聖女の力を搾取される偽物の侯爵令息は本物でした。隠された王子と僕は幸せになります!もうお父様なんて知りません!

竜鳴躍

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お茶会

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お城の薔薇園で薔薇を楽しみながら、アフタヌーンティー。

それで素敵な王子様と一緒に……、なんて女の子だったら夢を見るシチュエーションなんだけど。



「リリー様。はい、あーん。」


苺ののったショートケーキをベリー王子が食べさせてくれる。


もぐもぐ、ごっくん。



「リリーはガトーショコラが好きだもんな!はい!あーんっ。」


チャーリーまでぇ。



僕、恥ずかしいよぉ。




「美味しい?」


オトナの余裕?だろうか。ベリー王子の仕草は爪の先まで洗練されていて、ほほ笑みが色っぽい!


「チョコレートの方が好きだよな!」



「ははは、チャーリーはまだまだ青いなぁ。」




「どっちもおいしいよ!」

んもぅ、チャーリーだって…実家でいろいろあって、やっと落ち着いた新しい家族なんだから、仲良くしてほしい。



「二人が喧嘩してるの、僕、やだな…。」



「喧嘩なんかしてないさ。チャーリーも可愛い弟だよ?だから正々堂々、争っているのさ。」

「う~~~~~~~!」


「そういえば、私の立太子式が2か月後に決まったよ。丁度、サマーヴァケーションに入る頃だから、デビュタントがあるでしょう?そこで大体の貴族は集まるからね。それまでに全盛期に体を戻しておこうと思うんだけど、リハビリがてら暫く君たちの教室に着いて行こうと思って。」


「はぁ!!?」


「この間の変装ならばっちりでしょ?大体高位貴族が護衛の一人もいないほうがおかしいんだから、護衛の振りをしようと思っているよ。制服はブラウンに白い目で見られたしね…。」

学生程度なら何とでもなるし、社交界の勘を取り戻すのにもいいんだ、貴族社会の縮図だからね、とベリーが笑えば、反対しようもない。



「そういえば、お城に手紙が届いたよ。」



「誰からですか?」


「ヘルメス=アテンド男爵令息から。かわいそうなくらい反省して謝っている文章だった。」



「きっと、彼は言いなりになってしまう程、あいつに支配されていたんだと思います。処罰するんですか?」

チャーリーが睨む。


「いいや、しないよ。ただね。これまで商会はザイン商会を贔屓していたんだけど、アテンド商会に変えようかと思って。デビュタントの衣装、二人とも選ぼうね。向こうでは出られなかったんでしょ?」




あっ。




僕はチャーリーと顔を見合わせた。


すっかり忘れてた。






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