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3. 天使もどき
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〈天使もどき〉は翼を休める場所を探して、海の上に視線をさまよわせていた。
いつの間に、なぜ〈天使もどき〉になったのかわからなかった。
自分が本物の天使になったとは思えない。
ただ、翼があって空を飛んでいるし、天使を描いた絵で見たことのある白いローブをまとっているからら、天使に似ているころだけはたしかだ。
だから、自分のことを〈天使もどき〉だと思うことにした。
自分はもともとここにいたわけではないし、帰らなければならないような気がする。
でも、どこに帰るのか、どこにいたのかまるで思い出せない。
ずっと海面ばかり見ていると、沖の方へ続いている無数の細い線に誘われて水平線に吸いこまれそうになる。
そこでは光がむやみにはねて目を射るので、〈天使もどき〉はなるべく沖合いを見ず、下を見て飛ぶように心がけた。
行けども、行けども海、また海。
高度が下がっていることに気づいてあわてて翼を激しく羽ばたかせる。
すると、今度は胸のあたりの筋肉が痛くなってくる。
(限界かな)
〈天使もどき〉の心をあきらめがかすめる。
もう海に落ちてもいい。
そうすればきっと、何かが変わるか終わるかして、気がついたら自分は元いた世界に戻っているかもしれない。そう思った。
けれどもその時、いたずらに光ばかりはね散らかしていた海に、緑色のものが見えた。木の生い茂る島だ。
〈天使もどき〉は、その発見に勇気づけられ、ここが踏んばりどころとばかりに、疲れを忘れてせいいっぱい羽ばたいた。
やっとの思いで島の近くまで来た。
上から見た島の形は、丸の中を塗りつぶした数字の『9』にそっくりだ。『9』の字のきゅっと丸まった書き終わりの先端に接するようにして、向かって左側の端にもう一つ小さな島らしきものがあることに[天使もどき]は気づいた。
白い岩石だけで木ひとつない、細長くそびえる岩山が海面に円形に集まっている。極端に細長い岩山のいただきにはそれぞれ、巨大な彫刻らしきものが刻みつけられている。
数えてみれば九つあるその岩山の数に合わせて、魚類の祖先や爬虫類の祖先や恐竜に始まり時計回りに、九段階の生き物が現代に近づくように配置されて並んでいる。そして、現代に近づくにつれて高さも低くなっている。
ただ、人間の彫刻で終わりではなく、その次の岩山のいただきには炎をあげる球体が彫刻されていた。
〈天使もどき〉は岩だけの島より緑色の島に降りたいと思った。
〈天使もどき〉が高度を下げていくと、岩の彫刻が近くなりひときわ奇怪な感じが増した。
円形に並ぶ岩山に囲まれた海面に、青白く光るものが見えた。
〈天使もどき〉は気味が悪くなり、もう翼が折れてもいいつもりで残った力をふりしぼり、ほとんど目を閉じてラストスパートで『9』の字の丸い部分にあたる緑色の島をめざした。
緑の島の円形の部分の外周に山々が連なり、内陸に平地が広がる。
平地にはぽつりぽつりと建物が点在している。
荒涼とした風景の中に見覚えのある建築物が見えた。
身近なものではなく、たしか、本で見た。そうだ、コロシアムだ。
ローマの円形劇場、そして、歴史をさかのぼれば血なまぐさい格闘場でもあったはずだ。
島の中心には起伏の少ない森が広がり、そこに密生する木々の列は渦を巻くような形に並んでいる。
建物のある方に降りれば、きっと誰かいる。
突然迷いこんだこの世界が何なのか、どうしたら元の世界に戻れるのか教えてくれる。
〈天使もどき〉はそう思って、今度こそ本当に降りられそうな場所を探した。
その時ふいに強い風が吹いて、彫刻の並ぶ岩だらけの島の方に飛ばされそうになった。
体勢を立て直そうともがいているうちに、今度はいきなり何か強い力に引っぱられて〈天使もどき〉は急降下した。
落ちながら、自分が斜めに落ちていることと、落ちる先が島の丸くなった緑の部分ではなくそこからのびている細い線の曲線の方であることを感じとった。
どんどん近づいてくるのはクッションになりそうな木の密生した森ではなく、岩礁のように海の上に出ている、平たく、そしておそらくは硬いであろう細い道だ。
(落ちたら、死んでしまう)
〈天使もどき〉は恐ろしい速さで地面に引き寄せられながら、かろうじて二、三回羽ばたくことができた。
でもそれも、むなしく宙をかいただけで、〈天使もどき〉を元の飛翔に戻すことはできなかった。
〈天使もどき〉は、(自分は天使だ、飛べるのだ)と必死で自分に言い聞かせた。
(天使、天使、テミス、アポロ)
〈天使もどき〉は、ぎょっとした。
今、思い浮かべたテミスとアポロとはいったい何なのか、どうしてこの言葉がふいに出てきたのかわからなかった。
一生懸命考えようとするが、その間にもどんどん海が迫ってくる。
〈天使もどき〉は膝をかかえ、ぎゅっと目を閉じた。
「アポロは本当にひどい子」
心の中で声が聞こえた。
「違うよ。ひどいのはテミスだよ。ママはまた、間違えてるよ」
自分でもなぜ、そんなことを考えたのかわからなかった。
バシャン。
激しい水音がして、背中にすごい衝撃がはしった。
同時に、今までいやというほど受けていた空気抵抗が、いきなりなくなった。
〈天使もどき〉は、今度は手足をじたばたさせて、水をかかなければならなかった。
ほどなく頭が水面から出ると、そこが海でないことがわかった。
〈天使もどき〉は立ち上がった。
立ち上がってみると、腰までの深さのその水は、大きな岩石の頂をくりぬいた穴にたまったものだった。
ふちに手をかけて這い上がる。天使の白いローブは不思議なことにぬれていなかった。
服のまま水に入ったら普通なら体にべったりと貼りついて気持ち悪いし、あと始末が大変なのだ。
〈天使もどき〉は自分にまだ翼があるかどうか確かめるために、手で背中をさぐってみた。
翼はちゃんと生えていた。
ぐしょぐしょにぬれそぼっていて当然なのに、ふわふわした羽毛がそのままだ。
〈天使もどき〉は岩石のてっぺんの水たまりの上にかがんだ。
そこには翼の生えた生き物が映っている。
〈天使もどき〉は一瞬それを自分の姿とカン違いした。
しかし、近くの物を映しているにしては、像は小さすぎた。
見上げるとその生き物は上空を、雲の間を縫うようにして飛んでいた。
〈天使もどき〉はもう一度立ち上がって、今度は周りを見回してはじめて、この巨大な岩石が球形をしていることに気づいた。
あっちにもこっちにも、月のクレーターのようなくぼみがある。
ただ、水がたまっているのは〈天使もどき〉がはまってしまった窪みだけだった。
海をへだてて、さっき上から見た彫刻の岩山が険しくそびえている。
昔、絵がたくさん載った本で見たような細長い山々だ。
こんなに近くで下から見ると頂の彫刻の形はわかりにくかったが、一番最後の燃える球体の形だけはどうにかわかった。
岩山の山腹にはなぜか、本で見たことのある三葉虫の化石がでかでかと刻みつけられている。
〈天使もどき〉にはさっぱり意味がわからなかった。
巨大な球形の岩石のぎりぎり端まで身を乗り出して、〈天使もどき〉は下を見た。
〈天使もどき〉はぞっとした。ぬれててらてらと黒っぽく光る岩礁が、なだらかな階段状になって海まで続いている。
そして、この岩は空中に半分はみ出て崖っぷちにめりこんでいる球体なのだ。
自分の重みで岩が海に落ちるかもしれないと考えた〈天使もどき〉はゆっくりと後ろに手をつき、そのまま両手両足でそろそろと後ろ歩きした。
それから、立ち上がって周りを見回した。
球体の岩石から左右に、崖に沿って道が伸びている。
というより、この岩石が道を寸断している。
さっき降りようとした森が遠くに見えた。
森の向こうに、緑色濃くなだらかな山が見えた。
〈天使もどき〉は丸っこくてなかなか足場が決められない岩石を一歩一歩慎重に降りてゆく。
岬の道に降りた時、自分が編み上げサンダルを履いていることに気づいた。足元は、白っぽく粒子の細かい砂利を敷きつめた道だ。
白っぽい石を積み重ねて作った簡単な柵が道の両脇に続いている。
道も柵も、だれかが通るために作ってあることは確かだ。
〈天使もどき〉はとりあえず歩き出した。
どれだけ歩いただろう。やっと『9』の字の丸のところにあたる森のはずれまで来た。
かつて〈天使もどき〉は行儀よく並んだ竹や杉なら何度も見たことがあるが、こんなふうに高さも枝振りも葉の色の濃さも形もまちまちの木々が生えている森を実際に見たことはなかった。
森を左に見て、その外周を崖の道は続いていた。
〈天使もどき〉は気配を感じたのでとっさに木立の中に分け入って隠れた。足の下で小枝がぽきぽき折れる音がした。
その音に驚いたように、近くの枝からばたばたと鳥が飛び立つ。
その後、世界が止まったように静かになった。
大きな木はごつごつしたコブのある根をうねらせていて、たまに別の植物の蔦がからまっている。
小さな赤い実や白い小さな花をつけた草木がその根元に生えていた。
静寂を破って、突然、誰かの声がした。
「ストップ。順路は向こうだよ」
いつの間に、なぜ〈天使もどき〉になったのかわからなかった。
自分が本物の天使になったとは思えない。
ただ、翼があって空を飛んでいるし、天使を描いた絵で見たことのある白いローブをまとっているからら、天使に似ているころだけはたしかだ。
だから、自分のことを〈天使もどき〉だと思うことにした。
自分はもともとここにいたわけではないし、帰らなければならないような気がする。
でも、どこに帰るのか、どこにいたのかまるで思い出せない。
ずっと海面ばかり見ていると、沖の方へ続いている無数の細い線に誘われて水平線に吸いこまれそうになる。
そこでは光がむやみにはねて目を射るので、〈天使もどき〉はなるべく沖合いを見ず、下を見て飛ぶように心がけた。
行けども、行けども海、また海。
高度が下がっていることに気づいてあわてて翼を激しく羽ばたかせる。
すると、今度は胸のあたりの筋肉が痛くなってくる。
(限界かな)
〈天使もどき〉の心をあきらめがかすめる。
もう海に落ちてもいい。
そうすればきっと、何かが変わるか終わるかして、気がついたら自分は元いた世界に戻っているかもしれない。そう思った。
けれどもその時、いたずらに光ばかりはね散らかしていた海に、緑色のものが見えた。木の生い茂る島だ。
〈天使もどき〉は、その発見に勇気づけられ、ここが踏んばりどころとばかりに、疲れを忘れてせいいっぱい羽ばたいた。
やっとの思いで島の近くまで来た。
上から見た島の形は、丸の中を塗りつぶした数字の『9』にそっくりだ。『9』の字のきゅっと丸まった書き終わりの先端に接するようにして、向かって左側の端にもう一つ小さな島らしきものがあることに[天使もどき]は気づいた。
白い岩石だけで木ひとつない、細長くそびえる岩山が海面に円形に集まっている。極端に細長い岩山のいただきにはそれぞれ、巨大な彫刻らしきものが刻みつけられている。
数えてみれば九つあるその岩山の数に合わせて、魚類の祖先や爬虫類の祖先や恐竜に始まり時計回りに、九段階の生き物が現代に近づくように配置されて並んでいる。そして、現代に近づくにつれて高さも低くなっている。
ただ、人間の彫刻で終わりではなく、その次の岩山のいただきには炎をあげる球体が彫刻されていた。
〈天使もどき〉は岩だけの島より緑色の島に降りたいと思った。
〈天使もどき〉が高度を下げていくと、岩の彫刻が近くなりひときわ奇怪な感じが増した。
円形に並ぶ岩山に囲まれた海面に、青白く光るものが見えた。
〈天使もどき〉は気味が悪くなり、もう翼が折れてもいいつもりで残った力をふりしぼり、ほとんど目を閉じてラストスパートで『9』の字の丸い部分にあたる緑色の島をめざした。
緑の島の円形の部分の外周に山々が連なり、内陸に平地が広がる。
平地にはぽつりぽつりと建物が点在している。
荒涼とした風景の中に見覚えのある建築物が見えた。
身近なものではなく、たしか、本で見た。そうだ、コロシアムだ。
ローマの円形劇場、そして、歴史をさかのぼれば血なまぐさい格闘場でもあったはずだ。
島の中心には起伏の少ない森が広がり、そこに密生する木々の列は渦を巻くような形に並んでいる。
建物のある方に降りれば、きっと誰かいる。
突然迷いこんだこの世界が何なのか、どうしたら元の世界に戻れるのか教えてくれる。
〈天使もどき〉はそう思って、今度こそ本当に降りられそうな場所を探した。
その時ふいに強い風が吹いて、彫刻の並ぶ岩だらけの島の方に飛ばされそうになった。
体勢を立て直そうともがいているうちに、今度はいきなり何か強い力に引っぱられて〈天使もどき〉は急降下した。
落ちながら、自分が斜めに落ちていることと、落ちる先が島の丸くなった緑の部分ではなくそこからのびている細い線の曲線の方であることを感じとった。
どんどん近づいてくるのはクッションになりそうな木の密生した森ではなく、岩礁のように海の上に出ている、平たく、そしておそらくは硬いであろう細い道だ。
(落ちたら、死んでしまう)
〈天使もどき〉は恐ろしい速さで地面に引き寄せられながら、かろうじて二、三回羽ばたくことができた。
でもそれも、むなしく宙をかいただけで、〈天使もどき〉を元の飛翔に戻すことはできなかった。
〈天使もどき〉は、(自分は天使だ、飛べるのだ)と必死で自分に言い聞かせた。
(天使、天使、テミス、アポロ)
〈天使もどき〉は、ぎょっとした。
今、思い浮かべたテミスとアポロとはいったい何なのか、どうしてこの言葉がふいに出てきたのかわからなかった。
一生懸命考えようとするが、その間にもどんどん海が迫ってくる。
〈天使もどき〉は膝をかかえ、ぎゅっと目を閉じた。
「アポロは本当にひどい子」
心の中で声が聞こえた。
「違うよ。ひどいのはテミスだよ。ママはまた、間違えてるよ」
自分でもなぜ、そんなことを考えたのかわからなかった。
バシャン。
激しい水音がして、背中にすごい衝撃がはしった。
同時に、今までいやというほど受けていた空気抵抗が、いきなりなくなった。
〈天使もどき〉は、今度は手足をじたばたさせて、水をかかなければならなかった。
ほどなく頭が水面から出ると、そこが海でないことがわかった。
〈天使もどき〉は立ち上がった。
立ち上がってみると、腰までの深さのその水は、大きな岩石の頂をくりぬいた穴にたまったものだった。
ふちに手をかけて這い上がる。天使の白いローブは不思議なことにぬれていなかった。
服のまま水に入ったら普通なら体にべったりと貼りついて気持ち悪いし、あと始末が大変なのだ。
〈天使もどき〉は自分にまだ翼があるかどうか確かめるために、手で背中をさぐってみた。
翼はちゃんと生えていた。
ぐしょぐしょにぬれそぼっていて当然なのに、ふわふわした羽毛がそのままだ。
〈天使もどき〉は岩石のてっぺんの水たまりの上にかがんだ。
そこには翼の生えた生き物が映っている。
〈天使もどき〉は一瞬それを自分の姿とカン違いした。
しかし、近くの物を映しているにしては、像は小さすぎた。
見上げるとその生き物は上空を、雲の間を縫うようにして飛んでいた。
〈天使もどき〉はもう一度立ち上がって、今度は周りを見回してはじめて、この巨大な岩石が球形をしていることに気づいた。
あっちにもこっちにも、月のクレーターのようなくぼみがある。
ただ、水がたまっているのは〈天使もどき〉がはまってしまった窪みだけだった。
海をへだてて、さっき上から見た彫刻の岩山が険しくそびえている。
昔、絵がたくさん載った本で見たような細長い山々だ。
こんなに近くで下から見ると頂の彫刻の形はわかりにくかったが、一番最後の燃える球体の形だけはどうにかわかった。
岩山の山腹にはなぜか、本で見たことのある三葉虫の化石がでかでかと刻みつけられている。
〈天使もどき〉にはさっぱり意味がわからなかった。
巨大な球形の岩石のぎりぎり端まで身を乗り出して、〈天使もどき〉は下を見た。
〈天使もどき〉はぞっとした。ぬれててらてらと黒っぽく光る岩礁が、なだらかな階段状になって海まで続いている。
そして、この岩は空中に半分はみ出て崖っぷちにめりこんでいる球体なのだ。
自分の重みで岩が海に落ちるかもしれないと考えた〈天使もどき〉はゆっくりと後ろに手をつき、そのまま両手両足でそろそろと後ろ歩きした。
それから、立ち上がって周りを見回した。
球体の岩石から左右に、崖に沿って道が伸びている。
というより、この岩石が道を寸断している。
さっき降りようとした森が遠くに見えた。
森の向こうに、緑色濃くなだらかな山が見えた。
〈天使もどき〉は丸っこくてなかなか足場が決められない岩石を一歩一歩慎重に降りてゆく。
岬の道に降りた時、自分が編み上げサンダルを履いていることに気づいた。足元は、白っぽく粒子の細かい砂利を敷きつめた道だ。
白っぽい石を積み重ねて作った簡単な柵が道の両脇に続いている。
道も柵も、だれかが通るために作ってあることは確かだ。
〈天使もどき〉はとりあえず歩き出した。
どれだけ歩いただろう。やっと『9』の字の丸のところにあたる森のはずれまで来た。
かつて〈天使もどき〉は行儀よく並んだ竹や杉なら何度も見たことがあるが、こんなふうに高さも枝振りも葉の色の濃さも形もまちまちの木々が生えている森を実際に見たことはなかった。
森を左に見て、その外周を崖の道は続いていた。
〈天使もどき〉は気配を感じたのでとっさに木立の中に分け入って隠れた。足の下で小枝がぽきぽき折れる音がした。
その音に驚いたように、近くの枝からばたばたと鳥が飛び立つ。
その後、世界が止まったように静かになった。
大きな木はごつごつしたコブのある根をうねらせていて、たまに別の植物の蔦がからまっている。
小さな赤い実や白い小さな花をつけた草木がその根元に生えていた。
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