66 / 136
片時も離れたくないから
しおりを挟む
11月末の金曜日。
私はいつものように会社に出勤しようと準備をしていた。
黒いニットにタイトスカート、そして上から白いコートを羽織る。
首元には理玖くんからもらったネックレスを着けて準備万端だ。
順調にプライベートも仕事も進んでおり、あっという間に今年も終わろうとしている。
年末が近づいてくるとつい追想してしまい、なんだか感慨深い気持ちになることが多い。
カバンの中にパソコンを入れ、準備を整えた私は家を出るとほとんど同じタイミングで理玖くんも出てきた。
毎日こうして一緒のタイミングで部屋を出られることは普通じゃないと分かっているのにすごく嬉しい。
「陽葵ちゃんおはよう」
「おはよ理玖くん」
いつものように2人で並んでマンションを出て会社までの通い慣れた道を歩いていく。
最近ほんの少しだけ欲が出てきた。
会社に行くまでも堂々と一緒に出勤したい、そんな気持ちがある。
最初はモテモテな理玖くんと付き合っていることを知られると面倒だと思っていたけど、今はそうじゃなくなっていた。
「陽葵ちゃん今日うち泊まるよね?」
「あ、うん。明日休みだしそうしようかな」
「よかった。夜ご飯何食べたい?陽葵ちゃんの好きなの作るよ」
「私も一緒に作っていい?」
「もちろん。可愛いおねだりだね」
隣の部屋に住んでいるため週末はしょっちゅう理玖くんの部屋に泊まっている。
当たり前のように理玖くんが誘ってくれるためすごく嬉しい。
「仕事は順調?」
「うん。チームのみんながほんとに優秀で助けられてるよ」
「陽葵ちゃんがリーダーだからみんなついていこうと思ってくれるんだよきっと」
そう言って私の手に指を絡めぎゅっと握ってくれる。
外の寒さから守るように温かさが伝わってきてじんわりと心が温かくなっていった。
会社が見えるまでのほんの少しの時間だがこうして一緒に歩けるのが幸せだ。
それは理玖くんも同じ気持ちのようで甘ったるい視線を私に向けてくれる。
いつものように会社が見えてきた私たちは繋いだ手を離し、いかにも途中でばったり会ったように装った。
感じていた熱が離れていくことを寂しいと感じながらも、ぐっとその言葉を飲み込む。
セキュリティを通るために社員証を翳し、エレベーターに乗り込んで私たちのオフィスのある5階へと向かった。
エレベーターを降り理玖くんと別れた私はいつものようにカフェスペースで飲み物を作って仕事の準備を始める。
「陽葵っ!!」
「ん?」
血相変えて私の元に駆け寄ってくるのは同期の華乃子ちゃんと唯斗だった。
そんな顔をされることなんてなかったはずだがあまりにも心配そうに2人が私の顔を覗き込むためキョトンとすることしかできない。
「え、なに?どうしたの?」
「どうしたのじゃないわよ!今IT部門は陽葵と四ノ宮さんの話題で持ち切りよ?!」
「陽葵と四ノ宮さんが2人で仲良さそうに歩いてるところを見たって社員がいて一気に広まってるみたいだぞ」
2人の心配をよそに私は思いのほか冷静だった。
いつかはバレるだろうと思っていたし、それがたまたま今のタイミングになっただけだ。
だけど付き合っていることを隠していたという事実に対して2人が心配してくれているんだろう。
確かにこのフロアに入った途端、すれ違う人にニヤニヤされるなと思ったんだ。
「あら、ついにバレましたか」
「すごい余裕じゃん。よかったの?バレちゃって」
「ん~まぁ、ずっと隠し通せるとは思ってなかったし」
「陽葵がいいならいいけど⋯⋯」
「心配して来てくれたんだ。2人とも優しいありがとう」
大学生の頃も私と理玖くんが付き合っていることを知っていても迫ってくる女の子は山ほどいた。
それを全部理玖くんは断ってくれてはいたが、私だって気にしないわけじゃない。
理玖くんが私を1番に考えてくれて大切にしてくれている事は伝わっていたがやはり視界に入る分、全く意識せずにはいられなかった。
だけどもうあれから大人になったし、私だって多少は弁えられるはずだ。
華乃子ちゃんたちと一緒にカフェスペースを抜けてディスカッションスペースに行くと、待ってましたと言わんばかりに先輩や同僚に一気に囲まれる。
もはや有名人のインタビューのように周りに人だかりができた。
「ねぇ百瀬ちゃん!噂は本当なの??」
「四ノ宮さんと付き合ってるってほんと?!」
私に向けられる眼差しは思いのほか柔らかくて、妬みや嫉妬などの感情はあまり感じられなかった。
どちらかというと羨望のような感覚が近い気がする。
「えと⋯はい。黙っていてすみません」
「えーーーやっぱそうなんだ!!」
「羨ましすぎるんですけど!」
「まぁでも百瀬ちゃん可愛いからな~四ノ宮さんのセンスがいいねっ」
まさかこんな温かい言葉を向けられるなんて思ってもいなかった。
大学の頃はもっと嫉妬や妬みなどの負の感情を突きつけられていたのに。
それは周りにいた華乃子ちゃんや唯斗も同じようで拍子抜けしたように目をぱちくりとさせていた。
こんなふうに受け入れてくれるのであれば隠す必要だってなかったのかもしれない。
「私たちに隠してたのはなんで?」
「それは⋯⋯四ノ宮さんはかっこいいじゃないですか?皆さんからもモテモテなので知られたら、めんどうなことになる気がしてて⋯」
「あーなるほどね。それは四ノ宮さんが彼氏の百瀬ちゃんにしか分からない悩みかもね」
「でもめんどうなことになりそうって思う気持ちはすごく分かる!」
想像上に受け入れ体制が整っていて構えていた自分が恥ずかしくなる。
私はこの会社で働く同僚たちを甘く見ていたのかもしれない。
大学生の頃のような人たちと同じだと思うこと自体が失礼だった。
みんなが楽しそうに話を聞いてくれるため、私も緊張感から解放されほっと胸を撫で下ろす。
「あ!噂をすれば!渦中の四ノ宮さん来ました~!」
「ここは四ノ宮さんにも聞かないと!」
笠井さんと理玖くんが並んでディスカッションスペースに来ると、みんなの注目は2人に注がれる。
既に噂を聞いていたのか理玖くんは来たか、というような表情で受け入れていた。
笠井さんはと言うと巻き込まれまいと間をすり抜けて私たちの元へとやって来る。
はぁ、とため息を吐いた笠井さんを感じながら私たちはその光景を見守った。
「なんだよ、ついにバレたんか?」
「見られてたみたいで。素直に話しました」
「まぁこれで陽葵も四ノ宮さんも堂々とイチャイチャできるしね!」
「いやしないから!」
「俺の前ではすんなよ。あいつのそんな姿見たくもねぇ」
「なんだかんだ笠井さん優しいっすよね~」
唯斗の言葉を聞いた笠井さんは不機嫌そうに眉をひそめていた。
こんな風に言われることにあまり慣れていないのか、どんな顔をすればいいのか分からないんだろう。
私はいつものように会社に出勤しようと準備をしていた。
黒いニットにタイトスカート、そして上から白いコートを羽織る。
首元には理玖くんからもらったネックレスを着けて準備万端だ。
順調にプライベートも仕事も進んでおり、あっという間に今年も終わろうとしている。
年末が近づいてくるとつい追想してしまい、なんだか感慨深い気持ちになることが多い。
カバンの中にパソコンを入れ、準備を整えた私は家を出るとほとんど同じタイミングで理玖くんも出てきた。
毎日こうして一緒のタイミングで部屋を出られることは普通じゃないと分かっているのにすごく嬉しい。
「陽葵ちゃんおはよう」
「おはよ理玖くん」
いつものように2人で並んでマンションを出て会社までの通い慣れた道を歩いていく。
最近ほんの少しだけ欲が出てきた。
会社に行くまでも堂々と一緒に出勤したい、そんな気持ちがある。
最初はモテモテな理玖くんと付き合っていることを知られると面倒だと思っていたけど、今はそうじゃなくなっていた。
「陽葵ちゃん今日うち泊まるよね?」
「あ、うん。明日休みだしそうしようかな」
「よかった。夜ご飯何食べたい?陽葵ちゃんの好きなの作るよ」
「私も一緒に作っていい?」
「もちろん。可愛いおねだりだね」
隣の部屋に住んでいるため週末はしょっちゅう理玖くんの部屋に泊まっている。
当たり前のように理玖くんが誘ってくれるためすごく嬉しい。
「仕事は順調?」
「うん。チームのみんながほんとに優秀で助けられてるよ」
「陽葵ちゃんがリーダーだからみんなついていこうと思ってくれるんだよきっと」
そう言って私の手に指を絡めぎゅっと握ってくれる。
外の寒さから守るように温かさが伝わってきてじんわりと心が温かくなっていった。
会社が見えるまでのほんの少しの時間だがこうして一緒に歩けるのが幸せだ。
それは理玖くんも同じ気持ちのようで甘ったるい視線を私に向けてくれる。
いつものように会社が見えてきた私たちは繋いだ手を離し、いかにも途中でばったり会ったように装った。
感じていた熱が離れていくことを寂しいと感じながらも、ぐっとその言葉を飲み込む。
セキュリティを通るために社員証を翳し、エレベーターに乗り込んで私たちのオフィスのある5階へと向かった。
エレベーターを降り理玖くんと別れた私はいつものようにカフェスペースで飲み物を作って仕事の準備を始める。
「陽葵っ!!」
「ん?」
血相変えて私の元に駆け寄ってくるのは同期の華乃子ちゃんと唯斗だった。
そんな顔をされることなんてなかったはずだがあまりにも心配そうに2人が私の顔を覗き込むためキョトンとすることしかできない。
「え、なに?どうしたの?」
「どうしたのじゃないわよ!今IT部門は陽葵と四ノ宮さんの話題で持ち切りよ?!」
「陽葵と四ノ宮さんが2人で仲良さそうに歩いてるところを見たって社員がいて一気に広まってるみたいだぞ」
2人の心配をよそに私は思いのほか冷静だった。
いつかはバレるだろうと思っていたし、それがたまたま今のタイミングになっただけだ。
だけど付き合っていることを隠していたという事実に対して2人が心配してくれているんだろう。
確かにこのフロアに入った途端、すれ違う人にニヤニヤされるなと思ったんだ。
「あら、ついにバレましたか」
「すごい余裕じゃん。よかったの?バレちゃって」
「ん~まぁ、ずっと隠し通せるとは思ってなかったし」
「陽葵がいいならいいけど⋯⋯」
「心配して来てくれたんだ。2人とも優しいありがとう」
大学生の頃も私と理玖くんが付き合っていることを知っていても迫ってくる女の子は山ほどいた。
それを全部理玖くんは断ってくれてはいたが、私だって気にしないわけじゃない。
理玖くんが私を1番に考えてくれて大切にしてくれている事は伝わっていたがやはり視界に入る分、全く意識せずにはいられなかった。
だけどもうあれから大人になったし、私だって多少は弁えられるはずだ。
華乃子ちゃんたちと一緒にカフェスペースを抜けてディスカッションスペースに行くと、待ってましたと言わんばかりに先輩や同僚に一気に囲まれる。
もはや有名人のインタビューのように周りに人だかりができた。
「ねぇ百瀬ちゃん!噂は本当なの??」
「四ノ宮さんと付き合ってるってほんと?!」
私に向けられる眼差しは思いのほか柔らかくて、妬みや嫉妬などの感情はあまり感じられなかった。
どちらかというと羨望のような感覚が近い気がする。
「えと⋯はい。黙っていてすみません」
「えーーーやっぱそうなんだ!!」
「羨ましすぎるんですけど!」
「まぁでも百瀬ちゃん可愛いからな~四ノ宮さんのセンスがいいねっ」
まさかこんな温かい言葉を向けられるなんて思ってもいなかった。
大学の頃はもっと嫉妬や妬みなどの負の感情を突きつけられていたのに。
それは周りにいた華乃子ちゃんや唯斗も同じようで拍子抜けしたように目をぱちくりとさせていた。
こんなふうに受け入れてくれるのであれば隠す必要だってなかったのかもしれない。
「私たちに隠してたのはなんで?」
「それは⋯⋯四ノ宮さんはかっこいいじゃないですか?皆さんからもモテモテなので知られたら、めんどうなことになる気がしてて⋯」
「あーなるほどね。それは四ノ宮さんが彼氏の百瀬ちゃんにしか分からない悩みかもね」
「でもめんどうなことになりそうって思う気持ちはすごく分かる!」
想像上に受け入れ体制が整っていて構えていた自分が恥ずかしくなる。
私はこの会社で働く同僚たちを甘く見ていたのかもしれない。
大学生の頃のような人たちと同じだと思うこと自体が失礼だった。
みんなが楽しそうに話を聞いてくれるため、私も緊張感から解放されほっと胸を撫で下ろす。
「あ!噂をすれば!渦中の四ノ宮さん来ました~!」
「ここは四ノ宮さんにも聞かないと!」
笠井さんと理玖くんが並んでディスカッションスペースに来ると、みんなの注目は2人に注がれる。
既に噂を聞いていたのか理玖くんは来たか、というような表情で受け入れていた。
笠井さんはと言うと巻き込まれまいと間をすり抜けて私たちの元へとやって来る。
はぁ、とため息を吐いた笠井さんを感じながら私たちはその光景を見守った。
「なんだよ、ついにバレたんか?」
「見られてたみたいで。素直に話しました」
「まぁこれで陽葵も四ノ宮さんも堂々とイチャイチャできるしね!」
「いやしないから!」
「俺の前ではすんなよ。あいつのそんな姿見たくもねぇ」
「なんだかんだ笠井さん優しいっすよね~」
唯斗の言葉を聞いた笠井さんは不機嫌そうに眉をひそめていた。
こんな風に言われることにあまり慣れていないのか、どんな顔をすればいいのか分からないんだろう。
9
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です!
https://estar.jp/novels/26513389
禁断溺愛
流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる