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18話
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微かに聞こえたその声は俺と幸太にやる気を出させるには十分だった。
今まで二人で必死になって鬼と戦っていた甲斐が有ったというものだ。まぁ、実際はその奥の手で鬼を倒せなければ意味が無いが。
「幸、俺たちはどうすればいい!?」
どうやら鬼も幸の事に気が付いたようで少し前までの動きが嘘みたいに暴れ始める。
幸太も少し厳しくなってきたようでその表情を歪ませる事が増えたような気がした。何よりさっきまでに比べてギリギリで鬼の攻撃を防ぐことが増えたから傷も増えている。
俺の問いかけに幸はまだ答える事が出来ないようで苛立ちを覚える。
「幸!!」
「ごめん、ちょっと我を忘れてたわ!」
幸太にポーションを使わすためにもどうにかして抑え込むか幸の方に誘導したいところだったがどちらも難しそうで幸から何かしらの指示か何かが無いかと思ってしまう。
「幸太、一旦下がってポーションを使え!」
「分かりました!」
流石にこれ以上は幸太にそのまま攻撃させれないと思った俺は一度鬼の気を引くように動いて幸太からも注意を逸らす。
これで幸太はポーションを使うだろうからその間に幸と何とか協力して倒せると良いんだが。
「ちっ、うぐぅ……」
「ぐぎゃあsdまdふぁおえfは」
「進、大丈夫!?」
一瞬の隙を狙われたのか鬼の連撃を避け損ねた俺はその力で吹き飛ばされてしまう。当たった場所は骨が折れてしまったのか熱く鋭く痛みを感じる。
鬼からの追撃を躱すためにもすぐさま立ち上がろうとした俺の耳に入ってきたのは鬼の痛みに耐える声と幸の心配した声だった。
そして、俺の顔をのぞき込むように見てくる幸の後ろには幸に肩から右腕を切られた鬼が悲鳴を上げながらその痛みと流れ出す血を抑えるように傷口を押さえていた。
「どうやら大丈夫そうね」
「あぁ、なんとか……」
「後は私一人でなんとかするわ」
俺の顔を覗き込んで様子を見ていた幸だったが、俺の言葉に嘘は無さそうだと思ったのか直ぐに鬼と向き合うように俺から離れた。
幸のその姿に鬼の方を見るとようやく痛みに慣れたようで傷を付けた幸の事に気が付くとその表情は怒りで溢れるのが見て取れた。
「幸太、は……」
「進さん、大丈夫ですか?」
どうやら鬼が痛みに耐えている間に傍まで来てたようで声のした方に顔を向けると幸太が近寄ってくるのが見えた。
パッと見では怪我をしている様子はないし、良いタイミングで幸が切り付けた事で恐らく幸太を気にするほどの余裕が鬼には無かったんだろう。
「大丈夫、問題無いよ」
「そ、そうですか。それでどうします?」
「いや、あの様子だと無理に加勢する方が邪魔になるだろうし、今の内にしっかり回復して何が起こっても良いようにしよう」
「は、はい、わかりました。でも……」
「言いたい事は分かるけど、アレを見てもそう思うか?」
そう言って俺が指差した先では幸が鬼を相手に大立ち回りしている姿が有った。
流石、元攻略パーティーのメンバーだったというべきでその動きは凄いの一言しかでないほど簡単に鬼を傷つけていく。
時間が経つにつれて増えていく鬼の傷は魔法の力も有ってか俺たちがつけた傷とは違って全く血の止まる様子も見せず、確実に鬼を弱らせていっている事が遠目からでも分かった。
恐らく俺たちが何かしなくてもこのまま鬼は倒されるだろうと思った時、幸は痛みから体勢を崩した鬼に最後の一撃になるであろう一撃を繰り出すのだった。
今まで二人で必死になって鬼と戦っていた甲斐が有ったというものだ。まぁ、実際はその奥の手で鬼を倒せなければ意味が無いが。
「幸、俺たちはどうすればいい!?」
どうやら鬼も幸の事に気が付いたようで少し前までの動きが嘘みたいに暴れ始める。
幸太も少し厳しくなってきたようでその表情を歪ませる事が増えたような気がした。何よりさっきまでに比べてギリギリで鬼の攻撃を防ぐことが増えたから傷も増えている。
俺の問いかけに幸はまだ答える事が出来ないようで苛立ちを覚える。
「幸!!」
「ごめん、ちょっと我を忘れてたわ!」
幸太にポーションを使わすためにもどうにかして抑え込むか幸の方に誘導したいところだったがどちらも難しそうで幸から何かしらの指示か何かが無いかと思ってしまう。
「幸太、一旦下がってポーションを使え!」
「分かりました!」
流石にこれ以上は幸太にそのまま攻撃させれないと思った俺は一度鬼の気を引くように動いて幸太からも注意を逸らす。
これで幸太はポーションを使うだろうからその間に幸と何とか協力して倒せると良いんだが。
「ちっ、うぐぅ……」
「ぐぎゃあsdまdふぁおえfは」
「進、大丈夫!?」
一瞬の隙を狙われたのか鬼の連撃を避け損ねた俺はその力で吹き飛ばされてしまう。当たった場所は骨が折れてしまったのか熱く鋭く痛みを感じる。
鬼からの追撃を躱すためにもすぐさま立ち上がろうとした俺の耳に入ってきたのは鬼の痛みに耐える声と幸の心配した声だった。
そして、俺の顔をのぞき込むように見てくる幸の後ろには幸に肩から右腕を切られた鬼が悲鳴を上げながらその痛みと流れ出す血を抑えるように傷口を押さえていた。
「どうやら大丈夫そうね」
「あぁ、なんとか……」
「後は私一人でなんとかするわ」
俺の顔を覗き込んで様子を見ていた幸だったが、俺の言葉に嘘は無さそうだと思ったのか直ぐに鬼と向き合うように俺から離れた。
幸のその姿に鬼の方を見るとようやく痛みに慣れたようで傷を付けた幸の事に気が付くとその表情は怒りで溢れるのが見て取れた。
「幸太、は……」
「進さん、大丈夫ですか?」
どうやら鬼が痛みに耐えている間に傍まで来てたようで声のした方に顔を向けると幸太が近寄ってくるのが見えた。
パッと見では怪我をしている様子はないし、良いタイミングで幸が切り付けた事で恐らく幸太を気にするほどの余裕が鬼には無かったんだろう。
「大丈夫、問題無いよ」
「そ、そうですか。それでどうします?」
「いや、あの様子だと無理に加勢する方が邪魔になるだろうし、今の内にしっかり回復して何が起こっても良いようにしよう」
「は、はい、わかりました。でも……」
「言いたい事は分かるけど、アレを見てもそう思うか?」
そう言って俺が指差した先では幸が鬼を相手に大立ち回りしている姿が有った。
流石、元攻略パーティーのメンバーだったというべきでその動きは凄いの一言しかでないほど簡単に鬼を傷つけていく。
時間が経つにつれて増えていく鬼の傷は魔法の力も有ってか俺たちがつけた傷とは違って全く血の止まる様子も見せず、確実に鬼を弱らせていっている事が遠目からでも分かった。
恐らく俺たちが何かしなくてもこのまま鬼は倒されるだろうと思った時、幸は痛みから体勢を崩した鬼に最後の一撃になるであろう一撃を繰り出すのだった。
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