この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~

仮実谷 望

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第39話 拓朗とリスティは日本橋ダンジョンを進み続ける

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 拓朗とリスティとスランは日本橋ダンジョンの65階層に歩を進めていた。

 すると前方から黄金色の巨大なトマトが現れた。
 鑑定すると黄金トマト魔人と出た。

 拓朗は短剣を抜いて疾風の素早さで黄金トマト魔人に迫る。
 黄金トマト魔人は手に黄金トマトを召還した。
 そのままそれを投かんしてきた。
 俊足の速さで迫る黄金トマト。
 それは拓朗に当たると凄い衝撃を加える。

 拓朗は短剣で瞬間的に粉砕したがそれでも衝撃を殺し切れなかった。
 だがそれでも持ち前のタフさで強引に黄金トマト魔人を斬り伏せる。

 そのまま胴に深く斬り込みを入れる。
 拓朗はこの黄金トマト魔人を逃がすつもりはなかった。
 入念に油断せずに大胆に短剣を縦横無尽に振りかざす。
 黄金トマト魔人は細切れになった。

 黄金色のトマトがドロップした。

 さっそく拓朗は一口齧る。

 甘い。だが酸味もあるし濃厚な旨味が口の中に広がる。
 それでいて滑らかな口どけが口の中を刺激する。
 途轍もない美味さだ。

 だが違う違うんだよ。これじゃないんだよ。
 俺の好きなトマトはこれじゃない。

「食ってみろリスティ」

「ありがとなのだ」

 リスティが俺の食い欠けの黄金トマトをむしゃむしゃと食べている。
 トマトって言うのはなただ甘いだけじゃ駄目なんだよ。
 酸味もあるが濃厚な旨味もある。
 でもな色が黄金色というのが気に入らない。
 そして若干だけど苦さもないといけないと思っている。

 さらに上を目指すぞ。
 リスティも一緒に行くのだと意気込んでいる。

 俺はグルメなんだ凄くな。



 72階層まで来た。
 70階層のアーマードメタルリザードは俊足の速さで倒した。
 特に語ることのない敵だった。
 ドロップ品は機械リザード鋼だった。
 
 そういえばダンジョンでドロップするダンジョン鉄やダンジョン鋼とかリザード鉄とかゴブリン鋼とかオーク鋼とかはなかなかの値段で買い取ってくれるとか。
 民間はそれから既に強力な武器を作る技術を確立させたとか。
 だが強力なダンジョン製の素材で作った武器は使用者を選ぶとか。
 オーク鋼を使った片手剣を売り出したが誰も装備できる人がいなかったとか。
 剣が重すぎて持てないとか。

 でも俺がダンジョンで手に入れた光爆剣は普通に持てたけどな。
 なんでだろ? よくわからないな。だがまあそういうこともあるだろ。

 
 72階層はシャイニングエンジェルリングとかいう輪っかが現れた。
 輪っかが浮いている。とても不気味だ。取りあえず雷神で雷攻撃する。
 すると攻撃を反射した。

 ならば光爆剣に持ち替えて、斬りつける。
 するとあっさり倒せた。
 ドロップ品は光るリング。
 鑑定すると光のリングと出た。
 頭に浮かべると天使の輪っかみたいになると説明が出る。
 ほんの少し魅力が上がると書いてある。
 試に装備したら魅力が15上がった。
 天使の輪っかみたいだ確かに取りあえずダサいのでリスティに上げる。

「なんだこれは凄くかっこいいじゃないか!!」

 なんだか凄く喜んでいるようだ。気に入ってるならいいかな。

 72階層を暫く歩いていると中ボスみたいな奴がいた。
 なおここのフロアは白い空間みたいな感じでただっぴろい。
 モンスターは突如リポップする感じだ。

 そして中ボスみたいな奴は鑑定するとホワイトシャイニングゴーレムと出た。
 体長5メートルはする白い煉瓦のようなコンクリートせいかと思われるほど頑丈そうなゴーレムだ。

 眼が赤く怪しく光っており、無機質な声が聞こえる。

「パアアアアアアアアアアア!!!!!」

 口からレーザービームを放ってきた。
 当たるとちょっと痛いじゃすまない。地面に穴が開いている。
 
 こういう奴は殴るに限る。
 ゴールデンメタルスレイヤーナックルを装備した。
 そのまま破壊拳で殴りつける。

 ホワイトシャイニングゴーレムの胴体が吹き飛んだ。
 崩壊する斜陽物は人類の繁栄を凌駕していたが突如として文明は崩れ落ちた。

 だがこいつは中ボスの中でも弱いほうだった。

 ギガホワイトシャイニングゴーレム。
 アドベントシャイニングゴーレム。
 バーストシャイニングゴーレムが現れた。

 リスティがさっきから俺ばかりに任せていたがついに動く。

 闇魔法を放つ。
 特大のダークネスボールを軽快にだが力づよく迫力ある感じで撃ち出す。

 ギガホワイトシャイニングゴーレムが一撃で粉砕される。
 俺は滅殺拳でアドベントシャイニングゴーレムを怒涛の勢いで破裂させて粉砕した。

 バーストシャイニングゴーレムが光の熱閃砲を放つ。

 俺はそれを鳳凰の炎我壁で防ぐ。
 そしてそのままただ殴る。ただしその拳の集中する力は魔力と気と折り混ぜたさらに鳳凰の印と青竜の印を籠める。

 その拳の一撃は格が違った。次元が違うと言うやつだ。その次元の違う遥か高みの一撃が最後のゴーレムに到達した。

 ドロップ品は白い光り輝くキューブ状のブロックと光の宝石が散りばめられたネックレス。

 キューブ状のブロックは鑑定しても白い謎のエネルギーが大量に籠ったブロックとしか説明が出ない。
 プロテネスネックレスは装備すると賢さと魔力と幸運が400上がると出た。
 なかなか破格の効果があるアイテムのようだ。
 これは蒼威ちゃんにでも上げようかなと思っていたら蒼威ちゃんが飛んできた。

「拓朗さん私も一緒に日本橋ダンジョン攻略したくて来ちゃいました………………誰ですかねこの可愛い女の子は……」

 眼が若干暗黒色の虚ろな目になっている。顔が凄く怖い。

 俺はただ意気投合した異世界の魔王だよと紹介する。

「拓朗さんの彼女ですか?」

「違うよ」

「違うとか言われたんですけど……ちょっとショックです」

「蒼威ちゃん!? どうしたの今日はいつもと調子が違うよね??」

「知らない……拓朗さんなんて知らない」

「拓朗殿。乙女心とは普段通りの天気とはいかず直ぐに変わりやすいのだと思うのだぞ」

 アオマサが助言する。アオマサお前は狼だろそんな狼が人生知ったみたいな顔してるけど、あっでも年は確か250歳とか言ってたな俺よりだいぶ上だな。

「くっくく、拓朗がなんか困っている顔してるぞ~こいつ可愛いな~~~」

 アグニスが小ばかにしたように言う。おいアグニスいつもの特上オーク肉を抜きにするぞ。

「なにっ!? それは困る!!」

「拓朗達と一緒にいると楽しいね」

 スランが俺に言う。
 ああ~~~スランは本当に可愛いわ。癒されるやっぱりスライムだよね。

 とまあそんなわけでみんなで日本橋ダンジョンを攻略するわけになった。
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