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僕たちらしく
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「みないで…っ!!」
めくれていたドレスを直し、髪の毛も手櫛で整える。
「どうして? すごくかっこよくて惚れ惚れしていたのに。」
「だって…かわいくない。アンジェラは本当は、可愛い女の子が好きなんでしょう?跡継ぎを産まないといけないから、僕で妥協、してるんでしょ…。だから、いつも僕を女の子の格好に…
「ちょっと待って?私は可愛いものが好きだけど、シイナのことは可愛いからだけでプロポーズしたわけではないよ。…思い出して、最初にプロポーズしたときのことを。」
最初のプロポーズ…。
彼女は、女だからと舐められて、街の路地でごろつきを従えた老害領主に絡まれてて。
偶然一緒にいた僕は、それにムカついてタンカをきって、こてんぱんにーーーーーーーー。
あれぇ?
「シイナ。私の花。もう一度いうね。」
アンジェラが手をとって、ひざまずく。
「私たちは一般的な人とは変わっているかもしれないけど、価値観を共有出来て、私を忖度なく評価してくれる、そんなシイナに関心をもった。そして、危険なときに守ってくれた。可愛くて、カッコいいシイナに私は惚れたんだ。」
「えっ…。」
「女とか男とかそういうことじゃなくて、シイナだけを愛しているよ。」
どうしよう、うれしい…。
「二回目のプロポーズのとき、花を贈ったね。花は、砂漠のこの領地ではダイヤより貴重なんだよ。そして、私がよく君に花と言っているのは…つまり宝物、という意味だ。」
照れくさそうに、頬が紅潮している。
「女装はその…ごめん、可愛いものが好きすぎて、つい可愛くしたくなって…。もう、無理強いしないから!」
アンジェラが立ち上がって、僕を抱きしめる。
僕もアンジェラを抱きしめた。
◆◆◆
「あっ…ん!」
領地の屋敷に戻るなり、僕たちはベッドに飛び込んだ。
手足を絡め、感情と体温を確かめあう。
夫婦の時間が終わると、ふいに、アンジェラが言い出した。
「そういえば、いつも気持ちよさそうですけど、入れる方って気持ちいいんですか?」
「…君は何を言っているのかな…(悪い予感しかしない)」
「私の処女をあげたのですから、あなたの処女も私にくれませんかね?」
そういって、にやりと笑った彼女は、ベッドの下から妙なものを取り出した。
「マジックアイテムですよ。これを下腹にくっつけたら、あなたのソレと同じように機能します。」
「え…。でもほら、入れる穴な「ありますよ。」」
僕は観念した。
いいよもう、きみが望むなら何だって受け入れてやるよ!!!
その代わり、たまには僕にも攻めさせてください。
君がすごいSなだけで、僕も本当はどっちかっていうとSなんですからね。
そうして夜は明ける。
僕たち二人は、時には男性同士のカップルのように、時には女性同士のカップルのように、
はたまた女王と王配、王と王妃のように振る舞い、
TPOや貴族の礼儀作法はもちろん気をつけたけど、
自分たちらしく!をモットーに好きな時に好きな格好をして過ごしたから
周りはだいぶ混乱したみたい。
いつのまにか、子どもも生まれたけど、
子どもたちはどっちをお父さんお母さんと呼んでいいかわからないらしく、
僕たちは子どもたちに名前で呼ばれた。
それも、僕たちらしくていいんじゃないかと思う。
end
めくれていたドレスを直し、髪の毛も手櫛で整える。
「どうして? すごくかっこよくて惚れ惚れしていたのに。」
「だって…かわいくない。アンジェラは本当は、可愛い女の子が好きなんでしょう?跡継ぎを産まないといけないから、僕で妥協、してるんでしょ…。だから、いつも僕を女の子の格好に…
「ちょっと待って?私は可愛いものが好きだけど、シイナのことは可愛いからだけでプロポーズしたわけではないよ。…思い出して、最初にプロポーズしたときのことを。」
最初のプロポーズ…。
彼女は、女だからと舐められて、街の路地でごろつきを従えた老害領主に絡まれてて。
偶然一緒にいた僕は、それにムカついてタンカをきって、こてんぱんにーーーーーーーー。
あれぇ?
「シイナ。私の花。もう一度いうね。」
アンジェラが手をとって、ひざまずく。
「私たちは一般的な人とは変わっているかもしれないけど、価値観を共有出来て、私を忖度なく評価してくれる、そんなシイナに関心をもった。そして、危険なときに守ってくれた。可愛くて、カッコいいシイナに私は惚れたんだ。」
「えっ…。」
「女とか男とかそういうことじゃなくて、シイナだけを愛しているよ。」
どうしよう、うれしい…。
「二回目のプロポーズのとき、花を贈ったね。花は、砂漠のこの領地ではダイヤより貴重なんだよ。そして、私がよく君に花と言っているのは…つまり宝物、という意味だ。」
照れくさそうに、頬が紅潮している。
「女装はその…ごめん、可愛いものが好きすぎて、つい可愛くしたくなって…。もう、無理強いしないから!」
アンジェラが立ち上がって、僕を抱きしめる。
僕もアンジェラを抱きしめた。
◆◆◆
「あっ…ん!」
領地の屋敷に戻るなり、僕たちはベッドに飛び込んだ。
手足を絡め、感情と体温を確かめあう。
夫婦の時間が終わると、ふいに、アンジェラが言い出した。
「そういえば、いつも気持ちよさそうですけど、入れる方って気持ちいいんですか?」
「…君は何を言っているのかな…(悪い予感しかしない)」
「私の処女をあげたのですから、あなたの処女も私にくれませんかね?」
そういって、にやりと笑った彼女は、ベッドの下から妙なものを取り出した。
「マジックアイテムですよ。これを下腹にくっつけたら、あなたのソレと同じように機能します。」
「え…。でもほら、入れる穴な「ありますよ。」」
僕は観念した。
いいよもう、きみが望むなら何だって受け入れてやるよ!!!
その代わり、たまには僕にも攻めさせてください。
君がすごいSなだけで、僕も本当はどっちかっていうとSなんですからね。
そうして夜は明ける。
僕たち二人は、時には男性同士のカップルのように、時には女性同士のカップルのように、
はたまた女王と王配、王と王妃のように振る舞い、
TPOや貴族の礼儀作法はもちろん気をつけたけど、
自分たちらしく!をモットーに好きな時に好きな格好をして過ごしたから
周りはだいぶ混乱したみたい。
いつのまにか、子どもも生まれたけど、
子どもたちはどっちをお父さんお母さんと呼んでいいかわからないらしく、
僕たちは子どもたちに名前で呼ばれた。
それも、僕たちらしくていいんじゃないかと思う。
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