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第13部:溢れてしまいそうな私たち
第四章:佑真との“視線の距離”が近づく夜
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佑真の部屋の空気は、いつも少し冷たくて静かだ。
暖房はついているのに、肌に触れる風だけが妙に意識を研ぎ澄ませる。
柊は、ソファの端に腰かけていた。
何もされていない。
何も言われていない。
──でも、それだけで、すでに身体の奥が疼いていた。
「……落ち着かない?」
佑真の問いかけに、柊は小さく頷いた。
「……はい。なにもされてないのに、落ち着かないです……」
今日の装いは、膝丈のスカートにタイツ、ゆったりした白のニット。
だけど、内側には──プラグ、貞操具、コルセット。
全てが“装った状態”であることに変わりはなかった。
(なにもされてないのに、こんなに……)
彼の視線が、一度だけ柊の腰に落ちた。
その瞬間、背筋がぴんと伸び、脚がピクリと震える。
「いま……」
「うん。見ただけだよ」
「……それが、わかって……っ。見られてるってだけで、奥が熱くなって……」
佑真は、無言で近づき、目の前にしゃがみ込む。
「じゃあ、見ていてあげる。
君が、触れられなくても“感じてしまう”ところを」
「っ……そんな……無理……っ」
「大丈夫。……君の身体、ちゃんと育ってるよ。
もう、視線だけで“命令”が通るくらいに」
柊はその言葉に、わずかに息を漏らした。
身体の奥、プラグが存在を主張し始める。
(見られてるだけなのに……っ。
命令もされてないのに、従いたくて、たまらない……)
「……佑真さん」
「ん?」
「今日は……なにもされなくて、いいです。
でも……このまま、ずっと見ててほしい……」
「いいよ。君は……見られているだけで、
“自分がどうなってるか”を思い知れる子だから」
柊の頬を、ゆるく熱がなでた。
下腹がじわじわと疼いて、
コルセットの奥で──感じてしまっていることが、確かにあった。
暖房はついているのに、肌に触れる風だけが妙に意識を研ぎ澄ませる。
柊は、ソファの端に腰かけていた。
何もされていない。
何も言われていない。
──でも、それだけで、すでに身体の奥が疼いていた。
「……落ち着かない?」
佑真の問いかけに、柊は小さく頷いた。
「……はい。なにもされてないのに、落ち着かないです……」
今日の装いは、膝丈のスカートにタイツ、ゆったりした白のニット。
だけど、内側には──プラグ、貞操具、コルセット。
全てが“装った状態”であることに変わりはなかった。
(なにもされてないのに、こんなに……)
彼の視線が、一度だけ柊の腰に落ちた。
その瞬間、背筋がぴんと伸び、脚がピクリと震える。
「いま……」
「うん。見ただけだよ」
「……それが、わかって……っ。見られてるってだけで、奥が熱くなって……」
佑真は、無言で近づき、目の前にしゃがみ込む。
「じゃあ、見ていてあげる。
君が、触れられなくても“感じてしまう”ところを」
「っ……そんな……無理……っ」
「大丈夫。……君の身体、ちゃんと育ってるよ。
もう、視線だけで“命令”が通るくらいに」
柊はその言葉に、わずかに息を漏らした。
身体の奥、プラグが存在を主張し始める。
(見られてるだけなのに……っ。
命令もされてないのに、従いたくて、たまらない……)
「……佑真さん」
「ん?」
「今日は……なにもされなくて、いいです。
でも……このまま、ずっと見ててほしい……」
「いいよ。君は……見られているだけで、
“自分がどうなってるか”を思い知れる子だから」
柊の頬を、ゆるく熱がなでた。
下腹がじわじわと疼いて、
コルセットの奥で──感じてしまっていることが、確かにあった。
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