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正妃と第二妃、敵国王子
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ふふっ。あの男の死はもうすぐ。
ロワが即位し、この国はかの国の属国になるのよ。
馬鹿な男よね。
ロワが自分の子って信じて疑わないんだから。
ホホホ、私は国母。
うふ。あの方はよくやったと褒めてくださるかしら。
忌々しい第二妃め。指を加えて悔しがるといいわ!
毒々しい真っ赤なドレス。
恋する乙女のように、遠い眼差しで、一人でワルツを踊る。
「陛下が!陛下がッ!! お亡くなりになりました!」
ついに。
内心笑って、涙をこぼす。
「ああ陛下………。」
「母上!」
優しいロワが支えてくれる。
部屋を浄化し、寝床に白い顔で横たわるあの方を見る。
ちょっとイイ男だったけど、窶れて見る影ないわね。
部屋には第二妃や第二王子、第三王子もおり、ベル等ははらはらと涙をこぼしている。
「ああ、陛下が身罷られたからには、あなたが王。頑張るのですよ、ロワ。」
「はい、母上!」
どう?感動のシーンよね。
「残念だが、お前は王にはならない。」
へ?
よく知る声。
振り返れば、死んだはずのあの男が、怒りの形相でこちらを睨んでいる。
どういうことよ!
男が死んだと呼びに来た自分の私兵を睨めば、第二妃の後ろに逃げ込む。
懐柔されたわね!
「父上?!」
かわいいロワが叫ぶ。
「私はお前の父ではない。お前はバルバールの陛下の庶子だ。そこのふしだらな女と内通者の公爵は親子共々国の乗っ取りを企てたのだ。」
「えっ………。母上!?」
「私の大事なベルをいいように扱い、国をめちゃくちゃにしようとした罪。お前たちには償ってもらう。」
筆頭公爵家は取り潰しの上、全員処刑!!
あのアバズレと穀潰しは子ができぬように処置した上で、処刑の前日から裸で処刑場に括っておけ。
散々辱めを受けた上で処刑とする。
「ひい!そんなっ……。そんなことをしていいと?陛下、戦争になりますぞ!」
「構わぬ!こちらから攻め込んでくれる。」
「陛下の望みならば。こちらには被害を出さず、制圧してまいりましょう。」
ベルは、騎士団長として凛として応えた。
「ベル、ベルっ!お前は兄上がそんな目にあってもいいのか?お前は私のためならなんでもするのだろう?」
「やめてください。あなたは兄上じゃなかった。国のための役に立てると思っていたから、閨の練習台にもなったのに残念です。」
「あなた方が、ベルをこんなふうに洗脳したんでしょ。私もかわいい弟をこんな目に合わせたあなた達を許さない。おまえのちっさなちっさなアレをちょん切るのは、私がやるよ。勿論、麻酔なんか使わないからね。」
王太子に任命されたカイザー王子が、冷たく見下ろした。
その頃、バルバールでは。
バルバール第一王子がパルファン王国に向けて、進軍を開始しようとしていた。
茶色の髪をワイルドにかきあげ、軍馬を駆る。
「確かベルだったか。パルファン王国の両性の王子。騎士団長をしているというが、早く会いたいものだ。私のモノにしよう。」
ロワが即位し、この国はかの国の属国になるのよ。
馬鹿な男よね。
ロワが自分の子って信じて疑わないんだから。
ホホホ、私は国母。
うふ。あの方はよくやったと褒めてくださるかしら。
忌々しい第二妃め。指を加えて悔しがるといいわ!
毒々しい真っ赤なドレス。
恋する乙女のように、遠い眼差しで、一人でワルツを踊る。
「陛下が!陛下がッ!! お亡くなりになりました!」
ついに。
内心笑って、涙をこぼす。
「ああ陛下………。」
「母上!」
優しいロワが支えてくれる。
部屋を浄化し、寝床に白い顔で横たわるあの方を見る。
ちょっとイイ男だったけど、窶れて見る影ないわね。
部屋には第二妃や第二王子、第三王子もおり、ベル等ははらはらと涙をこぼしている。
「ああ、陛下が身罷られたからには、あなたが王。頑張るのですよ、ロワ。」
「はい、母上!」
どう?感動のシーンよね。
「残念だが、お前は王にはならない。」
へ?
よく知る声。
振り返れば、死んだはずのあの男が、怒りの形相でこちらを睨んでいる。
どういうことよ!
男が死んだと呼びに来た自分の私兵を睨めば、第二妃の後ろに逃げ込む。
懐柔されたわね!
「父上?!」
かわいいロワが叫ぶ。
「私はお前の父ではない。お前はバルバールの陛下の庶子だ。そこのふしだらな女と内通者の公爵は親子共々国の乗っ取りを企てたのだ。」
「えっ………。母上!?」
「私の大事なベルをいいように扱い、国をめちゃくちゃにしようとした罪。お前たちには償ってもらう。」
筆頭公爵家は取り潰しの上、全員処刑!!
あのアバズレと穀潰しは子ができぬように処置した上で、処刑の前日から裸で処刑場に括っておけ。
散々辱めを受けた上で処刑とする。
「ひい!そんなっ……。そんなことをしていいと?陛下、戦争になりますぞ!」
「構わぬ!こちらから攻め込んでくれる。」
「陛下の望みならば。こちらには被害を出さず、制圧してまいりましょう。」
ベルは、騎士団長として凛として応えた。
「ベル、ベルっ!お前は兄上がそんな目にあってもいいのか?お前は私のためならなんでもするのだろう?」
「やめてください。あなたは兄上じゃなかった。国のための役に立てると思っていたから、閨の練習台にもなったのに残念です。」
「あなた方が、ベルをこんなふうに洗脳したんでしょ。私もかわいい弟をこんな目に合わせたあなた達を許さない。おまえのちっさなちっさなアレをちょん切るのは、私がやるよ。勿論、麻酔なんか使わないからね。」
王太子に任命されたカイザー王子が、冷たく見下ろした。
その頃、バルバールでは。
バルバール第一王子がパルファン王国に向けて、進軍を開始しようとしていた。
茶色の髪をワイルドにかきあげ、軍馬を駆る。
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