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家族とお友達

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「お母様頑張って!!」
「おかあしゃま!おねいしゃまとハルがついてましゅ!」


あぅー!お母様痛そうだ!!
顔汗沢山流れてうんうん唸ってる!
でも頑張って!お姉様と私の弟か妹の為に!

今朝の明け方からお母様の出産が始まった。
お父様は三人目で慣れた様子だったけど、私とお姉様は心配でお医者様の許可を貰ってお母様の両手を二人で繋いでる。

こんなに痛そうなのにお母様頑張ってる!
だから私もお姉様も応援して


「ふっぎゃ~!ふっぎゃ~!!」

お昼近くに元気な赤ちゃんが生まれたの!!

「エミリア、ミハル・・ありがとう。
二人の応援でお母様頑張れたのよ。」

汗で髪もめちゃくちゃになってもお母様は素敵です。

「生まれたのか!カミール・・」

お父様が扉を壊す勢いで入ってらしたのに、お医者様が追い出してしまいました。
まだ後産というのがあって、終わるまでは男の人は入っちゃいけないと鬼の形相だったようですが、私とお姉様は赤ちゃんの産湯を見ていたので知りません。

「おねいしゃま~なんで赤ちゃんに髪の毛はいてないですか?」
「ふふふ、可愛いミハル。赤ちゃんは最初は何もないように見えるのですよ。最初はこんなふうに真っ赤だから赤ちゃんと言って、少しずつ揃ってくるのですわよ。貴女も最初はそうだったのですよ。」

さすがはお姉様、物知り様なのです(*´∇`*)

赤ちゃんは真っ赤でくちゃくちゃさんですが可愛いのです。
産湯に浸かっている時に私の人差しで掌をツンツンとしたらギュッとしてくれたのです!
私赤ちゃんは初めて見たのでもう何もかもが可愛いく見えるのです!

「おねいしゃま!私この赤ちゃんを守れる強い人になるのです!!」
「あら、私が初めてミハルを見た時と同じ事を。
そうですわね、家族皆んなでずっと仲良くいましょうね。」
「はいなのです!」


赤ちゃんは女の子で名前はミランダになりました。
お姉様の言う通り、二、三日経って銀の髪が伸び始めて、瞳の色も紫色だ分かったのです。

ミランダは元気いっぱいでよく笑う子なのです。

お父様はミランダが生まれてからはおうちに早く帰るようになって、何故かお母様に怒られてまた出かけて夜に帰ってくるのが日課になりました。

「・・・お父様ったら。」
普段は優しいお姉様も、執事さんのオリヴァー様もため息つかれてます。

「デイヴィッドがもっと仕事をすれば・・」

はれ?お父様、ポツンと言われたのはもしかして王様のデイヴィッド・シャルトラーゼ陛下の事⁈

お父様、まさか国王様の事を呼び捨てしてないよね?
ハルの気のせいだよね?

今年で四歳になる私も少しずつお勉強することになった。
いきなりは無理だからって、お姉様が少しずつ教えてくれて、この国の名前と王様と王妃様は教わった。

エルトランド王国って名前で王様かデイヴィッド・シャルトラーゼ陛下とモニカ・シャルトラーゼ王妃がいて、今はお姉様より八つ上の王子様と同い年の王子様と私と同い年の王女様の御三方がいるというところまで教わったのです。

一度は無理なので、二回に分けてロイヤルファミリーの名前を教わるのです。


愛マリのエルトランド王国。

大陸の東の中級国家であり、売りは塩と海産物と医療技術。

愛マリの世界には三つの人族の国と二つの人外の国が存在をしている。

同大陸にカマランジュ帝国とオスミア皇国の三つの国は戦争をしないで幾久しい。

何故ならば東のエルトランド王国の海の向こうには魔魔王が治めていると言われるゴスロリアが、西に位置するカマランジュ帝国の海の向こうには獣人、亞人が住むナガラが虎視眈々と大陸の豊かさを狙って攻めてきたのをきっかけに、三大同盟が成立したのが二百年前の話。

愛マリの推しも当然人族の王家・魔族・亞人・獣人の王家の中にいるのだが、そんな事を知らないミハルは王様一家ってすごいのかな程度にしか考えてはいない。

今日も今日とてミランダ可愛いで過ごしてる。

はぅ~ミランダ可愛いのです。

そうだ!お庭のお花とってきてプレゼントするのです。

今は皆お昼ご飯のお支度で忙しいのでチャンスなのです!!


「・・・ここどこですか~。」

はぅ~!お庭にこっそり出たら、ウサギさんが出てきて、私のスカートを引っ張ってきたので付いてきて欲しいのかなと思って引っ張っら方に来たら帰り道分からなくなりました。

このおうちのお庭は広いようです。ハル初めて知りましたが、ウサギさんどこに

「キュウ~キュウ~!」

茂みの向こうから声がするので行ったらなんと!
一角の生えたさっきのウサギさんよりも大きくてモフモフのウサギさん発見です!
もしかしなくても魔物さんなのでしょうか?
エルトランド王国にも魔物・ドラゴンや他の種族さんもいて、小さな魔物さんは結構見かけるとお姉様が教えてくれました。

魔物を見つけたら見た目が可愛くても近づいたら駄目だったお姉様言ってましたが、足には大きな金具が付いていて痛そうです。

「これとって欲しいの?」

小さなウサギさんに聞いてみたら首を縦に振ってくれました。

前の世界でよくお世話になってたおじいちゃんが仕掛けていた狸取りの罠に似ています。
この魔物さんは親子でしょうか?
助けてあげたらすぐにお別れすれば大丈夫かな。

確か・・「うっん!」
力一杯左右に開ければ開くとおじいちゃん言ってましたので全力です!!

バカンと大きな音がしてウサギさんから離れました!

て、あれ?
罠が腕に当たったのかな?血が・・反対の手で抑えても止まらない・・はれ?

周りが暗くなってぐるんと回る・・なんで



「・・め・・・さまして」

うみゃ?誰か泣いているのです。
「・・だれ?」
「・・っう!気がついた⁈」

はれ、緑の髪の長い人が泣いてるです。
そんなに泣いたら金のお目目が溶けちゃうのです。

泣かないで。ハルもすこししたらちゃんと起きるから大丈夫だよ。
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