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第三章 黒い狼
第百五話 黒い狼(4)
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――いた。
ラヴォートは薄汚れた壁に身を寄せながらその独房をのぞきこんだ。見張りが巡回に来るまではまだ時間があるが、不審な物音を立てれば見張りが飛んでくるだろう。
城の敷地内にある牢のある塔は主に不正を働いた貴族や高官、問題のある王族の幽閉に使われていた。おそらく市街にある牢よりはずっとよいのだろうが、せまくてお世辞にも衛生的とは言い難い。じっとりとカビ臭く湿気た空気が流れ、外よりも気温が低いように感じられる。
夜中に寝所を抜け出すのは慣れていた。ルーヴィックにそそのかされてよく夜の城を散策していたからだ。窓から抜け出せば扉の前の護衛には見つからない。それにルーヴィックは兵士の制服をどこからか入手し、自分のサイズに縫い直すという手間のかかる工作までやっていた。もちろんラヴォートの分も作ってくれた。それを着こんで夜陰に紛れてしまえばまず不審がられることはない。同年代の子供に比べればルーヴィックもラヴォートも長身だ。顔さえ直視されなければ小柄な兵士が夜警をしているぐらいに思われていたはずだった。
牢にも何度か遊びに来たことがある。兵の巡回する時間も知っていたし、見張りの交代する隙をつけば小柄な二人は小窓から侵入することもできた。だが何か目的を持って侵入したのはこれが初めてだ。いつもは侵入しただけで満足しそのまま出るだけだった。
噂の捕虜は寝床に臥せっていて顔が見えないが、黒い髪と体格でそれと知れる。体中にさらし布が巻かれており確かに怪我の治療は終わっているようだが、わずかに見える耳たぶから頰にかけてうっすらと赤らんでいる。ラウルドが熱があると言っていたがまだ下がらないのだろうか。
床には冷め切ったスープの入った木の椀とパンが手つかずのまま置きっぱなしになっていた。
ちゃんと生きているのだろうか。
あまりに動かないのでラヴォートは心配になる。声を出せば見張りに気づかれてしまう。何か確認する方法はないものかと思案に暮れていると、塔の入口の方で話し声が聞こえてきた。
ラヴォートはあわてて柱のかげに隠れる。見張りの巡回時間はまだのはずだ。
複数の足音と騒がしい話し声が近づいている。やがて話している内容まではっきりと聞こえて来た。
「なんて真似をするんだ。ただの捕虜ではないと伝えたはずだ」
「申し訳ございません。しかしこちらにはそのような話は――」
「いや、いい。怒鳴ってすまない。確かにわかりにくい話なんだ。事情がかなり複雑でな。――こっちの独房か? それから遅くに悪いがシャンディッシュ隊長も呼んで欲しい。できるだけ早く話をまとめて明日すぐにでも陛下にお目通り願う必要がある」
「はっ。では私が」
「ああ、頼んだ」
一人の人間が入口に駆け戻ってゆく足音と、こちらに近づく二人の足音。見つかれば部屋に戻される。ラヴォートは柱の後ろで小さくなって身をひそめた。
「カウラニー様、こちらです」
声はすぐそこで聞こえる。ラヴォートは身を固くした。そこにいるのは軍部のオズバル・カウラニーのようだ。かなり長くラインデルの偵察を行っていた重要人物で、彼がいたから帝国の動きの詳細情報がレジスにもたらされていたと聞く。帝国との開戦の際、何も知らなければ不意打ちにより大部分の土地が奪われていただろうが、オズバルからの情報があったためレジスはいまだ国境より先を侵されてはいない。
「シェイラリオ、お前か。顔を見せてくれ」
金属製の格子戸に取りつき揺すっている音が塔内に大きく響く。ラヴォートはどうしても気になって柱のかげからそっと様子をうかがった。
「なぜ動かないんだ。具合が悪いのか」
オズバルの声が不安げに震える。
「はい。怪我のせいだとは思いますが、朝から熱を出していまして。薬は与えたのですが少しも効かないのです」
「ああ、そうだろうな。とにかくここを開けてくれ」
「え? いや、しかし――」
「大丈夫だ。私が責任を負う。あの子は帝国兵ではない」
「そうなんですか」という見張りの兵の戸惑ったような声に続き、錠をあける金属音が聞こえた。
オズバルが牢の中に駆け入り、床の椀を蹴とばす。冷たい石の床に木の椀が転がる乾いた音が響いた。
「シェイラリオ、私だ。オズバルだ。本当に無事なのか。返事をしてくれ。どこが痛む? 体が熱いな」
オズバルが少年の体を揺すりかき抱く。少年はまるで人形のようにされるがままになっていた。
「――オズバル様? 食べ物を無駄にしてはいけません」
か細いがしっかりとした意思を感じる声がした。流ちょうなレジスの言葉だ。驚いたことにまるで違和感のない話し方だった。いや、むしろ容姿が明らかに異国人なのに自国の言葉のように話されること自体に違和感がある。ラヴォートは思わず身を乗り出した。
「おお、神よ。ありがとうございます」
オズバルはその場で太陽神を称える言葉歌を唱えだす。ラヴォートはまた身を引いた。これは長くかかる。
「オズバル様、静かにしてください。頭に響きます」
少年がオズバルの言葉歌をきっぱりとさえぎった。
「相変わらずなんて憎たらしいことを――」
言っていることとは裏腹にオズバルの声は涙に震えているようだ。
「助けてやれなくてすまなかった。もう大丈夫だ。ここまでよくがんばった」
オズバルは少年を強く抱きしめる。事情はよくわからないが、軍部でも高い地位にあるオズバルがあのように丁重に扱う理由は何なのか。ラヴォートはもはやなりゆきを見届けるまで眠れる気がしなかった。
だが少年は何かをこらえるように固く唇を引き結び無言である。
「すまないが、少し外してくれないか。この子は気位が高くてよくない」
オズバルが見張りの兵を外に出すと少年はすぐに鼻を鳴らし、やがて盛大に泣き出した。
「かわいそうに、つらかったな。こんなに怪我をして。もう心配ない。何も話さなくてもいいからゆっくり眠りなさい」
少年はその後もしばらく泣き続けた。オズバルは根気よく背をさすり、体を揺すり労わるように少年を抱きしめる。
なんだ。ただの子供じゃないか。
ラヴォートはやや冷めたようにその様子を見守っていた。やがて少年は静かに泣きやむ。それでもオズバルはぐずぐずと鼻を鳴らす少年の背をさすり続けた。
「オズバル様、レジスにはどれくらいの民が逃げのびましたか。父から民の支えとなるよう言いつかっています。わたしが生きていることが心の糧となる者がいるならば知らせねばなりません。父も母も兄たちも死にました」
ラヴォートは背がぞくりと凍りつくような心地がした。恐怖とも不快とも違うが、心地よい感情とも違う。先ほどまでただの子供と感じた少年の目にまた獣じみた色が宿っていた。
オズバルは少年の背をさすっていた手をこわばらせる。
「今は何も考えずに寝なさい。ここではなくてきちんと清潔なベッドに入れてやるから」
「嫌です」
オズバルは大きくため息をつくと、「こうなってはもうダメだ」と苦笑して抱いていた少年を粗末な寝台に座らせる。
「今からレジスの軍の者と話をしてくる。眠らないならしばらくここで待っていなさい。レジスの人々にロイで起こったことを詳しく知ってもらわなければならない」
少年は今度は「わかりました」と素直に頷き、オズバルを見送る。見送ったと思ったらすぐに寝台から腰を上げ、確信に満ちた足取りで真っ直ぐにこちらに向かって来る。
ラヴォートには何かを考える時間すらなかった。
柱のかげをのぞき込む少年とまともに目が合う。熱のせいか目尻から頰までを朱に染めている。まだ涙の余韻がある潤んだ目でラヴォートをじっと見た。その目に吸いよせられるように目が離せない。妙に心臓が高鳴る。
「ルーヴィック様かと思いました」
ラヴォートは薄汚れた壁に身を寄せながらその独房をのぞきこんだ。見張りが巡回に来るまではまだ時間があるが、不審な物音を立てれば見張りが飛んでくるだろう。
城の敷地内にある牢のある塔は主に不正を働いた貴族や高官、問題のある王族の幽閉に使われていた。おそらく市街にある牢よりはずっとよいのだろうが、せまくてお世辞にも衛生的とは言い難い。じっとりとカビ臭く湿気た空気が流れ、外よりも気温が低いように感じられる。
夜中に寝所を抜け出すのは慣れていた。ルーヴィックにそそのかされてよく夜の城を散策していたからだ。窓から抜け出せば扉の前の護衛には見つからない。それにルーヴィックは兵士の制服をどこからか入手し、自分のサイズに縫い直すという手間のかかる工作までやっていた。もちろんラヴォートの分も作ってくれた。それを着こんで夜陰に紛れてしまえばまず不審がられることはない。同年代の子供に比べればルーヴィックもラヴォートも長身だ。顔さえ直視されなければ小柄な兵士が夜警をしているぐらいに思われていたはずだった。
牢にも何度か遊びに来たことがある。兵の巡回する時間も知っていたし、見張りの交代する隙をつけば小柄な二人は小窓から侵入することもできた。だが何か目的を持って侵入したのはこれが初めてだ。いつもは侵入しただけで満足しそのまま出るだけだった。
噂の捕虜は寝床に臥せっていて顔が見えないが、黒い髪と体格でそれと知れる。体中にさらし布が巻かれており確かに怪我の治療は終わっているようだが、わずかに見える耳たぶから頰にかけてうっすらと赤らんでいる。ラウルドが熱があると言っていたがまだ下がらないのだろうか。
床には冷め切ったスープの入った木の椀とパンが手つかずのまま置きっぱなしになっていた。
ちゃんと生きているのだろうか。
あまりに動かないのでラヴォートは心配になる。声を出せば見張りに気づかれてしまう。何か確認する方法はないものかと思案に暮れていると、塔の入口の方で話し声が聞こえてきた。
ラヴォートはあわてて柱のかげに隠れる。見張りの巡回時間はまだのはずだ。
複数の足音と騒がしい話し声が近づいている。やがて話している内容まではっきりと聞こえて来た。
「なんて真似をするんだ。ただの捕虜ではないと伝えたはずだ」
「申し訳ございません。しかしこちらにはそのような話は――」
「いや、いい。怒鳴ってすまない。確かにわかりにくい話なんだ。事情がかなり複雑でな。――こっちの独房か? それから遅くに悪いがシャンディッシュ隊長も呼んで欲しい。できるだけ早く話をまとめて明日すぐにでも陛下にお目通り願う必要がある」
「はっ。では私が」
「ああ、頼んだ」
一人の人間が入口に駆け戻ってゆく足音と、こちらに近づく二人の足音。見つかれば部屋に戻される。ラヴォートは柱の後ろで小さくなって身をひそめた。
「カウラニー様、こちらです」
声はすぐそこで聞こえる。ラヴォートは身を固くした。そこにいるのは軍部のオズバル・カウラニーのようだ。かなり長くラインデルの偵察を行っていた重要人物で、彼がいたから帝国の動きの詳細情報がレジスにもたらされていたと聞く。帝国との開戦の際、何も知らなければ不意打ちにより大部分の土地が奪われていただろうが、オズバルからの情報があったためレジスはいまだ国境より先を侵されてはいない。
「シェイラリオ、お前か。顔を見せてくれ」
金属製の格子戸に取りつき揺すっている音が塔内に大きく響く。ラヴォートはどうしても気になって柱のかげからそっと様子をうかがった。
「なぜ動かないんだ。具合が悪いのか」
オズバルの声が不安げに震える。
「はい。怪我のせいだとは思いますが、朝から熱を出していまして。薬は与えたのですが少しも効かないのです」
「ああ、そうだろうな。とにかくここを開けてくれ」
「え? いや、しかし――」
「大丈夫だ。私が責任を負う。あの子は帝国兵ではない」
「そうなんですか」という見張りの兵の戸惑ったような声に続き、錠をあける金属音が聞こえた。
オズバルが牢の中に駆け入り、床の椀を蹴とばす。冷たい石の床に木の椀が転がる乾いた音が響いた。
「シェイラリオ、私だ。オズバルだ。本当に無事なのか。返事をしてくれ。どこが痛む? 体が熱いな」
オズバルが少年の体を揺すりかき抱く。少年はまるで人形のようにされるがままになっていた。
「――オズバル様? 食べ物を無駄にしてはいけません」
か細いがしっかりとした意思を感じる声がした。流ちょうなレジスの言葉だ。驚いたことにまるで違和感のない話し方だった。いや、むしろ容姿が明らかに異国人なのに自国の言葉のように話されること自体に違和感がある。ラヴォートは思わず身を乗り出した。
「おお、神よ。ありがとうございます」
オズバルはその場で太陽神を称える言葉歌を唱えだす。ラヴォートはまた身を引いた。これは長くかかる。
「オズバル様、静かにしてください。頭に響きます」
少年がオズバルの言葉歌をきっぱりとさえぎった。
「相変わらずなんて憎たらしいことを――」
言っていることとは裏腹にオズバルの声は涙に震えているようだ。
「助けてやれなくてすまなかった。もう大丈夫だ。ここまでよくがんばった」
オズバルは少年を強く抱きしめる。事情はよくわからないが、軍部でも高い地位にあるオズバルがあのように丁重に扱う理由は何なのか。ラヴォートはもはやなりゆきを見届けるまで眠れる気がしなかった。
だが少年は何かをこらえるように固く唇を引き結び無言である。
「すまないが、少し外してくれないか。この子は気位が高くてよくない」
オズバルが見張りの兵を外に出すと少年はすぐに鼻を鳴らし、やがて盛大に泣き出した。
「かわいそうに、つらかったな。こんなに怪我をして。もう心配ない。何も話さなくてもいいからゆっくり眠りなさい」
少年はその後もしばらく泣き続けた。オズバルは根気よく背をさすり、体を揺すり労わるように少年を抱きしめる。
なんだ。ただの子供じゃないか。
ラヴォートはやや冷めたようにその様子を見守っていた。やがて少年は静かに泣きやむ。それでもオズバルはぐずぐずと鼻を鳴らす少年の背をさすり続けた。
「オズバル様、レジスにはどれくらいの民が逃げのびましたか。父から民の支えとなるよう言いつかっています。わたしが生きていることが心の糧となる者がいるならば知らせねばなりません。父も母も兄たちも死にました」
ラヴォートは背がぞくりと凍りつくような心地がした。恐怖とも不快とも違うが、心地よい感情とも違う。先ほどまでただの子供と感じた少年の目にまた獣じみた色が宿っていた。
オズバルは少年の背をさすっていた手をこわばらせる。
「今は何も考えずに寝なさい。ここではなくてきちんと清潔なベッドに入れてやるから」
「嫌です」
オズバルは大きくため息をつくと、「こうなってはもうダメだ」と苦笑して抱いていた少年を粗末な寝台に座らせる。
「今からレジスの軍の者と話をしてくる。眠らないならしばらくここで待っていなさい。レジスの人々にロイで起こったことを詳しく知ってもらわなければならない」
少年は今度は「わかりました」と素直に頷き、オズバルを見送る。見送ったと思ったらすぐに寝台から腰を上げ、確信に満ちた足取りで真っ直ぐにこちらに向かって来る。
ラヴォートには何かを考える時間すらなかった。
柱のかげをのぞき込む少年とまともに目が合う。熱のせいか目尻から頰までを朱に染めている。まだ涙の余韻がある潤んだ目でラヴォートをじっと見た。その目に吸いよせられるように目が離せない。妙に心臓が高鳴る。
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