【完結】元SS冒険者の部隊長は王族に陥落される

竜鳴躍

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新章(アリスの結婚編)

アヴニールの気持ち

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机にしがみついて、ずっと作業をしているキャッツアイにスッとお茶を出すと、目頭をおさえて充血した目で、彼は笑ってくれた。


「お母様のためにありがとうございます。」


「みんな団長のことが大好きだからね。しっかりやってくれるよ。」


ギュッと抱きしめて、いい子いい子する。


「こら、お兄様に注意されたろう。そういうことを迂闊にやってはいけないよ。」

「部隊長だけです。」


「それでもよしなさい。俺だって男なんだから。」


同性でも子どもが産めるようになり、同性も恋愛対象になったから、考えてみたら、同性だから大丈夫ということはないのだ。 

団長やアヴニールみたいなタイプは、か弱い女の子のつもりでいてもらいたい。


「今度、騎士団に個室のシャワールームとトイレを作るよ。」


団長はもしかしたら、暫く出勤できないかもしれないし、トラウマになったかもしれない。

アヴニールの将来のためにも、早く整備しておこう。
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