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執着と警告 side理玖(3)
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「理玖くん!その⋯大丈夫だった?」
俺たちの新しい家は会社から徒歩10分ほどの好立地で駅にも近く、周りにはスーパーや飲食店などもあるため非常に好条件が揃っている。
玄関を開けてくれた陽葵ちゃんの姿を見た俺はそのままなだれ込むように彼女の細い腰を引き寄せた。
首元に顔を埋めるとほんのり甘い香りが漂い、腕の中に陽葵ちゃんがいることの安心感を実感できる。
陽葵ちゃんもまた俺の腰に腕を回して安心させるようにポンポンっと背中を撫でてくれた。
「あ~陽葵ちゃんがいる。安心する。ね、あれ言って?」
「あれ?」
「そう。帰ってきた時に言うやつ」
陽葵ちゃんはハッとした表情を浮かべるとぎこちなく、そしてどことなく恥ずかしそうに俺から少し離れた。
俺を見上げる陽葵ちゃんは可愛くてこの家から出したくなくなる。
「えと⋯⋯理玖くんおかえり」
「うん、ただいま陽葵ちゃん」
もう1度陽葵ちゃんを抱き締めると腕の中で苦しいよ、なんて声が聞こえてきた。
最高に幸せな時間だ。
「わ~これこれ。陽葵ちゃんに言って欲しかったんだよね嬉しすぎる。これから毎日言って?」
陽葵ちゃんと一緒に部屋の中に入るとたくさんのダンボールが積み重なっていた。
まだ完全に引っ越しを終わらせられていないため、片付けは終わっていない。
ただ準備していた家具などは組み立てまで含めてお願いしていたため、ベッドやダイニングテーブル、さらにテレビラックは完成している。
ソファもしっかり配置されており、カーテンもかかっていた。
部屋全体はグレーや白を基調としたシックな空間でカーテンは陽葵ちゃんチョイスの淡いラベンダー色を選んだ。
既にある程度形になりつつあるこの部屋をあとはダンボールたちを片付ければ完成させられる。
「すごくいい感じの部屋じゃない?」
「うん。めちゃくちゃいい感じ!」
「ゆっくり片付けて完成させてこうね陽葵ちゃん」
「うん。その理玖くん、聞いてもいい?今まで何してたか」
「もちろん。ちゃんと話すよ」
ソファに座って部屋を見渡しているとすごく新鮮な気持ちになった。
今まで暮らしていた部屋とは全く違う雰囲気で、だけど所々陽葵ちゃんの痕跡もあって、お互いの部屋を行き来するわけではない分自然と口角が上がってしまう。
「はい、どうぞ」
「ありがと陽葵ちゃん」
陽葵ちゃんは早速お揃いのマグカップにお茶を注いでくれた。
俺の手元にあるブルーと陽葵ちゃんの手元にあるピンクのお揃いがあることがこんなにも嬉しいなんて。
「あの元彼の男性とは話しただけだよ。もう陽葵ちゃんに近づかないでって言っただけ」
「ほんとに?」
「ほんとだよ。もう陽葵ちゃんに近づかないと思う。あの部屋からも引っ越したし居場所は分からないはずだから安心していいんじゃないかな」
陽葵ちゃんは俺に疑いの視線を向けてきた。
何度も元彼が訪れていたというのに、こんな簡単に引くなんて怪しいと思っているんだろう。
(確かに話しただけではないけど⋯⋯)
「まぁ俺は陽葵ちゃんのためならなんだってするってことだよ」
「悪いこととかしてないよね?」
「してないよ。それをさせないでって話しただけ」
「⋯⋯なんか分かんないけど、理玖くんありがとう」
陽葵ちゃんは小さく微笑むと俺の大好きな可愛らしい笑顔を見せてくれた。
目を細めて笑う陽葵ちゃんの瞳には俺しか映っていなくて、それがどれだけ幸せなことか。
もう陽葵ちゃんの瞳にあの元彼が映ることはない。
傷を思い出したりえぐられることもなく、この先は幸せに暮らしていく未来しか陽葵ちゃんにはないのだから。
「理玖くんが庇ってくれて嬉しかった」
「かっこよかった?」
「すごくかっこよかった!」
無邪気に笑う陽葵ちゃんの頭を優しく撫でると嬉しそうに目を細めて擦り寄ってくる。
その行動があまりにも可愛くて思わず陽葵ちゃんの顎をすくいあげてそのままチュッと触れるだけの口付けを落とした。
いきなりの口付けに驚いた陽葵ちゃんは目を見開き頬を赤く染めている。
いつまで経っても赤くなる所が本当に可愛い。
「前に陽葵ちゃんは、自分が知らない俺の時間があることに嫉妬しちゃうって言ってたよね。それは俺も同じで、俺が知らない間に陽葵ちゃんがあの元彼と過ごしてきた時間に嫉妬してるよ」
「うん⋯⋯」
「ましてや元彼であの男と、もちろんそういう関係もあったわけで⋯めちゃくちゃ嫉妬してるのが正直なところ。だから陽葵ちゃんと元彼に2度と会って欲しくないし、思い出しても欲しくない」
「うん」
「だからこれは俺のわがままみたいなもんだよ。少しずつすぐには無理だと思うけど、元彼との記憶は全部思い出になって、いつか陽葵ちゃんの中で過去になればいいなって思ってる」
陽葵ちゃんより年上だというのに俺は子供みたいに幼稚な考えで行動している。
1人の女の子の全てを自分のものにしたくて行動した結果がこれだ。
陽葵ちゃんの今の彼氏は自分だと言うのに、それだけじゃ足りなくて記憶や思い出すら全部自分のものにしたい。
それくらい拗らせ重たいほどの想いを陽葵ちゃんに向けている。
「理玖くん、健二くんのことはもうとっくに過去になってるよ。過去にできたのは理玖くんがいてくれたから。そばにいて想ってくれてたから過去にできたんだよ」
「陽葵ちゃん⋯⋯」
「だから安心して。私の心は理玖くんでいっぱいだから」
(あぁ⋯俺の彼女はどうしてこんなに可愛いんだろう)
陽葵ちゃんが自分の気持ちを素直に話す努力をしてくれているのが伝わってきた。
あの頃みたいに間違わないようにお互いがしっかり歩み寄れている。
「陽葵ちゃん。好きだよ」
「えへへ私も好きだよ」
お互いに吸い寄せられるように唇を重ね合わせた。
触れた部分から伝わるお互いの熱が伝わり心臓の音が高鳴る。
唇を離し、おでこをくっつけたまま俺たちはお互い微笑み合い、その後2人で温かい時間を過ごした。
「理玖くん!その⋯大丈夫だった?」
俺たちの新しい家は会社から徒歩10分ほどの好立地で駅にも近く、周りにはスーパーや飲食店などもあるため非常に好条件が揃っている。
玄関を開けてくれた陽葵ちゃんの姿を見た俺はそのままなだれ込むように彼女の細い腰を引き寄せた。
首元に顔を埋めるとほんのり甘い香りが漂い、腕の中に陽葵ちゃんがいることの安心感を実感できる。
陽葵ちゃんもまた俺の腰に腕を回して安心させるようにポンポンっと背中を撫でてくれた。
「あ~陽葵ちゃんがいる。安心する。ね、あれ言って?」
「あれ?」
「そう。帰ってきた時に言うやつ」
陽葵ちゃんはハッとした表情を浮かべるとぎこちなく、そしてどことなく恥ずかしそうに俺から少し離れた。
俺を見上げる陽葵ちゃんは可愛くてこの家から出したくなくなる。
「えと⋯⋯理玖くんおかえり」
「うん、ただいま陽葵ちゃん」
もう1度陽葵ちゃんを抱き締めると腕の中で苦しいよ、なんて声が聞こえてきた。
最高に幸せな時間だ。
「わ~これこれ。陽葵ちゃんに言って欲しかったんだよね嬉しすぎる。これから毎日言って?」
陽葵ちゃんと一緒に部屋の中に入るとたくさんのダンボールが積み重なっていた。
まだ完全に引っ越しを終わらせられていないため、片付けは終わっていない。
ただ準備していた家具などは組み立てまで含めてお願いしていたため、ベッドやダイニングテーブル、さらにテレビラックは完成している。
ソファもしっかり配置されており、カーテンもかかっていた。
部屋全体はグレーや白を基調としたシックな空間でカーテンは陽葵ちゃんチョイスの淡いラベンダー色を選んだ。
既にある程度形になりつつあるこの部屋をあとはダンボールたちを片付ければ完成させられる。
「すごくいい感じの部屋じゃない?」
「うん。めちゃくちゃいい感じ!」
「ゆっくり片付けて完成させてこうね陽葵ちゃん」
「うん。その理玖くん、聞いてもいい?今まで何してたか」
「もちろん。ちゃんと話すよ」
ソファに座って部屋を見渡しているとすごく新鮮な気持ちになった。
今まで暮らしていた部屋とは全く違う雰囲気で、だけど所々陽葵ちゃんの痕跡もあって、お互いの部屋を行き来するわけではない分自然と口角が上がってしまう。
「はい、どうぞ」
「ありがと陽葵ちゃん」
陽葵ちゃんは早速お揃いのマグカップにお茶を注いでくれた。
俺の手元にあるブルーと陽葵ちゃんの手元にあるピンクのお揃いがあることがこんなにも嬉しいなんて。
「あの元彼の男性とは話しただけだよ。もう陽葵ちゃんに近づかないでって言っただけ」
「ほんとに?」
「ほんとだよ。もう陽葵ちゃんに近づかないと思う。あの部屋からも引っ越したし居場所は分からないはずだから安心していいんじゃないかな」
陽葵ちゃんは俺に疑いの視線を向けてきた。
何度も元彼が訪れていたというのに、こんな簡単に引くなんて怪しいと思っているんだろう。
(確かに話しただけではないけど⋯⋯)
「まぁ俺は陽葵ちゃんのためならなんだってするってことだよ」
「悪いこととかしてないよね?」
「してないよ。それをさせないでって話しただけ」
「⋯⋯なんか分かんないけど、理玖くんありがとう」
陽葵ちゃんは小さく微笑むと俺の大好きな可愛らしい笑顔を見せてくれた。
目を細めて笑う陽葵ちゃんの瞳には俺しか映っていなくて、それがどれだけ幸せなことか。
もう陽葵ちゃんの瞳にあの元彼が映ることはない。
傷を思い出したりえぐられることもなく、この先は幸せに暮らしていく未来しか陽葵ちゃんにはないのだから。
「理玖くんが庇ってくれて嬉しかった」
「かっこよかった?」
「すごくかっこよかった!」
無邪気に笑う陽葵ちゃんの頭を優しく撫でると嬉しそうに目を細めて擦り寄ってくる。
その行動があまりにも可愛くて思わず陽葵ちゃんの顎をすくいあげてそのままチュッと触れるだけの口付けを落とした。
いきなりの口付けに驚いた陽葵ちゃんは目を見開き頬を赤く染めている。
いつまで経っても赤くなる所が本当に可愛い。
「前に陽葵ちゃんは、自分が知らない俺の時間があることに嫉妬しちゃうって言ってたよね。それは俺も同じで、俺が知らない間に陽葵ちゃんがあの元彼と過ごしてきた時間に嫉妬してるよ」
「うん⋯⋯」
「ましてや元彼であの男と、もちろんそういう関係もあったわけで⋯めちゃくちゃ嫉妬してるのが正直なところ。だから陽葵ちゃんと元彼に2度と会って欲しくないし、思い出しても欲しくない」
「うん」
「だからこれは俺のわがままみたいなもんだよ。少しずつすぐには無理だと思うけど、元彼との記憶は全部思い出になって、いつか陽葵ちゃんの中で過去になればいいなって思ってる」
陽葵ちゃんより年上だというのに俺は子供みたいに幼稚な考えで行動している。
1人の女の子の全てを自分のものにしたくて行動した結果がこれだ。
陽葵ちゃんの今の彼氏は自分だと言うのに、それだけじゃ足りなくて記憶や思い出すら全部自分のものにしたい。
それくらい拗らせ重たいほどの想いを陽葵ちゃんに向けている。
「理玖くん、健二くんのことはもうとっくに過去になってるよ。過去にできたのは理玖くんがいてくれたから。そばにいて想ってくれてたから過去にできたんだよ」
「陽葵ちゃん⋯⋯」
「だから安心して。私の心は理玖くんでいっぱいだから」
(あぁ⋯俺の彼女はどうしてこんなに可愛いんだろう)
陽葵ちゃんが自分の気持ちを素直に話す努力をしてくれているのが伝わってきた。
あの頃みたいに間違わないようにお互いがしっかり歩み寄れている。
「陽葵ちゃん。好きだよ」
「えへへ私も好きだよ」
お互いに吸い寄せられるように唇を重ね合わせた。
触れた部分から伝わるお互いの熱が伝わり心臓の音が高鳴る。
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