようとしている。その時に俺を必ず使うはずだ。限界がない理由はそこにあるのだろう。
「ま、とりあえず明後日の捜索隊出発に合わせて俺も森に向かうわ。でだ、邪神教徒は集まったか?」
「……いえ。まだ数人だけです。来た者から聞いた話だと、今海は大荒れ、陸地続きの場所も無神論者の賊が大暴れしているとかで……」
「そうか。なかなか簡単に物事は進まんって事だな」
「はい。困ったものですよ」
邪神教徒も集まらず問題が山積みだと知ったが、今は四騎士の一人を抹殺に向かわなければならない。四騎士が単独で行動するこの好機を逃すわけにはいかないのである。
そしていよいよ捜索隊出発の日。
「魔王様、十分お気をつけて下さいませ」
「楽勝だよ楽勝。サクッと殺してくるわ」
「「「「いってらっしゃいませ、魔王様!」」」」
俺は団員達に見送られ、再び森へと向かうのであった。
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