31 / 227
第2章 改革
06 断罪
しおりを挟む
少女を突き飛ばしながら現れた豚。俺はその行いを見た瞬間つい殺してしまいそうになった。
「大丈夫!? ああ、膝から血が……」
「うわぁぁぁぁぁんっ! 痛いよお母さぁぁぁん!」
俺は豚を無視し、少女に駆け寄った。
「すぐに治してやろう。スキル【回復術】」
「あ……」
俺は少女が擦りむいた膝を綺麗に治してやった。
「あ……痛くない? あ、ありがとうお兄ちゃんっ!」
「ああ、危ないから下がってなさい」
「う、うんっ!」
俺はゆっくりと立ち上がり豚を睨み付ける。
「おぃぃぃぃっ!」
「ひぅっ!? な、なんじゃ貴様っ!」
「テメェはやっちゃいけねぇ事をした。この着服豚野郎がぁっ!」
「な、なななな何を言っておるか! いや、ワシは伯爵だぞ! そのワシに対してなんだその口の聞き方はっ!!」
「あぁぁぁぁんっ!? 豚が人間のフリしてんじゃねぇぞゴラァァァァッ!」
「うひぃぃぃぃぃぃっ!?」
俺のあまりの剣幕に、近くにいた住民は遠く離れていった。だが、完全に離れない辺り、真実が気になるのだろう。
「テメェが住人から税金巻き上げてんのはバレバレなんだよ!」
「なっ!? 誰がそんな事をするかっ! 税金は国の金だ! それに手をつけるなど……あ、ありえんわ!」
「あぁ、そうかい。なら……こいつらに聞いてみるとしよう」
「あん?」
「スキル【死霊術】」
「んなっ!?」
俺はスキル死霊術を使った。すると今まで豚が殺したであろう民が次々と地面から沸き上がってきた。
「な、なんじゃこれはぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「あ、あれは前任の財務官じゃ……?」
「その前のもいるぞ!? 違う領地に行ったんじゃなかったのか!?」
「ほ~う。財務官か。ならちょうど良いな。おい、何で死んだか教えてやれよ」
俺が死霊にそう命じると、死霊はゆっくりと口を開き死んだ理由は口にし始めた。
「ふ……せい……、ほう……こく……、ころ……され……た」
「なっ!?」
「やし……き……、うら……ちょう……ぼ……ある……」
「かい……が……のうら……。かく……し……きん……こ」
「な、何を言っとるかぁぁぁぁぁっ!」
「ちか……、かく……し……とび……ら。なか……かね」
「なるほどな」
俺は指を鳴らし死霊を消し去った。
「やってんじゃねーか」
「ば、バカを言うなっ! あんなのただのまやかしだっ!」
「ほ~う、なら今から確認に行こうじゃねぇの。もちろんやましい事がないなら見せられるよな?」
「や、やましい事などないわいっ! だが貴族の屋敷に薄汚い住民など入れられんわ!」
「「「「……薄汚い……だと?」」」」
「あ……いや……」
豚の言葉に住人が切れ始めた。
「薄汚いとはなんだ! 人の税金で暮らしている野郎がよ!」
「そうよ! やましい事がないなら堂々と見せなさいよ!」
「「「「そうだそうだ!」」」」
「くぅぅぅぅぅぅぅっ!」
俺は豚に軽く雷撃を放った。
「ぐあっ!? し、しび……」
豚を痺れさせ、襟首を持って地面を引き摺る。
「さぁ、みんなで確認といこうか。これが真実ならば皆は騙されていた事になる。あぁ、大変だ!」
「は、離せぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
俺は住人を引き連れ豚の屋敷へと乗り込んだ。
「なっ!? 止まれっ! ここは……ってブラウン様!?」
「御用改めである。今このブラウンが住民の税金を着服していると知らせが入った。逆らえば国に報告する事となる! それでも良いなら止めてみせよ!」
「く、国? お、お通り下さいっ!」
「バカ者っ! 止めよっ! 金は払っているだろうがっ!」
「国相手じゃ話にならんっすよ……」
「や、役立たずがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「おら、行くぞ豚」
「誰が豚じゃっ!」
俺は死霊を一人出し、裏帳簿がある場所まで案内させた。
「こ……こ……」
「ありがとう。もう逝っていいぞ」
「あぁ……あり……がとう……」
死霊はこれで豚の悪事が明るみになると安心し、成仏していった。
「あ~、絵画の裏だっけ?」
俺はやたら高そうな絵画を外し床に捨てる。
「丁重に扱わんかっ! それは三千万もしたのだぞっ!」
「お、怪しい隙間はっけーん」
「聞かんかいっ!?」
俺は絵画を取り外した跡を見る。どこにも開く場所はない。
「なるほど。あー細工師の君」
「お、俺?」
「そうだ。その机の上にペンが立っているだろ?」
「あ、ああ。これか?」
「それだ。それを刺さったまま下に倒してくんない?」
「あ、ああ」
「んなっ!? なぜそのギミックが!?」
俺はニヤリと笑った。
「し、しまっ……」
細工師がペンを倒すとどこかで歯車が回り、壁に穴が開いた。そこに正規の帳簿と裏帳簿が綺麗に置かれていた。
「皆で確かめてみな。納めた額と合ってるかよ~く確認してみてくれ」
住民達が帳簿に群がる。
「こっちは合ってるが……」
「お、おい見ろこれ……。額が全然違うぞ」
「あ、去年の数字全然違うわ!」
「その前のもだ! 俺達この倍は納めて……」
俺は豚を見ながらこう言った。
「終わりだな。さて、最後に地下に行こうじゃないか」
「や、止めろっ! 地下には私の全財産がっ!」
「ははは、これから死ぬ奴に財産なんていらないだろ。ぜ~んぶ住民に返してやらなきゃな」
「ぬぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
地下にも同じような仕掛けがあったが簡単に見破れた。地球でルパン◯世と言われた俺を見くびるんじゃねぇっての。
「や、野郎……、こんなに溜め込んで……!」
「俺達は毎年節制してやっと税金支払ってたってのに……!」
「ち、違うんだ! は、話せばわかるっ! い、陰謀だ陰謀っ! ワシは何も……」
「ここまで証拠があって陰謀もクソもあるかボケがぁぁぁぁぁぁっ!」
「ひぃぃぃぃっ!」
住民の目が据わっている。
「……おい」
「……ああ。殺ろう」
「わかってるじゃねぇか。ここまでコケにされて黙ってらんねぇよなぁぁぁぁっ!」
住民達が豚を取り囲んだ。俺はそっと少女を抱える。
「さ、ここは危ないからお兄さんと上に戻ろうか」
「え~? 皆これから何するの?」
「そうだなぁ~、今まで我慢してきたものを吐き出すんじゃないかな。明日から自由に生きるためにね」
「ふ~ん」
俺は少女を抱えて階段を上る。地下からは住民の荒ぶる声と、豚の悲痛な叫び声が響いていた。
「あ、あぁぁ……、わ、私は知らないの! ぜ、全部あの人が勝手にやったの!」
目の前には伯爵婦人とその子供たちがいた。
「さあ、それは国王様が判断される事です。俺には関係のない話だ。貴女達は正しく裁きを受けて下さい。ああ、逃げても無駄ですよ? 民の血税に手をつけたんだ、罪はちゃんとつぐなわないと……ねぇ?」
「うぅぅぅぅっ……!」
そう話していると、スッキリした顔の住民達が地下から上がってきた。
「ジェイド様、この帳簿を国王様に。この者達は住民が逃げ出さない様に監視しておきます」
「ああ、よろしく頼むよ。すぐに報告してくるとしよう」
俺は帳簿を二冊手に抱え、再び国王の前に立った。ブラウン伯爵の裏帳簿を目にした国王は頭を抱えていた。
「……そうか。ご苦労だった。あの地はお主に託す。住民を労ってやって欲しい」
「かしこまりました。それで……婦人達はいかがいたしますかな?」
「すぐに迎えを送る。民の税に手をつけたのだ。全員処刑する」
「かしこまりました。では迎えがくるまで待機します」
「ああ、頼む……」
それだけ告げ、俺は国王の前を去った。
「まさか邪神教徒に救われるとはな……。ブラウンめ……。貴族の風上にもおけんっ!」
「国王様、この帳簿……正しい方も住民の数が合っておりませんが……」
「……良い。来年度からはジェイド男爵が払ってくれるだろう。民に迷惑をかけた詫びとして還元させよ」
「ははっ!」
その話を俺は扉越しに聞いていた。
「ははっ、中々良い王じゃないか。さて、戻るとしますかね」
俺はブラウン領の住民に良い知らせを届けるべく、空を飛び向かうのであった。
「大丈夫!? ああ、膝から血が……」
「うわぁぁぁぁぁんっ! 痛いよお母さぁぁぁん!」
俺は豚を無視し、少女に駆け寄った。
「すぐに治してやろう。スキル【回復術】」
「あ……」
俺は少女が擦りむいた膝を綺麗に治してやった。
「あ……痛くない? あ、ありがとうお兄ちゃんっ!」
「ああ、危ないから下がってなさい」
「う、うんっ!」
俺はゆっくりと立ち上がり豚を睨み付ける。
「おぃぃぃぃっ!」
「ひぅっ!? な、なんじゃ貴様っ!」
「テメェはやっちゃいけねぇ事をした。この着服豚野郎がぁっ!」
「な、なななな何を言っておるか! いや、ワシは伯爵だぞ! そのワシに対してなんだその口の聞き方はっ!!」
「あぁぁぁぁんっ!? 豚が人間のフリしてんじゃねぇぞゴラァァァァッ!」
「うひぃぃぃぃぃぃっ!?」
俺のあまりの剣幕に、近くにいた住民は遠く離れていった。だが、完全に離れない辺り、真実が気になるのだろう。
「テメェが住人から税金巻き上げてんのはバレバレなんだよ!」
「なっ!? 誰がそんな事をするかっ! 税金は国の金だ! それに手をつけるなど……あ、ありえんわ!」
「あぁ、そうかい。なら……こいつらに聞いてみるとしよう」
「あん?」
「スキル【死霊術】」
「んなっ!?」
俺はスキル死霊術を使った。すると今まで豚が殺したであろう民が次々と地面から沸き上がってきた。
「な、なんじゃこれはぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「あ、あれは前任の財務官じゃ……?」
「その前のもいるぞ!? 違う領地に行ったんじゃなかったのか!?」
「ほ~う。財務官か。ならちょうど良いな。おい、何で死んだか教えてやれよ」
俺が死霊にそう命じると、死霊はゆっくりと口を開き死んだ理由は口にし始めた。
「ふ……せい……、ほう……こく……、ころ……され……た」
「なっ!?」
「やし……き……、うら……ちょう……ぼ……ある……」
「かい……が……のうら……。かく……し……きん……こ」
「な、何を言っとるかぁぁぁぁぁっ!」
「ちか……、かく……し……とび……ら。なか……かね」
「なるほどな」
俺は指を鳴らし死霊を消し去った。
「やってんじゃねーか」
「ば、バカを言うなっ! あんなのただのまやかしだっ!」
「ほ~う、なら今から確認に行こうじゃねぇの。もちろんやましい事がないなら見せられるよな?」
「や、やましい事などないわいっ! だが貴族の屋敷に薄汚い住民など入れられんわ!」
「「「「……薄汚い……だと?」」」」
「あ……いや……」
豚の言葉に住人が切れ始めた。
「薄汚いとはなんだ! 人の税金で暮らしている野郎がよ!」
「そうよ! やましい事がないなら堂々と見せなさいよ!」
「「「「そうだそうだ!」」」」
「くぅぅぅぅぅぅぅっ!」
俺は豚に軽く雷撃を放った。
「ぐあっ!? し、しび……」
豚を痺れさせ、襟首を持って地面を引き摺る。
「さぁ、みんなで確認といこうか。これが真実ならば皆は騙されていた事になる。あぁ、大変だ!」
「は、離せぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
俺は住人を引き連れ豚の屋敷へと乗り込んだ。
「なっ!? 止まれっ! ここは……ってブラウン様!?」
「御用改めである。今このブラウンが住民の税金を着服していると知らせが入った。逆らえば国に報告する事となる! それでも良いなら止めてみせよ!」
「く、国? お、お通り下さいっ!」
「バカ者っ! 止めよっ! 金は払っているだろうがっ!」
「国相手じゃ話にならんっすよ……」
「や、役立たずがぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「おら、行くぞ豚」
「誰が豚じゃっ!」
俺は死霊を一人出し、裏帳簿がある場所まで案内させた。
「こ……こ……」
「ありがとう。もう逝っていいぞ」
「あぁ……あり……がとう……」
死霊はこれで豚の悪事が明るみになると安心し、成仏していった。
「あ~、絵画の裏だっけ?」
俺はやたら高そうな絵画を外し床に捨てる。
「丁重に扱わんかっ! それは三千万もしたのだぞっ!」
「お、怪しい隙間はっけーん」
「聞かんかいっ!?」
俺は絵画を取り外した跡を見る。どこにも開く場所はない。
「なるほど。あー細工師の君」
「お、俺?」
「そうだ。その机の上にペンが立っているだろ?」
「あ、ああ。これか?」
「それだ。それを刺さったまま下に倒してくんない?」
「あ、ああ」
「んなっ!? なぜそのギミックが!?」
俺はニヤリと笑った。
「し、しまっ……」
細工師がペンを倒すとどこかで歯車が回り、壁に穴が開いた。そこに正規の帳簿と裏帳簿が綺麗に置かれていた。
「皆で確かめてみな。納めた額と合ってるかよ~く確認してみてくれ」
住民達が帳簿に群がる。
「こっちは合ってるが……」
「お、おい見ろこれ……。額が全然違うぞ」
「あ、去年の数字全然違うわ!」
「その前のもだ! 俺達この倍は納めて……」
俺は豚を見ながらこう言った。
「終わりだな。さて、最後に地下に行こうじゃないか」
「や、止めろっ! 地下には私の全財産がっ!」
「ははは、これから死ぬ奴に財産なんていらないだろ。ぜ~んぶ住民に返してやらなきゃな」
「ぬぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
地下にも同じような仕掛けがあったが簡単に見破れた。地球でルパン◯世と言われた俺を見くびるんじゃねぇっての。
「や、野郎……、こんなに溜め込んで……!」
「俺達は毎年節制してやっと税金支払ってたってのに……!」
「ち、違うんだ! は、話せばわかるっ! い、陰謀だ陰謀っ! ワシは何も……」
「ここまで証拠があって陰謀もクソもあるかボケがぁぁぁぁぁぁっ!」
「ひぃぃぃぃっ!」
住民の目が据わっている。
「……おい」
「……ああ。殺ろう」
「わかってるじゃねぇか。ここまでコケにされて黙ってらんねぇよなぁぁぁぁっ!」
住民達が豚を取り囲んだ。俺はそっと少女を抱える。
「さ、ここは危ないからお兄さんと上に戻ろうか」
「え~? 皆これから何するの?」
「そうだなぁ~、今まで我慢してきたものを吐き出すんじゃないかな。明日から自由に生きるためにね」
「ふ~ん」
俺は少女を抱えて階段を上る。地下からは住民の荒ぶる声と、豚の悲痛な叫び声が響いていた。
「あ、あぁぁ……、わ、私は知らないの! ぜ、全部あの人が勝手にやったの!」
目の前には伯爵婦人とその子供たちがいた。
「さあ、それは国王様が判断される事です。俺には関係のない話だ。貴女達は正しく裁きを受けて下さい。ああ、逃げても無駄ですよ? 民の血税に手をつけたんだ、罪はちゃんとつぐなわないと……ねぇ?」
「うぅぅぅぅっ……!」
そう話していると、スッキリした顔の住民達が地下から上がってきた。
「ジェイド様、この帳簿を国王様に。この者達は住民が逃げ出さない様に監視しておきます」
「ああ、よろしく頼むよ。すぐに報告してくるとしよう」
俺は帳簿を二冊手に抱え、再び国王の前に立った。ブラウン伯爵の裏帳簿を目にした国王は頭を抱えていた。
「……そうか。ご苦労だった。あの地はお主に託す。住民を労ってやって欲しい」
「かしこまりました。それで……婦人達はいかがいたしますかな?」
「すぐに迎えを送る。民の税に手をつけたのだ。全員処刑する」
「かしこまりました。では迎えがくるまで待機します」
「ああ、頼む……」
それだけ告げ、俺は国王の前を去った。
「まさか邪神教徒に救われるとはな……。ブラウンめ……。貴族の風上にもおけんっ!」
「国王様、この帳簿……正しい方も住民の数が合っておりませんが……」
「……良い。来年度からはジェイド男爵が払ってくれるだろう。民に迷惑をかけた詫びとして還元させよ」
「ははっ!」
その話を俺は扉越しに聞いていた。
「ははっ、中々良い王じゃないか。さて、戻るとしますかね」
俺はブラウン領の住民に良い知らせを届けるべく、空を飛び向かうのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる