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第2章
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何か言いたげな視線にクロノが口を開くよりも先に。
「よし! それじゃあ作戦会議だ! みんなソファーの周りに集合!」
ウキウキと声を弾ませたエイレンの言葉が全員の注目を掻っ攫った。
一瞬の間があった後、不思議なことに全員が従った。
ミラノがソファに起き上がり、シグドがその隣に移動する。空いた場所にビビアンが座り、エイレンとナツメ、そしてフィズが周囲に立っている。まあ、ナツメはソファーの背もたれに寄りかかっているのだけれど。
意気揚々としたエイレンが何か言うよりも先にビビアンが口を開く。
「まずは戦力の確認だ! ビビアン以外は戦力として数えていいんだな?」
「待って待って。私とフィズは頭数に入れないでよ。救出には向かわないんだから」
「何だと?!」
「……でしょうね」
ビビアンの返答はもはや呆れ切ったものだった。
それはそうだろう。元々〝治癒〟の紋章術など戦闘では何の役にもたたない。ミントの特訓に付き合ってくれたフィズの方は戦力的には期待出来るが、連れが行かなければ来ないのは明白だ。クロノの、そしておそらくビビアンの脳内でも、戦力はクロノとシグドとミラノとナツメ、そして一応エイレン、ということになっている。
ロザリアが座る場所の背もたれの上で肘枕をしているナツメが、彼女の帽子を片手でもてあそびながら問いかける。
「ロザリィは何かわかんない?」
「知らないよ。その子が捕まった時はここにいたんだから」
「だよねぇ」
今までは何となくナツメとロザリアの喋り方が似ていると思っていたが、こうやって二人の会話を聞くと語調すらそっくりだと、クロノはどうでもいいことを考える。
二人の会話を聞いていたエイレンが頭を抱える。
「困ったぞ! そうなると、どこからミントの情報を仕入れればいいんだ!」
「いや。俺らは情報屋じゃないんで」
フィズが冷静にツッコミを入れた。
それを聞き流しつつビビアンが真新しいメモ帳とペンををミラノに差し出しながら口を開く。
「ミントが連れて行かれた場所は、おそらく実験施設かグラールの本部のどちらかが濃厚だと思うわ。……ミラノ。例えばの話だけれど、脱走した実験体を捕まえた場合はどう対処されるか知っているかしら?」
その問いにシグドは顔をしかめただけで何も言わない。
小首を傾げたミラノは渡されたメモ帳に何かを書くと、それをビビアンに返した。
ミラノの返答が気になったクロノも、ビビアンの手にあるメモ帳を覗き込む。
そこには「施設から脱走した場合は失敗作とみなされて殺されるから、そもそも連れ戻されることはない」と書いてあった。
「そこは実験体も使い手も同じなのね」
「完全に詰みましたね」
「ええ。実験施設はともかく、グラールは今は手立てがなくなったから、情報収集も一筋縄じゃいかないでしょうね」
ビビアンは深いため息をついた。
作戦会議だと集まったくせに、目的だけしか決まっていない上に情報が少なすぎるせいで、ぐだぐだと時間ばかりが過ぎていく。
沈黙に包まれる応接間に社長が顔を出した。その手には、何故か電話の子機がある。
「あら。今大丈夫かしら?」
「ええ。問題ありません」
ビビアンが答えればワズサは穏やかな微笑みを浮かべる。
「シグドくん、電話よ」
「は? 電話? 誰から?」
「お医者さんからよ」
エイレンが盛大に立ち上がった。
彼ほどではないがクロノもシグド本人も驚きを隠せていない。ビビアンとナツメが意外そうな顔をしてシグドを見やる。
そんな彼らの反応をスルーして、ワズサは電話をシグドに渡した。
「……何だ?」
全員が、青年の電話越しの会話に集中する。
もしかしたら、隣に座るミラノには二人の会話が聞こえているのかもしれない。
「んなことは良い。用件を言え」
シグドの身も蓋もない言葉にカリバーンの全員が顔を見合わせた。
実験施設に所属している一般人のソエストが、彼に好感の欠片も持たないシグドに一体何の用なのか。考えられるのは取引をしたと言うことだが、もしそうだとしても、何で個人のケータイにではなく結社本部の電話にかけたのかという疑問が残る。
「……。……それで良い」
シグドは一言答えると、そのあと何回か短いやり取りをしてから電話を切った。
そして、何気ない動きで電話をポケットに入れようとして、ミラノから制止を受ける。ポケットに入れようとしてたのが子機だと気付くと、シグドは些か乱暴にそれを机の上に置いた。
固唾をのんで見守っていた全員を代表してクロノが問い掛ける。
「シグド。今のは?」
「ああ。ミントは施設にいるんだと」
「は?」
「で、あの研究員が俺らを招くついでに、お前も入れてくれるとさ」
「ちょっと待ってくれ」
シグドの言葉は簡潔な用件のみで、そんな何の説明もない状態ではクロノとて納得出来るわけがない。そして、彼が納得出来なかったことに他の人には理解すら出来ないだろう。
「シグド、説明してくれ。何でお前があの医者と……」
「そうだぞ! 何でオレじゃなくて青年なんだ!」
エイレンの質問に関してならクロノでも答えられそうだけど、何も口を挟まない。くだらない質問でも、詳しく説明しろ、の抗議材料ぐらいにはなるだろうと判断してのことだった。
シグドは一瞬だけミラノに視線を向けてから答える。
「研究員が本部に来た時に取引を持ち掛けた。こっちの要求を了承するなら一つなら要求を聞いてやる、と」
「それで、あの医者はその条件をのんだってことか」
「あぁ。で、おまえの連れを解放するからもう一つ要求を聞け、と言われた」
その要求をシグドは受け入れたのだろう。
ミント解放以外の、互いに提示した取引の内容がわからないのは納得がいかないけれど、さすがのクロノでもそこは突っ込んで聞いてはいけない気がした。何しろ、ミント救出においては彼の協力がなければ八方塞がりになっていたのだから。
納得した素振りをみせたクロノと対照的に、エイレンは不服そうな顔をしている。
「だから、何でオレじゃないんだ! オレとソエストには、人類の歴史よりも長く百年大樹よりも太い友情があるんだぞ!」
いろいろツッコミところはあったが、誰一人触れることはしなかった。
誰も火に油を注ぎたくないのだろう。
不自然に流れた沈黙を破ったのはビビアンだった。
「なら、決まりね。どうせ止めても行くんでしょうから、クロノくんとナツメ、それからエイレンで、シグドくんたちに同行させてもらいなさい」
そう言ったビビアンは、場所を知ってる人はいるのかと確認をすることはなかった。
彼女らしかぬミスにも思えたが、何の問題もない。シグドがソエストと施設で待ち合わせをした以上場所を知っているのは当然であり、そうじゃなくても施設出身のミラノとやけに施設について詳しいエイレンがいるのだから。
「よぅし、それじゃあ後出しじゃんけん作戦Cプラン開始だ!」
ちなみにCはクラッシュ、突撃のCだぞ。
と、誰も聞いていないのに説明をするエイレン。
続けられた言葉を聞き流してせっせと出陣準備を始めるナツメとシグド。ビビアンやフィズ、ロザリアに至っては完全無視だ。おそらく唯一ちゃんと聞いてくれていたのだろうミラノは、残念ながら喋れないので無反応である。ちなみにクロノも無視を決め込んだ。
視界の隅では何故かフィズがシグドに、無茶無謀咄嗟の行動は慎め、としきりに忠告する姿が見える。そして彼は本人だけでは足りないと思ったのか隣のミラノに、いざという時の制止を頼んでいた。
何となく、ざまあみろと思っていたのだけど、この後クロノもフィズから親友が受けたものと同じ忠告を受けたのだった。
「よし! それじゃあ作戦会議だ! みんなソファーの周りに集合!」
ウキウキと声を弾ませたエイレンの言葉が全員の注目を掻っ攫った。
一瞬の間があった後、不思議なことに全員が従った。
ミラノがソファに起き上がり、シグドがその隣に移動する。空いた場所にビビアンが座り、エイレンとナツメ、そしてフィズが周囲に立っている。まあ、ナツメはソファーの背もたれに寄りかかっているのだけれど。
意気揚々としたエイレンが何か言うよりも先にビビアンが口を開く。
「まずは戦力の確認だ! ビビアン以外は戦力として数えていいんだな?」
「待って待って。私とフィズは頭数に入れないでよ。救出には向かわないんだから」
「何だと?!」
「……でしょうね」
ビビアンの返答はもはや呆れ切ったものだった。
それはそうだろう。元々〝治癒〟の紋章術など戦闘では何の役にもたたない。ミントの特訓に付き合ってくれたフィズの方は戦力的には期待出来るが、連れが行かなければ来ないのは明白だ。クロノの、そしておそらくビビアンの脳内でも、戦力はクロノとシグドとミラノとナツメ、そして一応エイレン、ということになっている。
ロザリアが座る場所の背もたれの上で肘枕をしているナツメが、彼女の帽子を片手でもてあそびながら問いかける。
「ロザリィは何かわかんない?」
「知らないよ。その子が捕まった時はここにいたんだから」
「だよねぇ」
今までは何となくナツメとロザリアの喋り方が似ていると思っていたが、こうやって二人の会話を聞くと語調すらそっくりだと、クロノはどうでもいいことを考える。
二人の会話を聞いていたエイレンが頭を抱える。
「困ったぞ! そうなると、どこからミントの情報を仕入れればいいんだ!」
「いや。俺らは情報屋じゃないんで」
フィズが冷静にツッコミを入れた。
それを聞き流しつつビビアンが真新しいメモ帳とペンををミラノに差し出しながら口を開く。
「ミントが連れて行かれた場所は、おそらく実験施設かグラールの本部のどちらかが濃厚だと思うわ。……ミラノ。例えばの話だけれど、脱走した実験体を捕まえた場合はどう対処されるか知っているかしら?」
その問いにシグドは顔をしかめただけで何も言わない。
小首を傾げたミラノは渡されたメモ帳に何かを書くと、それをビビアンに返した。
ミラノの返答が気になったクロノも、ビビアンの手にあるメモ帳を覗き込む。
そこには「施設から脱走した場合は失敗作とみなされて殺されるから、そもそも連れ戻されることはない」と書いてあった。
「そこは実験体も使い手も同じなのね」
「完全に詰みましたね」
「ええ。実験施設はともかく、グラールは今は手立てがなくなったから、情報収集も一筋縄じゃいかないでしょうね」
ビビアンは深いため息をついた。
作戦会議だと集まったくせに、目的だけしか決まっていない上に情報が少なすぎるせいで、ぐだぐだと時間ばかりが過ぎていく。
沈黙に包まれる応接間に社長が顔を出した。その手には、何故か電話の子機がある。
「あら。今大丈夫かしら?」
「ええ。問題ありません」
ビビアンが答えればワズサは穏やかな微笑みを浮かべる。
「シグドくん、電話よ」
「は? 電話? 誰から?」
「お医者さんからよ」
エイレンが盛大に立ち上がった。
彼ほどではないがクロノもシグド本人も驚きを隠せていない。ビビアンとナツメが意外そうな顔をしてシグドを見やる。
そんな彼らの反応をスルーして、ワズサは電話をシグドに渡した。
「……何だ?」
全員が、青年の電話越しの会話に集中する。
もしかしたら、隣に座るミラノには二人の会話が聞こえているのかもしれない。
「んなことは良い。用件を言え」
シグドの身も蓋もない言葉にカリバーンの全員が顔を見合わせた。
実験施設に所属している一般人のソエストが、彼に好感の欠片も持たないシグドに一体何の用なのか。考えられるのは取引をしたと言うことだが、もしそうだとしても、何で個人のケータイにではなく結社本部の電話にかけたのかという疑問が残る。
「……。……それで良い」
シグドは一言答えると、そのあと何回か短いやり取りをしてから電話を切った。
そして、何気ない動きで電話をポケットに入れようとして、ミラノから制止を受ける。ポケットに入れようとしてたのが子機だと気付くと、シグドは些か乱暴にそれを机の上に置いた。
固唾をのんで見守っていた全員を代表してクロノが問い掛ける。
「シグド。今のは?」
「ああ。ミントは施設にいるんだと」
「は?」
「で、あの研究員が俺らを招くついでに、お前も入れてくれるとさ」
「ちょっと待ってくれ」
シグドの言葉は簡潔な用件のみで、そんな何の説明もない状態ではクロノとて納得出来るわけがない。そして、彼が納得出来なかったことに他の人には理解すら出来ないだろう。
「シグド、説明してくれ。何でお前があの医者と……」
「そうだぞ! 何でオレじゃなくて青年なんだ!」
エイレンの質問に関してならクロノでも答えられそうだけど、何も口を挟まない。くだらない質問でも、詳しく説明しろ、の抗議材料ぐらいにはなるだろうと判断してのことだった。
シグドは一瞬だけミラノに視線を向けてから答える。
「研究員が本部に来た時に取引を持ち掛けた。こっちの要求を了承するなら一つなら要求を聞いてやる、と」
「それで、あの医者はその条件をのんだってことか」
「あぁ。で、おまえの連れを解放するからもう一つ要求を聞け、と言われた」
その要求をシグドは受け入れたのだろう。
ミント解放以外の、互いに提示した取引の内容がわからないのは納得がいかないけれど、さすがのクロノでもそこは突っ込んで聞いてはいけない気がした。何しろ、ミント救出においては彼の協力がなければ八方塞がりになっていたのだから。
納得した素振りをみせたクロノと対照的に、エイレンは不服そうな顔をしている。
「だから、何でオレじゃないんだ! オレとソエストには、人類の歴史よりも長く百年大樹よりも太い友情があるんだぞ!」
いろいろツッコミところはあったが、誰一人触れることはしなかった。
誰も火に油を注ぎたくないのだろう。
不自然に流れた沈黙を破ったのはビビアンだった。
「なら、決まりね。どうせ止めても行くんでしょうから、クロノくんとナツメ、それからエイレンで、シグドくんたちに同行させてもらいなさい」
そう言ったビビアンは、場所を知ってる人はいるのかと確認をすることはなかった。
彼女らしかぬミスにも思えたが、何の問題もない。シグドがソエストと施設で待ち合わせをした以上場所を知っているのは当然であり、そうじゃなくても施設出身のミラノとやけに施設について詳しいエイレンがいるのだから。
「よぅし、それじゃあ後出しじゃんけん作戦Cプラン開始だ!」
ちなみにCはクラッシュ、突撃のCだぞ。
と、誰も聞いていないのに説明をするエイレン。
続けられた言葉を聞き流してせっせと出陣準備を始めるナツメとシグド。ビビアンやフィズ、ロザリアに至っては完全無視だ。おそらく唯一ちゃんと聞いてくれていたのだろうミラノは、残念ながら喋れないので無反応である。ちなみにクロノも無視を決め込んだ。
視界の隅では何故かフィズがシグドに、無茶無謀咄嗟の行動は慎め、としきりに忠告する姿が見える。そして彼は本人だけでは足りないと思ったのか隣のミラノに、いざという時の制止を頼んでいた。
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