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熟年編
公表する
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「恐れ入りますが、陛下。罪は罪として認め、公表するべきだと考えます。」
ゼロは、悩んでいる陛下たちを前に、進言した。
オリエもかっと目を見開いてゼロを見ている。
「多少の混乱は生じるでしょうが、幸い、お父君はもはや故人。責任をとっていただきましょう。そもそも、妻子を守れぬのが悪い。このまま一生を離宮に閉じ込めておくのは一番悪いことです。いずれ、どこかで存在は明るみになるでしょう。今はこの、弟君のことだけを考えて下されば…。」
「……そう、そうだな。彼の母君や、そのご家族にも申し訳ないことをした。知らなかったこととはいえ、王族がやったことだ。母君のご家族は、無念だったであろう。だが、どうにもならず、今も口をつぐんでいるのだろうから…。」
陛下は覚悟を決めた。
「よかったな、ヒューズ。これからは、本当の家族と過ごせる。俺がいなくても、たくさんの人と一緒にいられる。」
オリエは、優しいほほえみでヒューズの頭を撫でた。
「陛下、どうか。どうか彼に家庭教師をつけてやってください。俺が教えるだけでは足りなくて。少しずつでも、時間を取り戻してほしいのです。公表していただけるのであれば、なおのこと、いずれ立派な王弟となれるよう。」
「あい、わかった。」
「いやだ!!!」
突然、オリエにしがみついて、ヒューズが叫んだ。
「オリエ、どっかにいっちゃうの?いやだ、オリエ僕を捨てないで!オリエとずっとずっと一緒にいたいの。」
「ヒューズ、君はこれからいっぱい勉強して、立派な大人になるんだよ。そのうち、素敵な女性と結婚して、子どももできるだろう。いつまでも俺がついているのも違うだろう。」
「結婚なんかしないもん。子どももいらない!オリエがいなきゃいやだよぉ。オリエと結婚しちゃだめなの?」
ヒューズはおいおいと泣きじゃくった。
ゼロは、悩んでいる陛下たちを前に、進言した。
オリエもかっと目を見開いてゼロを見ている。
「多少の混乱は生じるでしょうが、幸い、お父君はもはや故人。責任をとっていただきましょう。そもそも、妻子を守れぬのが悪い。このまま一生を離宮に閉じ込めておくのは一番悪いことです。いずれ、どこかで存在は明るみになるでしょう。今はこの、弟君のことだけを考えて下されば…。」
「……そう、そうだな。彼の母君や、そのご家族にも申し訳ないことをした。知らなかったこととはいえ、王族がやったことだ。母君のご家族は、無念だったであろう。だが、どうにもならず、今も口をつぐんでいるのだろうから…。」
陛下は覚悟を決めた。
「よかったな、ヒューズ。これからは、本当の家族と過ごせる。俺がいなくても、たくさんの人と一緒にいられる。」
オリエは、優しいほほえみでヒューズの頭を撫でた。
「陛下、どうか。どうか彼に家庭教師をつけてやってください。俺が教えるだけでは足りなくて。少しずつでも、時間を取り戻してほしいのです。公表していただけるのであれば、なおのこと、いずれ立派な王弟となれるよう。」
「あい、わかった。」
「いやだ!!!」
突然、オリエにしがみついて、ヒューズが叫んだ。
「オリエ、どっかにいっちゃうの?いやだ、オリエ僕を捨てないで!オリエとずっとずっと一緒にいたいの。」
「ヒューズ、君はこれからいっぱい勉強して、立派な大人になるんだよ。そのうち、素敵な女性と結婚して、子どももできるだろう。いつまでも俺がついているのも違うだろう。」
「結婚なんかしないもん。子どももいらない!オリエがいなきゃいやだよぉ。オリエと結婚しちゃだめなの?」
ヒューズはおいおいと泣きじゃくった。
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