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第2章
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目的面でも行動面でも、衝突は避けられないだろうと思っていたベギーネルがあっさりと手を引き、想像以上にすんなりと『赤頭巾』の保護に成功した。あっさりと遠ざかって行く彼女たちの気配に、こちらの隙を窺って奇襲をしてくることはないだろうが、帰還するまで油断するわけにはいかないだろう。
「……今度は聖槍か」
「俺も理由が知りたいよ」
呆れ気味の銀髪の呟きに、少年は苦笑いでぼやき返した。
二人は示し合わせたように『赤頭巾』へ視線を向ける。
「で、『茨姫』は」
「もうここにはいないって話だ」
クロノの言葉にシグドは自身の連れを見やる。
深紫色の視線を受けて、ミラノは同意するように頷いた。
だが突然彼女は空へと視線を投げる。
「でも、音が聞こえる。多分、飛行艇かそれに似た航空機。……こっちに真っ直ぐ来てる」
ミラノが続けた言葉に、シグドとミントがクロノを見た。
二人の視線を受けながらも少年は、どこか青ざめた表情で頷く。
飛行艇か、それに似た航空機。
最先端現代技術の道具を使うのは誰か、など、今更考える必要はない。
そんなものを、これみよがしに利用できるのはグラールしかいないのだから。
「気付かれる前に撤退する。……お前も、今は大人しくついて来い」
ミントたちに伝えた後、クロノは有無を言わさぬ口調で『赤頭巾』へ言葉を放った。
文句も愚痴も、それこそ説明欲求も、今はそんなことを聞いている余裕はない。聖槍が素直に引き下がってくれたからと言って他もそうすんなり行くとは限らない。それこそ、上手くことが運ぶ方が珍しいことなのだ。
ならば、下手ないざこざが起こる前に逃げ出すべきだろう。
「え。ま、待てよ。何がどうなって、え、てか、誰?」
少年は動揺と驚きを露わに、クロノを、そしてミントやシグドたちを見やる。
クロノたちを信用しているわけではないようだが、あの辺境の町でクロノとミントと戦った時のことは覚えてないらしく、武器を構えられることはなかった。
そんな問答している余裕はないと言わんばかりにクロノはガリガリと自身の髪を掻いたが、同時に、久しぶり目の当たりにした〝普通の反応〟に、安堵感も覚えていた。
――まあ、それが普通だよな。
状況のせいが大半の理由でもあっただろうが、脱出騒動時からやけに素直で協力的だった少女を思い出し、クロノは萌葱色の髪の少女を見やる。
だが、今はそれどころではない。のんびりしている暇などないのだ。
「ええと、とりあえず後でいくらでも説明してやるから、今はとにかくだな――」
「見えたよ」
手っ取り早い説得の言葉を探すクロノの言葉を遮って、ミラノが空を指さした。
彼女が言っていた音は全く聞こえない。さすが最先端技術と言ったところだろうか。
クロノたちの足元を影が通り抜けていく。
「シグド、その異空間はどうするつもりなんだ」
「閉じたらダメ。もう見つかってる」
こんな魔力垂れ流しの真っ白な場所に、対照的な黒を身に纏っている人間が三人もいては遭難者よろしく見つけてくれと言っているようなものだ。逃げることが第一ではあるが、戦いが避けられない以上、紋章術を使えないこの空間で敵を迎え撃つ方が生存率は上がる。
何より、シグドを制止するミラノがクロノの身を案じているのがわかった。
シグドは何も言わない。
だが、吹き荒れていた吹雪が止み、視界が鮮明になっていく。
足元の積雪はそのまま残して、青年は魔力を少しだけ抑えたようだ。
やがて敵が上空から落下してくるのが目視出来た。
落ちてきた影は二つ。
「やっぱり。無理言ってお願いして正解だった」
聞こえてきたのは、少し幼さの残る声。
色鮮やかなオレンジ色のツインテールが冷たい風に揺れる。
足元の白と対照的な黒いスーツ姿は、刀の切っ先をクロノに向けた。
「この間の借りを返す時が来たみたいだね!」
カルナは、雪景色など気にも留めず、勝気な笑顔を浮かべた。
幾分冷めた様子のクロノはそっとナイフに触れる。
この銀世界は吹雪が止んでいるとはいえ、まだ『人魚姫』の領域だ。鍵以外が紋章術を使うことはできない。一体彼女は、何をどうやって借りを返そうというのか。
『赤頭巾』を守ろうとしているミントを、その背に庇うようにクロノは一歩前に出た。
ややあって。彼女の隣、と言うか斜め後ろへ追い掛けるように降り立ったのは、白衣に身を包む眼鏡の男。こんな戦場のど真ん中に裏方の人間が姿を見せるのは意外だが、その服装から察するに施設の人間かもしれない。男は季節外れの雪化粧にギョッとした様子を見せた。
だが、カルナは男のことなど気にせず、懐から数枚の資料を取り出した。
「でも驚いだ。相性の良さそうな血液結晶を投与しただけの個体が、新たな能力を発現させちゃうなんてね。しかも、初代の毒と同じような効果があるみたいだし」
それは、どこかやかましいツインテールの独り言だったのかもしれない。
けれど独り言で済ますには情報を……そして地雷を含み過ぎていた。
「こっちの要求は鍵だけど、イルエは人口使い手でも構わないってさ」
意味理解出来るよね。
念を押すカルナの言葉に答えるように、剣が空を切る音が聞こえた。
クロノがそちらを見れば、重剣を構え戦闘態勢のシグドの姿が映る。
眼前の橙色を睨むシグドの後ろには、口を噤み視線を落とすミラノ。
青年のそれは事実上の拒絶だ。
しかし。感情に任せて武器を敵へ向けたにしては、シグドは冷静だった。
構えた剣で一気に攻め上がることも、また、紋章術を使うこともしない。得意の力ずくで黙らせることはせず、どこか慎重に敵の出方を窺っている。それはまるで、ミラノを守ることを最優先にしている、ようにクロノには思えた。
どうやら、彼女の言う「人口使い手」とはミラノのことらしい。
少年の中で、あの時のダリアの花の理由が繋がった。
ならば、先程カルナが呟いた内容は実験体に――強いてはミラノに対することだったのか。
「カルナ、あの」
おずおずと声を掛けるミント。
そんな少女へカルナは〝敵〟と呼ぶにはあまりにも無邪気な笑みを返した。
その笑顔は友だちに向けるそれだ。
「気にしないで。今回は見逃してあげるから。次会った時に返してよ」
「でもわたし……」
「お礼も謝罪もいらないよ。結局、カルナもベギーネルも間に合わなかったから、ミントを助け出せなかったわけだし、そのせいでこうなっちゃったんだしね」
不意にクロノは、ソエストがミントに向けた言葉を思い出した。
実験の最終段階で友人が妨害した。
彼女たちの言葉、そしてミントに向けた何らかの感情。それらを考慮すれば、妨害をした友人と言うのが、敵結社に所属する紋章術の使い手たちなのは間違いないだろう。
カルナとベギーネル。
一方は少女を守ろうとし、もう一方は少女の持つ〝何か〟を奪おうとしている。
かつては、共に少女を助けようと行動していたはずなのに。
「なら。あんたにこいつを襲う理由はないだろ」
「……っ」
カルナはたじろぐように言葉を失った。
クロノの言葉は図星だったのか、それとも何か思う部分でもあったのか。彼女は表情を歪めると、まるで親の仇だと言わんばかりにクロノを睨んだ。
「〝銀狼〟だけじゃなく〝黒羽〟まで、他人事に首を突っ込むのが好きなのね!」
カルナは噛み付くように怒鳴ると、持っていた資料を乱暴に白衣の男へ押し付けた。そして男の持っていた何かを奪うように受け取る。
「思い通りにいかないことだってあるんだよ!」
ツインテールを揺らして、カルナは研究員から奪った何かを投げるように振りかぶった。
その何かが、中に〝不可視の物〟を閉じ込めた球状のクリスタルだと確認できたと同時、シグドとミラノが青ざめた。
――あれは確かガンズを……。
クロノが記憶の片隅に追いやったガンズのことを引っ張り出そうとした直後、カルナはそれを雪原へと叩き付けた。クリスタルが割れた瞬間、例の耳鳴りに似た、それでも本物より質の劣る耳障りな音が直接頭に響く。
これは、そう。ガンズが戦闘中にうっかり味方を全滅させた時に、グラールの人間が彼へ制裁として与えていたものだ。
まだ鮮明に覚えている。
クロノ自身がガンズに直接説教じみたことをしていた時に、その事故の話を聞いた一人の紋章術師が白衣の人間達を連れて割り込んで来たのだ。白衣の人間は、ガンズを孤立無援状態に追い込むとクリスタルを投げつけた。それが割れたと同時に響いた耳障りな音は完全に彼の魔力を他と隔離させた状態にし、部屋には青年の叫び声、そして空気が燃え上がり爆ぜる音だけが聞こえていた。
途中で追い出された為、結末がどうだったのかは知らない。ただ、後日共に仕事をした時に、味方識別だけは慎重になっていたし、滅多に紋章術を使わなくなっていたことが印象的だったのは覚えている。
「うあぁぁああっ!」
あの時と同じように響いた叫び声。
青年よりも幾分トーンの高い悲鳴が聞こえた瞬間、世界がひっくり返ったような気がした。
遠ざかっていく意識の向こうで、親友が誰かの名前を呼ぶ声と、世界が割れる音が聞こえた。
「……今度は聖槍か」
「俺も理由が知りたいよ」
呆れ気味の銀髪の呟きに、少年は苦笑いでぼやき返した。
二人は示し合わせたように『赤頭巾』へ視線を向ける。
「で、『茨姫』は」
「もうここにはいないって話だ」
クロノの言葉にシグドは自身の連れを見やる。
深紫色の視線を受けて、ミラノは同意するように頷いた。
だが突然彼女は空へと視線を投げる。
「でも、音が聞こえる。多分、飛行艇かそれに似た航空機。……こっちに真っ直ぐ来てる」
ミラノが続けた言葉に、シグドとミントがクロノを見た。
二人の視線を受けながらも少年は、どこか青ざめた表情で頷く。
飛行艇か、それに似た航空機。
最先端現代技術の道具を使うのは誰か、など、今更考える必要はない。
そんなものを、これみよがしに利用できるのはグラールしかいないのだから。
「気付かれる前に撤退する。……お前も、今は大人しくついて来い」
ミントたちに伝えた後、クロノは有無を言わさぬ口調で『赤頭巾』へ言葉を放った。
文句も愚痴も、それこそ説明欲求も、今はそんなことを聞いている余裕はない。聖槍が素直に引き下がってくれたからと言って他もそうすんなり行くとは限らない。それこそ、上手くことが運ぶ方が珍しいことなのだ。
ならば、下手ないざこざが起こる前に逃げ出すべきだろう。
「え。ま、待てよ。何がどうなって、え、てか、誰?」
少年は動揺と驚きを露わに、クロノを、そしてミントやシグドたちを見やる。
クロノたちを信用しているわけではないようだが、あの辺境の町でクロノとミントと戦った時のことは覚えてないらしく、武器を構えられることはなかった。
そんな問答している余裕はないと言わんばかりにクロノはガリガリと自身の髪を掻いたが、同時に、久しぶり目の当たりにした〝普通の反応〟に、安堵感も覚えていた。
――まあ、それが普通だよな。
状況のせいが大半の理由でもあっただろうが、脱出騒動時からやけに素直で協力的だった少女を思い出し、クロノは萌葱色の髪の少女を見やる。
だが、今はそれどころではない。のんびりしている暇などないのだ。
「ええと、とりあえず後でいくらでも説明してやるから、今はとにかくだな――」
「見えたよ」
手っ取り早い説得の言葉を探すクロノの言葉を遮って、ミラノが空を指さした。
彼女が言っていた音は全く聞こえない。さすが最先端技術と言ったところだろうか。
クロノたちの足元を影が通り抜けていく。
「シグド、その異空間はどうするつもりなんだ」
「閉じたらダメ。もう見つかってる」
こんな魔力垂れ流しの真っ白な場所に、対照的な黒を身に纏っている人間が三人もいては遭難者よろしく見つけてくれと言っているようなものだ。逃げることが第一ではあるが、戦いが避けられない以上、紋章術を使えないこの空間で敵を迎え撃つ方が生存率は上がる。
何より、シグドを制止するミラノがクロノの身を案じているのがわかった。
シグドは何も言わない。
だが、吹き荒れていた吹雪が止み、視界が鮮明になっていく。
足元の積雪はそのまま残して、青年は魔力を少しだけ抑えたようだ。
やがて敵が上空から落下してくるのが目視出来た。
落ちてきた影は二つ。
「やっぱり。無理言ってお願いして正解だった」
聞こえてきたのは、少し幼さの残る声。
色鮮やかなオレンジ色のツインテールが冷たい風に揺れる。
足元の白と対照的な黒いスーツ姿は、刀の切っ先をクロノに向けた。
「この間の借りを返す時が来たみたいだね!」
カルナは、雪景色など気にも留めず、勝気な笑顔を浮かべた。
幾分冷めた様子のクロノはそっとナイフに触れる。
この銀世界は吹雪が止んでいるとはいえ、まだ『人魚姫』の領域だ。鍵以外が紋章術を使うことはできない。一体彼女は、何をどうやって借りを返そうというのか。
『赤頭巾』を守ろうとしているミントを、その背に庇うようにクロノは一歩前に出た。
ややあって。彼女の隣、と言うか斜め後ろへ追い掛けるように降り立ったのは、白衣に身を包む眼鏡の男。こんな戦場のど真ん中に裏方の人間が姿を見せるのは意外だが、その服装から察するに施設の人間かもしれない。男は季節外れの雪化粧にギョッとした様子を見せた。
だが、カルナは男のことなど気にせず、懐から数枚の資料を取り出した。
「でも驚いだ。相性の良さそうな血液結晶を投与しただけの個体が、新たな能力を発現させちゃうなんてね。しかも、初代の毒と同じような効果があるみたいだし」
それは、どこかやかましいツインテールの独り言だったのかもしれない。
けれど独り言で済ますには情報を……そして地雷を含み過ぎていた。
「こっちの要求は鍵だけど、イルエは人口使い手でも構わないってさ」
意味理解出来るよね。
念を押すカルナの言葉に答えるように、剣が空を切る音が聞こえた。
クロノがそちらを見れば、重剣を構え戦闘態勢のシグドの姿が映る。
眼前の橙色を睨むシグドの後ろには、口を噤み視線を落とすミラノ。
青年のそれは事実上の拒絶だ。
しかし。感情に任せて武器を敵へ向けたにしては、シグドは冷静だった。
構えた剣で一気に攻め上がることも、また、紋章術を使うこともしない。得意の力ずくで黙らせることはせず、どこか慎重に敵の出方を窺っている。それはまるで、ミラノを守ることを最優先にしている、ようにクロノには思えた。
どうやら、彼女の言う「人口使い手」とはミラノのことらしい。
少年の中で、あの時のダリアの花の理由が繋がった。
ならば、先程カルナが呟いた内容は実験体に――強いてはミラノに対することだったのか。
「カルナ、あの」
おずおずと声を掛けるミント。
そんな少女へカルナは〝敵〟と呼ぶにはあまりにも無邪気な笑みを返した。
その笑顔は友だちに向けるそれだ。
「気にしないで。今回は見逃してあげるから。次会った時に返してよ」
「でもわたし……」
「お礼も謝罪もいらないよ。結局、カルナもベギーネルも間に合わなかったから、ミントを助け出せなかったわけだし、そのせいでこうなっちゃったんだしね」
不意にクロノは、ソエストがミントに向けた言葉を思い出した。
実験の最終段階で友人が妨害した。
彼女たちの言葉、そしてミントに向けた何らかの感情。それらを考慮すれば、妨害をした友人と言うのが、敵結社に所属する紋章術の使い手たちなのは間違いないだろう。
カルナとベギーネル。
一方は少女を守ろうとし、もう一方は少女の持つ〝何か〟を奪おうとしている。
かつては、共に少女を助けようと行動していたはずなのに。
「なら。あんたにこいつを襲う理由はないだろ」
「……っ」
カルナはたじろぐように言葉を失った。
クロノの言葉は図星だったのか、それとも何か思う部分でもあったのか。彼女は表情を歪めると、まるで親の仇だと言わんばかりにクロノを睨んだ。
「〝銀狼〟だけじゃなく〝黒羽〟まで、他人事に首を突っ込むのが好きなのね!」
カルナは噛み付くように怒鳴ると、持っていた資料を乱暴に白衣の男へ押し付けた。そして男の持っていた何かを奪うように受け取る。
「思い通りにいかないことだってあるんだよ!」
ツインテールを揺らして、カルナは研究員から奪った何かを投げるように振りかぶった。
その何かが、中に〝不可視の物〟を閉じ込めた球状のクリスタルだと確認できたと同時、シグドとミラノが青ざめた。
――あれは確かガンズを……。
クロノが記憶の片隅に追いやったガンズのことを引っ張り出そうとした直後、カルナはそれを雪原へと叩き付けた。クリスタルが割れた瞬間、例の耳鳴りに似た、それでも本物より質の劣る耳障りな音が直接頭に響く。
これは、そう。ガンズが戦闘中にうっかり味方を全滅させた時に、グラールの人間が彼へ制裁として与えていたものだ。
まだ鮮明に覚えている。
クロノ自身がガンズに直接説教じみたことをしていた時に、その事故の話を聞いた一人の紋章術師が白衣の人間達を連れて割り込んで来たのだ。白衣の人間は、ガンズを孤立無援状態に追い込むとクリスタルを投げつけた。それが割れたと同時に響いた耳障りな音は完全に彼の魔力を他と隔離させた状態にし、部屋には青年の叫び声、そして空気が燃え上がり爆ぜる音だけが聞こえていた。
途中で追い出された為、結末がどうだったのかは知らない。ただ、後日共に仕事をした時に、味方識別だけは慎重になっていたし、滅多に紋章術を使わなくなっていたことが印象的だったのは覚えている。
「うあぁぁああっ!」
あの時と同じように響いた叫び声。
青年よりも幾分トーンの高い悲鳴が聞こえた瞬間、世界がひっくり返ったような気がした。
遠ざかっていく意識の向こうで、親友が誰かの名前を呼ぶ声と、世界が割れる音が聞こえた。
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