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21話
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人事部に入った俺は近くにいた社員を捕まえて相模部長に呼ばれたことを伝えた。
すると直ぐに連絡を取ってくれて奥から相模部長がやってくる。
「呼び出してごめんね。ちょっと話したい事が有ったから」
「いえ、それで話とは?」
「着いてきて」
そう言って歩き出した相模部長に案内されて通されたのは隣接した小会議室だった。
お互いに席に着くと相模部長は手に持っていた資料を俺に渡しながら呼び出した理由を切り出した。
「話っていうのは新卒採用での探索者社員の募集についてよ」
「新卒で……ですか?」
「えぇ、前までなら検討の余地も無かったのだけど、今は羽生君たちがダンジョンに潜ってる事も有って今後の事も考えて新卒枠でも探索者として働いてくれる人材がいるようなら採用しようって事になったの」
「はぁ、でもそれってかなり厳しいのでは無いでしょうか?」
正直、新卒でっていってもそんな都合よく現役レベルの探索者資格持ちがいるとは思えない。
高卒を取るような業種でも無いし、そうなると大卒レベルになってくるけどそこまで進学してるって事は最初から探索者資格を取ってないか途中で挫折した人間になるだろうし……。
「やっぱり羽生君でもそう思うわよね……?」
「相模部長の判断ではないのですか?」
「まぁ、ねぇ。私としてもそんな都合よくいるとは思ってないのよ。羽生君なんて数少ない例外でしょし、普通に探索者ってなると高校生辺りからでしょうから」
「ですね。だからといって高卒を取るような感じでは無いのですよね?」
「流石にそうよ。我が社としても新卒ではよほどの事が無ければ大卒以上を基本に考えているから」
「だったら、やはり難しいでしょう。それにもし万が一いたとしても入社後はどういった研修とかをするかも考えると……」
「その辺りは羽生君たちに一任ってなるとは思うけど……」
相模部長の言葉に思わず顔をまじまじと見てしまう。
いや、確かに実際に仕事を始めたら俺や幸が面倒を見ることになるとは思うけど、俺の本職は開発員であって探索者ではないからあまり対応はしたくないんだけどな。
「あと、探索者枠の採用に合わせて開発部の下から外して独立した部としても良さそうではないかって話も出てきてるからそれを見据えて動いていきたいってのも有るのよ」
「もしかして、開発部から一時的な異動では無く、完全に異動になるって事ですか?」
「それについては現状では絶対にそうなるとは言えないわ。私としても本人の意思を大切にしたいから強制するつもりは無いわ」
強制するつもりは無いって言っても結局は異動する事になるんだろうな。
まぁ、それがどれくらい後の事かは分からないから今は気にしない方が良いのか。
「じゃあ、面倒を見るといっても基本はダンジョン探索関係という事で良いですか?」
「そうね。マナー研修などは入社後の全体研修期間に他の新入社員と一緒に行う予定で考えているし、配属後のダンジョン関係を教えてくれると助かるわ」
そりゃ、流石に探索者関係の研修なんて一般的に行ってるところは無いわけだし、組んでるパーティーや探索メインの企業や部署によって目標とかやり方とかは全部違うしそうなるわな。
「分かりました。それで今年は何人採る予定なんですか?」
「私としては一人でもいれば良い方と思っているけど、上は数人……うまく行けば十人ぐらいくるだろうって考えてるわね……」
「あの、流石に上の方々の目論見通りいったとしてもそれを見れる人の数がいないですが……」
「えぇ、知ってるわ。そんな人数が来る訳無いと思うし、選考段階でかなり厳選させてもらうつもりだから安心して」
どうやら相模部長もできるだけ配慮してくれるらしい。
まぁ、探索者志望がそんなに多くいるとは思わないし、相模部長の考え通りに一人でもいたら良かった方だろうな。
「お願いします。この事は他の人たちに話しても大丈夫ですか?」
「えぇ、出来れば可能性も含めて今後の事を話し合って貰いたいわね。現状では特に探索目標とかは設定して無かったけど、今後は上から指示が出る可能性が有るから」
「分かりました」
「では、話は以上だから戻って貰っても大丈夫よ」
その言葉に俺は席を立って戻るのだった。
すると直ぐに連絡を取ってくれて奥から相模部長がやってくる。
「呼び出してごめんね。ちょっと話したい事が有ったから」
「いえ、それで話とは?」
「着いてきて」
そう言って歩き出した相模部長に案内されて通されたのは隣接した小会議室だった。
お互いに席に着くと相模部長は手に持っていた資料を俺に渡しながら呼び出した理由を切り出した。
「話っていうのは新卒採用での探索者社員の募集についてよ」
「新卒で……ですか?」
「えぇ、前までなら検討の余地も無かったのだけど、今は羽生君たちがダンジョンに潜ってる事も有って今後の事も考えて新卒枠でも探索者として働いてくれる人材がいるようなら採用しようって事になったの」
「はぁ、でもそれってかなり厳しいのでは無いでしょうか?」
正直、新卒でっていってもそんな都合よく現役レベルの探索者資格持ちがいるとは思えない。
高卒を取るような業種でも無いし、そうなると大卒レベルになってくるけどそこまで進学してるって事は最初から探索者資格を取ってないか途中で挫折した人間になるだろうし……。
「やっぱり羽生君でもそう思うわよね……?」
「相模部長の判断ではないのですか?」
「まぁ、ねぇ。私としてもそんな都合よくいるとは思ってないのよ。羽生君なんて数少ない例外でしょし、普通に探索者ってなると高校生辺りからでしょうから」
「ですね。だからといって高卒を取るような感じでは無いのですよね?」
「流石にそうよ。我が社としても新卒ではよほどの事が無ければ大卒以上を基本に考えているから」
「だったら、やはり難しいでしょう。それにもし万が一いたとしても入社後はどういった研修とかをするかも考えると……」
「その辺りは羽生君たちに一任ってなるとは思うけど……」
相模部長の言葉に思わず顔をまじまじと見てしまう。
いや、確かに実際に仕事を始めたら俺や幸が面倒を見ることになるとは思うけど、俺の本職は開発員であって探索者ではないからあまり対応はしたくないんだけどな。
「あと、探索者枠の採用に合わせて開発部の下から外して独立した部としても良さそうではないかって話も出てきてるからそれを見据えて動いていきたいってのも有るのよ」
「もしかして、開発部から一時的な異動では無く、完全に異動になるって事ですか?」
「それについては現状では絶対にそうなるとは言えないわ。私としても本人の意思を大切にしたいから強制するつもりは無いわ」
強制するつもりは無いって言っても結局は異動する事になるんだろうな。
まぁ、それがどれくらい後の事かは分からないから今は気にしない方が良いのか。
「じゃあ、面倒を見るといっても基本はダンジョン探索関係という事で良いですか?」
「そうね。マナー研修などは入社後の全体研修期間に他の新入社員と一緒に行う予定で考えているし、配属後のダンジョン関係を教えてくれると助かるわ」
そりゃ、流石に探索者関係の研修なんて一般的に行ってるところは無いわけだし、組んでるパーティーや探索メインの企業や部署によって目標とかやり方とかは全部違うしそうなるわな。
「分かりました。それで今年は何人採る予定なんですか?」
「私としては一人でもいれば良い方と思っているけど、上は数人……うまく行けば十人ぐらいくるだろうって考えてるわね……」
「あの、流石に上の方々の目論見通りいったとしてもそれを見れる人の数がいないですが……」
「えぇ、知ってるわ。そんな人数が来る訳無いと思うし、選考段階でかなり厳選させてもらうつもりだから安心して」
どうやら相模部長もできるだけ配慮してくれるらしい。
まぁ、探索者志望がそんなに多くいるとは思わないし、相模部長の考え通りに一人でもいたら良かった方だろうな。
「お願いします。この事は他の人たちに話しても大丈夫ですか?」
「えぇ、出来れば可能性も含めて今後の事を話し合って貰いたいわね。現状では特に探索目標とかは設定して無かったけど、今後は上から指示が出る可能性が有るから」
「分かりました」
「では、話は以上だから戻って貰っても大丈夫よ」
その言葉に俺は席を立って戻るのだった。
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