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閑話 俺はもう文を傷つけたりしない
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俺の家は両親仲が悪くて、俺は地味で暗い子どもだった。
「よう、金田。暑いだろう!服を脱がせてやるよ!」
「やめて!やめてよ!」
裸にされて教室で、女子に下半身を見られた。
「辞めろよ!」
「猿田彦くん………」
猿田彦くんは優しくてかっこいい男の子だった。
事件があって……
皆は気づいてないけど、猿田彦くんの両親が犯罪を犯して捕まり、彼は施設預かりになった。
俺はこれ以上虐められたくなくて。
猿田彦くんを犠牲にしたんだ。
卒業まで彼は殴られたり無視されたり、持ち物を隠されたり、陰口を叩かれて。
気がついたら暴走族の仲間になって、コンビニでたむろするようになった。
両親は離婚し、苗字は桃井になった。
ラノベ作家は、生活のため。
バカだから3浪したけど、そこで猿田彦くんに会うなんて。
髪を染めて印象も変わったし、彼は俺に気づかない。
でも、それがありがたい。
文ちゃん、俺は二度と文ちゃんを裏切らないから。
「よう、金田。暑いだろう!服を脱がせてやるよ!」
「やめて!やめてよ!」
裸にされて教室で、女子に下半身を見られた。
「辞めろよ!」
「猿田彦くん………」
猿田彦くんは優しくてかっこいい男の子だった。
事件があって……
皆は気づいてないけど、猿田彦くんの両親が犯罪を犯して捕まり、彼は施設預かりになった。
俺はこれ以上虐められたくなくて。
猿田彦くんを犠牲にしたんだ。
卒業まで彼は殴られたり無視されたり、持ち物を隠されたり、陰口を叩かれて。
気がついたら暴走族の仲間になって、コンビニでたむろするようになった。
両親は離婚し、苗字は桃井になった。
ラノベ作家は、生活のため。
バカだから3浪したけど、そこで猿田彦くんに会うなんて。
髪を染めて印象も変わったし、彼は俺に気づかない。
でも、それがありがたい。
文ちゃん、俺は二度と文ちゃんを裏切らないから。
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