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選挙事務所はワールドワイドの深水に
14 敵だと知らずに送る塩
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こまった。瑠夏にはなんて言おうか。とりあえず瑠夏のカフェを拠点にさせてもらうか。とか考えながら、ほっぽり出された荷物をまとめる。たまたまスーツケースも一緒に投げられたから、移動させることができそうだ。とはいえ全部は入りきらないから、必要最低限を選別してスーツケースに詰め込む。
不思議と親父に追い出されたことにはショックはなかった。むしろ500万円を獲得できなかったのが、ショックだ。
考え事をするときは、無意識に何かをしていたいもんで、俺は残り一本のエコーを咥えて火をつけた。廉価物とはいえないよりマシだ。
とりあえず荷物はまとまった。エコーの最後の一本は、フィルターの部分ギリギリまで短くなっていた。
最低限の衣類とアメニティを入れたスーツケースから取っ手を伸ばして傾ける。画材道具はそこらへんに一緒に落ちていた大判のビニール袋に詰め込んだ。どうしても描いた絵とか書きかけだったキャンバスとかは入りきらなかったから、これも上から降ってきただろう、そこらへんに落ちていたビニール紐で括った。
左手にスーツケースとビニール袋の取っ手、右手に縛ったビニール紐の余剰を持ってこの閑静でつまらない住宅区域を後にした。
電車に乗る。麻雀に勝ってた時は、タクシーしか乗らなかったけど今は基本電車だ。荷物が多すぎるからだろうか。満員電車でほどでもないのに後ろのやつから頻繁に舌打ちをされる。言いたいことがあるなら言えばいいのにな。人間は舌打ちで会話できないって知らない程の低俗なやつなんだろう。
電車を降りてちょっとで瑠夏のカフェに着く。ここからは足取りが重い。グリーンマイルの死刑囚、ジョンコーフィーがつけられてた鉄球が足についているみたいだ。
いくら足取りが重く、移動速度が遅くても目的地順調に近くなっていく。そして、カフェに着いた時には、ああ着いてしまったんだなという感想とともに心臓が低い音で、早いリズムで鳴り響いた。ドラムのキックを300BPM で踏んでいるような感じか。
カフェの仰々しく装飾されたドアを開ける。
「いらっしゃいませ。」
瑠夏の声が聞こえる。目の前に瑠夏がいるのも見えている。ただし、怖くて目だけは合わせなかった。
「お金用意できたの?」
席を案内された、時にすれ違いざまに囁かれた。俺は何も言わなかった。
席を用意されてしばらくして瑠夏が注文を取りに来た。
「あのさ。お金用意できそうもないわ。」
仕方なく、小さな声でそう伝えた。
「200万は用意できるわ。大麻売って活動費にしようとしてたんだけれど、とりあえず。100万なら用意できる?」
瑠夏は至って冷静だった。まるで用意できないのを知っていたかのようだった。その態度が逆にメンタルに刺さった。引きこもりには100万なんて用意できるわけがない。
「頑張ってみるけど。」
もう頑張るで通用するほど時間がないことも知っているが、その場しのぎの時間稼ぎをしてしまうのが引きこもりの性分だ。
「もう頑張るほど時間もないじゃないの。」
瑠夏に静かに言われる。時間稼ぎがすぐ無駄になってしまうのも引きこもりの性分だ。
「とにかく、サラでもなんでも借りてくるのよ。時間がないのだから。用意できたら、ここに戻ってきなさい。」
ということで、ここも追い出された。荷物は置かせてもらえたのが、幸いだ。けど、サラ金であろうと無職に金を貸すほど余裕はないだろう。その点瑠夏は厳しすぎると思うが。
とにかく、100万すぐに稼ぐ方法を考える。財布の中には1万5千円。すぐに稼げる方法といえば、あれしかない。
もう一度電車に乗る。今度は身軽になったから誰にも舌打ちされない。素晴らしいことだ。
目的地に着く。最寄りの駅は中京競馬場前だ。こんだけ立派な駅と、競馬場を作ってしまうのだから、馬券が元値より大きくなって帰ってくるなどそうそうないことは理解している。
それでも競馬に1万5千円投じようとしているのは、稼ぎ方はこれしか知らないからだ。
中京競馬場に着くと丁度パドックを周回しているレースがある。3歳500万以下のレースだ。こういうレースこそ荒れやすい。パドックも早々に馬券機へ向かう。
100万必要なんだ。それでもなるべく、リスクは追わないように、三連単で50倍になる組み合わせの3-9-12に持ち合わせ全部の1万5千円を突っ込んだ。二回に分けて勝つんだ。最初が50倍、次が2倍だ。
時間だ。馬は返し馬を終え次々とゲートに飲み込まれて行く。抗う馬もいるが、その中に3のゼッケンを纏った奴もいた。これはやばいと思っても返金はできない。もう引き返せないところまで来てるんだぞと自分に言い聞かせ、馬券を固く握った。
やっと3番がゲートに収まった。カシャンの音と、500万以下級のレースにしては大きな歓声がコースを包む。1番人気の7番が出遅れたからだ。それとは裏腹に、3番は好スタートを切り、逃げを打った。大逃げだ。3馬身、4馬身と差を広げて、もはや馬身の単位では語れないほどのリードをとった。そのくせ時計はスローペースを示し、続くのは、4、7、12だ。3コーナーを曲がっても差は縮まらない。一着は決まった。あとは、2、3着だ。7、12が4を指しているのが見えた。二頭は4を置き去りにし2着を争いしのぎを削る。
「7頼む!」
思わず声が出る。声など届くわけないのに。並んだままゴールを横切った。あとは写真だ。
判定にはかなりの時間を要しようだ。5分ぐらいだろうか。7-12の順に点灯し、鼻の文字がいつもより光って現れた。1万五千円かける50倍。75万円だ。払い戻すともうちょっと色がついて、76万4000円で戻された。
次は、2倍もいらない。1.3倍でいいんだ。俺は、非常に硬そうな次のレースの1番人気の複勝に全額ぶち込んだ。そしてレースも見ずにカフェへ戻ることにした。今は、外れることなど考えられない。ありえないことだ。
俺は、ちゃんと1番人気を買ったことを確認して駅に向かった。電車の中は今までで1番快適だ。カフェへ向かう時のような身体的苦痛も、競馬場へ行く時の追い込まれた精神的苦痛もない。只々乗って降りるだけがこんなに嬉しいことだとは思ってもいなかったが、素直に受け入れておくこととした。
カフェに戻って今回はドアを勢いよく開けた。直ぐに瑠夏が近づいてくる。
「100万用意できたの?」
俺は、無言で馬券を渡した。
「なにこれ。」
「100万円のあたり馬券だよ。」
説明しないとわからないのか。
「そのレース、荒れたわよ。」
ん?なにを言っているんだ。固い筈だ。
「だからそのレース、荒れたわよって。」
慌てて確認した。荒れている。12番人気の馬が見事に差し切ったらしい。100万円は一気に紙くずへと成り下がった。実際は、1万5千円なくなっただけだ。ただ、その過程は、あまりにも残酷で理不尽だ。
腸の末端からいろんなものが込み上げて、口から吐き出しそうだ。
虚ろになって狭くなった視野の端っこには、考え込む瑠夏が見えた。まだ何か策があるのか、その策を見出しているのか。
「絵書いてたよね?カルトチックなやつ。」
「うん。一応。」
「見せて!」
瑠夏に言われて、俺は慌てて携帯から画像を映し出した。瑠夏は、俺から携帯を奪い取り何度も絵を繰り返して凝視した。
「これならいけると思うわ。買わせるよ。成金に。」
瑠夏は俺の携帯からSNSを開くと絵とともに投稿をおこなった。
「絵を言い値で販売します。明日の朝までに1番高値をつけた方にお譲りします。」
こんなんで金が集まるのか、疑問だ。
しばらくしても、くるのはでかい値でも、1万ぐらいなもんだ。ほとんどは千円も付けない。俺の絵の価値なんてこんなもんだ。所詮趣味の域は超えていない。
100万なんてつかないのは分かっていたが、実際目の当たりにするとちょっと落ち込む。理想と現実の差は、99万円の数字が物語っている通りで、切迫した状況で俺を錯乱させた。また明日、1万を地方競馬に突っ込もうとか考えていた。大量の千円台の返信を漁っているとひとつだけ桁が3つも多いものを見つける。300万円を提示しているものがあった。
「桁、間違ってないですかね。」
俺はそう送り返すとすぐさま間違っていないとの連絡が来た。キャッシュで送って欲しいと伝えると、それも即座了解の返信が来た。世の中にはとんでもない道楽に金を出す奴がいることを学んだ。俺は、宅急便で金を送るよう指示する。ここまで、突発的なことだったので、メッセージに集中していたが、ふと相手のアカウントを見直した。
住吉大吉、現首相の認証済アカウントであった。そういえば聞いたことがある。首相は抽象絵画のコレクターだってことを。SNSの公式アカウントで、買付交渉をするらしい。
最近の俺の絵の反響ぶりを考えれば、おかしくはないことだ。身体の全部の穴から体液が噴出するんじゃないかってぐらい笑って震えた。瑠夏が気味悪がっているのが、視野の片隅に見えた。
「瑠夏、300万円用意できたぞ。」
対抗馬から分捕った金で出馬するんだ。縁起と気分を住吉から吸い取った感覚を覚えた。
不思議と親父に追い出されたことにはショックはなかった。むしろ500万円を獲得できなかったのが、ショックだ。
考え事をするときは、無意識に何かをしていたいもんで、俺は残り一本のエコーを咥えて火をつけた。廉価物とはいえないよりマシだ。
とりあえず荷物はまとまった。エコーの最後の一本は、フィルターの部分ギリギリまで短くなっていた。
最低限の衣類とアメニティを入れたスーツケースから取っ手を伸ばして傾ける。画材道具はそこらへんに一緒に落ちていた大判のビニール袋に詰め込んだ。どうしても描いた絵とか書きかけだったキャンバスとかは入りきらなかったから、これも上から降ってきただろう、そこらへんに落ちていたビニール紐で括った。
左手にスーツケースとビニール袋の取っ手、右手に縛ったビニール紐の余剰を持ってこの閑静でつまらない住宅区域を後にした。
電車に乗る。麻雀に勝ってた時は、タクシーしか乗らなかったけど今は基本電車だ。荷物が多すぎるからだろうか。満員電車でほどでもないのに後ろのやつから頻繁に舌打ちをされる。言いたいことがあるなら言えばいいのにな。人間は舌打ちで会話できないって知らない程の低俗なやつなんだろう。
電車を降りてちょっとで瑠夏のカフェに着く。ここからは足取りが重い。グリーンマイルの死刑囚、ジョンコーフィーがつけられてた鉄球が足についているみたいだ。
いくら足取りが重く、移動速度が遅くても目的地順調に近くなっていく。そして、カフェに着いた時には、ああ着いてしまったんだなという感想とともに心臓が低い音で、早いリズムで鳴り響いた。ドラムのキックを300BPM で踏んでいるような感じか。
カフェの仰々しく装飾されたドアを開ける。
「いらっしゃいませ。」
瑠夏の声が聞こえる。目の前に瑠夏がいるのも見えている。ただし、怖くて目だけは合わせなかった。
「お金用意できたの?」
席を案内された、時にすれ違いざまに囁かれた。俺は何も言わなかった。
席を用意されてしばらくして瑠夏が注文を取りに来た。
「あのさ。お金用意できそうもないわ。」
仕方なく、小さな声でそう伝えた。
「200万は用意できるわ。大麻売って活動費にしようとしてたんだけれど、とりあえず。100万なら用意できる?」
瑠夏は至って冷静だった。まるで用意できないのを知っていたかのようだった。その態度が逆にメンタルに刺さった。引きこもりには100万なんて用意できるわけがない。
「頑張ってみるけど。」
もう頑張るで通用するほど時間がないことも知っているが、その場しのぎの時間稼ぎをしてしまうのが引きこもりの性分だ。
「もう頑張るほど時間もないじゃないの。」
瑠夏に静かに言われる。時間稼ぎがすぐ無駄になってしまうのも引きこもりの性分だ。
「とにかく、サラでもなんでも借りてくるのよ。時間がないのだから。用意できたら、ここに戻ってきなさい。」
ということで、ここも追い出された。荷物は置かせてもらえたのが、幸いだ。けど、サラ金であろうと無職に金を貸すほど余裕はないだろう。その点瑠夏は厳しすぎると思うが。
とにかく、100万すぐに稼ぐ方法を考える。財布の中には1万5千円。すぐに稼げる方法といえば、あれしかない。
もう一度電車に乗る。今度は身軽になったから誰にも舌打ちされない。素晴らしいことだ。
目的地に着く。最寄りの駅は中京競馬場前だ。こんだけ立派な駅と、競馬場を作ってしまうのだから、馬券が元値より大きくなって帰ってくるなどそうそうないことは理解している。
それでも競馬に1万5千円投じようとしているのは、稼ぎ方はこれしか知らないからだ。
中京競馬場に着くと丁度パドックを周回しているレースがある。3歳500万以下のレースだ。こういうレースこそ荒れやすい。パドックも早々に馬券機へ向かう。
100万必要なんだ。それでもなるべく、リスクは追わないように、三連単で50倍になる組み合わせの3-9-12に持ち合わせ全部の1万5千円を突っ込んだ。二回に分けて勝つんだ。最初が50倍、次が2倍だ。
時間だ。馬は返し馬を終え次々とゲートに飲み込まれて行く。抗う馬もいるが、その中に3のゼッケンを纏った奴もいた。これはやばいと思っても返金はできない。もう引き返せないところまで来てるんだぞと自分に言い聞かせ、馬券を固く握った。
やっと3番がゲートに収まった。カシャンの音と、500万以下級のレースにしては大きな歓声がコースを包む。1番人気の7番が出遅れたからだ。それとは裏腹に、3番は好スタートを切り、逃げを打った。大逃げだ。3馬身、4馬身と差を広げて、もはや馬身の単位では語れないほどのリードをとった。そのくせ時計はスローペースを示し、続くのは、4、7、12だ。3コーナーを曲がっても差は縮まらない。一着は決まった。あとは、2、3着だ。7、12が4を指しているのが見えた。二頭は4を置き去りにし2着を争いしのぎを削る。
「7頼む!」
思わず声が出る。声など届くわけないのに。並んだままゴールを横切った。あとは写真だ。
判定にはかなりの時間を要しようだ。5分ぐらいだろうか。7-12の順に点灯し、鼻の文字がいつもより光って現れた。1万五千円かける50倍。75万円だ。払い戻すともうちょっと色がついて、76万4000円で戻された。
次は、2倍もいらない。1.3倍でいいんだ。俺は、非常に硬そうな次のレースの1番人気の複勝に全額ぶち込んだ。そしてレースも見ずにカフェへ戻ることにした。今は、外れることなど考えられない。ありえないことだ。
俺は、ちゃんと1番人気を買ったことを確認して駅に向かった。電車の中は今までで1番快適だ。カフェへ向かう時のような身体的苦痛も、競馬場へ行く時の追い込まれた精神的苦痛もない。只々乗って降りるだけがこんなに嬉しいことだとは思ってもいなかったが、素直に受け入れておくこととした。
カフェに戻って今回はドアを勢いよく開けた。直ぐに瑠夏が近づいてくる。
「100万用意できたの?」
俺は、無言で馬券を渡した。
「なにこれ。」
「100万円のあたり馬券だよ。」
説明しないとわからないのか。
「そのレース、荒れたわよ。」
ん?なにを言っているんだ。固い筈だ。
「だからそのレース、荒れたわよって。」
慌てて確認した。荒れている。12番人気の馬が見事に差し切ったらしい。100万円は一気に紙くずへと成り下がった。実際は、1万5千円なくなっただけだ。ただ、その過程は、あまりにも残酷で理不尽だ。
腸の末端からいろんなものが込み上げて、口から吐き出しそうだ。
虚ろになって狭くなった視野の端っこには、考え込む瑠夏が見えた。まだ何か策があるのか、その策を見出しているのか。
「絵書いてたよね?カルトチックなやつ。」
「うん。一応。」
「見せて!」
瑠夏に言われて、俺は慌てて携帯から画像を映し出した。瑠夏は、俺から携帯を奪い取り何度も絵を繰り返して凝視した。
「これならいけると思うわ。買わせるよ。成金に。」
瑠夏は俺の携帯からSNSを開くと絵とともに投稿をおこなった。
「絵を言い値で販売します。明日の朝までに1番高値をつけた方にお譲りします。」
こんなんで金が集まるのか、疑問だ。
しばらくしても、くるのはでかい値でも、1万ぐらいなもんだ。ほとんどは千円も付けない。俺の絵の価値なんてこんなもんだ。所詮趣味の域は超えていない。
100万なんてつかないのは分かっていたが、実際目の当たりにするとちょっと落ち込む。理想と現実の差は、99万円の数字が物語っている通りで、切迫した状況で俺を錯乱させた。また明日、1万を地方競馬に突っ込もうとか考えていた。大量の千円台の返信を漁っているとひとつだけ桁が3つも多いものを見つける。300万円を提示しているものがあった。
「桁、間違ってないですかね。」
俺はそう送り返すとすぐさま間違っていないとの連絡が来た。キャッシュで送って欲しいと伝えると、それも即座了解の返信が来た。世の中にはとんでもない道楽に金を出す奴がいることを学んだ。俺は、宅急便で金を送るよう指示する。ここまで、突発的なことだったので、メッセージに集中していたが、ふと相手のアカウントを見直した。
住吉大吉、現首相の認証済アカウントであった。そういえば聞いたことがある。首相は抽象絵画のコレクターだってことを。SNSの公式アカウントで、買付交渉をするらしい。
最近の俺の絵の反響ぶりを考えれば、おかしくはないことだ。身体の全部の穴から体液が噴出するんじゃないかってぐらい笑って震えた。瑠夏が気味悪がっているのが、視野の片隅に見えた。
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