ふと頭をよぎったことを書いておく、いわゆるブログ的なあれ

ぽんたしろお

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2019年12月

人生の早い段階で知りたかった二つのこと。

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 ある意味、自己紹介になるかもですw。

 人生のタイミングって難しいものがある。
人生五十年やってきて、大きく二つのことで、タイミングが違っていたらなぁと思う。

 一つはアトピー性皮膚炎。今ではメジャーな症状だが、私が発症したのが小学校低学年。当時アトピー性皮膚炎という言葉すらなかった。
 で、右手の中指が常にかゆくて、かきむしって、あかぎれだったので病院へ行ったのだが、診断名は「水虫」だった。両親は忙しく、低学年の私は独りで病院に行って、帰宅後、診断名を親に告げた。
 当時の自分は「水虫」がよくわからなかったので、素直に親にに伝えると、親はかなりショックを受けていた。
「手って水虫になるの?」
 いや、私に聞かれても……。その診断名は、私より親の方が動揺した。私は週に三回、「水虫菌を殺す」治療に通い続けた。

 言い忘れていたが、私の生まれ故郷は田舎である。但し、そこそこ大きな総合病院があるぐらいには人がいた町だった。
 で、一年間水虫の治療を欠かさず通ったある日、担当の医師から「今度、大学病院から皮膚科の医師が来るので、一度診てもらって」と言われた。
 一向に改善しない水虫治療に先生なりの打開策を、患者の私に話したのかもしれない。私は何せ低学年の小学生である。大人の言うことはきちんと聞くとしつけられ、素直に従っていた。当然、医師に従って、大学の先生の診察を受けることになった。
 右手の中指の皮膚を採取され、顕微鏡で先生は観察した。そして、こちらを向くと
「これのどこが水虫なのですか?」
 と医者が低学年の小学生に尋ねてきたのである。りっぱな先生に問われて、私はうろたえるしかなかった。
「み、水虫って診断されたから、水虫の治療してきたです……」
「これは水虫ではありません、○○です」
 実は、水虫でないとえらいお医者さんに言われたショックで次の言葉が吹っ飛んでしまった。
 頭の中で、今までの水虫の治療、殺菌の治療は何だったのだろう?と疑問が渦巻くばかりだった。処方された薬は今でいうステロイド軟こう。
 塗ると魔法のように治った。そして再発した。以降、ステロイド軟こうとはいろいろな形で対峙してきた。
結論だけ言うと、自分は病院でもらったステロイド軟こう塗って、皮膚をそこそこのレベルで維持するのがいいみたいとなった。
 無論、個人的にいきついた自分個人の感想である。他人に押し付ける気は毛頭ない。
 十代の頃は、大人になったら症状はなくなると言われ続けていたが、大人になっても治らず、結局今も付き合っている状態だ。
 そして、手が一番ひどい状況だったため、私の指には日本人らしい繊細な器用さは現れなかった。私は、幼くして日本人の美徳が欠落した人間になった。

 そして、つい数年前、自分が発達障害の傾向のあるグレーゾーンの一般人という判断を初めて受けた。五十年以上、よく変人と言われて「誉め言葉」だと思っていたほど、自覚がなかった。
 改めて思い出せば、いろいろ変だった。友人がまったく出来ない、自分の中に変なルールがある、パートの面接で落とされまくって、ようやく採用されれば、いじめられる。ひとの名前は最低限しか覚えられない、などなど。
 いじめられて辛いとちょっとは思ったが、案外、一人でいればいいだけと割り切っていたので、ダメージは少ない変な人間だった。
 また読書が大好きで、読み始めると止まらない。寝る時間も食事もそっちのけで読みふけるので、、親から「読書禁止令」が出た。親の言いつけは守るものだったから、それ以降、何年も教科書参考書以外の本を一切読まなくなった。
 何かに執着すると飽きるということはない。三日坊主とは無縁だった。
 結婚して以降、十年家計簿をつけ続けた。ある日
「記録しているだけで、データから生活を変えるなどしないと意味ないのでは?」
 と連れに言われて、熱意がブチッときれた。以降、家計簿に一切興味を持てなくなった。
とにかく、やることが極端なのだ。
 最近、発達障害という言葉をネットでよく聞き、もしかして自分はこれなのかも?と疑うようになった。
精神病院で「その傾向がある」と言われその時は納得したが、ほんとに「傾向があるだけ」なのだろうか? 今さら、自分が一般人でないのではないかという考えに固執し始めている。
 まぁ、一人の先生の判断じゃ納得しきれないので、追々別のところでも診察してもらいたいとは思う。

 というわけで、もっと早く知りたかったことを大きく二つ抱えて、今に至っている。そして、この二つの問題によって自分が日本人の器用な手先と、日本人の繊細な気配りができない問題で、やや悩み中だ。日本人の美徳とされる特徴が二つともない。悲しい。
 人間は常に悩む存在だから、悩み続けるしかないのだろうな、まぁそんなものだ。

 早く知りたかったが、知って良かったともいえるし、ね。

 とまぁ、そんな自己紹介的なお話はここでおしまい。

 
 
 
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