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夢のエルフ娼館♡ エッチシーンカット版

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「へえ、それで活躍して休暇をもらったんだ」
 そう、当摩は襲撃事件での活躍で、特別にオカ研活動の休暇をもらったのだ。
 久々に漫研へ顔を出しオタク青年寺島とおしゃべりをしていた。

「もう異世界へは行ったんだよね?」
「そうだよ。加賀谷との対決だって勝ったんだぜ」
「すごいね~、当摩君の睨みが効いているのか僕もいじめられなくなったよ」
 当摩もドヤ顔だ。

「なんかあったら俺に言えよ。神奈ちゃんに頼んでやっつけてもらうから」
「そこで神奈ちゃんに頼るんだね」
 寺島は苦笑した。

「夜の異世界探索も参加しなくていいらしいから、グレイルの街を色々見て回ろうかな」
「そうなんだ。じゃあいい話があるよ」
「なに? いい話?」
 
 寺島はこう見えてサブカルチャーに詳しいだけでなく、趣味人だ。ラーメンの美味い店もよく知っているし、面白いイラストレーターの個展なんかも紹介してくれる。
 その寺島がいい話というのだから、これは期待できる。

「当摩君……エルフ、いやエロフに興味ある?」
「エルフってグレイルの街でたまに見かける、えっと亜人だっけ? 綺麗な人が多いよな、誇り高い民族だって聞くけどエロフって?」
「エルフ専門の娼館があるんだよ。ねえ、行ってみない?」
「エルフの……娼館って?」
 ドキドキと胸が高鳴る。

「こっちの世界のソープと一緒、ほとんどの場合、ちゃんと本番までヤらせてくれるよ」
 がしっと当摩は寺島の手を握る。
「超行きたいっ!」
 二人はニヤッと笑った。

 ※

 ハイエルフ特殊浴場、看板にはそうあった。日本では見たことのない記号のような文字だが、召喚勇者の基礎魔法である言語理解魔法がかかっているので普通に読める。

 異世界グレイルの夜は意外に明るい。魔法照明が辺りを照らしているからだ。
 それでも裏通りに入ると少しうす暗くなる。その看板はピンク色の照明に照らされて、ぼんやりと浮かんでいた。

「いらっしゃいませ、お二人ですか?」
「はい、でもプレイは別々で」
「かしこまりました」

 入るとそこはバーのカウンターの様になっていて、お酒の瓶がずらりと並んでいた。上品なスーツに身を包んだエルフは男性だった。
「恐れ入りますが感染症対策で、簡単な身体検査魔法でチェックをさせていただいています」

 男エルフはそう言うとまず寺島に魔法をかけ、次いで当摩に魔法をかけた。
「これは……なかなか良い逸物をお持ちですね、カリ高で女鳴かせだ」
「そっ……そう?」
 当摩はちょっと恥ずかしくなる。
「お二人とも問題ありません、よって避妊具の着用は必要ありません、避妊は魔法でおこなうので、生でお楽しみいただけます」
 二人はガッツポーズを決めた。

「それではこれが、今お選びいただける女の子の一覧です。皆ハイエルフの上玉な娘です」
 男エルフがA4サイズくらいの写真を何枚か見せてよこした。皆きらびやかなドレスに身を包んだ美麗びれい極まりないエルフ娘だった。
「当摩君から先に選びなよ。コースも一番長いのでいいよ。ここは僕のおごり」
「ありがとう、親友よ」

 寺島は異世界グレイルでは絵や彫刻を得意とするアーティスト系のジョブでゴーレムを使役して戦う。これでもCクラス冒険者だ、簡単なクエストならソロでこなす実力はある。
 しかし、寺島はもっぱら絵を売ってお金を稼いでいた。稼いだお金は無駄遣いせず、ため込んでいるせいで、こんな高級なソープの支払いも問題なくできるのだった。

(あ……この人、神奈ちゃんと目が似てる)
 薄く輝くような赤い目、異様に整った顔立ち、ブロンドのロングヘアが美しい。
「じゃあ、この人で」
「あっ……っと、そのお方ですか、写真が紛れ込んでいたようですね。そのお方は高貴な身分の方で、ご本人が承諾した相手としかプレイなさらないんです」
 男エルフは申し訳なさそうな顔をすると、別の女の子を勧めようとしたが。

「かまわんぞ、わらわもその男と寝てみたい」
 薄いベールがかかったプレイルームへ続く回廊から、女がそう言った。姿はベールに隠されていて見えない、その声はもの凄い美声だった。
「ご指南役、よろしいんですか?」
「うむ、部屋へ通すといい」
 それだけ言うと女はすっと奥へ消えた。

「わあ……すごい上玉だね。当摩君よかったじゃない」
「あのお方が認めるとは、もしや名のある冒険者様でしたか」
「えっ……うん……そうかな?」

 ※

 プレイルームへ入るとむわっと香の匂いがした。そこには美しい刺繍ししゅうとレースが入り胸元の大きく開いたドレスを着たエルフの女がいた。
 ピンと長い耳にコンピューターグラフィックではないかと思うほど整った顔。また、胸がメロンみたいに大きい。
(うわぁ……すごい美人……こんな人と生本番をするんだ)
 そう思っただけでペニスはパンパンに張ってしまった。

「よくぞきた少年。名は?」
「えっと、浜屋当摩です」
「妾はアリスという、お主大魔導士アークメイジ神奈のお気に入りよの?」
「えっ⁉ 神奈ちゃんと知り合いなんですか!」
 神奈は子供のころから魔術の腕を磨くため、異世界を冒険していたそうだから、どこかでハイエルフの貴人と知り合っていてもおかしくはなかったが。
「ちょっとした縁があってのぉ。そんなことより、早く始めることにするぞ、まず二人で湯浴ゆあみじゃ」

 …………
 ……
 アリスは処女膜再生魔法を使って、当摩と蕩けるようなエッチをした。

「大した逸物に恐ろしい絶倫よな。リアルでは絶対相手にしたくないわ」
「リアルでもってそういえば、処女膜再生魔法ってリアルで処女じゃないと使えないんだよね」
「その通り、妾も召喚勇者じゃ」
「亜人の召喚勇者っているんだね」
「まあ、妾はエルフの族長の召喚に応えてこちらの世界に来たからの」
「その目といい、神奈ちゃんと知り合いなのといい、召喚勇者って」

 アリスはさっと髪をかき上げ、ドヤ顔で言った。
「妾こそ、アメリカの合衆国魔術協会が長、黄金の魔女アリスじゃ」
「やっぱり」
 彼女も三大魔女の一人だ。残る一人はイギリスにいて灰の魔女エリゼと呼ばれている。

「主のエキストラスキルに興味はあるが、人体実験をするわけにもいかん、まあ、肌を重ねたことで色々と見えてきたこともあったがの」
「俺のこと調べようとしたの?」
「主は魔術世界の特異点のようなものじゃの。絶対にくつがえらない運命も主のまえではコロリと変わる」
「そっ、そうなの?」
 うむ、と言ってアリスは当摩の頭をぜた。
 
「良いふうに変わるか、悪いように変わるかもお主次第、ただ黒の娘の目的のためには主は必ず必要になる」
「神奈ちゃんの目的って世界征服の?」
「ほほっ、そういえばあの娘そのようなことをのたまっておったの」
 アリスは実に愉快そうに笑った。

「楽しい邂逅かいこうであった。黒の娘と言えども力の及ばぬ妾の工房にいつまでも長居させとくわけにもいかなんでな。また会おう青年よ」

 ふと顔をあげると特殊浴場の待合室だった。目の前に青筋を浮かべた神奈がいた。
「ちょっとあいつに文句言ってくるわ」
 そう言って店の奥に歩いて行く神奈をだれも止められなかった。
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