現世で死んだ俺は新たな世界へと生まれ変わる途中で邪神に拐われました。ありがとう! 感謝します邪神様っ!

夜夢

文字の大きさ
131 / 227
第6章 ナルニーア大陸編

16 ギャング団

しおりを挟む
 目の前には愚かにも俺に喧嘩を売ってきた烏が鳥肌を晒して正座させられていた。

「で?」
「「「「「す、すいませんでした……!」」」」」

 カラスたちは正座からの土下座にシフトチェンジする。

「んじゃこれからお前らの頭は俺な」
「え? ギャングになるので?」
「おう。俺がお前らを導いてやんよ。新しい団の名前は【Evil Crow】俺の邪とお前らのカラスからとった」

 俺は烏たちのむしった羽を元に戻してやった。

「な、治った!?」
「んじゃ活動内容を説明すんぞ」

 俺は真新しい羽を確認している烏たちに新しいギャング団の活動内容を説明する。

「まず、盗みは禁止だ。欲しい物があったら俺に言え」
「は、はい!」
「次に食糧だ。俺が毎日食糧を用意してやる。お前らはそれをスラムの住人に配る事。オーケー?」
「は、はいっ!」
「じゃあ次な。次は掟だ。ここに堕ちて来た奴らはちゃんと受け入れろ。スラムまで堕ちてくるような奴らは最底辺だ。どこかで受け入れてやらなきゃ生きていけねぇ。わかるな?」
「もちろんです!」
「よし。じゃあ最後だ。最後はお前ら今すぐ他の町や村に飛べ」
「「「「「え?」」」」」

 俺は烏たちに言った。

「俺は今からスラムの地下に巨大アジトを作る。そこに国中から貧しい者や生きる力のない者を集めて暮らさせる。そしてゆくゆくはそいつらが国を守る戦士になるんだ。お前ら、この国が好きなんだろ? 人間にこき使われるのは嫌だよな?」
「あ、あんたも人間なんだけど……」
「俺は人間だがお前たちを対等に見ている。差別したり奪ったりしねぇよ。バロン帝国のボケ共と一緒にすんな」
「は、はぁ……」
「おら行け! こうしている間にも失われていく命があるかもしれねぇんだ。国が動けねぇなら俺達が動く。バロン帝国を潰したら俺達は英雄だ。今まで蔑まされてきたお前らが一躍ヒーローになれんだぜ? 心踊るだろうが」
「「「「「ヒーロー……!」」」」」

 烏たちはすぐさま翼を広げ国中へと散開していった。

「これで良し。地上にアジトを作ると町の住人に気付かれるからな。ヒーローは陰で動く。だからこそ格好いいのだ。さて、アジトを作りに行きますかね」

 俺は烏たちのアジトに入り地下空洞を作る。広さはドーム百個分。そこにマンションやら人工太陽を設置し、外と変わらない環境を作る。

「女たちはこのマンションな。ここで俺の子を産んでもらう」
「はいっ!」
「……素直だな」

 女の一人が言った。

「だって……すごく上手いんでしょ? あの三人から聞いたもの」
「くくっ、そうか。じゃあ事が片付いたら抱いてやろう。良い子で待ってな」
「「「「はいっ!」」」」

 それから地下に畑を作る。人工太陽に栄養をたっぷり含んだ土を用意し、男と子供たちに渡した。

「お前たちの仕事は野菜の育成と収穫だ。この畑は作物が一週間で育つ。休んでる暇はねぇぞ?」
「畑をもらえるなんて……!」
「出来た野菜はみんなでシェアするように。いいな?」
「「「「はいっ!」」」」

 そして最後に女の子供だ。

「ジェイド様……私たちは何を……」
「お前たちはこれから毎日俺に愛でられるのが仕事だ。俺の屋敷で孕めるようになるまで暮らしてもらう。さあ、行こうか」
「「「「ドキドキ……」」」」

 この日、全ての少女が俺のモノで女になった。日中は女を孕ませに行き、夜は少女たちと遊ぶ。ここにジェイドの天国が完成した。

「頭、西方面から連れてきやした!」
「ああ、じゃあ女はマンションに、男と男の子供は畑、女の子供は俺の屋敷だ。他の奴らにも伝えておけ」
「うぃっす!」

 各地から力のない者たちが王都の地下へと集められていく。今まで世捨て人だった者たちは生き返ったように働きだした。

 そして女たちは……。

「ジェイド様、何故かもう産まれそうなんですけど……」
「ああ。ベッドに【時間加速】を付与しているからな。寝てるだけで成長するんだよ。産まれたらベビーベッドに移すんだ。一週間くらいで十歳くらいまで育つ。そしたら子供達を俺の所に連れてきてくれ」
「は、はぁ……」

 俺は地下に作った屋敷で新しく来た女の子達を抱きながら子供の成長を待つ。

 そして一週間後。俺の屋敷の前に五十人くらいの子供たちが集められた。

「よ~し、じゃあ訓練を始めるぞ~。お前たちは俺の子だ。上限レベルは五千近くになっている。だが鍛えなきゃいくら俺の子でも強くはなれん。お前たちにはこれから俺が作ったダンジョンに入ってもらう。なに、死にはしないから安心して魔物をぶっ飛ばしてこい」
「「「「はいっ、お父さんっ!」」」」
「レベル上限まで育ったらいっぱい遊んでやるからな~。みんなを守るためにも頑張ってこいよ」
「「「「はいっ!」」」」

 俺はこの地下にも安心安全な修練のためのダンジョンを作った。ライカには悪いが俺の子とライカじゃ強さがまるで別物。俺は子供たちにも取得経験値万倍を付与し、生後一週間でダンジョンに放り込んだ。

「平和になったらゆっくり遊んでやるから今は耐えてくれよな、我が子らよ……」

 これを数ヶ月かけて繰り返し、現在地下にはレベル五千の亜人が一万人近く揃っている。

「お前たちは強いっ! さあ、亜人を虐めるバロン帝国を潰しに行くぞ! 全部終わったらいっぱい遊んでやるからな~」
「「「「「はいっ! お父さんっ!!」」」」」

 こうして無敵で無邪気な戦闘狂に育った子供達を引き連れ、俺は国境へと向かうのであった。

 
しおりを挟む
感想 792

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜

仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。 森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。 その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。 これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語 今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ! 競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。 まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに

千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」 「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」 許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。 許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。 上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。 言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。 絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、 「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」 何故か求婚されることに。 困りながらも巻き込まれる騒動を通じて ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。 こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。

処理中です...