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家族とお友達
閑話・とある方々の思い
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とある侍女より
あ~!今日もお嬢様がお昼寝部屋から姿消したわ!!
目を離してまだたったの数分、まだ巻き返しが図れる!
イルデシュタイン家の次女、ミハル付きの侍女は今日も今日とて大忙し。
何で三歳の子どもがお昼寝しないで脱走してらのよう!
この家に仕えるようになって早くも二年のアンナ・ハボットは心の中を般若にして幼き主探しに邁進している。
本当の話、邸内爆走して探しに行きたいがぐっと我慢!
些細なミスは命取りで、少しの粗相でミハル様付きを辞めさせられたらと思うと胸が痛む。
流石にお屋敷侍女は頸はないだろうが、ミハル様と離されるのは頸と同じだから。
今までミハル様わ低く見ていて急に態度変わった馬鹿達にミハル様を渡してなるものですか。
最初ミハル様付きの付きの侍女に選ばれた時には驚いた。
十五の小娘がいきなり主筋の次女様を任せられたらそりゃ驚く。
当時のミハル様は今のように家族から明確な愛情表現をされていなかったので、屋敷勤の者達からの評価は驚く程低かった。
主筋の直系家族を疎かに扱い、まして陰口叩くなんて馬鹿だと、少女特有の正義感とそれ以上の想いによりアンナはよく先輩侍女達と衝突をして虐められていた中の話だった。
「君の事はオリヴァーから聞いているよ。」
この屋敷で一番偉い旦那様からの直々のお呼び出しには本気で泣きたくなったが、行ってみたら執事長のヴァトラー様もいてほっとした。
お話というのはこの屋敷を頸にされるものだとビクビクしていたのが、全然違った。
「次女のミハル付きの侍女に君を選んだ。」
え、何ですかそれ?なんで私?
本当に素で答えてしまった私をお二人はクスクス笑って答えてくださった。
「その素直さかな。」
ミハルの事で周りに怒ってくれて、飾り気のない裏表がない私が初なのだと。
後から侍女頭様から聞いた話だと、旦那様はミハル様を使ってわざと使用人達に好き放題言わせていたのだ
将来ミハル様は他のご家族とは違う容姿のせいで言われ無き誹謗中傷を受けてしまう。
それは何も社交界や世間だけではなく、旦那様・奥方様のお身内、果てはこの屋敷の使用人達も含めて考えられた末に一年間の試験をしていたのだと。
「あの子を悪様に言う者は全員頸だ。」
明日発表をして明後日には屋敷から出す。
そう告げられた時の旦那様の瞳はまるで氷。
全ての罪を断罪し、罪人を永久凍土の氷に連れ込むと言われている地獄の使者とはこんな方だと確信してしまう程に恐ろしかった。
そして恐ろしいのはそれだけでは済まなかった。
「この場に集まってもらったのは他でもありません。
今から名前を呼ばれた者は前に出なさい。」
何とくびを告げたのが旦那様ではなく、このお屋敷の跡取りであるエミリアさまだった!
呼ばれた者達は当然何故名を呼ばれたのか分かっておらず、何か名誉有る事が待っているのでは胸を張って前に出た。
中には私としょっちゅう衝突した者達が、私の方を見てざまみろと言う顔をしていたのが見えたが気にしない。
何故なら次の瞬間地獄行き。
くびをに納得する者は当然おらずに騒ぎ出し、中にはエミリア様に掴みかかろうとした者もいたが上級執事のラング様に取り押さえられて事なきを得た。
執事長のオリヴァー様
上級執事のラング様
お二人は親子で、代々イルデシュタイン家に仕える、謂わばイルデシュタイン家の番犬。
オリヴァー様は四十過ぎの緑の髪を長髪にして後ろでリボンで纏めておられる美中年。
旦那様と同い年で気心しれているこのお屋敷の守神様のようなお方。
ラング様はオリヴァー様と同じ髪の色を短髪で颯爽とした美青年様。
ヴァトラー様の遅い結婚により、まだ十八歳。
「旦那様と奥方様に赤子を授かるまで結婚はしないが口癖だったのよ。」
これまた侍女頭様からの情報だったわね。
確か旦那様はご婚約者様を結婚寸前で病気で亡くされて、以来三十五歳まで独身を貫かれたとか。
貴族の世界でそんな事許されたのがそもそもおかしいと思った。
これでも私の実家は子爵でギリ貴族。
ギリでもなんでも貴族名乗ってるからには貴族の常識は叩き込まれたな~。
たとえど貧乏の貴族であっても、名乗ってるからには三女であっても、こうやって上級貴族の家の侍女に選ばれる事もままあるんだから、武器は多ければ多い方がいいの両親の口癖でバキバキ叩き込まれましたも。
でもそのおかげでミハル様にお仕えできるのだから幸運掴めて良かった。
て、話逸れた。
そうでなく貴族とは領地を治めて、領地を豊かにし国に仕える事と同じ大事な事がある。
結婚をして子を成して家を存続させる事だ。
でも旦那様は三十五歳まで独身を許された。
理由はこの家と王家との特殊な関係にあるってお父様に教わった気がするけれど深入りはしない。
したら面倒しかなさそうだ。
とにかく旦那様こたミハイル様は三十六歳にして現在の奥方様、カミール様を娶られて一年後に生まれたエミリア様を見てからオリヴァー様もご結婚。
そのせいで跡取りのラング様はお若いながらも次代の執事長足らんとして今はもう勉強中。
その真面目さと相反するような甘いマスクに先輩侍女達はいちころだったけど、エミリア様に狼藉働こうとした者を取り押さえられている姿の方が断然カッコ良かった。
そんな騒ぐ人達にエミリア様はこれまでの彼等の所業とそれに対する罰を各自読み上げられた末に頸勧告。
その時のエミリア様からは昨夜見た旦那さんの姿が見えたのは気のせいじゃないわよね。
「主筋に仕えられないものなんて不要。」
冷たいお声と眼差しでそう締め括られて、後の事をラング様に任せて退出されたエミリア様は、確かにこの家の跡取りであると確信させられたのだから。
あれもエミリアお嬢様の試験だったとまだまた侍女頭様から教わった。
この一件はミハル様をお守りするのと、エミリア様が跡取りに相応しいかを見定める試験なのだと。
使用人の不始末の責任は主がとるのだから。
聞いても別になんとも思わなかったけれど。
だって私はミハル様に直接お仕え出来ることが嬉しくて他はどうでも良いもの。
お日様のような温かい髪の色に何の文句あんのよ!
雀斑?愛嬌があっていいじゃないのよ!!
ちょっとラング様聞いてください!
え?明日暇あったら市場のお祭り行こうかですって⁈
そんな事よりも!ミハル様を悪く言う人達なんとかしてくださいまし!!
一年使用人達のミハルへの不忠義を上級執事にチクったとは全く考えていないアンナはすっかりミハル様フリークス。
おかげで一家からの信頼は厚く将来はラングの嫁にと目され、ラング自身もアンナに惚れてアプローチしているが尽く撃沈。
ミハル様の事が第一な彼女は今日も元気なミハルお嬢様に振り回されては喜んでいるのであった。
あ~!今日もお嬢様がお昼寝部屋から姿消したわ!!
目を離してまだたったの数分、まだ巻き返しが図れる!
イルデシュタイン家の次女、ミハル付きの侍女は今日も今日とて大忙し。
何で三歳の子どもがお昼寝しないで脱走してらのよう!
この家に仕えるようになって早くも二年のアンナ・ハボットは心の中を般若にして幼き主探しに邁進している。
本当の話、邸内爆走して探しに行きたいがぐっと我慢!
些細なミスは命取りで、少しの粗相でミハル様付きを辞めさせられたらと思うと胸が痛む。
流石にお屋敷侍女は頸はないだろうが、ミハル様と離されるのは頸と同じだから。
今までミハル様わ低く見ていて急に態度変わった馬鹿達にミハル様を渡してなるものですか。
最初ミハル様付きの付きの侍女に選ばれた時には驚いた。
十五の小娘がいきなり主筋の次女様を任せられたらそりゃ驚く。
当時のミハル様は今のように家族から明確な愛情表現をされていなかったので、屋敷勤の者達からの評価は驚く程低かった。
主筋の直系家族を疎かに扱い、まして陰口叩くなんて馬鹿だと、少女特有の正義感とそれ以上の想いによりアンナはよく先輩侍女達と衝突をして虐められていた中の話だった。
「君の事はオリヴァーから聞いているよ。」
この屋敷で一番偉い旦那様からの直々のお呼び出しには本気で泣きたくなったが、行ってみたら執事長のヴァトラー様もいてほっとした。
お話というのはこの屋敷を頸にされるものだとビクビクしていたのが、全然違った。
「次女のミハル付きの侍女に君を選んだ。」
え、何ですかそれ?なんで私?
本当に素で答えてしまった私をお二人はクスクス笑って答えてくださった。
「その素直さかな。」
ミハルの事で周りに怒ってくれて、飾り気のない裏表がない私が初なのだと。
後から侍女頭様から聞いた話だと、旦那様はミハル様を使ってわざと使用人達に好き放題言わせていたのだ
将来ミハル様は他のご家族とは違う容姿のせいで言われ無き誹謗中傷を受けてしまう。
それは何も社交界や世間だけではなく、旦那様・奥方様のお身内、果てはこの屋敷の使用人達も含めて考えられた末に一年間の試験をしていたのだと。
「あの子を悪様に言う者は全員頸だ。」
明日発表をして明後日には屋敷から出す。
そう告げられた時の旦那様の瞳はまるで氷。
全ての罪を断罪し、罪人を永久凍土の氷に連れ込むと言われている地獄の使者とはこんな方だと確信してしまう程に恐ろしかった。
そして恐ろしいのはそれだけでは済まなかった。
「この場に集まってもらったのは他でもありません。
今から名前を呼ばれた者は前に出なさい。」
何とくびを告げたのが旦那様ではなく、このお屋敷の跡取りであるエミリアさまだった!
呼ばれた者達は当然何故名を呼ばれたのか分かっておらず、何か名誉有る事が待っているのでは胸を張って前に出た。
中には私としょっちゅう衝突した者達が、私の方を見てざまみろと言う顔をしていたのが見えたが気にしない。
何故なら次の瞬間地獄行き。
くびをに納得する者は当然おらずに騒ぎ出し、中にはエミリア様に掴みかかろうとした者もいたが上級執事のラング様に取り押さえられて事なきを得た。
執事長のオリヴァー様
上級執事のラング様
お二人は親子で、代々イルデシュタイン家に仕える、謂わばイルデシュタイン家の番犬。
オリヴァー様は四十過ぎの緑の髪を長髪にして後ろでリボンで纏めておられる美中年。
旦那様と同い年で気心しれているこのお屋敷の守神様のようなお方。
ラング様はオリヴァー様と同じ髪の色を短髪で颯爽とした美青年様。
ヴァトラー様の遅い結婚により、まだ十八歳。
「旦那様と奥方様に赤子を授かるまで結婚はしないが口癖だったのよ。」
これまた侍女頭様からの情報だったわね。
確か旦那様はご婚約者様を結婚寸前で病気で亡くされて、以来三十五歳まで独身を貫かれたとか。
貴族の世界でそんな事許されたのがそもそもおかしいと思った。
これでも私の実家は子爵でギリ貴族。
ギリでもなんでも貴族名乗ってるからには貴族の常識は叩き込まれたな~。
たとえど貧乏の貴族であっても、名乗ってるからには三女であっても、こうやって上級貴族の家の侍女に選ばれる事もままあるんだから、武器は多ければ多い方がいいの両親の口癖でバキバキ叩き込まれましたも。
でもそのおかげでミハル様にお仕えできるのだから幸運掴めて良かった。
て、話逸れた。
そうでなく貴族とは領地を治めて、領地を豊かにし国に仕える事と同じ大事な事がある。
結婚をして子を成して家を存続させる事だ。
でも旦那様は三十五歳まで独身を許された。
理由はこの家と王家との特殊な関係にあるってお父様に教わった気がするけれど深入りはしない。
したら面倒しかなさそうだ。
とにかく旦那様こたミハイル様は三十六歳にして現在の奥方様、カミール様を娶られて一年後に生まれたエミリア様を見てからオリヴァー様もご結婚。
そのせいで跡取りのラング様はお若いながらも次代の執事長足らんとして今はもう勉強中。
その真面目さと相反するような甘いマスクに先輩侍女達はいちころだったけど、エミリア様に狼藉働こうとした者を取り押さえられている姿の方が断然カッコ良かった。
そんな騒ぐ人達にエミリア様はこれまでの彼等の所業とそれに対する罰を各自読み上げられた末に頸勧告。
その時のエミリア様からは昨夜見た旦那さんの姿が見えたのは気のせいじゃないわよね。
「主筋に仕えられないものなんて不要。」
冷たいお声と眼差しでそう締め括られて、後の事をラング様に任せて退出されたエミリア様は、確かにこの家の跡取りであると確信させられたのだから。
あれもエミリアお嬢様の試験だったとまだまた侍女頭様から教わった。
この一件はミハル様をお守りするのと、エミリア様が跡取りに相応しいかを見定める試験なのだと。
使用人の不始末の責任は主がとるのだから。
聞いても別になんとも思わなかったけれど。
だって私はミハル様に直接お仕え出来ることが嬉しくて他はどうでも良いもの。
お日様のような温かい髪の色に何の文句あんのよ!
雀斑?愛嬌があっていいじゃないのよ!!
ちょっとラング様聞いてください!
え?明日暇あったら市場のお祭り行こうかですって⁈
そんな事よりも!ミハル様を悪く言う人達なんとかしてくださいまし!!
一年使用人達のミハルへの不忠義を上級執事にチクったとは全く考えていないアンナはすっかりミハル様フリークス。
おかげで一家からの信頼は厚く将来はラングの嫁にと目され、ラング自身もアンナに惚れてアプローチしているが尽く撃沈。
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