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第1章
022
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『いいかクロノ。ひとまずは、その茨の森から脱出だ! 二番地まで来てくれ。我がカリバーンの精鋭が、白馬に乗ってカボチャの馬車で迎えに行ってやるからな!』
それはさぞ敵の目を引くことだろうと思う。
通話の切れたケータイをしまうと、ずいぶん過酷な遠足だな、と笑いごとでない状況を無理に笑おうとするクロノ。
下手すれば膝を折って動けなくなりそうな激痛に耐え、少年は倒れたミントと赤頭巾を引き寄せた。
互いに相当な無理を強いてしまった。手で触れて、ひとまず骨折のないことを確認する。
ミントは打撲と紋章術の過剰使用も相まって一時的に意識を失っているだけかもしれなかったが、男の子が負った裂傷は思いの外深いようだ。暫定〝鍵〟でも失血で死ぬのかな、と素朴な疑問。クロノにとっては、流血したこと自体が不思議に思えたのだが。
どちらにせよ、赤頭巾が魔導反応を示してから相当な時間が経っている。早くこの場を離れないと、他組織の連中と鉢合わせる可能性があった。
現在地は三番地の端だ。二番地まではそう遠くない。
「……少し我慢しろよ」
小さく呟いたクロノ。
応急処置をしている時間はない。
瞬間的に男の子の腕へ紋章術を使い、流血を留めた。氷で体温を奪ってしまうのは逆効果かもしれないが、血糊を垂らしながら運んだら道標になってしまう。
すでに、他の使い手の気配があった。
殺気か、鋭気か。
こればかりは、紋章術の使い手である人間、もしくは彼のような過敏な警戒心の持ち主でなければわからない。ほとんど本能的なものだった。しかし、気配を気取らせると言うことは、同時に、敵方がその程度の相手である証拠だ。鉢合わせないに越したことはないが、クロノとて徹底した実力主義結社のグラールでやってきた人間だ。相手がわざと殺気を振り撒いて歩いているような愉快犯でなければ、手負いでも退けられるだけの力量がある。
彼は、力なく呼吸するミントを背負い、さらに男の子の片腕を肩に担いで、ほとんど無理矢理全身を鞭打つようにして歩き始めた。
引きずって歩いた方が少しは楽かもしれないが、それで血糊を残すわけにはいかない。
時折アスファルトに滴る赤色を忌々しく見下ろしながら、クロノは口から漏れそうになる呻き声を噛み殺した。
「……キツ、イな」
実際は「キツイ」なんてレベルじゃなかった。
骨折したまま二人もの人間を担いで歩き回っているのだ。普通なら悶絶しかねない。考えられないような離れ業だが、彼自身が痛みに慣れていることと、先程の常軌を逸した魔力のせいでまだ麻痺した体の感覚が完全に戻っていないことが、クロノの足をかろうじて前へと進ませていた。
とは言え、痛覚で思考はブレているのかもしれなかった。
気を紛らす意味もあってか、赤くないのに何で『赤頭巾』なんだろう、とか見当違いな疑問を抱きながら、息を潜めて歩き続ける。
だが、いくら歩いても遠ざからない気配を、クロノが不審に思い始めた時だ。
「あぁーあ。やってらんねえ」
上方から、がなり声。
とっさに物陰に身を縮めた。
しかし、返答を求めるでもなく、反応を窺うでもない語り口だ。恐らく聞き手はいない。
それよりも、やけに聞き覚えのある獣のうなり声を思わせる声音が、クロノの表情を吐き気でも催したように歪めさせた。
「ったぁく、セラの野郎。あのお利口さんが過労ぐれえで脱退なんざするわけがねえだろ。なぁにが、貴様のようなフリークに教えることはない、だ。てめえが鏡見て言えっつーの」
いじけるみたいな響きをもって、ぶつくさ続ける青年の声。「過労で脱退」と言う言い草がビビアンの説明と重なった。
声の主は、クロノのかつての同僚だ。その上、ついこの間、ケータイを着信拒否にしてやった相手であり、意図的に殺気を振り撒く愉快犯だ。お利口さんと言うのは、仕事の種類を問わず無感情にこなしていたクロノのことだろう。
慎重に壁際から様子を窺う。
青年は、どうやって登ったのか建設途中のビルのクレーンで、高みから下界を眺望していた。
路地裏に入っていなかったら、確実に発見されていた。
クロノは、痛みとは別の冷汗に思わず肌を粟立たせた。
同時に、何とかと煙は高いところが好き、と言う言葉を思い出す。
「あの馬鹿……」
その口調は、かわいげのあるライトな「バカ」ではなかった。本気で相手を軽蔑する、突き放すための「馬鹿」だ。
どうして邪魔ばかりするんだ、とクロノは辟易を隠せない。
以前からそうなのだ。来て欲しくない時にやって来て、必要な時には姿を見せない。青年とクロノは、息も反りも馬も合わない、史上最悪のタッグだった。だからこういう時に鉢合わせてしまう。
仮にも、クロノと言う使い手はグラールでは過労で脱退したことになっている。見つかったらただじゃ済まされないであろうことは、火を見るよりも明らかだ。
グラールの指令は大体の予想が付いた。鍵の反応を確認したら現地へ向かわせる。そして、ポインターが示すのは、先程までミントと赤頭巾が異空間を広げていた地点だろう。
血痕を辿られたら、間違いなく追い付かれる。
「……あ? なんもねえだあ? ざけんなよ、ちゃんと探せっつーの」
突然、上方の怒鳴り声が話し相手への喋り方になった。
独り言ではない。じゃあ通信相手か。と思い至って、彼の背筋に冷感が走った。
何もない――。
つまり、今しがた赤頭巾と戦っていた現地に、奴の通信相手が到着したと言うことだ。「めんどくせえ」だの「帰りてえ」だのと盛大な怒号が聞こえる。
じゃあさっさと帰ってくれ。もしくは、とっとと帰ってくれ、と壁越しに必死に念じてみるクロノだが、相手は常に彼がしてほしいと思うことの斜め上をいく男だった。
クレーンの上で、仁王立ちしたまま動かない。
捕食対象を見極める鷹のように、下方に視界を向けたまま微動だにしないのだ。青年の視野がどこまで及んでいるのかわからない。物陰が多いとはいえ、俯瞰する情景が路地裏を暴かないとも限らない。
そもそも、相手が居座っているビル自体が、ちょうどカリバーンへの進行ルートを遮る形で建っているのだ。……そして、後方には別の使い手。
――落ち着け。
クロノは自分自身に言い聞かせた。
そして、二人分の体重を負いながら踵を返す。迂回するルートを選んだのだ。
二人の命は、文字通りクロノの双肩にかかっている。
死なせるわけにはいかない。心身を奮い立たせ、血染めのせいで本当に赤頭巾になりかけている男の子を担ぎ直した。そして、血糊を踏んで足跡を残すことがないようにと、精一杯踏み出したが。
ぼちゃり、と重たい水音が響いた。
抱えた腕の先から、血溜まりへ垂れ落ちた一滴。
その瞬間。
漂っていた鋭気が、突き刺さってきたような錯覚があった。
「なんだあ?」
いや、錯覚とは違った。
――嘘だろ。
地獄耳で片付けられる問題じゃない。それとも、極度の緊張が勘付かれたのか。
僅かに体を硬直させた反動が、傷に響いたらしい。激痛のあまり咳き込みそうになる。
クロノは自分の口を、呼吸を止める勢いで強く塞いだ。
「俺ぁかくれんぼよか、鬼ごっこのが好きなんだよなあ……」
奴の下卑たにやけっ面が、脳裏に浮かんだ。
捕食者と言うには無邪気で、ごっこ遊びをするには歪みすぎた、そういう笑顔だ。
戦うのか、とクロノは自問する。
相手が追い付いてくる前に場所を変える手もある。ただ、移動するのは彼だけではない。連れ帰る同行者がいる。しかも二人だ。
答えはひとつだった。
待ったが利く相手じゃないし、怪我人だからと言って見逃してくれるような、お行儀の良い相手でもない。それどころか、傷口を踏みにじって抉り回すのが奴の性癖だった。
やるしかない。
クロノはまずミントたちを安全な場所に匿おうと、周囲に視線を巡らせた。
それとほぼ同時だった。
それはさぞ敵の目を引くことだろうと思う。
通話の切れたケータイをしまうと、ずいぶん過酷な遠足だな、と笑いごとでない状況を無理に笑おうとするクロノ。
下手すれば膝を折って動けなくなりそうな激痛に耐え、少年は倒れたミントと赤頭巾を引き寄せた。
互いに相当な無理を強いてしまった。手で触れて、ひとまず骨折のないことを確認する。
ミントは打撲と紋章術の過剰使用も相まって一時的に意識を失っているだけかもしれなかったが、男の子が負った裂傷は思いの外深いようだ。暫定〝鍵〟でも失血で死ぬのかな、と素朴な疑問。クロノにとっては、流血したこと自体が不思議に思えたのだが。
どちらにせよ、赤頭巾が魔導反応を示してから相当な時間が経っている。早くこの場を離れないと、他組織の連中と鉢合わせる可能性があった。
現在地は三番地の端だ。二番地まではそう遠くない。
「……少し我慢しろよ」
小さく呟いたクロノ。
応急処置をしている時間はない。
瞬間的に男の子の腕へ紋章術を使い、流血を留めた。氷で体温を奪ってしまうのは逆効果かもしれないが、血糊を垂らしながら運んだら道標になってしまう。
すでに、他の使い手の気配があった。
殺気か、鋭気か。
こればかりは、紋章術の使い手である人間、もしくは彼のような過敏な警戒心の持ち主でなければわからない。ほとんど本能的なものだった。しかし、気配を気取らせると言うことは、同時に、敵方がその程度の相手である証拠だ。鉢合わせないに越したことはないが、クロノとて徹底した実力主義結社のグラールでやってきた人間だ。相手がわざと殺気を振り撒いて歩いているような愉快犯でなければ、手負いでも退けられるだけの力量がある。
彼は、力なく呼吸するミントを背負い、さらに男の子の片腕を肩に担いで、ほとんど無理矢理全身を鞭打つようにして歩き始めた。
引きずって歩いた方が少しは楽かもしれないが、それで血糊を残すわけにはいかない。
時折アスファルトに滴る赤色を忌々しく見下ろしながら、クロノは口から漏れそうになる呻き声を噛み殺した。
「……キツ、イな」
実際は「キツイ」なんてレベルじゃなかった。
骨折したまま二人もの人間を担いで歩き回っているのだ。普通なら悶絶しかねない。考えられないような離れ業だが、彼自身が痛みに慣れていることと、先程の常軌を逸した魔力のせいでまだ麻痺した体の感覚が完全に戻っていないことが、クロノの足をかろうじて前へと進ませていた。
とは言え、痛覚で思考はブレているのかもしれなかった。
気を紛らす意味もあってか、赤くないのに何で『赤頭巾』なんだろう、とか見当違いな疑問を抱きながら、息を潜めて歩き続ける。
だが、いくら歩いても遠ざからない気配を、クロノが不審に思い始めた時だ。
「あぁーあ。やってらんねえ」
上方から、がなり声。
とっさに物陰に身を縮めた。
しかし、返答を求めるでもなく、反応を窺うでもない語り口だ。恐らく聞き手はいない。
それよりも、やけに聞き覚えのある獣のうなり声を思わせる声音が、クロノの表情を吐き気でも催したように歪めさせた。
「ったぁく、セラの野郎。あのお利口さんが過労ぐれえで脱退なんざするわけがねえだろ。なぁにが、貴様のようなフリークに教えることはない、だ。てめえが鏡見て言えっつーの」
いじけるみたいな響きをもって、ぶつくさ続ける青年の声。「過労で脱退」と言う言い草がビビアンの説明と重なった。
声の主は、クロノのかつての同僚だ。その上、ついこの間、ケータイを着信拒否にしてやった相手であり、意図的に殺気を振り撒く愉快犯だ。お利口さんと言うのは、仕事の種類を問わず無感情にこなしていたクロノのことだろう。
慎重に壁際から様子を窺う。
青年は、どうやって登ったのか建設途中のビルのクレーンで、高みから下界を眺望していた。
路地裏に入っていなかったら、確実に発見されていた。
クロノは、痛みとは別の冷汗に思わず肌を粟立たせた。
同時に、何とかと煙は高いところが好き、と言う言葉を思い出す。
「あの馬鹿……」
その口調は、かわいげのあるライトな「バカ」ではなかった。本気で相手を軽蔑する、突き放すための「馬鹿」だ。
どうして邪魔ばかりするんだ、とクロノは辟易を隠せない。
以前からそうなのだ。来て欲しくない時にやって来て、必要な時には姿を見せない。青年とクロノは、息も反りも馬も合わない、史上最悪のタッグだった。だからこういう時に鉢合わせてしまう。
仮にも、クロノと言う使い手はグラールでは過労で脱退したことになっている。見つかったらただじゃ済まされないであろうことは、火を見るよりも明らかだ。
グラールの指令は大体の予想が付いた。鍵の反応を確認したら現地へ向かわせる。そして、ポインターが示すのは、先程までミントと赤頭巾が異空間を広げていた地点だろう。
血痕を辿られたら、間違いなく追い付かれる。
「……あ? なんもねえだあ? ざけんなよ、ちゃんと探せっつーの」
突然、上方の怒鳴り声が話し相手への喋り方になった。
独り言ではない。じゃあ通信相手か。と思い至って、彼の背筋に冷感が走った。
何もない――。
つまり、今しがた赤頭巾と戦っていた現地に、奴の通信相手が到着したと言うことだ。「めんどくせえ」だの「帰りてえ」だのと盛大な怒号が聞こえる。
じゃあさっさと帰ってくれ。もしくは、とっとと帰ってくれ、と壁越しに必死に念じてみるクロノだが、相手は常に彼がしてほしいと思うことの斜め上をいく男だった。
クレーンの上で、仁王立ちしたまま動かない。
捕食対象を見極める鷹のように、下方に視界を向けたまま微動だにしないのだ。青年の視野がどこまで及んでいるのかわからない。物陰が多いとはいえ、俯瞰する情景が路地裏を暴かないとも限らない。
そもそも、相手が居座っているビル自体が、ちょうどカリバーンへの進行ルートを遮る形で建っているのだ。……そして、後方には別の使い手。
――落ち着け。
クロノは自分自身に言い聞かせた。
そして、二人分の体重を負いながら踵を返す。迂回するルートを選んだのだ。
二人の命は、文字通りクロノの双肩にかかっている。
死なせるわけにはいかない。心身を奮い立たせ、血染めのせいで本当に赤頭巾になりかけている男の子を担ぎ直した。そして、血糊を踏んで足跡を残すことがないようにと、精一杯踏み出したが。
ぼちゃり、と重たい水音が響いた。
抱えた腕の先から、血溜まりへ垂れ落ちた一滴。
その瞬間。
漂っていた鋭気が、突き刺さってきたような錯覚があった。
「なんだあ?」
いや、錯覚とは違った。
――嘘だろ。
地獄耳で片付けられる問題じゃない。それとも、極度の緊張が勘付かれたのか。
僅かに体を硬直させた反動が、傷に響いたらしい。激痛のあまり咳き込みそうになる。
クロノは自分の口を、呼吸を止める勢いで強く塞いだ。
「俺ぁかくれんぼよか、鬼ごっこのが好きなんだよなあ……」
奴の下卑たにやけっ面が、脳裏に浮かんだ。
捕食者と言うには無邪気で、ごっこ遊びをするには歪みすぎた、そういう笑顔だ。
戦うのか、とクロノは自問する。
相手が追い付いてくる前に場所を変える手もある。ただ、移動するのは彼だけではない。連れ帰る同行者がいる。しかも二人だ。
答えはひとつだった。
待ったが利く相手じゃないし、怪我人だからと言って見逃してくれるような、お行儀の良い相手でもない。それどころか、傷口を踏みにじって抉り回すのが奴の性癖だった。
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