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第17部:ほどかれる羞恥、締められる絆
第四章:ホテルの夜、女の子として愛される
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ディナーは、ホテルの最上階にあるフレンチレストラン。
窓の外には、都心の夜景が広がっていた。
なおは白いブラウスにネイビーのスカート、
肩先までのナチュラルな巻き髪をウィッグでまとめ、
柔らかなベージュのリップとローズのチークで仕上げていた。
(誰が見ても、普通の──
でもちゃんと“可愛い”って思われるように)
でも、椅子に腰かけた瞬間。
太ももに巻かれたチェーンがコルセットの下で軋み、
挿れられたままのプラグが少しだけ角度を変える。
「……ん……っ」
小さく吐息が漏れたが、
河合は静かに、グラスを傾けるだけだった。
(気づいてるのかな……。でも、言わないでいてくれてる……)
それが、嬉しかった。
部屋に入ったのは、ディナーから1時間後。
スイートルームの照明は落とされ、
窓の向こうの光がそのまま室内を照らしていた。
河合は、ただ一言──
「こっちにおいで」
とだけ言って、ベッドの端に座った。
なおは、ヒールの音を静かに響かせながら、そちらへ向かう。
脚をそろえて立ち、両手をスカートの前に添え、
一歩だけ前に出ると、プラグがわずかに沈んだ。
「……わたし、今日……全部、仕込んできました」
「知ってるよ」
「前は……開いてないけど、奥には、ちゃんと──
河合さんのために、準備してあります」
「なおは……今日も綺麗だね。
でもそれ以上に、“誰かのために装った自分”をちゃんと好きになれてる顔をしてる」
河合は、そっとスカートの裾をめくる。
太ももに巻かれたチェーンが、金属の音をたてて震える。
「これ……固定してあるの?」
「……プラグで」
「中で、ちゃんと締まってる」
「……はい。……さっきから、ずっと、
動くたびに、奥が熱くなってて……」
河合は、そっとショーツの上からローターのスイッチを入れた。
「……っ、あ、や……っ」
音はしない。でも、振動は深く、的確に。
肛門の奥から、じわじわと快感が昇ってくる。
「前は、開かないから。
なおは今夜、“感じるのも、愛されるのも”全部、後ろだけ」
「……うん……。わたし、そうされるの、好き……」
その夜。
河合の指先は、何度もなおの腰を撫で、
ローターでじっくりと熱を育てたあと、
そっとプラグを抜いてから──
「ちゃんと、挿れるよ」
「うん……来て……河合さん……」
後ろから、ゆっくりと。
身体の奥を満たされながら、
なおは、前を閉ざされたまま、
“女の子として”愛されていた。
涙がこぼれたのは、
幸福が、快感を超えて身体に満ちたからだった。
「ねぇ、河合さん……」
「ん?」
「わたし、自分のこと……“可愛い”って思っていい?」
「……あぁ。間違いなく、君は、
“誰よりも可愛く、装われてる”よ」
窓の外には、都心の夜景が広がっていた。
なおは白いブラウスにネイビーのスカート、
肩先までのナチュラルな巻き髪をウィッグでまとめ、
柔らかなベージュのリップとローズのチークで仕上げていた。
(誰が見ても、普通の──
でもちゃんと“可愛い”って思われるように)
でも、椅子に腰かけた瞬間。
太ももに巻かれたチェーンがコルセットの下で軋み、
挿れられたままのプラグが少しだけ角度を変える。
「……ん……っ」
小さく吐息が漏れたが、
河合は静かに、グラスを傾けるだけだった。
(気づいてるのかな……。でも、言わないでいてくれてる……)
それが、嬉しかった。
部屋に入ったのは、ディナーから1時間後。
スイートルームの照明は落とされ、
窓の向こうの光がそのまま室内を照らしていた。
河合は、ただ一言──
「こっちにおいで」
とだけ言って、ベッドの端に座った。
なおは、ヒールの音を静かに響かせながら、そちらへ向かう。
脚をそろえて立ち、両手をスカートの前に添え、
一歩だけ前に出ると、プラグがわずかに沈んだ。
「……わたし、今日……全部、仕込んできました」
「知ってるよ」
「前は……開いてないけど、奥には、ちゃんと──
河合さんのために、準備してあります」
「なおは……今日も綺麗だね。
でもそれ以上に、“誰かのために装った自分”をちゃんと好きになれてる顔をしてる」
河合は、そっとスカートの裾をめくる。
太ももに巻かれたチェーンが、金属の音をたてて震える。
「これ……固定してあるの?」
「……プラグで」
「中で、ちゃんと締まってる」
「……はい。……さっきから、ずっと、
動くたびに、奥が熱くなってて……」
河合は、そっとショーツの上からローターのスイッチを入れた。
「……っ、あ、や……っ」
音はしない。でも、振動は深く、的確に。
肛門の奥から、じわじわと快感が昇ってくる。
「前は、開かないから。
なおは今夜、“感じるのも、愛されるのも”全部、後ろだけ」
「……うん……。わたし、そうされるの、好き……」
その夜。
河合の指先は、何度もなおの腰を撫で、
ローターでじっくりと熱を育てたあと、
そっとプラグを抜いてから──
「ちゃんと、挿れるよ」
「うん……来て……河合さん……」
後ろから、ゆっくりと。
身体の奥を満たされながら、
なおは、前を閉ざされたまま、
“女の子として”愛されていた。
涙がこぼれたのは、
幸福が、快感を超えて身体に満ちたからだった。
「ねぇ、河合さん……」
「ん?」
「わたし、自分のこと……“可愛い”って思っていい?」
「……あぁ。間違いなく、君は、
“誰よりも可愛く、装われてる”よ」
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