受付バイトは女装が必須?

なな

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第10部:鍵と快感、仕込まれる私たち

第四章:教えられる私、磨かれる夜

「なおちゃん、ほんとに……全部つけて来たんだ?」

美月の声は、少し驚いて、少し甘やかすような響きだった。

なおは頷きながら、うつ伏せの姿勢のまま、クッションに顔を埋めた。
美月と真帆の部屋。ラグの上に敷かれたブランケットの上。
ルームライトだけが、温かく部屋を照らしている。

──なおの装いは、“女として整えられた状態”。

ヌーブラ二枚重ねで谷間を作り、
その上からランジェリーブラを重ねて安定させ、
ウエストはきつくコルセットで締め上げて、
クロッチにはリング付きショーツ、
中には小型ローターが差し込まれていた。
さらに太もものベルト同士がチェーンで固定されている。

そして──鍵は、自分の手元にはない。

「じゃあ……始めよっか」

真帆がそう言いながら、なおの背中にそっと手を置いた。

(“始める”って……なにを……)

わかっている。
でも、声にできなかった。

コルセットの紐が解かれ、少しずつ、締めつけが緩んでいく。
その過程で、身体の奥に押し込まれていた意識が、ふわりと解放される。

「呼吸が楽になった分……敏感になるよ、ここ」

美月が、ブラのカップ越しに乳房の下の縁を指先でなぞった。

「ん……っ」

揺れる。貼り付いたヌーブラが、動くたびに皮膚を引っ張る。
それだけで、なおの胸が“自分のものじゃない柔らかさ”として疼く。

「可愛いね……。揺れるたびに反応してる」

「……や、め……恥ずかしい……っ」

「恥ずかしいのが、感じてる証拠」

真帆が、なおのショーツの腰紐をそっと撫でる。
鍵のついたリングが、わずかに揺れてカチャ、と音を立てた。

「これ、開けない。今日は触れないよ。……それでも、ちゃんと感じるようになってね」

脚をなぞりながら
ローターのスイッチが入る。

微弱な振動が、ショーツの中で始まる。

「っ、あ……あっ……」

脚が、ぴくりと震えた。
直接触れていないのに、内側が熱くなる。

「ね、感じてきたら、どこが気持ちいいか教えて?」

「……そんな……わかんない……っ」

「じゃあ、わたしたちが、なおちゃんの身体で探すから」

美月がブラのストラップをずらし、ヌーブラの端に指をかける。
そして、そっとずらして──肌に直接、唇を落とした。

「ひっ……」

唇の感触と、ローターの震え。
どちらが原因かわからないまま、なおの身体はびくびくと反応していた。

「こっちの胸は? ……少し、遅れて反応する。こっちは、もっと……」

「うん、左の方が敏感。わたしと同じだ」

真帆の手が、なおの脚の付け根に添えられる。

ローターの振動が一段階、強くなった。

「んっ……あ……だめ……だめ……っ」

「大丈夫。ちゃんと感じていいの」

「なおちゃんは、もう“女の子として可愛がられるための身体”になってきてるから」

「っ……し、あわせ……です……」

息が乱れ、涙がにじむ。

でも、それは痛みでも苦しみでもなく──
確かに、“教えられている”幸福だった。
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