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第2章
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クロノは肩が訴える痛みを無視して、両腕で体を支えながら起き上がる。
運悪く利き腕の方を攻撃させられたけれど、だから戦えないなどそんな悠長なことを言える暇はない。
カルナは少年が起き上がったのを見て、あからさまに表情を曇らせた。
「そっか。ジェネラルじゃなくて半ジェネラルなんだっけ」
どこかで聞いた、耳が痛くなる単語。
警戒と敵意と共に向けられた切っ先に、さすがにこれは死んだな、とクロノは他人事のように思う。
クロノが死んだら次はシグドが殺され、おそらくミントたちは施設に連れて行かる。
『人魚姫』と『赤頭巾』が開くのか、なんて考えたところで、はたと思考が停止した。
『人魚姫』の鍵は、もう片方が生きてる限り死ぬことはない。
――あ、俺。犬死にじゃん。
笑える笑えないどころの話ではない。
これはもう、何としてでも生き延びてシグドにガツンと文句を言わなくては気が済まない。
刀が振り上げられたのを確認してから、その隙へとナイフを突き刺した。
「………………あれ?」
ナイフを伝って手へと流れ落ちる赤い液体。
カルナの脇腹に、ナイフは深々と刺さっていた。
死角だったのか、反撃してこないと思ったのか。
避けるそぶりをみせなかった少女は実際避けることなく、その身にナイフの刃を埋め込んだ。
足元に現れた影に嫌な予感がし、確認するよりも先に、クロノは紋章石を投げつけながら素早く後退した。
先程までクロノのいた場所には刀が振り下ろされ、その奥に見える少女の足は氷の塊に閉じ込められている。
視線を上げれば、憤怒している少女が少年を睨んでいた。
「女の子を傷付けるなんて、男の風上にも置けないよ!」
――どこが女の子だよ。
ナイフを体に突き刺し足が氷漬けになったまま、何事もないかのようにプリプリと怒る姿はそれとなく元相棒に似ていなくもない。
もちろん、彼はプリプリ怒るなどと可愛らしいことは一切しないのだが。
「でも、イルエの言った通りだね。火事場のバカ力」
何の話だ、と。人を何だと思ってるんだ、の言葉が同時に頭を過ぎる。
「半ジェネラルがそこまでやるなんて以外。……黒羽さぁ、カルナたちの実験に協力してよ」
「は?」
「戦力としては十分だし、殺しちゃうのも勿体ないもんねーえ」
変に語尾を間延びさせたカルナの姿が二人、三人と徐々に増えていく。
やばいと思った時にはもう遅く、クロノは大量生産されたカルナに囲まれていた。
「どお? 協力してくれるなら見逃してあげてもいーよ?」
「ここにいる全員見逃してくれるなら、考えなくもないけど」
「あっそ。じゃあいいや。全員殺すから」
聞き捨てならない言葉と共に振り上げられた刀。
死ぬか殺されるかのどっちかだな、とクロノは煌めく刀を見ながらぼんやり思う。
本物のカルナ以外にはナイフも氷もなく、傷もそこから流れる血すらない。どうやら影の紋章術は影分身みたいなものを作るらしい。冥土の土産に覚えとこうかな、とクロノは縁起悪いことを考える。
その考えと裏腹にクロノはナイフを構え、素早く周囲を見回した、その瞬間。
クロノを中心に風が吹き荒れた。
「きゃわわっ!?」
一瞬ですべての影分身が消え、カルナが飛び慌ててクロノから距離を取る。
少年を守るように外回りに吹きすさぶ風は、心なしか優しいもののように思う。
まさかと思いながら振り返ると、一直線にこちらへ駆けてくるミントの姿。
彼女はクロノの元に来ると、迷わず少年の前に両手を広げて立つ。
「クロノさんを、これ以上傷付けないで」
普段の丁寧な口調は鳴りを潜め、静かでありながら芯の強い言葉が紡がれる。
その言葉にクロノだけでなく、カルナまでもが驚きで何も言えなかった。
沈黙が辺りを包む。
「…………わたしで」
意を決したかのように、ミントがぽつりと言葉を零した。
「わたしで良ければ行くから、だから、クロノさんやミラノさんたちには手出ししないで」
懇願するかのような、交換条件。
クロノは弾かれたようにミントを見やる。
真っ直ぐにカルナを見つめるミントの瞳があまりにも強い決意を宿していたから、クロノは結局何も言えなかった。
一方、カルナは少し考える素振りを見せ、小さく笑みを浮かべた。
「良いよ。イルエにはカルナが説得する」
「ありがとう」
頭を下げたミントにカルナは嬉しそうに駆け寄る。
クロノに見向きもしないカルナは、ミントの腕をぎゅっと握りしめるときゃっきゃと楽しそうに跳びはねた。
それからカルナは未だ煙を上げている航空機へ、その近くにいる研究員へと視線を向ける。
「ターゲット確保ってイルエに伝えて! それと、今から帰るからさっさと準備する!」
声を張り上げるカルナに背を向け、ミントはどこか申し訳なさそうな表情でクロノを見る。
「ごめんなさい、クロノさん」
本当だ、と言いたくなった気持ちをクロノは必死に抑える。
彼女がそう言い出さなければきっと最悪な結果になっただろうし、これがきっと最善な結論なのを理解はしていた。
「ほら、行くよ。……ミントに感謝しなよ、黒羽。おかげで命拾いしたんだから」
勝ち誇ったように捨て台詞を残して、カルナは少女の腕を引っ張って去って行く。
引っ張られながらも、ミントはそのラズベリー色の瞳にクロノを映す。
「あの、クロノさん。ミラノさんも人口紋章の使い手なんです」
「は? いや、今言われても……」
「わたしも、こっちで何とかしてみるから、心配しないで下さい!」
その言葉を最後にミントはカルナに航空機へと連行される。
二人の姿が見えなくなり、そして航空機がよれよれと蛇行運転しながらも空の彼方へ去っていくのを、クロノは呆然と見送る。
ミラノが人口紋章術の使い手なのは、先ほどの一件で一目瞭然だ。
わざわざこんな場面でそんな伝えなくても、なんて苦笑い気味に思いながらも、クロノは爪が食い込むほど拳を握りしめる。
何とかしてみるから心配しないで、なんて言われて素直に頷けるわけがない。
「くっそ……っ」
だんっ、と拳を叩きつけた音がやけに響いて聞こえた。
運悪く利き腕の方を攻撃させられたけれど、だから戦えないなどそんな悠長なことを言える暇はない。
カルナは少年が起き上がったのを見て、あからさまに表情を曇らせた。
「そっか。ジェネラルじゃなくて半ジェネラルなんだっけ」
どこかで聞いた、耳が痛くなる単語。
警戒と敵意と共に向けられた切っ先に、さすがにこれは死んだな、とクロノは他人事のように思う。
クロノが死んだら次はシグドが殺され、おそらくミントたちは施設に連れて行かる。
『人魚姫』と『赤頭巾』が開くのか、なんて考えたところで、はたと思考が停止した。
『人魚姫』の鍵は、もう片方が生きてる限り死ぬことはない。
――あ、俺。犬死にじゃん。
笑える笑えないどころの話ではない。
これはもう、何としてでも生き延びてシグドにガツンと文句を言わなくては気が済まない。
刀が振り上げられたのを確認してから、その隙へとナイフを突き刺した。
「………………あれ?」
ナイフを伝って手へと流れ落ちる赤い液体。
カルナの脇腹に、ナイフは深々と刺さっていた。
死角だったのか、反撃してこないと思ったのか。
避けるそぶりをみせなかった少女は実際避けることなく、その身にナイフの刃を埋め込んだ。
足元に現れた影に嫌な予感がし、確認するよりも先に、クロノは紋章石を投げつけながら素早く後退した。
先程までクロノのいた場所には刀が振り下ろされ、その奥に見える少女の足は氷の塊に閉じ込められている。
視線を上げれば、憤怒している少女が少年を睨んでいた。
「女の子を傷付けるなんて、男の風上にも置けないよ!」
――どこが女の子だよ。
ナイフを体に突き刺し足が氷漬けになったまま、何事もないかのようにプリプリと怒る姿はそれとなく元相棒に似ていなくもない。
もちろん、彼はプリプリ怒るなどと可愛らしいことは一切しないのだが。
「でも、イルエの言った通りだね。火事場のバカ力」
何の話だ、と。人を何だと思ってるんだ、の言葉が同時に頭を過ぎる。
「半ジェネラルがそこまでやるなんて以外。……黒羽さぁ、カルナたちの実験に協力してよ」
「は?」
「戦力としては十分だし、殺しちゃうのも勿体ないもんねーえ」
変に語尾を間延びさせたカルナの姿が二人、三人と徐々に増えていく。
やばいと思った時にはもう遅く、クロノは大量生産されたカルナに囲まれていた。
「どお? 協力してくれるなら見逃してあげてもいーよ?」
「ここにいる全員見逃してくれるなら、考えなくもないけど」
「あっそ。じゃあいいや。全員殺すから」
聞き捨てならない言葉と共に振り上げられた刀。
死ぬか殺されるかのどっちかだな、とクロノは煌めく刀を見ながらぼんやり思う。
本物のカルナ以外にはナイフも氷もなく、傷もそこから流れる血すらない。どうやら影の紋章術は影分身みたいなものを作るらしい。冥土の土産に覚えとこうかな、とクロノは縁起悪いことを考える。
その考えと裏腹にクロノはナイフを構え、素早く周囲を見回した、その瞬間。
クロノを中心に風が吹き荒れた。
「きゃわわっ!?」
一瞬ですべての影分身が消え、カルナが飛び慌ててクロノから距離を取る。
少年を守るように外回りに吹きすさぶ風は、心なしか優しいもののように思う。
まさかと思いながら振り返ると、一直線にこちらへ駆けてくるミントの姿。
彼女はクロノの元に来ると、迷わず少年の前に両手を広げて立つ。
「クロノさんを、これ以上傷付けないで」
普段の丁寧な口調は鳴りを潜め、静かでありながら芯の強い言葉が紡がれる。
その言葉にクロノだけでなく、カルナまでもが驚きで何も言えなかった。
沈黙が辺りを包む。
「…………わたしで」
意を決したかのように、ミントがぽつりと言葉を零した。
「わたしで良ければ行くから、だから、クロノさんやミラノさんたちには手出ししないで」
懇願するかのような、交換条件。
クロノは弾かれたようにミントを見やる。
真っ直ぐにカルナを見つめるミントの瞳があまりにも強い決意を宿していたから、クロノは結局何も言えなかった。
一方、カルナは少し考える素振りを見せ、小さく笑みを浮かべた。
「良いよ。イルエにはカルナが説得する」
「ありがとう」
頭を下げたミントにカルナは嬉しそうに駆け寄る。
クロノに見向きもしないカルナは、ミントの腕をぎゅっと握りしめるときゃっきゃと楽しそうに跳びはねた。
それからカルナは未だ煙を上げている航空機へ、その近くにいる研究員へと視線を向ける。
「ターゲット確保ってイルエに伝えて! それと、今から帰るからさっさと準備する!」
声を張り上げるカルナに背を向け、ミントはどこか申し訳なさそうな表情でクロノを見る。
「ごめんなさい、クロノさん」
本当だ、と言いたくなった気持ちをクロノは必死に抑える。
彼女がそう言い出さなければきっと最悪な結果になっただろうし、これがきっと最善な結論なのを理解はしていた。
「ほら、行くよ。……ミントに感謝しなよ、黒羽。おかげで命拾いしたんだから」
勝ち誇ったように捨て台詞を残して、カルナは少女の腕を引っ張って去って行く。
引っ張られながらも、ミントはそのラズベリー色の瞳にクロノを映す。
「あの、クロノさん。ミラノさんも人口紋章の使い手なんです」
「は? いや、今言われても……」
「わたしも、こっちで何とかしてみるから、心配しないで下さい!」
その言葉を最後にミントはカルナに航空機へと連行される。
二人の姿が見えなくなり、そして航空機がよれよれと蛇行運転しながらも空の彼方へ去っていくのを、クロノは呆然と見送る。
ミラノが人口紋章術の使い手なのは、先ほどの一件で一目瞭然だ。
わざわざこんな場面でそんな伝えなくても、なんて苦笑い気味に思いながらも、クロノは爪が食い込むほど拳を握りしめる。
何とかしてみるから心配しないで、なんて言われて素直に頷けるわけがない。
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