カワイイ系男子はスパダリ女領主の嫁になる

竜鳴躍

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西の将軍

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「ばかなっ!」
「ぐえっ!」
「ひいいいい!!!!」

穏便に屋敷から出ることは難しいらしい。


僕は、腕を縛っていた縄を魔法で枯らせ、自由になると、まずは、獲物を持った一番若い男に回し蹴りを食らわせぶっ飛ばすと、持っていた武器を蹴り上げて、魔法で出した蔦で絡めとって回収し、そのままキッと睨みつけて、御者の男とクラウスをボコボコに殴りつけた。

久しぶりに軽い運動になった!

戦意喪失した3人を触手で縛り上げる。


髪をかき上げ、冷たく見下ろすと、クラウスがやっと僕の正体に気づいたらしい。

「ななな!!!!ばかな!!!!!シイナ=スプリング=ドリアード将軍!???」


まぁ、ドレス姿だし、ドンパチやってた頃より髪伸ばしちゃったし、うっすら化粧もしてるからね。
分からなくても仕方ない。

「なんでそんな恰好を!??」

「…そりゃあ、愛する伴侶に望まれれば。」

「しょ、将軍ともあろう方がそんな風に扱われるなど、あっていいわけがない!…そうだ、何か事情があっていうことを聞かされているのでしょう!!?そうだ、そうに決まっている!!」

ン?何を言うんだ、こいつ。

「大体あの若さで好き勝手して、道理が分かってないんだ!オアシスの拡大?緑化??ハン!若造の思い付きで周りとの協調性なんてよくわかってない!!!しかも変態!!!!!!」

……。

「あんな性が倒錯したものに付き合うことはない!そうだ、あいつから救ってやる!!!離縁して、俺の部下にならないか??!」

ふざけるな。


魔力が暴走する。見ると、さっきまでピーチくぱーちくやってた口をあんぐり開けっ放しにして、3人あほ面でこっちを見上げている。

「人のこと勝手にきめつけてんじゃねーよ!!!!!!!!ぼけがあああああああああああああ!!!!!!」

縛り上げていた触手を振り回し、3人を丸ごと、ぶん回す。

「ひええええええええ!!」

髪を振り乱し、床にたたきつけ。
ヒールでクラウスの腹を踏みつけて、縛り上げているそのとき


「迎えに来たよ。さすがだね、かっこいい。」


入口にはアンジェラが立っていて。

ふふふ、と妖艶な笑みを浮かべていた。



どうしよう…。


僕は愛されるためにかわいらしくいたかったのに。
一番かわいくないところを見られてしまった。

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