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第7部:新しい春に、もう一人の“僕”
第29話:美月と真帆 ディルドで愛して
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夜、真帆の部屋。
間接照明の灯りだけが柔らかく二人を包む。
シーツの上、並んで座った美月と真帆。
お互いに、黒のランジェリーを身につけたまま、指先で触れあい、肌の温度を確かめている。
「それにしても……なおちゃんも、すごく可愛かったよね。あの尻尾とか……あんなに似合うとは思わなかった」
真帆がぽつりと漏らすと、美月はくすっと笑った。
「うん。でもね……私はこっちの尻尾のほうが好きかも」
そう言って、美月が軽くお尻を突き出す。
その奥に、小さなリボンのついたバットプラグが可愛らしく覗いていた。
「ちょっと……言わないでよ、それ。……でも、見せたいって思わせるのがずるい」
「ふふ、真帆も充分ずるいよ。ほら、ほらほら、ここ……」
指先で、真帆の胸元を撫でながら、下着の中に隠したディルドの先端をつつく。
柔らかな双丘のあいだに挟まれたそれは、今はまだ眠っているけれど――すぐに、熱を帯びていく。
「……つけててって、言ったのは美月でしょ」
「うん。だって、その顔が見たかったから」
美月の指が、真帆の太腿の内側を這って、そっと脚を開かせる。
ディルドの先が、わずかに濡れたクロッチに触れ、ふたりの吐息が揃って甘くなる。
「ん……ちょっと……やっぱ、恥ずかしいって……」
「恥ずかしいのが、いいんでしょ? 私の真帆」
耳元で囁かれ、真帆の腰がわずかに揺れる。
視線が絡まり、体温が混じり、服の下に隠したフェティッシュな秘密がひとつずつ暴かれていく。
やがて、美月はテーブルの引き出しから、滑らかなスリムディルドを取り出した。
柔らかなシリコンの質感と、白く艶めく軸が、間接照明のもとで淫靡に光る。
「ねえ、真帆。これ、自分で挿れてみて? わたし、見てるから」
「えっ、……それは……」
「ダメ?」
「……じゃあ、ちゃんと見てて」
震える指で、ディルドの先端を愛液に濡らしながら、真帆はゆっくりと、自らの中にそれを受け入れていく。
鏡のような美月の視線のなか、自分の身体が少しずつ変化していくのを、感じながら。
「……真帆、ほんとに、綺麗。……私だけが見てるの、嬉しい」
「……もっと、見てて。美月だけには、見せたいの」
その夜、ふたりは何度も唇を重ね、
“秘密の装備”ごと、お互いを確かめ合った。
この関係は、単なる性愛ではない。
共犯であり、共感であり、何より――心と身体の全部を預けられる唯一の相手だった。
…真帆の声は、甘く掠れていた。
キスの余韻が、唇の端にすこし残る。
ベッドの上でうつぶせになった美月の背中に、今度は真帆が腰を重ねる。
手には、細身のディルド。色は淡いパープル、真帆がこっそり選んだものだった。
「美月が選んだって言ってたけど、……ほんとは、こうされたいんでしょう?」
「……っ、意地悪」
美月は小さく笑いながらも、目尻に快楽の滲む色を宿して、頷いた。
シーツの上に柔らかく広がった髪、その奥に見えるのは――
「ほら、いつもみたいに声我慢して。わたしだけが聞こえるように」
そう囁くと、真帆はディルドの先を、すでに潤った場所にそっとあてがった。
わざとすぐには押し込まず、美月の太ももをやさしく撫でる。
ぴくん、と小さく跳ねた腰。
既に、欲しがっている。
彼女の“仕上げ”は完璧だった。
「お願い、……入れて」
それは懇願にも似た吐息。
真帆はその声を合図に、ゆっくりと、けれどためらいなく差し込んでいく。
「あっ……!」
美月の指先がシーツを握り締める。
深く、奥まで届いた瞬間――体の奥からこみ上げるような声が、口元から漏れた。
「可愛い、美月……奥までちゃんと、届いてるね」
真帆は、美月の腰に両手を添えながら、ゆっくりと動きを重ねていく。
あえてリズムを変えながら、心地よさと焦らしの波を与えていく。
「わたしも……こんなこと、なおにしたいな……」
そんな呟きに、美月がふと顔を上げる。
「……やきもち?」
「んーん。違うよ。なおのこと、もっと可愛くなればいいって思ってるの。わたしたちが教えたみたいに、ね」
微笑む真帆の瞳には、優しさと、ほんの少しの支配欲が混ざっていた。
そしてもう一度、ディルドを深く押し込む。
「あぁ……んっ、……っ、好き……真帆……」
耳元にかすかに届く、声にならない甘い喘ぎ。
夜は、まだ終わらない。
間接照明の灯りだけが柔らかく二人を包む。
シーツの上、並んで座った美月と真帆。
お互いに、黒のランジェリーを身につけたまま、指先で触れあい、肌の温度を確かめている。
「それにしても……なおちゃんも、すごく可愛かったよね。あの尻尾とか……あんなに似合うとは思わなかった」
真帆がぽつりと漏らすと、美月はくすっと笑った。
「うん。でもね……私はこっちの尻尾のほうが好きかも」
そう言って、美月が軽くお尻を突き出す。
その奥に、小さなリボンのついたバットプラグが可愛らしく覗いていた。
「ちょっと……言わないでよ、それ。……でも、見せたいって思わせるのがずるい」
「ふふ、真帆も充分ずるいよ。ほら、ほらほら、ここ……」
指先で、真帆の胸元を撫でながら、下着の中に隠したディルドの先端をつつく。
柔らかな双丘のあいだに挟まれたそれは、今はまだ眠っているけれど――すぐに、熱を帯びていく。
「……つけててって、言ったのは美月でしょ」
「うん。だって、その顔が見たかったから」
美月の指が、真帆の太腿の内側を這って、そっと脚を開かせる。
ディルドの先が、わずかに濡れたクロッチに触れ、ふたりの吐息が揃って甘くなる。
「ん……ちょっと……やっぱ、恥ずかしいって……」
「恥ずかしいのが、いいんでしょ? 私の真帆」
耳元で囁かれ、真帆の腰がわずかに揺れる。
視線が絡まり、体温が混じり、服の下に隠したフェティッシュな秘密がひとつずつ暴かれていく。
やがて、美月はテーブルの引き出しから、滑らかなスリムディルドを取り出した。
柔らかなシリコンの質感と、白く艶めく軸が、間接照明のもとで淫靡に光る。
「ねえ、真帆。これ、自分で挿れてみて? わたし、見てるから」
「えっ、……それは……」
「ダメ?」
「……じゃあ、ちゃんと見てて」
震える指で、ディルドの先端を愛液に濡らしながら、真帆はゆっくりと、自らの中にそれを受け入れていく。
鏡のような美月の視線のなか、自分の身体が少しずつ変化していくのを、感じながら。
「……真帆、ほんとに、綺麗。……私だけが見てるの、嬉しい」
「……もっと、見てて。美月だけには、見せたいの」
その夜、ふたりは何度も唇を重ね、
“秘密の装備”ごと、お互いを確かめ合った。
この関係は、単なる性愛ではない。
共犯であり、共感であり、何より――心と身体の全部を預けられる唯一の相手だった。
…真帆の声は、甘く掠れていた。
キスの余韻が、唇の端にすこし残る。
ベッドの上でうつぶせになった美月の背中に、今度は真帆が腰を重ねる。
手には、細身のディルド。色は淡いパープル、真帆がこっそり選んだものだった。
「美月が選んだって言ってたけど、……ほんとは、こうされたいんでしょう?」
「……っ、意地悪」
美月は小さく笑いながらも、目尻に快楽の滲む色を宿して、頷いた。
シーツの上に柔らかく広がった髪、その奥に見えるのは――
「ほら、いつもみたいに声我慢して。わたしだけが聞こえるように」
そう囁くと、真帆はディルドの先を、すでに潤った場所にそっとあてがった。
わざとすぐには押し込まず、美月の太ももをやさしく撫でる。
ぴくん、と小さく跳ねた腰。
既に、欲しがっている。
彼女の“仕上げ”は完璧だった。
「お願い、……入れて」
それは懇願にも似た吐息。
真帆はその声を合図に、ゆっくりと、けれどためらいなく差し込んでいく。
「あっ……!」
美月の指先がシーツを握り締める。
深く、奥まで届いた瞬間――体の奥からこみ上げるような声が、口元から漏れた。
「可愛い、美月……奥までちゃんと、届いてるね」
真帆は、美月の腰に両手を添えながら、ゆっくりと動きを重ねていく。
あえてリズムを変えながら、心地よさと焦らしの波を与えていく。
「わたしも……こんなこと、なおにしたいな……」
そんな呟きに、美月がふと顔を上げる。
「……やきもち?」
「んーん。違うよ。なおのこと、もっと可愛くなればいいって思ってるの。わたしたちが教えたみたいに、ね」
微笑む真帆の瞳には、優しさと、ほんの少しの支配欲が混ざっていた。
そしてもう一度、ディルドを深く押し込む。
「あぁ……んっ、……っ、好き……真帆……」
耳元にかすかに届く、声にならない甘い喘ぎ。
夜は、まだ終わらない。
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