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2. 月の異変
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淡いブルーの雲がにじむよう不可思議な模様を描いて、まだそこかしこに星のまたたいている空に広がる。
月をおおい隠している雲の一部分だけが、うっすらと柔らかく光を濾している。その近くでは山のいただきが暗くくっきりと際立っているが、ほかの峰々は空に溶けるようにぼやけている。
この島の中心にある森の奥深く、密生した木々に守られるようにして『月のしずくの塔』と呼ばれる石の建物がそびえている。
聖火台のように下の方が細くなった筒形、いわば逆さにした円錐だ。
先端は地面にめりこんでいる。
塔の屋上の周囲を、凹凸の胸壁が囲んでいる。
屋上の中央に人の背丈ほどの石積みのアーチがあり、アーチの下に直径1メートルほどの水の球がある。
朝露のように透き通っていて真ん丸で、宙に浮いたままいつまでも落ちてこない。
その中には、ジャンプする形に湾曲した水色のイルカの作り物が入っている。イルカは一日で一回転する。これは『水球時計』と呼ばれ、イルカ針のその時々の位置で時間がわかるようにできている。
イルカは、あおむけに寝そべるような格好をしている。
今は《新月時》。夜明け前だ。
イシュアクアの部屋の石壁には丸いほりぬき窓があり、そこにも同じ仕掛けの水球時計が浮いている。イシュアクアは時間を確かめ、バルコニーから夜明け前のほの暗い空を見上げる。
そして、辛抱づよく月の現れを待つ。
イシュアクアはいつもこうやって、新しい[旅立つ子供]の到来のお告げを待つ。これは、この塔の神子であり[水の送りべ]であるイシュアクアの、朝の大切な勤めだ。
[旅立つ子供]が訪れる日、月はまばたきをしてそれと知らせる。
まばたきは稲光となって塔に届く。
その時、まだ暗い周囲の木立を一瞬、光が昼間のように明るく浮かびあがらせる。
イシュアクアはふと、囲いから身を乗り出して下を流れる堀を見下ろしてみた。彼女のシルエットがぼんやりと映っている。
塔の中には鏡と呼べるものは一つもない。
[送りの儀式]で使う大事な水鏡は[旅立つ子供]専用だから、イシュアクアが自分の姿を映して見ることはできない。彼女が自分の姿を映して見ることができるのは、はるか下の堀の水だけだ。
[送りの儀式]でイシュアクアの顔を見た[旅立つ子供]の多くは、「やっぱり天使っていたんだ。なんてきれいな顔なんだろう、なんて優しい声なんだろう」と幸せそうな表情で言い、時には涙を浮かべながら『天空の螺旋』を昇っていった。
自分は天使ではないが、彼らの魂がそれで安らかに『約束の天体』へ行き着き、祝福されてその土地に誕生するなら、わざわざ光栄な思いこみを正すこともないと、イシュアクアは考えていた。
堀の水鏡が、ぼんやりしたシルエットから顔の輪郭、彼女の目の深い緑色まで映すほど明るくなってきた。
もうすぐ夜が明ける。
お告げのあるなしが決まる。
イシュアクアの顔が緊張でこわばる。
水面で、墨を流したようなひとつながりの雲がさっと月を離れた。
水に映る月の上に一瞬、悲しい顔が浮かんだような気がして、イシュアクアはハッと息をのみ、身をひいた。
それから、おそるおそるもう一度、バルコニーの柵から身を乗り出して下を見た。そこにはいつもと同じ、こうこうと光る白い月があった。
イシュアクアは不吉な予感にとらわれて、まじまじと水に映る月を見つめた。月のまばたきがないまま夜が明ければ、それは今日、[旅立つ子供]が来ないというしるしだ。
ところが、月はまばたきをせず、かといって、いつものようにそのまままた雲に隠れるということもせず、何か言いたいことがあるようにいつまでもそこにあった。
イシュアクアはしびれをきらし、心の中で(どちらなのですか?)と月に尋ねた。
今度はまぎれもなくはっきりと、月の上に美しく、そして、悲しい顔が現れた。
やがて、従者を呼ぶイシュアクアの声が、塔の中に響きわたった。
「イクテュース」
夜明け前のしじまの中に、階段を駆けのぼるイクテュースの足音が響く。
「水の神子、ただいま、まいります」
部屋に飛びこんできたイクテュースは、いつになくおびえている水の神子を見て、何事かといぶかった。
「水の神子。お告げはいかに…」
イシュアクアは胸に手をあてて、動揺を押し隠すようにして言った。
「月はまだたきで稲光を起こすでもなく、かといって雲に隠れることもしなかった。そして、私が心で、『どちらなのですか?』と聞いた時、堀の水に映った月に顔が現れ、低く悲しげな声でこんな言葉を口にしたのだ。『空で凍えている私を助けておくれ』。私ははっとして、空を見上げた。すると今度は、まったく同じ声で空の月がこう言った。『水の中で溺れている私を助けておくれ』。空と水面の月は交互に同じ言葉をくりかえし、それを聞いているうちに私は不安になり、月のお告げがどちらともわからないまま、気づくとそなたの名を呼んでいた」
「月に顔が現れ、言葉を放ったというのですか?[旅立つ子供]を『約束の天体』へ導く[送りの儀式]を行うようにと、最初に水の神子に命じた時以来ではありませんか」
「そうだ。しかし、今回は私に使命を与えた時の堂々とした神々しい様子とは全く違っていた。月はなんらかの助けを求めている。しかも、まったく謎のような言葉で」
「それで、お告げはなかったのですね」
イクテュースはバルコニーの柵に手をついて身を乗り出した。長身のイクテュースがそこに立つと高さが腰までしかないので、柵が柵の役目を果たさない。胸にさがったイルカの形のペンダントの揺れがおさまるまで、彼はじっと堀の水面を見ていた。
イシュアクアはイクテュースの顔を見た。
長い髪が邪魔をして、表情がわからない。彼も、月の放った言葉の意味をさぐろうとしていることだけは確かだった。
イシュアクアも、もう一度堀を見おろした。
水に映った月は今、岩に薄くシルエットをとどめた貝の化石のような、はかない姿になっていた。空の月も瞬時にはそれと見分けられないほど薄くなっていた。どちらも今は、何も語りかけてこない。
「いかがいたしましょう。[旅立つ子供]の迎えは」
イクテュースは柵に手をつき空を見はるかしてから、ふりかえってイシュアクアに聞いた。空はまだやや暗いが、遠くに木々はうっすらと明け方の光の中にシルエットを現しつつある。『アンモナイトの森』は朝を迎えようとしていた。
「行っておくれ。しるしはなかったが、月はすぐに雲に隠れたわけではなかった。誰も来ていなければそれはそれでよいが、もし来ていたら、怖さと心細さで途方にくれてしまう。それに、万が一ということがあるから」
「御意に従います」
イクテュースは、一礼してその場を離れた。
イシュアクアは空を見上げた。
一羽の巨大な鳥がくちばしに荷物をさげ、『天海王の宮殿』めがけて飛んでいく。
「あれは猛禽(もうきん)、またの名を祈りの鳥といって、小さな鳥や獣を食べる獰猛な鳥です。くちばしからさげているのはさらわれてきた哀れな子供たち。あの鳥は天海王にその子供たちの魂をいけにえとして捧げ、あとでおあまりにありつくのです」
イクテュースのかつての言葉がよみがえった。天海王がなぜそんなむごいことをするのか、イシュアクアにはわからなかった。彼女は胸の痛みに目をふせた。そして、指と指を組み合わせ、一心に、すべての生命をつかさどる『天空の主』の慈悲をこい願う歌を歌った。
慈しみ深き 天空の主
悪しき天海王と そのしもべより
哀れなみどりごたちを
解き放ちたまえ
みこころを 示したまえ
もしや、月の異変は貝殻化石の平原に住む[にせ送りべ]たちのしわざでは。ふと、イシュアクアにそんな考えが浮かび、彼女は歌をやめた。
急いで棚から羊皮紙を取出し、後ろ髪の結び目にはさんだ不死鳥の羽根のペンを持つ。
書きだしを考えてあれこれ迷っているうちに、イシュアクアははっとしてペンを落とした。
もしかして、これは天海王のしわざか。
だとしたら、手紙など書いて何かの手違いで月明かりのコロシアムのコアトリクエひきいる[にせ送りべ]たちの手に渡れば、もっとまずいことになる。混乱に乗じて塔に攻め入る絶好の機会ととらえられるかもしれない。
イシュアクアは手紙を書くのをやめにして、携帯用の水球時計を神衣のたもとにしのばせ、頭巾のついた外出用の黒い外套を手にした。
月をおおい隠している雲の一部分だけが、うっすらと柔らかく光を濾している。その近くでは山のいただきが暗くくっきりと際立っているが、ほかの峰々は空に溶けるようにぼやけている。
この島の中心にある森の奥深く、密生した木々に守られるようにして『月のしずくの塔』と呼ばれる石の建物がそびえている。
聖火台のように下の方が細くなった筒形、いわば逆さにした円錐だ。
先端は地面にめりこんでいる。
塔の屋上の周囲を、凹凸の胸壁が囲んでいる。
屋上の中央に人の背丈ほどの石積みのアーチがあり、アーチの下に直径1メートルほどの水の球がある。
朝露のように透き通っていて真ん丸で、宙に浮いたままいつまでも落ちてこない。
その中には、ジャンプする形に湾曲した水色のイルカの作り物が入っている。イルカは一日で一回転する。これは『水球時計』と呼ばれ、イルカ針のその時々の位置で時間がわかるようにできている。
イルカは、あおむけに寝そべるような格好をしている。
今は《新月時》。夜明け前だ。
イシュアクアの部屋の石壁には丸いほりぬき窓があり、そこにも同じ仕掛けの水球時計が浮いている。イシュアクアは時間を確かめ、バルコニーから夜明け前のほの暗い空を見上げる。
そして、辛抱づよく月の現れを待つ。
イシュアクアはいつもこうやって、新しい[旅立つ子供]の到来のお告げを待つ。これは、この塔の神子であり[水の送りべ]であるイシュアクアの、朝の大切な勤めだ。
[旅立つ子供]が訪れる日、月はまばたきをしてそれと知らせる。
まばたきは稲光となって塔に届く。
その時、まだ暗い周囲の木立を一瞬、光が昼間のように明るく浮かびあがらせる。
イシュアクアはふと、囲いから身を乗り出して下を流れる堀を見下ろしてみた。彼女のシルエットがぼんやりと映っている。
塔の中には鏡と呼べるものは一つもない。
[送りの儀式]で使う大事な水鏡は[旅立つ子供]専用だから、イシュアクアが自分の姿を映して見ることはできない。彼女が自分の姿を映して見ることができるのは、はるか下の堀の水だけだ。
[送りの儀式]でイシュアクアの顔を見た[旅立つ子供]の多くは、「やっぱり天使っていたんだ。なんてきれいな顔なんだろう、なんて優しい声なんだろう」と幸せそうな表情で言い、時には涙を浮かべながら『天空の螺旋』を昇っていった。
自分は天使ではないが、彼らの魂がそれで安らかに『約束の天体』へ行き着き、祝福されてその土地に誕生するなら、わざわざ光栄な思いこみを正すこともないと、イシュアクアは考えていた。
堀の水鏡が、ぼんやりしたシルエットから顔の輪郭、彼女の目の深い緑色まで映すほど明るくなってきた。
もうすぐ夜が明ける。
お告げのあるなしが決まる。
イシュアクアの顔が緊張でこわばる。
水面で、墨を流したようなひとつながりの雲がさっと月を離れた。
水に映る月の上に一瞬、悲しい顔が浮かんだような気がして、イシュアクアはハッと息をのみ、身をひいた。
それから、おそるおそるもう一度、バルコニーの柵から身を乗り出して下を見た。そこにはいつもと同じ、こうこうと光る白い月があった。
イシュアクアは不吉な予感にとらわれて、まじまじと水に映る月を見つめた。月のまばたきがないまま夜が明ければ、それは今日、[旅立つ子供]が来ないというしるしだ。
ところが、月はまばたきをせず、かといって、いつものようにそのまままた雲に隠れるということもせず、何か言いたいことがあるようにいつまでもそこにあった。
イシュアクアはしびれをきらし、心の中で(どちらなのですか?)と月に尋ねた。
今度はまぎれもなくはっきりと、月の上に美しく、そして、悲しい顔が現れた。
やがて、従者を呼ぶイシュアクアの声が、塔の中に響きわたった。
「イクテュース」
夜明け前のしじまの中に、階段を駆けのぼるイクテュースの足音が響く。
「水の神子、ただいま、まいります」
部屋に飛びこんできたイクテュースは、いつになくおびえている水の神子を見て、何事かといぶかった。
「水の神子。お告げはいかに…」
イシュアクアは胸に手をあてて、動揺を押し隠すようにして言った。
「月はまだたきで稲光を起こすでもなく、かといって雲に隠れることもしなかった。そして、私が心で、『どちらなのですか?』と聞いた時、堀の水に映った月に顔が現れ、低く悲しげな声でこんな言葉を口にしたのだ。『空で凍えている私を助けておくれ』。私ははっとして、空を見上げた。すると今度は、まったく同じ声で空の月がこう言った。『水の中で溺れている私を助けておくれ』。空と水面の月は交互に同じ言葉をくりかえし、それを聞いているうちに私は不安になり、月のお告げがどちらともわからないまま、気づくとそなたの名を呼んでいた」
「月に顔が現れ、言葉を放ったというのですか?[旅立つ子供]を『約束の天体』へ導く[送りの儀式]を行うようにと、最初に水の神子に命じた時以来ではありませんか」
「そうだ。しかし、今回は私に使命を与えた時の堂々とした神々しい様子とは全く違っていた。月はなんらかの助けを求めている。しかも、まったく謎のような言葉で」
「それで、お告げはなかったのですね」
イクテュースはバルコニーの柵に手をついて身を乗り出した。長身のイクテュースがそこに立つと高さが腰までしかないので、柵が柵の役目を果たさない。胸にさがったイルカの形のペンダントの揺れがおさまるまで、彼はじっと堀の水面を見ていた。
イシュアクアはイクテュースの顔を見た。
長い髪が邪魔をして、表情がわからない。彼も、月の放った言葉の意味をさぐろうとしていることだけは確かだった。
イシュアクアも、もう一度堀を見おろした。
水に映った月は今、岩に薄くシルエットをとどめた貝の化石のような、はかない姿になっていた。空の月も瞬時にはそれと見分けられないほど薄くなっていた。どちらも今は、何も語りかけてこない。
「いかがいたしましょう。[旅立つ子供]の迎えは」
イクテュースは柵に手をつき空を見はるかしてから、ふりかえってイシュアクアに聞いた。空はまだやや暗いが、遠くに木々はうっすらと明け方の光の中にシルエットを現しつつある。『アンモナイトの森』は朝を迎えようとしていた。
「行っておくれ。しるしはなかったが、月はすぐに雲に隠れたわけではなかった。誰も来ていなければそれはそれでよいが、もし来ていたら、怖さと心細さで途方にくれてしまう。それに、万が一ということがあるから」
「御意に従います」
イクテュースは、一礼してその場を離れた。
イシュアクアは空を見上げた。
一羽の巨大な鳥がくちばしに荷物をさげ、『天海王の宮殿』めがけて飛んでいく。
「あれは猛禽(もうきん)、またの名を祈りの鳥といって、小さな鳥や獣を食べる獰猛な鳥です。くちばしからさげているのはさらわれてきた哀れな子供たち。あの鳥は天海王にその子供たちの魂をいけにえとして捧げ、あとでおあまりにありつくのです」
イクテュースのかつての言葉がよみがえった。天海王がなぜそんなむごいことをするのか、イシュアクアにはわからなかった。彼女は胸の痛みに目をふせた。そして、指と指を組み合わせ、一心に、すべての生命をつかさどる『天空の主』の慈悲をこい願う歌を歌った。
慈しみ深き 天空の主
悪しき天海王と そのしもべより
哀れなみどりごたちを
解き放ちたまえ
みこころを 示したまえ
もしや、月の異変は貝殻化石の平原に住む[にせ送りべ]たちのしわざでは。ふと、イシュアクアにそんな考えが浮かび、彼女は歌をやめた。
急いで棚から羊皮紙を取出し、後ろ髪の結び目にはさんだ不死鳥の羽根のペンを持つ。
書きだしを考えてあれこれ迷っているうちに、イシュアクアははっとしてペンを落とした。
もしかして、これは天海王のしわざか。
だとしたら、手紙など書いて何かの手違いで月明かりのコロシアムのコアトリクエひきいる[にせ送りべ]たちの手に渡れば、もっとまずいことになる。混乱に乗じて塔に攻め入る絶好の機会ととらえられるかもしれない。
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