聖女の力を搾取される偽物の侯爵令息は本物でした。隠された王子と僕は幸せになります!もうお父様なんて知りません!

竜鳴躍

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3ーA

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「委員長っ、ホワイト様、バリュー様っ!!!!」

そこに見知った小柄な男子生徒が走ってくる。

アテンド男爵令息だ。



「はぁ、はっ。なんなんでしょう、みんな怖くて。先生たちもどこかおかしくて、まるでホラー映画の中みたいです。どんどん伝染してるかも…。王子殿下は大丈夫でしょうか?護衛の方がいらっしゃるとはいえ、目がお悪いのにっ。一緒に助けに行きませんかっ!」


彼もだいぶいい風に変わったらしい。

そして、なぜか委員長と同じように、彼もこの学園の中でマトモなようだ。



初めからそのつもりだった僕たちは、急ぎブラウン様の教室へ向かった。






「く……っ!」

がしゃあああん!



ドアが飛ばされ、中から黒髪の男子生徒が飛ばされる。


彼は一瞬僕を見て、そして走り去った。



なんで?一瞬口の端から流れた血が青かったような…。


「あいつは…!ちっ、逃げられたか!」


内部からスタンリーが出てくる。



「スタンリーさん!」


「ブラウン王子と引き離されました!この奥の3ーAですっ!」





「ブラウン様っ!!!!」







「助けてぇ、スタンリー!食べられちゃうぅぅぅっ!!」


目隠しの布をしたまま、服を着乱れさせたブラウン王子が、黒髪のポニーテールの女に纏わりつかれている。



「あらいやだ、もう食べられちゃったでしょう!?」

「違うもん、僕は絶対そんなことしないもの!」


ぶちぎれたスタンリーは女を蹴とばして、ブラウン王子をその腕の中に抱え込んだ。




いったいどういうことだろう。

なんか悪いものが充満している。


このままだったら…、この国は。いや、世界は?




僕たちは、委員長やアテンド男爵令息も連れて、城へ戻った。




まだ昼前のはずなのに、夜のように暗かった。
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