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王の器

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飛行船の中で、レオは懸命に何かを書いている。

そして、書き終わったようだ。


「何を書いてるんだ?」


ベッドから起きて身支度をして、俺はソファに向かいながら聞いた。


「俺が知らないほうがいいことなら言わなくていいけど。なんか、根つめてるなあって思っただけだから。」


「旅の中で気づいた他国の良かったところと民の暮らしぶりを書いてるんだ。」

報告書にして、いつも送ってるんだよ。


「すぱい?」


「というか、獣人ってあまり頭良くないから、自前で考えるの苦手なんだよ。ライオスは特別だ。だから、他からいいなって思えることをパク……参考にさせていただくためにね。」


なるほど。

レオはちゃんと仕事をしてはいたわけだ。



「ビースト王国ってどんな国なんだ?」

「おおらかな国だよ。どこまでも草原と空が広がる。脳筋の単純バカが多いから、あまり酷いイザコザや犯罪もない。気に入らなければ拳で喧嘩して、終わったらスッキリ仲直り。」

それは俺には付き合いやすそうだ。


「特産は酪農。あとはなんか、ミルタンクって牛の獣人が、自分のお乳を売ってる。あれはちょっと風俗だと思う。私は、買ってない!」


じゃあ言わなきゃいいのに…。


「そのうち、俺がおっぱい出るようになっても要らない?」

胸を揉むような仕草をすると、カアッとレオが赤くなった。



「あっ……。うっ。いっ、…………いる。」



「あのな、レオ。俺も欲求不満なんだ。お前も最初以後ずっと俺にそういうことしないじゃん。抜きっこくらいはしようぜ。」


大事に大事に抱っこやキスもいいけど。ね?

エンゼリカを出て、侍従も侍ってないし、二人きりなんだし。


いつ、手を出してくれるかなぁって待ってたんだけど。



ぱんぱんに膨らんだズボンを拡げて、飛び出したものを見た。


獣人のレオの、やっぱ大っきいよなあ。


「…………れ、レノ!?」


「口でしてやる。」


拙いけど、舌で舐めて、手も使って、刺激を与えた。


いっぱい我慢してたレオのは濃くて。


「………にが。苦いんだな」

飲み込めなくて、ティッシュにだした。



「もう………っ。」

「頑張ってくれてる旦那にはご褒美が必要だろ?」



キスをされて、俺もレオにもてなされた。
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