貧乏伯爵の三男（勇者？）は潜伏魔王に嫁ぐ

一緒に眠る

キングサイズのベッドに二人で入っても、まだ余裕があって。

まだ朝晩は肌寒いからぴったりとくっついて眠る。


時々なにか太ももに固いものがあたる。

それが何か、流石に気づいているけれど、俺は気づかないふりをする。


ちょっと、受け入れてもいいという気持ちになっているけど、自分から言いたくない。
俺を思いやってくれているんだけど、もっとぐいぐい来ないかな。



旦那様の腕の中はあたたかい。


俺は、三人兄弟、貧乏貴族で育ったから、寒い夜はいつも兄弟でくっついて眠ってた。


騒がしい家だったから、結婚したら寂しいと思ったら、そんなふうに思う余裕はなかった。



眠っているからキスをしちゃう。


えへへ…。


明日はいよいよ夜会かぁ。


ごはんおいしいのかな。

見たことないごはんあるかな。



ダンスもするんだよな。

俺、大丈夫らしいけど不安だな。


敬語綺麗に話せるかなぁ。



俺と結婚したんだから、旦那様こそ俺以外の子に鼻の下伸ばしたら許さないんだから。