男:女＝1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

第三章:入学と新たな出会い

こっちの方が話が早い

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..............は?

「俺は今父親と別居している 中学を卒業した時点で別居することは確定していた
この近くに引っ越すことも決まってたんでな  だから、受験でこの帆波関学園を選んだんだよ

中高一貫、良いじゃないか  女がたくさんいるから選び放題だ
この国には妻はいくら迎えても良い仕組みになっている 俺の未来が楽しみだよ」


「...なんて下種野郎なんだ」

「えぇ、事実は小説より奇なりと言いますが どうやら本当のようですね
本当にどうしようもない馬鹿のようです」

二人も俺と同じ気持ちのようだ

「.....一つ聞きたい　なんで君、いやお前は入学式であんなこと言った
それが目的なら言う必要はないだろ」

そう 柊良夜が入学式で言った
『男だから特別扱いは結構』これがどうにも引っかかる

この世界なら男は相当貴重な存在 さらに、大手の御曹司ときたもんだ
大きな権力が二つもあるのにある程度のことならなんでも出来るはず

なのに、なんでこいつは女子と同じ立場でいようとしたんだ

「そんなの一つだ その方が女受け良いからだよ」

「...本当にそれだけか?」　「あぁ それだけだ」

なるほど 正真正銘のクズ人間らしい

「鈴原さんは良いんですか? あなたが仕えているのは...」

「優心さんが言いたいことは分かります ですが、私は私の御心のままに仕えているのです
心配の必要はありません」

「そう...ですか」

もう狂ってるのか、それとも心酔しているからなのか
どちらにせよ もう彼女の価値観も変わってしまっているようだ


「俺と目的が同じなら排除対象にしようと思ったが、どうやら違うらしい
話は終わりだ 無理言って悪かったな 帰っていいぞ」

「..あぁ 言われずとも帰るよ」

もう二度と彼に関わることはないだろう クラスが別なのは幸いだな

「あぁ、間宮千華と七瀬椿 お前たちはいつでも歓迎するぞ 
体系も美貌も申し分ない 今すぐ迎えても良いくらいだ」

「せっかくですが、お断りします あなたに興味はありませんし」

「そ しかも僕はゆぅくんの護衛だし 君に関わる気はないよ」

「ほう そこまで反抗するか 良いな...もっと欲しくなる
お前たちに関わる気はなくとも 俺はこれからも関わる気なんでな よろしく」



......あぁ もう限界だ

「てめぇは、もう...黙ってろ!!!」

こっちはもう関わらないって言ってるのにアピールがひたすらウザかったので...

つい踵きびすを返してぶん殴りにいった

が、鈴原さんに止められてしまった 護衛人なので当たり前だが止めないでほしかった

「なんだ...お前には話していないだろう」

「そうだとしても俺の知り合いにそこまで言い寄られるといい気分じゃないし
関わんねぇって言ってんのに余計に突っ込んでくんじゃねぇ 分かったか」



「良夜様、そろそろ良いんじゃないでしょうか」

「あぁ...そうだな」


「...あ?」

どういうことだ?



「七瀬優心、七瀬椿さん、間宮千華さん



本っっっ当に申し訳ございませんでしたぁぁ!!!!」


そう言って彼は綺麗に90°に折れた謝罪を見せられた






「「「.........はい????」」」