転生?召喚?ー勇者(クズ)を屠る者ー

夜夢

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第7章 神界と神々の章

18 王妃様、療養地へ赴く。だが……

 城から戻って二ヶ月後、王は王妃が孕んでいるとも知らずに王妃が体調が悪いから療養に向かうと言ったらあっさりと療養地に向かう事を許可した。

「ガゼル……! 今行くから待っててね~♪ おほほほほほっ♪ ……うぷっ……うぅ……、つわりが酷いわ……」

 王妃は百人からなる護衛と世話係を引き連れ、療養地に選んだ伯爵領へと馬車を走らせていた。

 その頃ガゼルはと言うと……。

「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃぁぁぁぁんっ♪」
「くっ! 射精るぞっ!!」

 ガゼルは屋敷に帰ってから毎日のように伯爵の娘とハッスルしていた。と言うのも、娘はガゼルが帰ってから片時もガゼルを離そうとせず、どんな時もガゼルから離れなかった。

「あはっ……♪ またお兄ちゃんの精液でお腹満タンになっちゃったぁ……♪ お兄ちゃん、こんなに射精しても私まだ孕めないんだよ~? こんなちっちゃな女の子に興奮するお兄ちゃんは変態さん?」
「可愛いからつい反応しちゃうんだよ。それより……そろそろ学園に通う歳じゃないの? 貴族なら通う義務があるって王都で聞いたんだが?」
「……私行かないもん」
「なぜ?」

 娘は言った。 

「だって……私が誘拐されてレイプされた話は皆知ってるし。みんな私を避けるし、行っても楽しくない」
「ああ、そうだったな……。なら仕方ないか……」
「うんっ。だから……お兄ちゃんもう一回しよ~♪」
「なんでだからなのかはわからないが……するなら付き合うぞ。ほら、自分から挿入れてみ?」
「あ~、また私のえっちな顔見て楽しむ気だ~! お兄ちゃんったら……仕方ないんだから……♪ んっ……んきゅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♪」

 そんな爛れた生活をしていたある日、俺は伯爵から執務室に呼び出された。

「どうしました?」
「ガゼルくん、君に王から指名の依頼がきた」
「王から……ですか?」
「うむ。詳しくはその手紙に書いてあるらしい。私もまだ内容は知らんのだ。見てもらえるかな?」
「はぁ……」

 ガゼルは王家の封蝋のついた手紙を開け中身に目を通した。手紙にはこう書かれていた。

「何が書いてあったのかね?」
「はい。なんでも王都にある学園で生徒に指導して欲しいと……」
「学園で? それはまた……。ガゼルくん、君は学園について知っているのかね?」
「まぁ……人並みには。何か問題でも?」

 伯爵はガゼルに言った。

「学園は貴族も平民も才ある者なら誰でも受け入れる場所であり、学園内では貴族の権力を振るう事は禁止されている。だが……実情はそんな甘くはない。貴族は学園でやりたい放題だ。特に親が腐った貴族の子ならなおさらだ。それがやがて正しい貴族の子にまで伝播し、今や学園は最悪な環境になっているのだよ」
「なるほど。それで伯爵の子たちは家に……」
「うむ。息子は腕を失くし、娘は酷い目にあったからなぁ……。通わせたらイジメの標的にされるのは目に見えていた。しかも私は他の貴族から恨まれておるようだしなぁ……」

 伯爵は椅子から立ち上がり窓から外を見た。

「この問題は王も気にかけていたからなぁ……。どうにか解決しようと日々頭を悩ませていたのだ。まさかその解決方法に君が選ばれるとは思いもしなかったが……。ガゼルくん、どうするかね?」
「……これ、断ったらどうなりますかね?」
「ふむ。不敬罪で処刑か……国外追放だろうなぁ」
「……受けるしか選択肢がないじゃないですか……」
「ふふっ、王命とはそんなものだ。ガゼルくん、君ならできると王は考えたのだ。もし解決できたら……それなりの地位を得られるだろう。ガゼルくん、私と共にこの国をより良い国にしていこうではないか!」

 ガゼルは思った。

(やたら熱くなってるなぁ……。まさか伯爵の差し金じゃないよな? しかし……上が腐ると国は一気に腐るからなぁ……。余計な仕事が増えるのも面倒だし……。引き受けておくか)
「わかりました。王命なら従うとしましょう」
「おお、素晴らしいっ! ではすぐに向かってくれたまえ! これが学園の地図だ。学園長には王から話が通っているはず。着いたらすぐに働けるだろう!」
(やはり仕組まれていたようだ。全く……、政治家って奴は油断ならないなぁ……)

 ガゼルは転移で再び王都へと向かうのであった。

 そしてその数日後、伯爵の息子と娘が消えたガゼルの事を父に問い質していた。

「「が、学園の教師に!?」」
「あ、ああ。これは王命だ。断るなどあってはならんからな。ガゼルくんはもう学園に向かったのだよ」
「そんな……! お、お父様! 私明日から学園に行きます!」
「な、なにっ!?」
「父上、僕も明日から学園に行きますっ!」
「お、お前もか!?」

 娘が言った。

「お兄ちゃんがいるなら学園も怖くないもんっ!」

 息子も言った。

「僕も……腕が治ってから毎日欠かさず訓練を続けてきました。師匠が学園にいるなら行かないわけにはまいりませんっ!」
「お、お前たち……! うむっ、わかった! 学園で貴族に相応しい心構えを学んでくるのだっ!」
「「はいっ!」」

 数日後、伯爵の子らは護衛と共に王都へと向かった。

「おぉぉ……子供たちが自ら学園に行くと言いだすとは……! 」

 そう喜んでいた伯爵の屋敷にとんでもない客が現れた。

「ガゼル! ガゼルはどこぉぉぉぉっ!?」
「お、おおおおお王妃様!? な、なぜ我が領地に!?」
 
 王妃の前でひざまづく伯爵に王妃はこう言った。

「愛する者を追いかけて来たのです。ガゼルは私に愛を与えてくれました。私はもうガゼルなしでは生きていけないのです。さあ、ガゼルはどこ?」
「じ、実はその……」

 伯爵は王と結託し、ガゼルを王都にある学園の教師にした事を話した。

「な、なななななんですってぇぇぇぇぇっ!? じ、じゃあガゼルはここには?」
「は、はい。転移で王都に……」
「そ、そんなぁぁぁぁぁっ! くぅぅぅっ! 直ぐに引き返すわよっ! ガゼル、私も学園に向かうわぁぁぁぁっ!」
「お、王妃さまぁぁぁぁぁっ!?」

 王妃はすぐさま来た道を引き返して行くのであった 。

「お、王妃様まで学園に!? な、なんてことだ……」

 伯爵は慌てて王に手紙を送るのであった。
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