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本編完結後閑話
閑話 ナス課長と海里
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「海里。こんなおじさんだけど、海里を愛しています。」
「はい………。」
海里の出産に、ナス課長は立ち会って。
玉のような海里によく似た男の赤ちゃんを、課長は抱っこした。
「はじめまして。君の名前はマリーン。僕が君のお父さまだよ。血が繋がってなくても、誰より君を愛しているよ。」
その言葉を聞いて、海里は涙を流した。
お腹のおおきな海里との結婚は、書類だけで、あとは使用人たちが祝ってくれただけ。
一緒に屋敷に住み始めても、ナス課長との初夜はまだだった。
出産後、体が回復し。
医師からオッケーが出て。
ルーシーが今夜はマリーンを見てくれている。
二人はベッドの上で向かいあって、どきどきしながらキスをした。
「キス。嬉しいです。」
でも。
自分の体はおかしくないだろうか。
子どもも産んだし、あんなふうに乱暴されて。
ギュッとシーツを掴んで離せない。
「海里を見せて。ほしいです。」
「………きれいな体じゃありません。」
「海里はきれいですよ。何も恥じる必要ありません!僕なんて、ほら。」
お腹の皮をみょーんとのばす。
「痩せたけど、皮が余っているんですよ!ほら、僕のほうがひどいでしょ?お互い様ですよ。」
その様子がおかしくて。
なんだか勇気が出る。
「愛してます、ボウ様。私を本当にボウ様だけのものにしてください。」
そして、ふたりは結ばれた。
妊娠の可能性が低い課長に、赤ちゃんができるのは、これから5年後。
ナス課長によく似た可愛らしい女の子は、マリーンが溺愛する妹になり。
妹もまた、完璧な兄を慕うブラコンに育つのだった。
「はい………。」
海里の出産に、ナス課長は立ち会って。
玉のような海里によく似た男の赤ちゃんを、課長は抱っこした。
「はじめまして。君の名前はマリーン。僕が君のお父さまだよ。血が繋がってなくても、誰より君を愛しているよ。」
その言葉を聞いて、海里は涙を流した。
お腹のおおきな海里との結婚は、書類だけで、あとは使用人たちが祝ってくれただけ。
一緒に屋敷に住み始めても、ナス課長との初夜はまだだった。
出産後、体が回復し。
医師からオッケーが出て。
ルーシーが今夜はマリーンを見てくれている。
二人はベッドの上で向かいあって、どきどきしながらキスをした。
「キス。嬉しいです。」
でも。
自分の体はおかしくないだろうか。
子どもも産んだし、あんなふうに乱暴されて。
ギュッとシーツを掴んで離せない。
「海里を見せて。ほしいです。」
「………きれいな体じゃありません。」
「海里はきれいですよ。何も恥じる必要ありません!僕なんて、ほら。」
お腹の皮をみょーんとのばす。
「痩せたけど、皮が余っているんですよ!ほら、僕のほうがひどいでしょ?お互い様ですよ。」
その様子がおかしくて。
なんだか勇気が出る。
「愛してます、ボウ様。私を本当にボウ様だけのものにしてください。」
そして、ふたりは結ばれた。
妊娠の可能性が低い課長に、赤ちゃんができるのは、これから5年後。
ナス課長によく似た可愛らしい女の子は、マリーンが溺愛する妹になり。
妹もまた、完璧な兄を慕うブラコンに育つのだった。
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